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【覇者の称号】キャプテン森崎44【カンピオーネ】
[47]創る名無しに見る名無し:2012/09/11(火) 09:20:25.19 ID:24LCtDiv "../test/read.cgi/morosaki/1345818150/43-45" >>43-45がいちばん空気読めない奴ということは分かった
[48]2 ◆vD5srW.8hU :2012/09/11(火) 10:04:48.06 ID:m8trYeyV >C しばらく様子を見ている。 森崎「(ここは見物に徹した方が面白そうか)」 森崎は三杉と松山がオランダの面々に歩み寄るのを見、自分は高みの見物を決め込む事にした。 二人が近づくにつれオランダの選手たちは面倒くさそうに顔を上げたが、口を開く者は居ない。 最初に話しかけたのは穏やかな、そして冷たい笑みを浮かべた三杉だった。 三杉「勝者の権利を行使させてもらっていいかな?」 クライフォート「…好きなだけやれ。嘲るなりなんなり」 三杉「では一言だけ…やはり見事の一言だったよ、トータルフットボール」 クライフォート「!!?…キ、キサマ…!」 三杉「では、御機嫌よう。君たちとの戦いは素晴らしい経験になったよ」 ザッザッザッ… 森崎「(ん?貶すんじゃなくて褒めたのか!ホントに糞意地わりーな、アイツ)」 三杉はクライフォート達を嘲るのでもなく貶すのでもなく、素直に褒めた。 無論それが彼らをどんな罵倒や中傷より不快にさせると知っての上である。 歯軋りするクライフォート達を背にする彼の表情は実に爽やかな物だった。
[49]2 ◆vD5srW.8hU :2012/09/11(火) 10:05:38.29 ID:m8trYeyV 入れ替わる様に前に出た松山の表情は実に対照的に物悲しく、逆にオランダの選手たちの方が戸惑う程だった。 しばし何も言葉が交わされないまま時間が過ぎてから焦れたクライフォートがトゲをぶつける。 クライフォート「なんだ。何か言いたいんじゃないのか」 松山「何か言いたいんだが…何を言いたいか分からないんだよ。俺ってバカだからさ」 クライフォート「ふん。自分を愚鈍だと認める事に何の意味がある?他者を愚弄する勇気が無い臆病者の自傷行為にしか見えんぞ」 松山「そんな難しい話をされても分からないって…ただ、お前らとは…もっと早く、もっと違う形で出会いたかった…」 クライフォート「………ミスギと言いキサマと言い、中々ユニークな侮辱をしてくるじゃないか」 松山「そうか…これもお前らには侮辱になっちゃうのか…ごめんな。もう、帰るよ」 クライフォート「………消えろ」 森崎「(なんつー顔してやがんだ松山の奴は。勝った癖に)」 二人の会話は空しさとやり切れなさが双方から満ち溢れており、見ている森崎は白けるばかりだった。 やがて松山も立ち去り、森崎も引き上げ、オランダの選手たちもフィールドから去る。 クラマーと合流しても彼らの内誰も口を開かなかった。クラマーも何も言えなかった。 荷物を纏める際の表情だけが彼らが未来に何を期待しているかを物語っていた。 彼らが再びフィールドに立っている時どうなっているのか。それとももうフィールドに立てなくなるのか。 その答えは彼ら自身が一番知りたいだろう。 *三杉→(借り)→クライフォートの関係が解消しました。 *松山→(許さない!)→クライフォートの関係が解消しました。
[50]2 ◆vD5srW.8hU :2012/09/11(火) 10:07:35.48 ID:m8trYeyV 今日はこれまで。また明日お会いしましょう。 なお、何やらツイッター上で起きたらしい騒ぎについては 私は事情がよく分かりませんし、関わるべきではないと思いませんので 新田くんします。皆さんも新田くんをよろしくお願いします。
[51]2 ◆vD5srW.8hU :2012/09/11(火) 10:08:23.00 ID:m8trYeyV "../test/read.cgi/morosaki/1345818150/50" >>50 思いません、じゃなくて思います、でした。失敬。
[52]創る名無しに見る名無し:2012/09/11(火) 13:51:07.74 ID:24LCtDiv 乙でした― 三杉さんが久しぶりに活躍した気がする・・・
[53]創る名無しに見る名無し:2012/09/11(火) 14:39:32.01 ID:yM+U96uo 乙です。三杉△
[54]創る名無しに見る名無し:2012/09/11(火) 15:51:53.33 ID:/nPh5j1p 乙 次はイタリアか 最強のドリブラーは森崎だと知らしめてやろうじゃないか
[55]2 ◆vD5srW.8hU :2012/09/12(水) 11:04:29.95 ID:K7wf17X0 〜大会17日目の夜〜 見事準決勝へ勝ち進んだ全日本ユースはその日の内にブラジリア連邦直轄区から準決勝の舞台となるサンパウロ州に移動した。 選手たちは疲れを癒す為にホテルに到着してから思い思いに暇を潰していたが、選手たち以外のスタッフはむしろここからが本番である。 見上「邪魔をするぞ、井出」 井出「あ、いらっしゃいませ!散らかっているのは勘弁なんだな」 片桐「それがお前の仕事だからな。しかし良くここまで集めた物だな」 賀茂「睡眠時間は削りすぎんなよ?倒れるんなら大会が終わってからにしろ」 井出「大丈夫です!ブラジルのビデオ屋はお宝の山なんだから、むしろ見れば見る程力が湧き上がるんだな!」 賀茂「そ、そうか…特殊な奴だな、お前…」 見上「若いからと言って無理をし過ぎると体を壊すぞ…」 特にデータ分析を受け持つ井出はビデオとノートの山に囲まれて夜を過ごす事になるのだが、今夜はここに監督達も集ってきた。 何十本ものビデオを繰り返し見て解析する地道な作業を苦しむどころか楽しんで行う井出に 監督達も呆れ半分に感心するが、ふと片桐が一つのビデオテープに気づいた。 片桐「ん?井出、なんだこのテープは。これもサッカーのテープなのか?」 ”Aの伝説”と言うおよそサッカーとは関係なさそうな題名がついたテープに。
[56]2 ◆vD5srW.8hU :2012/09/12(水) 11:05:40.14 ID:K7wf17X0 井出「ああ、それですか?沢山買ったら店主がオマケでくれたんだな。何でも南米のストリートサッカーや 非公式試合で活躍する都市伝説級の謎の選手、通称”勝負請負人A”のプレイ集のビデオらしいですよ」 見上「なんだそれは?胡散臭いにも程があるな」 井出「俺もそう思ったんだな。だから全然見てません」 賀茂「まーアテにはなんねえな。でも笑いのネタにはなるんじゃねーか?今見てみようぜ!」 片桐「また始まった…賀茂さん、時間のムダですよ」 賀茂「固い事言うなよ!次の試合は4日後だぜ?ちったぁ息抜きするのも大事だってんだ」 見上「ふぅ、賀茂はこうなったら聞かんからな…まあ少しなら良いだろう。井出、そのビデオを見せてくれ」 井出「あ、はいっ(何時も思うんだけど、賀茂さんってどんな役職についているんだろ?)」 彼らは興味本位でそれを見る事にした。ただの息抜きのつもりで。 見上「ん?…この青年は何処かで見た気がするな」 片桐「言われてみれば確かに…誰でしたっけ?」 賀茂「あ、この顔…こいつ、ブラジルユースで10番つけてる癖に全然試合に出てこない奴じゃないか?」 井出「そ、そうなんだな!アルツール・アンチネス・コインブラ!彼のビデオだったなんて…」 見上「ほう。これは思ったより有用な資料になりそうだな」
[57]2 ◆vD5srW.8hU :2012/09/12(水) 11:06:21.20 ID:K7wf17X0 1時間後、彼らは息を潜めて静まり返っていた。 言葉を失うとはまさにこの事で、誰も何も言いたくなかったのだ。 それでもその場の最高責任者としての意地か、見上が振り絞る様な声を上げた。 見上「何故だ…?」 井出「か、監督…」 見上「何故これ程の選手が試合に出てこない!?あの猛者達を差し置いて10番をつけているのも これなら全面的に納得だ!だが、それなら何故試合に出ないのだ!そもそも何故徹底的に無名なのだ!?」 賀茂「お、落ち着きやがれ見上!パニックになったってしょうがねえだろうが!」 片桐「そ、そうです見上さん。息を整えて下さい」 見上「はあ、はあ…すまん。もう大丈夫だ」 井出「え、えーっと…たぶん、ケガをしているんじゃないでしょうか。それともチームメイト達と仲が悪いとか、 秘密裏に処理されたけど監督の怒りを買ったスキャンダルを起こして起用して貰えないとか…」 片桐「それなら出場していない理由にはなるが、無名さの説明にはならないな」 賀茂「そんなん分かる訳ねーだろ…地元のマスコミだって分かっていないみたいなんだし」
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0ch BBS 2007-01-24