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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[387]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:45:17 ID:??? >B 三杉を残し、中里と一緒に追跡する 森崎「いや、ここは俺と中里が追いかける。 心臓の弱いお前じゃアイツらを追いかけるなんて無茶すぎる」 三杉「言ってくれるね。……だけど、確かに今回は君たち二人のほうが適任そうだ。 二人のことを頼んだよ。中里、君も気をつけてくれたまえ」 中里「任せるでござる。(やはりどこの国にもいるものだ。『裏の世界』に生きる者というものは…)」 午前中にイスラスからこの町に纏わる麻薬の話を聞いているだけに、 森崎の胸中は嵐前の波のようにざわついていた。 いざとなれば戦う力を持っている自分が皆を守らなくてはいけない。 森崎は三杉に自分の荷物を預けると、中里と一緒にビクトリーノたちの後を追いかける。 三杉「(まったく……昔から彼はあらゆるトラブルを持ち込んできたものだ。 だが、どんな形にせよ解決の糸口を見つけてきたのも彼だ。 きっと森崎ならば何とかしてくれるのではないだろうか。 ……信頼と期待は別物だ。けれども、確かに森崎には人を惹きつける何かがある)」 仲間たちの無事を信じ、荷物番をしている三杉のもとに見知った顔が駆け込んでくる。 三杉「クライフォートじゃないか。君もここに来ていたのか」 クライフォート「ああ、少し野暮用でな。それよりイスラスを見なかったか?」 三杉「彼なら今さっき泥棒を追いかけるために外へと飛び出していったよ」 三杉の返答を聞き、クライフォートは少し顔を歪ませる。 何やら彼に一刻も早く伝えたい情報があったらしい。
[388]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:46:19 ID:??? クライフォート「この間の仮面の男のことを覚えているか」 三杉「! ああ。あのとんでもない足の速さの謎の男のことだね」 クライフォート「奴がまた現れてな。こいつをイスラスに渡して欲しいと言い残して消えてしまった」 三杉「これは……」 クライフォートは鞄の中から分厚いスポーツタオルに包まれたあるモノをゆっくりと取り出した。 それは三杉がモロドフから受け取った荷物の中に入っていた蒼色の宝石と非常によく似た形状をしていた。 ただひとつ違うのは、全ての光を飲み込んでしまうかのようなドス黒い濁った色をしていることだ。 クライフォート「あの日の夜。イスラスが俺たちに話してくれたことが全て真実なのだとしたら…」 三杉はクライフォートの言葉を聞きはっと息を呑む。 行方不明だったイスラスがアヤックスの寮に戻ってきたあの日。 クライフォートと和解した後、彼は自分が今までどこにいてどうしていたのか語ったことを思い出す。 クライフォート「うかつに触るなよ。布越しに触れている今の俺でも、正気を保つのに苦労しているんだ」 三杉「まさかこれが彼の言っていた『闇のオーブ』のかけらだと言うのかい? 所持者に強い精神力が備わる代わりに精神に異常をきたすというあの……」 身動きすることができなくなるほどの悍ましい力が、黒色のかけらから伝わってくる。 確かに人格が大きく歪んでしまうほどの禍々しい正気が指先から染み込んでくるようだ。 三杉「確かイスラスは黒いローブの老人に謎の組織に拉致されたと言っていたな」 ここ最近次々と将来有望な若手選手が疾走している事件の被害者たちが、 この黒いかけらの虜にされ、集められているとイスラスは言っていた。
[389]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:48:47 ID:??? 三杉「この世界では絶対に裁かれない合法……いや、魔法ドラッグとは言い得て妙だな。 だが、なぜその仮面の男はこれをイスラスに渡そうとしているんだ?」 クライフォート「それは分からん。だが、あの男は言っていた。 一度闇に取り込まれた者は二度と闇から抜け出せない。 取り返しがつかなくなる前に俺たちのところに戻って来い……とな」 三杉「……ふぅ。おとなしく荷物番なんてしていられる状況じゃなくなったな。 近くの施設にコインロッカーがあったはずだ。そこに全部押し込んでおこうかな」 クライフォート「とにかく俺はイスラスを追いかける。 あの仮面の男もイスラスを追っているはずだ。 お前も荷物を片付けたらアイツの捜索を手伝ってくれ」 三杉「了解。 (いったい何が起ころうとしているのだろう。こんな一見ただの宝石にしか見えない異質の存在。 森崎、君ならばなにか知っているとでも言うのかい? 魔法という特異な力がごく当たり前に存在する世界に滞在していた君ならば……!)」
[390]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:50:41 ID:??? 一方、森崎と中里はビクトリーノとイスラスを追いかけ街の郊外へと入り込んでいた。 しかしここで重大なミスに気がついてしまう。 この街に不慣れな二人はすっかり道の感覚が掴めず迷子になってしまっていたのだ。 森崎「うぎぎ……こんなことなら三杉を連れてくるんだったぜ……」 中里「そんなこと今更拙者に言われても困るでござる。 しかし、こんな事もあろうかとこんなものを用意しておいたでござる」 森崎「なんじゃそれは」 中里が取り出した巻物を訝しげに睨む森崎。どこか見覚えのあるそれは、 昔森崎も愛用していた名前を書いた人物の能力が分かるという秘伝の巻物に似ていなくもない。 中里「これに名前を書けばあら不思議!その者が持つ霊気を通じて居場所を探り、 現在所在地がはっきりくっきり浮かんでくるのでござる。名付けて『幽幻目』の巻でござる!」 森崎「おおう、なんだかよく分からんが早速やってみてくれよ」 中里「(実はただのGPS機能付きの地図であることは秘密でござる)」 中里は素早く印を刻み……もといデータを入力し二人の居場所を探りだす。
[391]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:52:44 ID:??? ★Ghost・Phantom・sight→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→ビーチに向かったみたいだ。追いかけよう! ハート→デパートに向かったみたいだ。追いかけよう! スペード→公園に向かったみたいだ。追いかけよう! クラブ→ドゥン!エラーが発生しました。巻物から聞こえる機械的な声に中里は狼狽えている… JOKER→アヤックスのスタジアムに向かったみたいだ。追いかけよう!
[392]森崎名無しさん:2012/09/21(金) 08:53:15 ID:??? ★Ghost・Phantom・sight→ JOKER ★
[393]森崎名無しさん:2012/09/21(金) 09:09:03 ID:??? オランダはJOKERに縁が深いなー
[394]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:36:53 ID:??? >>393 順当にとあるフラグを重ねております。 今の私にあの方々を立派な貫禄を持たせて書けるかどうか…ううっ。 =========== ★Ghost・Phantom・sight→ JOKER ★ >JOKER→アヤックスのスタジアムに向かったみたいだ。追いかけよう! ピープーピー 検索完了しました 森崎「ん?何ひとりごと呟いてんだ中里」 中里「やや、なんでもござらんよ。どうやら二人は アヤックススタジアムのグラウンドへと向かっているようでござる」 森崎「下手に人が混み合いそうなトコよりはマシだな。よし、追いかけるぞ中里!」 中里「御意!」
[395]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:38:20 ID:??? ここで少し時間は遡る。デパートで備品の買い物を終えたリブタとマネージャーのシャル。 そして特性のプロティンを大量に抱えたディックとブローリンがはちあわせていた。 シャル「ディック!それと…ブレーメンのブローリンさんでしたよね。こんにちは」 ブローリン「こんにちは。君たちも買い物かい?」 ディック「なんだよマネージャー。ブタちゃんとデートかい?」 リブタ「お、おお、俺はぶ、ぶぶ、ブタじゃないやーい!ぶっひぃぃぃい!!」 ブローリン「(名は体を表すとはこのことか。だが、この体格の大きさは競り合い時には脅威だな)」 ディックの煽りに顔を真赤にして鼻穴をふくらませるリブタを、シャルはどうどうと抑える。 シャル「もう、ディックも子供じゃないんだからいつまでもからかうのは止めなよ。 これでも昔に比べたら大分引き締まってる……と、思うかな。う〜ん、どうだろ」 自信無さ気なコメントを残すシャルに対し、リブタは頬をタプタプ揺らしながら悲観にくれる。 リブタ「そんなァ〜!ここ最近ずっとお菓子食べるの我慢してるのに〜!」 ディック「もちっとスマートに走り回れる身体をしっかり作りやがらねぇと。 俺の秘蔵のプロティンを分けてやる。こいつを摂取すればすぐにマッスルボデーに…」 リブタ「い、いいよ…。俺、そういうの取ると昔から太っちゃう体質なんだよ」 ブローリン「ならば腹筋だ。腹筋一つにも色々と種類があってだな。 腹回りの肉をそぎ落としたい場合、こう、身体をVの字のようにだね…」
[396]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:39:43 ID:??? シャル「あ、その話わたしも気になります。詳しく教えて下さい! 最近脇腹あたりのお肉がちょっーっと、ほんのちょーっと摘めちゃって…」 リブタ「俺が食べるの我慢して取っておいたお菓子こっそり食べてるからでしょ。この間見ちゃったんだよね…」 シャル「ドキーン!い、いやぁあれはその…ほら、仕事を早く済ませるのがわたしのモットーでしょ? だからあれは頭の回転を速くするためにしかたなく……」 ディック「あんまり早すぎて雑になるのも考えものだけどなー」 シャル「はい……精進します」 そんな雑談を交わしつつ、ディックたち4人は和やかな雰囲気でアヤックスの寮への帰路を歩く。 ブローリン「しかし、女子のマネージャーといえば俺が元いたチームのことを思い出すよ」 ディック「なになに?その子どんな子?可愛い子? うちのサルみたいなのとは違って有能な子なんだろうな〜」 シャル「サルじゃないシャルだー!ムッキー!!……って、あらヤダ。オホホ」 リブタ「(また人の名前をもじって馬鹿にするー。 うん、いつかディックに名前ネタでギャフンと言わせてみせるぞ)」 後日、リブタはディックという名に隠された意味を偶然知ることになり さすがにこれは可哀想だと復讐を思いとどまるのだがそれはまた別のお話である。 ブローリン「可愛いかどうかは俺の口からは言えんが、有能なマネージャーだったと誇れるな。 彼女の名前はシェリー。科学者である兄と一緒に俺たちのチームのサポートに無くてはならない存在だった」
[397]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:40:52 ID:??? 科学的トレーニングを導入することになったスウェーデンユースは、 これまでとは大きく違う練習項目に戸惑うものは少なくなかった。 腹筋一筋であったブローリンも例外ではなく、練習内容を理解していく 他の者たちの驚くほどの成長に取り残され、思い悩んだものである。 そんなとき、彼女の献身的な補助によりブローリンはようやく練習のコツを掴み、 チームメイトと同様に飛躍的に実力を伸ばすことに成功したのである。 ブローリン「(そうだ。カレンを事故で失い悲しみにくれたのはレヴィンや俺たちだけじゃない。 カレンの親友であった彼女も、あの日から暗い影を背負うようになってしまった……)」 もしもやり直せるものならばやり直したい。レヴィンの切なる願いを成就するためにも。 星のかけらを出来るだけ集め、カレンを生き返らせなくては。 そうすればきっとあの頃のように。皆が笑顔を取り戻せるはずだとブローリンは固く拳を握る。 リブタ「ぶひぃ…ぶひぃ…ちょ、ちょっと公園で休んでいこうよ。ノドが乾いた……」 ディック「ああん?甘ったれたこと言ってんじゃねぇよ!だからテメェは何時まで経っても……!」 シャル「ま、まぁまぁ。わたしも午前中ずっと歩きづめでちょっと疲れちゃったし」 ブローリン「俺もこの街の風景を色々と見て回りたい。構わないだろうか?」 ディック「……けっ、わーったよ。わっかりました〜」 ディックたち4人は近くの公園のベンチへと向かう。 一方その頃、その公園ではクリスマン、カイザー、レンセンブリンクの三人が 『とある人物』からの依頼を受けて『とある探し物』をしていた。
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0ch BBS 2007-01-24