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【全国の】キャプテンEDIT40【壁】
[489]森崎名無しさん:2012/08/15(水) 01:23:00 ID:??? 夜の行動どうしようかと思ったが、早めに休む選択すると回復判定優遇されるみたいだな過去スレ見ると
[490]森崎名無しさん:2012/08/15(水) 01:35:53 ID:??? 最低でも治りかけ以上か
[491]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:44:26 ID:??? >>486-487 乙感謝です……って、GJな働きをしても下剤ですかw >>488 忘れてないよっ。いえ、本当にこの判定の為に比良戸戦では登場させなかったんです 本当ですよ? >>489-490 まあ、その選択もありといえばありです 最近、また投下が遅くなり始めてすみません 今回の投下です 深夜投下にもかかわらず無判定パートが長くなっていますので、ご注意ください これも全て三杉淳ってヤツのせいなんだ
[492]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:45:33 ID:??? 飯地のスパルタ指導→ スペード8 =★ ★三杉のドSコーチ→ 2 =★ ★渡会の練習→ ハートJ =★ 8+2+11=21 … 21〜25→渡会、変貌。全能力+1、マークに応じた成果習得! スペード → 三杉「1対1の判断はこうすれば良くなるんじゃないかな?」 やす子「良い目の付けどころだわ!」 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 三杉「それじゃあ……行くよ!」 そうして三杉は助走を付けて走り出し、まずは小手調べの直接フリーキックを蹴る。 渡会「う、うおぉおっ!?」 軽やかな動き、流麗なフォーム、そして正確な読みと狙い。 大前のドライブシュートや比良山のスネイクレイドのような大技ではないが、それでも身に感じる脅威度はかなりのものだ。 マークする者がいないこともあって十分に狙い澄まされたそれは、もしかするとスカイラブハリケーン並に危険なシュートかもしれない。 渡会「こん……のォ!」 鋭い軌道で飛来するそれを、渡会はダイビングキャッチを繰り出すことで、なんとか両手に収める。 弥生「きゃ、キャプテンのシュートを止めた!?」 三杉「ほぉ……」 好調時のフリーキックが止められたことに、三杉の力量をよく知る弥生は声を上げ、本人も僅かに瞠目する。
[493]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:46:46 ID:??? だが、最も驚いているのは止めた渡会だ。 渡会(なんてヤツだ……これ、ただのシュートだろ!? いくらフリーキックとはいえ、必殺キャッチでないと止められないだと? このレベルの選手が、どうして全国大会に出られなかったって言うんだ!?) やす子(パワーは無いけど、それを補って余りあるテクニックとアイディア……。 とてもじゃないけど、ブランクがある上に心臓にハンデを背負っている選手とは思えないわね) 渡会が突如現れた未知の強敵を前に冷たい汗を流し、飯地は聞きしに勝る才気に思わず唸る。 三杉はというと、そんな二人の様子を気にした風も無く、ゆったりとした歩調でペナルティエリアの近くまで歩く。 三杉「流石は全国取りを本気で狙うチームの正GKだ。やっぱりただのシュートではゴールは割れないか」 渡会「……そりゃどーも(くそ。この口ぶりだと、やっぱり何か必殺シュートを持ってやがるか、コイツも)」 三杉「そう不機嫌そうな顔をしないでくれよ渡会くん。僕だって、結構自信のあった一発を止められて、軽くショックなんだしね。 ……ええっと、飯地監督でしたっけ? 今度はダイレクトシュートで行きたいんで、高めのセンタリングをお願いします」 やす子「あいよー。ほんじゃ、渡会くんボール貸して」 と、要求通りにクロスを上げやすい位置に付く飯地。 渡会「高めのダイレクトシュート、ね。悪いがそいつはウチのチームの専売特許だ。簡単にはやらせねえぜ?」 内心感じる不安を押し殺しながら、再び身構える渡会。 思い起こされるのは、昨日に経験したばかりの最悪の失点劇。 それを振り払うように、グラブを嵌めた両手を景気良く打ち合わせる。
[494]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:47:57 ID:??? 三杉「それもそうだね。じゃあ君のお眼鏡に適うよう、精一杯やらせて貰おうかな」 渡会(今、はっきり分かった。コイツ、絶対に性格悪い!) 穏やかな笑顔と慇懃な物腰をしているが、その裏に見え隠れするのは絶対的な自信。 何とはなしにそれを感じ取った渡会は、三杉の本性を直感的に看破する。 そして、これから飛んでくるシュートも、それに見合うだけのものであることも確信する。 渡会(ダイビングキャッチじゃ、まず無理。人数を掛けられない状況じゃ、とびだしも効果薄。 となると……アサルトキャッチで行くっきゃないか。この後の特訓の為にも、飛ばさずに行きたかったんだが……) いきなり特訓に殴り込んできた輩を、鼻高々で返してやるほど渡会のプライドは低くない。 ここは渾身のセービングで、何としても止める。その意思を固めた。 やす子「おーし! そんじゃ、蹴るわよーっ!」 三杉「はい」 渡会「……いつでも来い!」 弥生(あわわ。キャプテンったら、すっかり『アレ』を出す気になってる……身体に負担が大きいのにー!) そして飯地監督の蹴ったセンタリングに、三杉が軽快な走り出しでとびついた。 ダッシュの勢いを殺さないままにくるりと腰から回って背を向け、そのまま重力に引かれるように縦に回転しながらのキック。 渡会(やっぱりオーバーヘッドか!) 華奢な体格――特に首周りの細さから、三杉は大前のようなヘディンガーではない、ということは見ただけで分かっていた。 そんな選手が高い浮き球で強烈なダイレクトシュートを撃とうとすれば、その名の通り頭を越して蹴るオーバーヘッドしかない。
[495]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:49:05 ID:??? 渡会(悪いが、そりゃ見慣れたもんだぜ! ウチにはヘディングの専門家だけでなく、オーバーヘッドのスペシャリストもいるんでね!) ボレーからオーバーヘッドまで、手広くダイレクトシュートを得意とする比良山。 彼と練習時に相対した経験を元に、渡会はシュートの軌跡を瞬時に求め、そのコースに身を乗り出す。 三杉のオーバーヘッドは、確かに打点が高い上にいやらしい狙い方をしている。 だが渡会のアサルトキャッチは、積極的に前に出て敵が撃てるコースを潰し、前進の勢いでもって球威を相殺する必殺セーブ。 これを前にしては、ただのオーバーヘッドなど通用しない。 ……はずなのだが、 三杉「悪いけど、僕のオーバーヘッドは――」 渡会(なっ!?) 三杉「――人に言わせると、普通とちょっと違うらしいよ?」 三杉が放った物は、ただのオーバーヘッドとは趣きを異にしていた。 通常、オーバーヘッドキックとは、高い打点を利して地面に叩きつけるように撃つシュート。 自然、高所の位置エネルギーを得た分だけ威力が上がる、という仕組みだ。 しかし三杉の場合、本人の繊細さを表す様に叩きつける、といった蹴り方はしない。 ……三杉のオーバーヘッドは、ボールを『擦る』。 腰の横方向の捻りが終わりきらない、回転の途中の状態のまま撃つことで、ボールの横を撫で擦るように蹴るのだ。 自然、放たれたシュートは横回転を帯び、カーブが掛かる。 その為、ボールは渡会が想定したコースを外れ、伸ばした右腕を嘲笑うように曲がり、ゴールへと伸びていく。 既に宙を薙いだ手で、身体の後ろのボールを掴めるはずはない。 ファサっ、と優しげにネットが揺れる音が渡会の耳に届いた。ゴール、である。 やす子「お見事。これが……噂に聞く三杉淳の『ハイパーオーバーヘッド』」 三杉「フフフ、そう呼ぶ人もいるらしいですね(コレを出すのは久しぶりだな。撃つ必要があった東邦戦では腹痛の所為で……忌々しい)」 音もしないほど柔らかい着地を決めながら、三杉がそう言う。 その言葉を、渡会は身が震えるほどの衝撃と共に聞いていた。
[496]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:50:12 ID:??? 渡会(ば、馬鹿な……今のシュートはまるで、立花兄弟のデルタツイン以上……! ひ、一人でそんな大技を出せる様なヤツがいるチームが、全国に出てきていないだと!?) 紛れも無く全国トップクラスのFWを抱えるチームのGKとして、彼らに追いつこうと必死で足掻き続けてきた渡会。 しかし、その自負は今、粉微塵に砕かれた。 ……全国は広い。このような凄腕が野に埋もれている程に。 渡会は改めてそのことを知った。 渡会「も、もう一回! もう一回だ!」 三杉「え? もう一回って……またオーバーヘッドで、ということかい?」 渡会「ああ! 鳴紋中のキーパーとして、これ以上誰とも知らないヤツにハイボールで負けて堪るか! 頼む! もう一回だけでいいから!」 やす子(誰とも知らないヤツ、って……いやいや、三杉くんって超有名だから。確かウチの学校にもファンクラブの会員がいた様な) 三杉「うーん、困ったな……そんなに何度も使っていたら、他のプレイを試す前に僕が持たないよ」 そう言い、三杉は柔らかく髪を掻き上げる。 ハイパーオーバーヘッドは、紛れも無く大技だ。必然、体力の消耗は大きくなる。 出来ればドリブルなども今日の内に試しておきたい三杉としては、そう何度も繰り出したくないところである。 渡会「そこを何とか!」 やす子「……そんじゃあ、次は三杉くんのやりたいプレイに付き合って、それで勝てたらリベンジでいいじゃん。 ちょうど今、お互いに一勝一敗なんだし」 三杉「それは名案ですね! 是非、そうしましょう」 渡会「よし! 望むところだ! 次は何だ? 俺はキーパーだから、勝負できそうなのは後、1対1くらいだぞ?」
[497]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:51:24 ID:??? 三杉「ちょうどよかった。僕、それも得意だよ?」 渡会「言ったな? 吐いた唾は飲めんぞー!?」 そして、なし崩し的に1対1勝負が始まる。 弥生「きゃ、キャプテーン! もうそろそろ、お医者さんに止められている時間に……って、聞いてない!?」 渡会「うおりゃあああっ!」 三杉「ふっ、甘い!」 やす子「うっひょー! 今のが『芸術的』とも言われた三杉淳のドリブル! 辛抱堪らん! この子も鍛えたい!」 ……結局、痺れを切らした弥生が乱入するまで続いた1対1勝負は、渡会が負け越し、ハイパーオーバーヘッドへのリベンジは叶わなかった。 が、自チームのエースたちとは毛色の違う相手との経験を通じ、渡会の判断力は大いに磨かれたという。 そして勿論、三杉たちと別れた後も、渡会は発奮した飯地監督に心行くまでしごかれるのだった。 三杉「ま、マネージャー? 僕をどこへ引き摺って行くんだ? もうすぐ鳴紋中の試合の時間に――」 弥生「病・院ですっ! まったく何を考えているんですか! 気が付けば、止められている三十分の倍は動いていましたよ!? 倒れていないのが奇跡じゃないですか! 今すぐ、もう一度検査して貰わないと!」 三杉「――ま、待ってくれ! 今日の試合は、絶対に面白いものが見れるはずなんだ! 鳴紋と戦う比良戸は、僕の見るところ実力を隠していてね!?」 弥生「いいから病院ーっ!」 ……もしかすると、この邂逅によって三杉と弥生の関係は読者諸兄の知るものと大きく変化するかもしれない。 が、それは今後の展開次第ということで。
[498]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:52:27 ID:??? 〜再び控室〜 やす子「――てなことがあったのよ」 大前(三杉……アイツ、何しているんだ? 監督の話だと、アイツとの出会いが特訓にいい方向に作用したらしいけど――) 多少の因縁がある人物の不可解な行動に、思わず頭に手をやってしまう大前だった。 雪村「三杉って、あの『ガラスのエース』三杉淳? 小学校時代は凄い有名な人だったじゃない!」 本多「そうなのか? いや、俺たちは県外のことには正直疎くてな」 宇津木「ちゃんと仕事すろ。三杉淳といえば南葛の大空と森崎、大友の中山さんがアライアンス組んでも手こずった、とてとてのMF。 必殺のハイパーオーバーヘッドは飛ぶながら叩きつける技と違って華麗な超必殺技だと有名だべ」 輝林「……渡会さんを手玉に取るとは、やはり衰えてはいませんでしたか(となると例の都大会決勝の件は、やはり――)」 やす子「ま、急に混ぜてくれって言われた時は面食らったけど、渡会くんの成長に少なくない貢献をしてくれたのは確かだしね! 今度会った時は、何かお礼しなきゃねー。今日はマネージャーらしい子に引っ張られてあっという間にいなくなっちゃったし。 ねえ、何かあの子の喜びそうなものって知らない? 大前くんたち兄弟とか輝林くんは、彼と同じ東京出身でしょ?」 大前「いや、俺も二、三言交した程度の仲ですし……」 輝林「……対戦経験がありません」 達也「俺は学年違うんで」
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0ch BBS 2007-01-24