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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[684]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/09(火) 21:44:37 ID:??? >>682 はい。そんな展開をご用意いたしました。 ============ >D そういえばイスラスが最近の麻薬はお菓子に偽装してると言っていたが… 森崎「そういえば聞いたことがある」 ビクトリーノ「知っているのか森崎!?」 森崎は昨日イスラスとした会話の内容をビクトリーノにも話す。 このアムステルダムでは麻薬の市場が政府容認で敷かれている。 だが、より儲けるためにと非合法や規格外のものを扱う裏世界の人間が ここ最近お菓子や香水など、子どもや若者が興味を引くものに偽装して売りさばいているという。 ビクトリーノ「するってーと……この怪しさ満点のこのお菓子も麻薬って言いたいのか?」 森崎「多分。そうじゃなくてもこんな怪しいもの口になんか入れたくないし」 ビクトリーノ「くそっ、そんな話を聞いちゃ余計に手元に置く気にならないぜ。 だが、安易に捨てられるようなシロモノじゃないよな……」 森崎「地元の連中ならこういう事態でも冷静に対処できる知識を持ってるんじゃないのか?」 ビクトリーノ「そ、そうだな。誰かに相談してみよう。知識のない俺達だけで 下手な行動を起こすと取り返しのつかないことになるかもしれないし」 話もまとまり、アヤックスの誰かにこの謎のお菓子の事を相談することに決めた二人。問題は誰に相談するかなのだが……
[685]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/09(火) 21:46:00 ID:??? ☆誰に相談しよう? A それでも医者志望の三杉ならきっとなんとかしてくれる… B 真のキャプテンのクライフォートなら安心して任せられる C 麻薬の話をしてくれたイスラスなら慣れているだろう D いかにもお菓子が好きそうなリブタに……食べられてしまうだろうか? E クリスマン→クスリマン→薬男! クリスマンに相談だ! F 警察犬は匂いで麻薬を嗅ぎ分けると聞く。鼻が利くというカイザーに託そう G 何だかインテリ系の雰囲気のレンセンブリンクに預けてみるかな H プロティンマニアのディックなら良い知恵を貸してくれるはず! I 根拠はないがドールマンのふてぶてしさに期待したい J こういう雑務はマネージャーの仕事でしょ。シャルに突きつけよう 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[686]森崎名無しさん:2012/10/09(火) 21:47:02 ID:aMr0R36U C
[687]森崎名無しさん:2012/10/09(火) 22:19:50 ID:WDvj8pdw C
[688]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/11(木) 18:48:57 ID:??? >C 麻薬の話をしてくれたイスラスなら慣れているだろう 森崎「お菓子偽装の話もアイツから聞いたし、多分一番安全なんじゃないかな」 ビクトリーノ「そうだなー」 森崎はビクトリーノのを引き連れ、イスラスたちがいる席へと戻ることにする。 森崎「ん?あそこにいるのは三杉と…レンセンブリンク、だっけ?」 シェスターとマーガス、そしてイスラスと席を挟んで座っていたのは三杉とレンセンブリンクだった。 どうやら森崎がビクトリーノの所に行っている間に、こちらに移動してきたらしい。 三杉「――という訳なんだ。良ければ君の話を聞いておきたいんだが」 レンセンブリンク「話してあげてくださいよ。クライフォートとも和解し、 いよいよアヤックスが一枚岩となる時が来てるんですから」 イスラス「…………」 何やら深刻な顔で話をしている様子である。 ビクトリーノ「おっと、まさかの先客様だぜ。どうする森崎?」 ☆どうしますか? A こっちの用事の方が大事だ。横から割って入ってイスラスに麻薬のことを相談する。 B 三杉たちの用事が済むまで、自分たちも話の輪に混ざろう。 C 何やら立て込んでるようだし、やっぱり別の人に相談してみるか。 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[689]森崎名無しさん:2012/10/11(木) 18:54:21 ID:59A5dkpA B
[690]森崎名無しさん:2012/10/11(木) 19:13:15 ID:MPXojtgY B
[691]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:27:13 ID:??? >B 三杉たちの用事が済むまで、自分たちも話の輪に混ざろう。 森崎は三杉たちの話に興味がわき、話の輪に混ざることを決める。 森崎「よぉ。一体何の話をしてるんだ?」 シェスター「あれ?ビクトリーノの所に行ってたと思ったけど戻ってきたの?」 ビクトリーノ「ああ、ちょっとイスラスに用があってな」 三杉「君たちもか。悪いけどボク達の用事を先に済ませても構わないかな?」 森崎「別にいいぜ。俺もお前たちの話が気になってたし」 レンセンブリンク「フフッ。彼らもこう言っていることですし、話してあげてくださいよ。 今から10年ほど前。僕たちがまだアヤックスのジュニアセレクション時代のことを」 イスラス「……分かった。だが、他愛もないただの昔話だぞ。そんな大層な話じゃないさ」 しばしの思案の後、イスラスは軽く息を吐き言葉を紡ぐ。
[692]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:28:39 ID:??? イスラス「俺の父親は外交の仕事をしていて、短期間のホームステイを迎え入れることがあったんだ」 北欧でも有数の資産家のとある要人が招かれることになったとある日のこと。 イスラスは幼馴染のリブタと一緒に、歓迎会の手伝いをしていた。 つまみ食いしようとするリブタの尻を蹴飛ばしつつ、雑談しながら次々と料理を並べていく。 リブタ「へぇ〜。それじゃあその人って身寄りのない子供たちを沢山引き取ってくれているんだ。いい話じゃない」 イスラス「表向きはそうさ。けど、その中には貧しい家から間引きされた子供もいるらしいって話だ」 リブタ「ひぃ!そ、それってもしかして人買いって奴?その人、すっごく悪い人なんじゃないの?」 イスラス「もしかしなくてもそうだろうさ。でも、そんなこといちいち気にしちゃいられない。 この街にはそんなゴロツキがゴロゴロいることくらい、リブタも知ってるだろ」 リブタ「う…うん。でも、中にはいい人もいるんだよ。 この間ね、街角で黒服の男の人とぶつかっちゃってふっ飛ばしちゃったの」 イスラス「大人顔負けのお前の体格だ。並の大人じゃ当たり負けするだろうな」 リブタ「僕は怖くて怖くてとにかく謝ることしか出来なかったけど、その男の人、笑ってこう言ったんだ。 『俺様を吹っ飛ばすとは恐れいった。坊主、こいつは謝礼だ』って」 自慢げに懐から取り出したのは、カラフルな包み紙のグミキャンディーだった。 ソーセージのような太い指で一粒つまみ、満面の笑みを浮かべながらイスラスに差し出してくる。 リブタ「いっぱいもらっちゃったからイスラスにもあげるね。一緒に食べよ〜」 イスラス「サンキュー。やっぱり疲れた時には甘いモノだよな〜」 だが、イスラスの手のひらにはグミが乗せられることはなかった。 横から吹き抜ける突風にあおられ、思わず目を閉じてしまう。
[693]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:29:41 ID:??? イスラス「なっ…?」 イスラスの横を通り抜けていったものは突風ではなかった。 丁度自分と同い年ぐらいの背格好の少年だ。帽子を深くかぶったその姿から表情は読み取れないが、 自分がもらうはずだったグミを手のひらの上でひょうきんに弄ぶ姿に、イスラスの頭にカチンと音が響く。 イスラス「この野郎!待ちやがれ!」 ????「待てと言われて待つ奴がいたら警察はいらないんだぜ〜」 バヒュウッ!ズダダダダダダッ!! イスラス「は、速い…!?」 光の如き速さで駆け抜けるその姿はまさに『風』だった。幼い頃より足の速さに自信のあった イスラスの常識をひっくり返し度肝を抜くには十分すぎる存在だった。 イスラス「(こんな事初めてだ。セレクションじゃ俺が追いつけない奴なんて一人もいなかったのに)」 それこそ自分よりも倍速で走り抜けていく少年に、イスラスは息を切らせながら追いすがる。 公園を抜け、路地を飛び越え、倉庫の方へと少年を追い込んでいく。あそこは行き止まりだ。もう逃げられまい。 イスラス「ぜぇっ…ぜぇっ…そ、そこまでだドロボー!俺のグミキャンディーかえ……」 そこまで出てきた言葉をイスラスは空気と一緒に飲み込んだ。 倉庫の中にいたのはたくさんの子供達。肌の色や瞳の色、髪の色もマチマチである。 少年はその中の一人の子供に先ほどイスラスから奪ったグミを渡していた。 どことなく少年と似た――弟か妹なのだろうか。 その子供は嬉しそうに頬張り、モゴモゴと小さな口を動かしている。
[694]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:31:16 ID:??? ????「オタクもしつっこいね。まさかこの俺が追いつかれちまうなんて。 こうなっちまえば俺も腹は決めた。どこへでも突き出してくれよ。 だが、このチビ達のことは見逃してくれよ。たのむ……」 イスラス「……いいよ、別に。でも、俺の言うことを一つだけで聞いてもらうぜ」 ????「な、なんだよ……」 イスラス「お前、足速いよな。俺より足の速いやつに会ったのは初めてだから驚いた。 ……どうやったらあんなに速く走れるのか、俺に教えろよ」 ????「へ?……そ、そんなんでいいのか?」 イスラス「ああ。もっとグミが必要ならありったけの数を(リブタが)持っている。 俺の名前はイスラスだ。お前の名前は?」 ????「……マッハー。俺の名前はマッハーだ」 イスラス「マッハーか。ハッ、名前の通りか。どおりで速いわけだぜ」 その子供たちが、例の資産家が引き取った子供たちだと知らされたのは後になってのことだった。 イスラスはマッハーや他の子供達と仲良くなり、彼らと一緒にボールを蹴ってはしゃいで走り回っていた。
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0ch BBS 2007-01-24