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【全国の】キャプテンEDIT40【壁】
[456]森崎名無しさん:2012/08/14(火) 01:24:00 ID:vlHR/x0w B
[457]森崎名無しさん:2012/08/14(火) 01:24:11 ID:nUmiumac B
[458]森崎名無しさん:2012/08/14(火) 01:24:49 ID:xQMyhLIQ B
[459]森崎名無しさん:2012/08/14(火) 01:25:47 ID:??? D クリアボム!
[460]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/14(火) 02:27:07 ID:??? >>B.「どうだ次藤? 試合前に言った通り、忘れられない試合になっただろう?」 ニヤリと笑う! ------------------------------------------------------------------------------------------------- そう言い不敵に笑った大前に対し、次藤は肩を竦めた。 次藤「ヘロヘロの汗だくの癖によう言うタイ……と、言いたかところばってん、こん点差じゃ負け惜しみか。 ああ、お前の言う通り寝ても覚めても忘れられそうになか。 大前良……お前の首はワシが取る。そんまで誰にも渡さんよう、心しておくタイ!」 次いで、男臭い……否、強烈に雄を匂わせる笑みを湛えて宣言する。 対する大前も、あくまでふてぶてしく答えた。 大前「ああ……気長に待ってるよ。今年こそ全国一になって、次は玉座でお前を待ってやるさ」 次藤「がっはっはっはっ! 剛毅なこっちゃ! ばってん、ワシが狙う大物首はそうでなかな!」 ――がしっ。 どちらともなく手を差し出し合い、そして握り合う。 実況「見て下さい、この光景を! 両チームキャプテン、互いの健闘を称える様に手を取り合っております! 負傷、反則などのアクシデントはありましたが、試合が終わればノーサイド! 実にクリーンで胸の透くような一幕であります!」 比良山(いや、でもこれって――) 雪村(――実質的には、お互い『今度やる時もぶっ飛ばしてやるぜ!』って宣言みたいなものだよね?) 互いに力の限りでぶつかり合った益荒男同士の握手。 何も知らない実況席は無邪気に感動し、鳴紋中の一部選手は少し引いていたとか何とか。
[461]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/14(火) 02:28:18 ID:??? 佐野「大前の弟……達也って言ったか? 来年、もう一度だ。今度こそ、お前なんかには止められねえぞ?」 達也「そん時ゃ、もう少し背ェ伸ばして来て下さいよ。佐野セ・ン・パ・イ?」 佐野「……生意気な一年! おい、そこのキーパー! お前も次やる時は一ゴール程度じゃ済まないからな! ケケケっ」 園村「な、何で俺まで!?」 水守(僕や宇津木、浅村もいるんだけどなー) 一方で、この試合でやり合った佐野と達也に因縁が生じたり、そのとばっちりを園村が受けたりしていた。 かくして、鳴紋中の三回戦は幕を閉じる。 準々決勝、ベスト8への切符を懸けた戦い。残る注目カードは――王者・南葛中の一戦である。 森崎(観客席)「面白くねえな……あの野郎が勝ち上がってくるとは」 翼(観客席)「頼むから明日、昨日の今日でふらの中に、南宇和にした様な変な応援したり、しないでくれよ?」 森崎(観客席)「するかよ、そんな下手な天丼!」 長野(観客席)「いや、そういう問題か?」
[462]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/14(火) 02:29:37 ID:??? 翼(観客席)「それは置いておいて、こっちも試合の準備に移ろうか。どこが勝ちあがろうと、最後に優勝旗を手にするのは俺たちだ!」 石崎(観客席)「応っ!」 森崎(観客席)「あ、こら、翼! 勝手に仕切るな! キャプテンは俺だぞ!」 高杉(観客席)(今のところはな……グフフっ!) 来生(爆睡中)「グガー……グゴー……ZZZ……」 ※ 大前と次藤の関係が『追う者と追われる者』になりました ※ ※ 達也と佐野の関係が『全国でのライバル』になりました ※ ※ 園村の佐野への感情が『俺のそばに近寄るなーっ!』になったりならなかったりしました ※
[463]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/14(火) 02:31:34 ID:??? 〜試合後・控室〜 菱野「皆様、お疲れさまでした。今日は普段と違う状況での戦いを、見事にモノにされましたわね。6−1……ご立派な成果ですわ」 大前「ああ。ほとんど無我夢中だったけど、何とかすることが出来たよ(菱野さん、疲れてる。やっぱり気疲れするものなんだな)」 監督代行の職務を無事終えた菱野の表情には、疲労の色が濃い。 ベンチをまとめ上げ、ピッチに指示を与える監督の仕事は、ただ戦術について提言するだけの立場とはまるで趣きを変える。 言ってみれば、参謀と指揮官の違い。菱野はそれを如実に味わっていた。 大前「……菱野さんも大変な仕事、お疲れ様。良い監督ぶりだったよ」 菱野「いえ、私のしたことといえば、少し戦術に口を挟んだ程度で……それも効果の程はイマイチで、結局のところは、 皆さんのお力で打開することになりましたし」 達也「けどまあ、割と手詰まり感が合った状況じゃ、結構な励ましになったぜ? 先輩の作戦」 雪村「そうそう! カッコ良かったよ菱野さん」 本多「うむうむ。将来はライセンスでも取って、未来のこのチームを率いる仕事に就いてみんか?」 菱野「そ、それはちょっと大袈裟なような……」 落田「いえいえ! 菱野さんなら今にも務まりますとも! 何なら明日の試合も菱野さんが監督で――」 と、落田がいらんことを言った瞬間である。
[464]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/14(火) 02:32:52 ID:??? やす子「ほーぉ? 誰がこの飯地やす子に替わって監督をするですってェ!?」 落田「ぎゃああああああっ!?」 ばぁんと音を立てて控室のドアを開ける飯地監督。 スチール製のドアに叩きのめされて、落田が宙を舞った。 国岡「げ」 大前「か、監督!」 菱野「お戻りになりましたのね!?」 やす子「応ともよーっ! 飯地やす子、只今をもって帰還したわよーっ! 私が不在の間にも無事勝てた様で、みんなご苦労! でもって、明日の試合に間に合うように、特訓済みの渡会くんも『持って』来たわっ!」 渡会「きゅ〜〜〜〜……っ」 と、ここで何人かの人間が、飯地の小脇に抱えられた渡会の姿に気づく。 本多「わ、渡会!? 大丈夫か、生きているか!?」 園村「怪我とか無いですよね!? 明日の試合は無事出られますよね!?」
[465]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/14(火) 02:33:52 ID:??? やす子「大丈夫だ、問題無い。……この私が大会中に選手をぶっ壊す様な不手際をしでかすとでも?」 大前「まあ、確かに」 雪村「不思議と試合に支障の出る怪我人は、出したこと無いですよね」 雪村の言う通り、飯地監督の特訓はハード極まりないものだが、その実選手のコンディションはキッチリと整えられている。 この女史の恐ろしいところは、選手のオーバーワークの危険水域をギリギリ見極める眼力も持っていることだった。 恐らく、考えてのことではなく本能で行っているのだろうが。 宇津木「監督のコーチング能力はA+といったところかな。この辺りがどこぞの危険人物とは一足も二足も出ている状態」 水守「誰なのさ、どこぞの危険人物って」 その瞬間、世界を放浪している無精髭の男性が一人、くしゃみをしたとかしなかったとか。 大前「で、肝心の渡会の特訓の方はどうだったんですか? 見たところ、かなり厳しくしごいたみたいですけど」 やす子「それなんだけどね――」
[466]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/14(火) 02:35:03 ID:??? 〜数時間前〜 試合の会場近くの運動公園。 渡会への特訓は、そのサッカーグラウンドを利用して行われていた。 やす子「はい、また抜かれた! 相手に迫られるととりあえず前、ってのが君の悪い癖よ! 時にはどっしりと構える余裕も見せる! それが相手を惑わすことに繋がる事もあるって、覚えておきなさい!」 渡会「は、はいっ!」 試合の開始前からみっしりと、改めてキーパーのイロハを教え直す。 先日の花輪中戦。レッドカードに繋がるとびだしをした原因は、渡会の心理の裏に隠れた自信の無さ、と飯地は見ていた。 頼れるセンターバック・輝林の陰にいた渡会は、それに劣等感を感じる一方で頼りにし過ぎていたのではないか。 その余りに輝林と気脈を合わせようとし過ぎて、必殺セーブを使う余裕があったのに無闇にとびだしたのではないか。 それが飯地の分析である。 これを矯正する方法はただ一つ。 もう一度渡会に、基礎からキーパーのなんたるかを教え直し、正GKとしての自覚をより確かなものにすることである。 やす子(ある程度方向性の固まった渡会くんを、急激にパワーアップさせるには、まず基礎に立ち返らせることが重要! とても一日の特訓だけでは出来ることじゃないけど……だからこそ、やり甲斐がある! も、燃えてきたわーっ!) そうして、己の熱情のままに特訓に打ち込む飯地。 が、運動公園のグラウンドにはそんな光景を見つめる視線が――
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0ch BBS 2007-01-24