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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[817]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/12(金) 21:14:39 ID:??? ****** といったところで、短いながら本日の更新はこれまでとさせていただきます。 一週間空いたんだから書き溜めておけ! というお声が聞こえてくるようです…。 ともあれ、お付き合いありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[818]◆W1prVEUMOs :2012/10/12(金) 21:22:19 ID:??? 乙でした > それと万が一全ヒロインの攻略に失敗した場合でも、ピコだけは森崎から離れません!w ピコ→森崎に恋愛感情ありそうなんだよなあ。嫉妬っぽい言動もあるし ピコルートも欲しいw
[819]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/13(土) 13:31:43 ID:??? >>818 ラスト近くで全ヒロインをフりまくれば、夢のピコEDに……! まあ、そうでなくともかの小さな相方の出番は全編に渡りますのでw ちなみに重い場面や桃色な場面では空気を読んで静かにしていますが、 森崎が一人になるとひょっこり出てきて茶化したり慰めたりしてくれています。 *** 「するってーと、お前」 「ハンナ。ハンナ・ショースキー」 ショートカットの少女が言うのは、学園から走りに走って大通りを二つも隔てた北側の フェンネル運動競技公園、通称・運動公園の整備された芝生の端に座り込み、肩で息をしていた森崎が どうにか呼吸を整えた後である。 「で、そのショースキー女学生は」 「ハンナでいいよ。苗字はあんまり好きじゃないんだよね。 お爺ちゃんが移民ってだけで結構ヤな思いしたみたいでさ。 あ、ボクはそんな経験ないんだけどね。アハハ!」 あっけらかんと言い放つ少女。 快活なのか、単に物事を深く考えない質なのかは判然としない。 しかし森崎が引っかかったのは、また別の点である。 「……ボク?」 「ん? あれ、やっぱり気になる?」 「いや、まあ、俺の稼業も大概変人揃いだから、言われりゃそういうもんかって感じだが」 口ごもりつつ言う森崎の肩を、ハンナがばちんと叩いて笑う。
[820]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/13(土) 13:32:44 ID:??? 「アッハハ、それじゃボクが変人みたいじゃない!」 「……」 『そこで黙るんだね』 ピコの茶化す通り、沈黙はある種の場合において雄弁な肯定となる。 だがハンナという少女はそれを斟酌することはないようだった。 「昔っからの癖でさ。ボク、お姉ちゃんが一人いるんだけど」 『今度は語りはじめたよ』 「そのお姉ちゃんていうのがまた、お人形さんみたいな人でね! 自分もすっごく可愛いんだけど、 もう可愛いものが大好きで、リボンとかフリルとか、ああいうのが部屋にも溢れてんの」 「はあ……」 「で、小さい頃のボクはお人形さんみたいなお姉ちゃんの、そのまたご愛用のお人形扱い! いやー、そりゃもうフリッフリに飾られてさ。うぅ、今思い出すと寒気がするよ」 「その話、まだ続くのか」 ぶるり、と大袈裟に身を震わせてみせたハンナに、深い溜息をついて森崎。 「すぐ終わるって! で、ちっちゃいボクは思ったね。可愛くなくなれば、お姉ちゃんに 嫌われるんじゃないか。そうしたらお人形から卒業できるんじゃないか、ってね。 実際、これが名案! ボクって言うようになって、男の子みたいな遊びをしてたら リボンもフリルも似合わないって、お姉ちゃんが匙を投げてくれたんだよ」 「そうか、そうか」 『いい天気だねえ』 青空に浮かぶのは、夏の名残の小さな入道雲である。 広い芝生を吹き抜ける風も実に爽やかだった。 「ま、それ以来ボクは自分のことをボクっていうようになったわけ。 どう、わかってくれた?」 「ああ、よく分かった。とりあえず話を元に戻してもいいかな」 『一歩も進んでないからね』
[821]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/13(土) 13:33:45 ID:??? 首を振り振り森崎が言うのへ、ハンナがきょとんとした顔で訊き返す。 「元の話ってなんだっけ?」 「……俺がどうしてこんな目に遭ってるのかと、俺がどうしてこんなところにいるのかと、 ついでに俺がどうして昼日中からこんなに疲れなきゃいけないのかって話だ」 ぐったりとした顔で告げる森崎。 「……とにかくお前、ハンナは、いつものように授業をサボろうと学園の塀を乗り越えたところ、 何だか知らんがカッコいいお兄さんに抱き止められた、と」 「訂正。自主練に行こうとしたら、何だか知らないけど外人の不審者に抱きつかれてたんだよ」 『見解の相違だねえ』 肩をすくめて言うハンナは、しかし既に言葉ほどの嫌悪感を示してはいない。 「不審者ってお前、突然人の上に落ちてきたヤツに言われたくないんだが」 「うっ……そりゃあ、よく確認せずに飛び降りたボクも悪いけどさ……」 長い時間を走っている内に混乱から立ち直り、客観的に状況が整理できていたものか、 ハンナが怯んだように言葉を濁す。 ここぞとばかりに、森崎が反撃に移ろうと―――
[822]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/13(土) 13:36:29 ID:??? *選択 A 「もし事故ってたらどう責任を取るつもりだ」 攻撃するぞ。 B 「あんなとこから飛び降りて、怪我でもしたらどうするんだ」 むしろ相手の身を案じるぞ。 C 「クッ……今頃になって痛みが……! こりゃ、骨が折れてるかもしれねえ」 当たり屋だぞ。 (必要CP:10) 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『10/13 23:00』です。 ****** ちなみにショースカヤとならないのは移民三世で呼称慣習が形骸化しているからです、 といったところで、本日の更新は一旦これまでとさせていただきます。 お付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[823]◆W1prVEUMOs :2012/10/13(土) 17:19:06 ID:??? b 流行のツンデレとかではなくボーイッシュな同性感覚で付き合えるヒロインだと思いました そんな娘の好感度を上げればツンのない純粋なデレが見れそうなので
[824]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/10/13(土) 18:59:33 ID:??? B怪我してからでは遅いので年上の人間として注意を促すのが良いと思います。
[825]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/17(水) 18:35:22 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>822の選択については…… >>823 ◆W1prVEUMOs様の案を採用させていただきます! おめでとうございます、そしてありがとうございます。 そのレスで、数ヶ月後のハンナの運命が大きく変わりました。 GMの蒙きを啓いていただいたことに敬意を表し、通常のCP3に加えて更に3点を進呈いたします。 >>824 はい、大きな怪我というのは健康な人間が考えているよりずっと深刻な影響を 心身に与えるものですから、きちんと言っておきたいところですね。
[826]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/17(水) 18:36:22 ID:??? *** B 「あんなとこから飛び降りて、怪我でもしたらどうするんだ」 反撃に移ろうとした森崎の口をついて出たのは、しかし意外な言葉である。 『うわ、お人好しがいる!』 「……」 言って即座に手の届かない高さまで逃げる相方をじろりとひと睨み、目線を戻した森崎を こわごわと見返して、少女が口を開く。 「で、でもほら、幸い無事みたいだし……あの、痛いところとかないよね」 「違う」 ぺたぺたと森崎の肘あたりを触りながら言うハンナの取り違えを、森崎が即座に正す。 「……え?」 「俺じゃない、お前のことだ。女の子が危ないことするんじゃない」 「……?」 きょとんとしたハンナが、 「え、あ……!」 「……」 しばらく考えた後、ようやく何を言われているか気づいた様子で目を見開く。 同時、火箸にでも触ったように、森崎から手を離した。
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0ch BBS 2007-01-24