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【全国の】キャプテンEDIT40【壁】
[496]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:50:12 ID:??? 渡会(ば、馬鹿な……今のシュートはまるで、立花兄弟のデルタツイン以上……! ひ、一人でそんな大技を出せる様なヤツがいるチームが、全国に出てきていないだと!?) 紛れも無く全国トップクラスのFWを抱えるチームのGKとして、彼らに追いつこうと必死で足掻き続けてきた渡会。 しかし、その自負は今、粉微塵に砕かれた。 ……全国は広い。このような凄腕が野に埋もれている程に。 渡会は改めてそのことを知った。 渡会「も、もう一回! もう一回だ!」 三杉「え? もう一回って……またオーバーヘッドで、ということかい?」 渡会「ああ! 鳴紋中のキーパーとして、これ以上誰とも知らないヤツにハイボールで負けて堪るか! 頼む! もう一回だけでいいから!」 やす子(誰とも知らないヤツ、って……いやいや、三杉くんって超有名だから。確かウチの学校にもファンクラブの会員がいた様な) 三杉「うーん、困ったな……そんなに何度も使っていたら、他のプレイを試す前に僕が持たないよ」 そう言い、三杉は柔らかく髪を掻き上げる。 ハイパーオーバーヘッドは、紛れも無く大技だ。必然、体力の消耗は大きくなる。 出来ればドリブルなども今日の内に試しておきたい三杉としては、そう何度も繰り出したくないところである。 渡会「そこを何とか!」 やす子「……そんじゃあ、次は三杉くんのやりたいプレイに付き合って、それで勝てたらリベンジでいいじゃん。 ちょうど今、お互いに一勝一敗なんだし」 三杉「それは名案ですね! 是非、そうしましょう」 渡会「よし! 望むところだ! 次は何だ? 俺はキーパーだから、勝負できそうなのは後、1対1くらいだぞ?」
[497]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:51:24 ID:??? 三杉「ちょうどよかった。僕、それも得意だよ?」 渡会「言ったな? 吐いた唾は飲めんぞー!?」 そして、なし崩し的に1対1勝負が始まる。 弥生「きゃ、キャプテーン! もうそろそろ、お医者さんに止められている時間に……って、聞いてない!?」 渡会「うおりゃあああっ!」 三杉「ふっ、甘い!」 やす子「うっひょー! 今のが『芸術的』とも言われた三杉淳のドリブル! 辛抱堪らん! この子も鍛えたい!」 ……結局、痺れを切らした弥生が乱入するまで続いた1対1勝負は、渡会が負け越し、ハイパーオーバーヘッドへのリベンジは叶わなかった。 が、自チームのエースたちとは毛色の違う相手との経験を通じ、渡会の判断力は大いに磨かれたという。 そして勿論、三杉たちと別れた後も、渡会は発奮した飯地監督に心行くまでしごかれるのだった。 三杉「ま、マネージャー? 僕をどこへ引き摺って行くんだ? もうすぐ鳴紋中の試合の時間に――」 弥生「病・院ですっ! まったく何を考えているんですか! 気が付けば、止められている三十分の倍は動いていましたよ!? 倒れていないのが奇跡じゃないですか! 今すぐ、もう一度検査して貰わないと!」 三杉「――ま、待ってくれ! 今日の試合は、絶対に面白いものが見れるはずなんだ! 鳴紋と戦う比良戸は、僕の見るところ実力を隠していてね!?」 弥生「いいから病院ーっ!」 ……もしかすると、この邂逅によって三杉と弥生の関係は読者諸兄の知るものと大きく変化するかもしれない。 が、それは今後の展開次第ということで。
[498]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:52:27 ID:??? 〜再び控室〜 やす子「――てなことがあったのよ」 大前(三杉……アイツ、何しているんだ? 監督の話だと、アイツとの出会いが特訓にいい方向に作用したらしいけど――) 多少の因縁がある人物の不可解な行動に、思わず頭に手をやってしまう大前だった。 雪村「三杉って、あの『ガラスのエース』三杉淳? 小学校時代は凄い有名な人だったじゃない!」 本多「そうなのか? いや、俺たちは県外のことには正直疎くてな」 宇津木「ちゃんと仕事すろ。三杉淳といえば南葛の大空と森崎、大友の中山さんがアライアンス組んでも手こずった、とてとてのMF。 必殺のハイパーオーバーヘッドは飛ぶながら叩きつける技と違って華麗な超必殺技だと有名だべ」 輝林「……渡会さんを手玉に取るとは、やはり衰えてはいませんでしたか(となると例の都大会決勝の件は、やはり――)」 やす子「ま、急に混ぜてくれって言われた時は面食らったけど、渡会くんの成長に少なくない貢献をしてくれたのは確かだしね! 今度会った時は、何かお礼しなきゃねー。今日はマネージャーらしい子に引っ張られてあっという間にいなくなっちゃったし。 ねえ、何かあの子の喜びそうなものって知らない? 大前くんたち兄弟とか輝林くんは、彼と同じ東京出身でしょ?」 大前「いや、俺も二、三言交した程度の仲ですし……」 輝林「……対戦経験がありません」 達也「俺は学年違うんで」
[499]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:54:50 ID:??? やす子「(輝林くん、思わせぶりなセリフの割に……)あら、そう。残念。じゃあ、思い切って今度お寿司でも奢っちゃいましょうか! 去年ね、ここの近くに安くて美味しい店を見つけたのよー」 菱野「い、いつの間にそんな目星を……」 大前「じゃあ、俺らも連れて行ってくださいよ。優勝した後の、祝賀会代わりにでもね」 やす子「ぬかしおる。こやつめ、ハハハ!(いやいや、いくら安くても全員分のお寿司は無理っ! 無理だから!)」 本多「何にせよ、これで――」 渡会「うーん、うーん……ちくしょう三杉め……今度こそ止める〜……あ、監督それは無理やめて……」 本多「――お前もより強くなって戦列復帰という訳だな。今日の仕事への、何よりの報酬だよ」 と、未だにうわ言を漏らしながら気絶する渡会に、いつになく優しい目を向ける本多だった。 ※ 渡会の才能が開花し、全能力が+1されました! ※ ※ 渡会のスキル・1対1+2が1対1+3に進化しました! ……ただし、持っていたせりあいフラグも回収されてしまいました ※
[500]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:56:48 ID:??? その後は南葛中の三回戦を偵察するため、客席に移動した鳴紋中だったが、そこで得られたものは少なかった。 というのも、南葛中の相手は可もなく不可も無くといったレベルのチームであり、展開されたのはいつもの南葛の試合だったのだ。 つまり……無失点大量得点の、一方的な虐殺試合だ。 実況「試合終了ーっ! 王者南葛・ベスト16でも向かうところ敵無し! スコアは実に8−0! これが全国大会で出る点差か!? 先程の鳴紋やふらの以上のものを見せてくれました! 相手校を鎧袖一触で粉砕し、準々決勝進出だーっ!」 大前(観客席)「森崎がオーバーラップし、滝がサイドを上がり、長野が落とし、来生や井沢が決め、大空は我が道を行く。 まったく、嫌になるくらいいつも通りだな。全国まで来たら、何か新しい発見でもあるかと思ったけど、まるで隙が見当たらない」 菱野(観客席)「強いて言えば森崎選手のオーバーラップ後、がら空きになったゴールですが…… まずボールを取れる選手がいなくては、それがチャンスにはなりませんわね(ANS、このチームにどこまで通用するでしょうか?)」 雪村(観客席)「うっ、大空のヤツ、去年より凄みが増してない?」 宇津木(観客席)「雪村さん、悪いが俺のログには何も無いな(正直、アイツはレベルが違うというのが正直な感想。 だが、勝った者が強いのだとい名セリフを知らないのかよ。全国で一番のMFは俺たちを優勝に導く雪村さんだ!)」 本多(観客席)「ふらのの松山も大概だが、アレは攻撃面ならそれ以上だ。まったく、どこまでも難儀な敵だ」 息を呑む鳴紋中選手たちの見下ろすピッチでは、挨拶を終えた南葛イレブンが余裕の表情で引き上げを始めていた。
[501]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:57:50 ID:??? 翼「よし、今日はハットトリック達成! これで得点王ランキングは後一点で追いつくな(今年こそ、得点王とMVPは渡さないぞ!)」 石崎「凄かったなあ今日の翼は! こっちのブロックは似たり寄ったりなのばっかりだから、この勢いだと今年こそ得点王だな!」 森崎「ぬぐぐぐっ!(くそ、アイツの所為で三試合連続ゴールしたのにインパクトが喰われてやがる。おのれ翼めェ!)」 井沢(俺も今日二ゴールの活躍なのに、どいつもこいつも翼、翼、翼っ! 忌々しい!) 長野「滝、今大会初ゴールおめでとう」 滝「なあに、それも今日3アシストのお前には負けるぜ」 岩見(森崎、今日はヤケに味方にボールを回していたな。相手はやはり井沢、滝、長野の自分よりの仲間。 ……例の疑惑の所為で落ちた求心力を、回復させたいのか? だが、今日の翼の活躍でその効果の程は微妙に、といったところか) 小田(寿司)「中里、今日はいつもにまして消え気味だったな? もっと積極的に行こうぜ?」 中里「あ、あははは……き、昨日の正座のしびれが残っていたのかな? (鳴紋中の連中の前で、本気のプレイは出来んでゴザル……もしかすると、身のこなしから正体がバレるやも――)」 山森(俺の出番、まだかな……せっかく、今までより強くなれたのに……) 大会半ばを過ぎても、王者に陰りの気配なし。それが現時点での周囲の評価だった。 鳴紋中がこの最強の敵とまみえるのは、決勝戦。その途上に立ちはだかる相手は、あと二つ。
[502]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:58:51 ID:??? 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ) 9ゴール 大前 8ゴール 翼 6ゴール 小田(ふ) 5ゴール 比良山、反町、松山 4ゴール 井沢 3ゴール 森崎、来生、政夫、和夫、佐野 2ゴール 雪村、沢田、長野 1ゴール 滝、岩見 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ) 6アシスト 沢田 5アシスト 滝、長野、松山 4アシスト 沢田、松山 3アシスト 大前、政夫、和夫 2アシスト 雪村、本多、長野 1アシスト 宇津木、森崎、井沢、小池、次藤
[503]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/08/15(水) 01:59:52 ID:WdUPTpTI 〜旅館、夜〜 大前「大会もいよいよ残り半分、ってところか。これからが正念場だな! ……なのに俺は怪我で練習できない。南葛の試合も見て身体がうずうずしているのに、思いっきり運動出来ないとは。くっ、もどかしいなァ! こうなったら、誰かチームメイトを焚きつけに行くか? それとも、監督や菱野さんに特訓の依頼をする?」 先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 A.誰かと話す(対象も併記してください) ×.一人で特訓だ!(現在、大前は怪我をしています) ×.誰かと二人で特訓だ!(現在、大前は怪我をしています) D.疲れているし、さっさと寝よう E.久々に瞑想でもしてみるか F.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)
[504]森崎名無しさん:2012/08/15(水) 02:00:45 ID:8mUoc0eQ A 水守
[505]森崎名無しさん:2012/08/15(水) 02:01:15 ID:MORtYxZ+ A菱野
[506]森崎名無しさん:2012/08/15(水) 02:01:45 ID:iPq1TEac A 水守
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0ch BBS 2007-01-24