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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[144]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/04(土) 14:50:37 ID:??? 「報告します!」 「どうした!?」 飛び込んできた斥候の血相を変えた様子に、森崎が眉根を寄せる。 「左翼の味方部隊、壊滅した由! 騎士団は本隊が前進を開始しました!」 「なにィ!?」 と驚いてはみたものの、しかし左翼の兵数差は明らかであり、突撃を開始した時点で 壊滅すること自体は想定の範囲内である。 問題は、その早さであった。 「予想より早えな……くそ、もう少しくらい粘れねえのかよ!」 「このまま放っておいたら包囲されるね〜」 「どうする、モリサキ……?」 「……俺らはカネで雇われた傭兵だ。お国のために最後まで命を張る義理はねえ」 森崎の言に、周囲が目を見開く。 目配せの末、代表するようにジェトーリオが進み出た。 「撤退? ヤング隊長と相談しなくていいの〜?」 「詳しいことはこれからだ。とりあえず向こうも状況は掴んでるだろうしな、一旦早馬を」 言いかけた、森崎の耳に入ってきたのは一人の傭兵の驚いたような声である。 「お、おい、アレを見ろ!」 「……?」 声を発した男の周囲に、ざわめきが広がっていく。 怪訝そうに目をやった森崎が、瞠目した。
[145]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/04(土) 14:51:43 ID:4nCjssxY 「……!?」 遥か視界の果てから、土煙が上がっている。 大軍勢の、前進であった。 「なんだ、ありゃあ!?」 「援軍か!? どこの部隊だ!」 混乱したように口を開く傭兵たち。 左翼からこの戦場へと迫るのは、まったく想定していない第三の部隊である。 次第にその全容を明らかにしていくその軍勢の、土煙の向こうの旗印を見たネイが、叫ぶ。 *ドロー 第三勢力は → !card ※ !と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。 結果によって展開が分岐します。 スペード・ハート→「黄金の馬……噂のトロサ騎士団、か!?」 ダイヤ・クラブ→「猛る牡牛の旗印……!? 後詰の第五大隊か!」
[146]◆W1prVEUMOs :2012/08/04(土) 14:52:44 ID:??? 第三勢力は → !card
[147]◆W1prVEUMOs :2012/08/04(土) 14:53:47 ID:??? 第三勢力は → クラブ9
[148]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/08/04(土) 15:52:51 ID:??? 【リドロー】 第三勢力は → ハート9
[149]◆9OlIjdgJmY :2012/08/04(土) 17:54:58 ID:??? 【代理消費】>>148 CP1
[150]:2012/08/06(月) 00:15:40 ID:???
[151]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/06(月) 18:10:42 ID:??? *** スペード・ハート→「黄金の馬……トロサ騎士団、か!?」 ネイが確認した旗印。 それはドルファン西部に位置する自治都市、トロサから馳せ参じた騎士団のものであった。 「トロサ騎士団……領主の息子が陣頭指揮を取ってるとかいう、あの部隊か。 名前は確か、エル……エル・シド……なんだっけか」 一瞬だけ首を捻った森崎が、しかしそれどころではないと悟ったか、すぐに頭を切り替えて呟く。 「しかし連中は全体の左翼を担っていたはずだろう、それがどうしてこんなところに……?」 森崎の驚愕をよそに、駿馬を象る旗を掲げた軍勢は見る間にこの戦場へと雪崩れ込んでくる。 しかし奇妙なのは、その勢いと方向だけではなかった。 最初に気付いたのは、誰だったであろうか。 「おい、あいつら……どんだけいるんだ?」 「百……二百……、まだ増えてくぞ!?」 丘を駆け下りてくるその軍勢は、一部隊や二部隊という規模ではない。 大隊、という単位で括られる、それは数の兵団である。 「お……おいおい、嘘だろ……」 誰かが呆然と呟くのを、森崎もまた同じ気持ちで耳にする。
[152]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/06(月) 18:11:43 ID:??? 「五百……いや、千近くいるみたいだね……」 「それ、あいつらのほとんど全軍って話じゃないのか!?」 ジェトーリオが言うのへ、ネイが常の悪態すら忘れて訊き返している。 圧倒的なその数に混乱していたのは、何も敵ばかりではなかった。 「左翼の全軍が……本隊の目の前を突っ切って、こんなところに現れたってのか……?」 「畜生! どうなってんだよ、この戦は!」 「何が起こってんだ、なあ、隊長さん!?」 口々に叫ぶ男たちの問いに、森崎は答えない。 答えられない、というのが正しかった。 しかし、それを顔に出すわけにはいかない。 指揮官の混乱や不安は、瞬く間に隊全体へと伝染する。 敵を目の前にしてのそれは即ち、自ら死神を寝床に招き寄せるに等しい。 「―――落ち着け!」 故に、森崎はそれだけを口にする。 内心をおくびにも出さないよう細心の注意を払いながら、顔だけはふてぶてしく。 「連中がどういう意図でこっちに首を突っ込んで来たのかはわからねえ……だが、気にすんな! どうあれ俺たちのやることに変わりはねえんだ、今は目の前の敵だけを見てろ!」 寸分の迷いもないといった様子を、上手く演じられただろうか。 鎧下にじっとりと染みた汗は、暑さのせいではなかった。
[153]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/06(月) 18:13:00 ID:iCfff7uM *チェック (魅力・評価)判定 目標値【12】 → !numnum ※ !と numnum の間のスペースを消して数値を出して下さい。 シーン難易度『110』−(魅力+評価*2)を目標値とし、目標値以上の値が出れば成功。 00が出た場合は難易度にかかわらず成功となります。 結果によって展開が分岐します。 成功→ 森崎の演技が成功。部隊は落ち着きを取り戻す。 失敗→ 森崎の演技は失敗。部隊は混乱に陥る! (攻撃ダメージが80%、防御ダメージが120%になります)
[154]源氏 ◆rLDAH8Hy8Y :2012/08/06(月) 18:13:31 ID:??? 目標値【12】 → 77
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0ch BBS 2007-01-24