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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[303]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/16(日) 09:46:38 ID:??? 薬という悪魔の力に溺れ、その才能を無残に枯らした選手は過去にもたくさん存在する。 それはスポーツの世界だけではなく、医療、芸能、政治。様々な世界でその悪魔は蔓延している。 挫折。欲望。嫉妬。そんな負の感情に包まれて健全な精神でいられなくなり、弱り切った心は何かに救いを求めてしまう。 このアムステルダムの街にはそんな逃避の道が間近に、闇の中から手招きしているというのだ。 森崎「(うう、こんなダークな話題、気まずい空気がさらに気まずくなったような。 だがイスラスなりに俺のことを気遣ってくれているんだろうか?)」 この街を歩くにあたっての大事な忠告を受けた森崎は、 一度途切れた会話を続けるために、今度はこちらから話題を出すことにする。 ☆どうしますか? A アヤックスのチーム事情について聞いてみる B イスラス個人のプライベートについて聞いてみる C イスラスが闇の軍団にいた頃のことを聞いてみる D アヤックスでプロ契約した三杉の評判を聞いてみる E ドラッグの話題をもう少し引っ張ってみる 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[304]森崎名無しさん:2012/09/16(日) 09:49:08 ID:EEo2QfQs E すごく…気になります…
[305]森崎名無しさん:2012/09/16(日) 09:54:27 ID:2RnCEWPw E
[306]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/16(日) 10:18:42 ID:??? >E ドラッグの話題をもう少し引っ張ってみる 森崎「なぁなぁ。さっきのドラッグの話なんだが……」 イスラス「ん?」 ぼんやりとビーチの景色を見つめていたイスラスは森崎の声に反応し振り向く。 森崎「もっと具体的な話を聞かせてくれよ。どんなドラッグに注意しておけばいいんだ?」 イスラス「……まさか薬に興味が有るのか?いや、知識として持っておかないとその驚異を知れないからな」 あまり冗談には聞こえない真面目な口調で、イスラスはドラッグの話の続きする。 イスラス「さっきも言ったようにごく少量の類の売買ならば、限定的な条件だが政府も容認している。 だから奴らはより多くの欲求に答えるためにあらゆる手段で『ドラッグ』を売りつけようとする」 その欲求というのはより儲けたい、稼ぎたいという自分自身の欲のことでもあるとイスラスは補足する。 イスラス「最近多いケースは『お菓子』や『香水』などに偽装して、女子供に売りつけるって奴だ。 『悪いこと』をすることに興味を持ち始める年頃の顧客に狙いを絞っていやがる」 森崎「ああ、日本でもコーラだとかチョコだとかでそういう類のモノを表現していたりするなぁ」 イスラス「とにかく、少しでも怪しいものを売りつけてくるような奴が現れたら逃げることだ。 何かおみやげでも考えているのなら服や置物にでもしておくんだな」 森崎「おう、覚えておくぜ。せっかくプロ選手になったってのにスポーツ紙じゃなくゴシップ紙で一面を飾りたくはないからな。 ……だけど、どうしてこんな話題を?アムステルダムの危険を俺に教えるためだけじゃないんだろ?」
[307]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/16(日) 10:20:42 ID:??? いくらこの土地に不慣れな人間相手だろうとも、こうも暗い話題を積極的に出してくるものだろうか。 何か意図があってこのドラッグの話題を持ちかけてきたのではないかと森崎は推測していた。 イスラス「……森崎。お前に聞いておきたいことがある」 森崎「なんだ?改まって」 イスラス「薬に限ったことじゃないが……お前はドーピングについてどう考えている?」 森崎「どうって……俺達スポーツ選手にとっちゃご法度もいいとこだろうが。そんなこと」 イスラス「例えば……例えばもし。もしも薬の力に頼らなければサッカーを続けられなくなってしまった時。 お前ならばどうする?悪いことだと理解しておきながら……薬を使うか?」 森崎「(それは……例えば俺の体が『破滅のツボ』に負けてスポーツ選手として使い物にならなくなった時…… もしも薬の力でどうにかなるのだとしたら、その力に頼ってまで夢を諦めないってこと……か?)」 イスラスの、一見素っ頓狂な質問を自分の心情に照らしあわせて、森崎は返答する。 ☆どうしますか? A いくらなんでも倫理的に間違ってる。ドラッグなんてダメ、ゼッタイ。 B もしもそれしか手段が無いというのなら悪魔だろうが薬だろうが魂を売るかもしれない。 C そんな状況に陥らないためにも、健康維持することがスポーツマンの定めじゃないのか? D なぜいきなりそんなことを俺に聞く。まさかお前、薬を…? E 潔く夢を諦め、次代の存在へ自分の夢を託すことに務める。 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[308]森崎名無しさん:2012/09/16(日) 10:23:59 ID:TwgQmHQ6 A
[309]森崎名無しさん:2012/09/16(日) 10:26:37 ID:goFkP9Wo E
[310]森崎名無しさん:2012/09/16(日) 10:28:18 ID:G576nKkA E
[311]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/16(日) 10:51:55 ID:??? >E 潔く夢を諦め、次代の存在へ自分の夢を託すことに務める。 絶対に諦めない。諦めないと言ったら諦めない。そんな信条を抱えてこれまで生きてきた森崎有三という男。 だが、イスラスの言うように犯罪に手を染めてまでその夢を見続けようとする気持ちは彼の中には無かった。 森崎「もし……もしも俺ならそんなことになったらスッパリとサッカー選手という夢は諦める」 イスラス「理由を聞いてもいいか」 森崎「それで手に入れる夢の代わりに、失うものの多さを比べれば……な」 自分の夢をこれまで支えてきてくれた多くの人のことを思えば、 悪魔に魂を売ってまで自分の夢を見続けることは出来ないと森崎は言う。 両親、監督、コーチ、協会、チームメイト、そして数多くのライバルたちとの鎬の削り合い。 その果てにようやく掴みとった夢は、それこそ尊く、清いものでなければならない。 森崎「だから俺は夢を諦める。悔しいけれど……諦めが肝心って言葉もあるくらいだし」 イスラス「……そう、か。そうだな。きっとそのほうがいいのかもしれん」 森崎「それにさ。俺が叶えられなかった夢は次の世代の連中に託すことも出来るんだぜ」 イスラス「次の世代……」 第七小隊の教官として過ごした僅かな、しかし充実した日常は、森崎に指導者としての楽しさと厳しさを学ばせてくれた。 誰かに何かを教え、そして成長させてゆく。夢を叶えるための道標として、憧れの存在になれる。 その夢を自分の手でつかむことはできなくとも、誰かが代わりに掴んでくれることを期待することができるのだ。
[312]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/16(日) 10:53:23 ID:??? 森崎「世界一のGKになるのが俺の夢だ。たとえその夢を叶えることができなくなったとしたら…… 俺は世界一のGKを育てるという夢を叶える。そしてそいつに言わせるんだ。 『俺が世界一のGKになれたのは森崎有三コーチがいたからです!』……なーんてな。 まだプロ一年目のヒヨッコルーキー選手が語る話しじゃないかなぁ、さすがに」 イスラス「誰かに夢を託し、託される、か。……俺もそうありたいものだ」 伝統あるオランダサッカー。強豪の名を欲しいままにしている自分たちでさえ、 未だに偉大な先人たちのワールドカップ優勝という夢を継ぐことはできていない。 無冠の帝王。この不名誉な王冠を取り除くためにも、もっと高みを目指していかなければならない。 イスラス「森崎。お前の言葉……覚えておく」 森崎「え!?俺何か癇に障ること言ったか?」 イスラス「いや、そういう意味じゃなくて。いい話を聞けた。ありがとう」 そうお礼を言うと、イスラスは穏やかな笑顔を浮かべる。 普段が無表情に近いため、彼の笑顔は顔のパーツが豹変したかのようだった。 森崎「(なんだかわからんが感謝されて悪い気はしないな)」 そうこうしている間に、注文したメニューが不思議な模様が縁取りされた皿に運ばれてやってくる。 森崎「お、待ってました待ってましたー」 イスラス「ちなみにお前は何を頼んだんだ?」
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0ch BBS 2007-01-24