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【再会?】ファイアーモリブレム41【再会!】
[414]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:17:37 ID:??? マッハー「ああ。だがそもそもその薬はごく最近にとある企業が秘密裏に開発したものだ。 その薬を手に入れるまでは、俺は別の方法でこの痛みを抑えてきた。それがこの『闇のかけら』だ。 こいつがあれば大抵の痛みは抑えられるし、内に秘めた多くの力を無理やり引き出すことも出来る」 ビクトリーノ「(森崎の持っている『星のかけら』に似ている。このかけらにも何か不思議な力があるのか?)」 マッハー「こいつを手に入れ、使わせてもらえる代わりに俺はある組織の元に就くことになった。 ……俺のように足が動かなくなった奴、腰が回らなくなった奴、心に病を患った奴…… 色んな奴がこの『闇のかけら』に縛られて、やりたくもない仕事をやらされるハメになった。 ……だがな、そんな中で一人、その組織を裏切った奴がいるんだよ。 その『裏切り者』に俺は興味が湧いて個人的に調べることにした。 一体どんな男気のある奴なんだ。それともただの大馬鹿野郎かってね」 徐々にテンポを上げて饒舌に語るマッハーを、ビクトリーノは静かに見守る。 マッハー「ソイツは俺のよく知っている奴だった。兄弟同然に育てられ、 このアヤックスでソイツと俺は無敵のスピードスターコンビだった。 そしてソイツこそ……俺の『倍』の足の速さを保てる力を…… このなけなしの皮膚と一緒に移植された『特別な人間』だった」 ビクトリーノ「アヤックスのスピードスター……足の皮膚の移植……まさか、ソイツって!」 マッハー「ソイツのは名前はイスラス。俺の魂の兄弟にして……俺の持ちうる才能の全てを奪っていった男だ」 怒りとも憎しみとも、悲しみとも取れない複雑な顔で、マッハーはイスラスの名を語った。 ビクトリーノ「…にわかには信じられないが、俺の知るとある世界じゃそういう事態も十分考えられる。 特にアイツは不思議な宝石の力でなけなしの才能をようやく人並みに増幅させてるってらしいし」 マッハー「大層な作り話だと笑われる覚悟はあったんだがな。君って結構理解が早くて助かるぜ」
[415]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:18:45 ID:??? ビクトリーノ「アンタとイスラスの関係や薬のことも大体分かった。 ……それで、アンタはイスラスから自分の才能を取り返そうとでもしてるのか?」 マッハー「初めて事実を知った時、そんな考えも頭をよぎった。取り返せるものならば取り返したい。 ……だが、その例の組織の一員として働いている内に一つの疑問が浮かび上がった。 俺の『倍速』で走れる筋繊維の移植は皮膚移植の手術と同時に行われた。 おかしいとは思わないか?あの日偶然、事故で担ぎ込まれた二人の子供がだ。 これは全て何者かによって仕組まれた事故だったんじゃないかって話だ」 ビクトリーノ「仕組まれた…だって?」 マッハー「考えても見てくれよ。俺の筋繊維は皮膚と一緒にアイツに移植された。 だが、本当に皮膚移植が必要なほどの事故だったのか? 俺は骨の数本は折れたとはいえ意識ははっきりしていたし、 事故に巻き込まれた俺の妹にいたっては頭を軽く打ったくらいだ。 ……俺は組織の立場を利用して当時の手術を行った医者の居所を探した。 そしてたどり着いたのさ。この街にある大手の医療企業『ヨハン』にな」 ビクトリーノ「ヨハン……医者とサッカーの二足の草鞋を履いていたオランダの伝説の選手だったよな。 確かその人の家族が起こした企業で、多くの医療器具の提供もしているっていう……」 マッハー「驚いたのはそれだけじゃねぇ。あそこは医療の皮を被った人体実験場だ。 人の体に機械をを埋め込み、常人には計り知れないパワーを生み出す…… 俗に言う『サイボーグ』の開発にも積極的に手を出してやがる。 確か『ヒューガー』とかいう日本の大手企業と提携し、かなりの儲けを出してるって話だ」 ビクトリーノ「それじゃあその『ヨハン』って企業がお前の『倍速』の筋繊維を狙っていたと?」 マッハー「定かじゃねぇがな。少なくとも……ここ数年までは俺のように 『倍速』で走り、止まれる脚力を持っていたのは俺以外にはいなかった。 コーチの指導や練習器具のレベルが例年進化した今となっては、 並外れた努力と、一握りの才能を持つ選手が修得するケースもあるみたいだがな」
[416]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:19:52 ID:??? そう言ってマッハーはビクトリーノの日焼けした足を羨むように眺める。 ビクトリーノ「……確かに5年前のjrユース時代には、今のようなドリブルはできなかった。 サルバトーレさんやルーベンさん。何よりダ・シルバの協力があってこそ…… そうだ。俺からも聞かせてくれ。お前の言う組織って、 お前みたいな仮面をつけた連中が大勢いるのか?」 マッハー「ああ。そりゃあもう。おもちゃ屋に並べられた人形みたいに同じ顔がズラリとな」 ビクトリーノ「……その中に『ダ・シルバ』って名前のやつはいなかったか?」 一縷の望みをかけて、ビクトリーノはマッハーに、ある日闇の中に消えていった相棒のことを尋ねる。 マッハー「……悪いな。なにしろ四六時中仮面をつけてるんだ。 任務中は余程のことがない限り互いのことを『ローロー何番』としか呼び合えないし まぁ、中には仮面を外して普通に生活できることを許される『幹部』みたいな奴もいたけどな。 その幹部の連中なら、仮面のメンバーのことも網羅しているかもしれないな」 ビクトリーノ「……そうか。いや、ありがとう。僅かでもアイツへの手がかりが掴めただけでもありがたい。 (俺がモンテビデオを離れ、ブレーメンに来たのも行方不明になったアイツの足取りを探すため。 もちろんサルバトーレさんの言いつけ通り、OMFとしての腕を磨くことも忘れてねぇけど)」 マッハー「とにかく、俺は俺とアイツの運命を弄んだ『ヨハン』を野放しにはしておけねぇ。 ヨハンは俺のような『倍速』で走ることの出来る人間を捕まえて、 技術化して高額で他国に売りつけるつもりでいやがる。 きっと奴らはお前にも目をつけているはずだ。そして……イスラス。アイツにも」 ビクトリーノ「イスラスに?だって、アイツの『倍速』はお前の筋繊維のおかげだったんじゃ…」 マッハー「力の出処なんて二の次だ。奴らはとにかく『倍速』で動ける被験体を集めている。 オランダだけじゃない。ブラジルやイタリア、果ては日本にまで『倍速』の才能を持つ人間を探しているんだ」
[417]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:21:16 ID:??? ビクトリーノ「どうして奴らはそこまでして『倍速』の才能を求めているんだ? いや、その企業の規模からして『倍速』以外の才能にもきっと興味を持っているはず……!」 マッハー「これは俺が掴んだ情報なんだが『ヨハン』を牛耳るとある人物がある計画を立てているらしい。 パワー、スピード、テクニック。全てが究極の才能で磨かれた『最高の芸術品』のような…… そんな選手を生み出し量産することを目的とするために、あらゆる手段を行使している」 ビクトリーノ「そんなことがまかり通ったらサッカー界がとんでもないことになるぞ! いや、サッカーだけじゃない。あらゆるスポーツという分野が 『ヨハン』の思うがままになってしまう…!」 マッハー「俺はこれからアムステルダムの『ヨハン』の支部に乗り込みに行く。 『イリュージョンストライク』が無いのが少し不安だが、まぁなんとかなるだろう。 ……話を聞いてくれてありがとうな。心の重さだけでも身軽になれたぜ」 ビクトリーノ「待てよ。……勝手なことばかり言いやがって。そこまで聞いて他人事にしちゃおけねぇだろ」 再び窓から外へと出ようとするマッハーを、ビクトリーノが引き止める。 ビクトリーノ「奴らが俺を狙ってるってんならここにいても危険なのは変わりない。 関係のない奴らにまで迷惑を駆けるくらいなら、こっちから直接乗り込んだほうが手っ取り早い」 マッハー「……いいのか?結構厳しい戦いになるかもしれねぇぜ?下手すりゃ奴らに捕まって体の良いモルモットにされちまう」 ビクトリーノ「ヨハンと仮面の集団がつながっているというのなら、俺は奴らを追いかける。 それがどんなに危険な道だとしても、俺は相棒を取り戻すためにその道を走り続ける」 マッハー「(飼われることを知らない、野獣の黒豹のような鋭い目。こいつならきっと……)」 ビクトリーノは素早く身支度を整え、外へと飛び出す。 寮の門の外でマッハーと合流すると、降りしきる雨の中廃ビルが立ち並ぶ郊外へと向かった。
[418]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:22:22 ID:??? 場面は再び森崎たちの所へと戻る。侵入に成功した森崎たちは、見張りの目をかいくぐり建物の奥へと忍び込んでいく。 マーガス「本当にこんな危なそうな所にビクトリーノがいるのか?」 森崎「奴らは『倍速』で走れる被験体を探していると確かにこの耳で聞いたんだ。 もしかしなくても、あいつがこの連中に捕まった可能性は高いはずだ」 マルス「(いざとなればたとえ剣を振るうことになろうとも彼らを守る。それが僕の使命だ)」 3人でうまく合図を取りながら、柱の陰から陰へと移り渡っていく。 何やら怪しい物が詰まった荷物の箱に身を潜めながら、見張りたちの話に耳をそばだてる。 ??「先ほど捉えたターゲットは地下3階の部屋に閉じ込めておきました」 ??「うむ、ご苦労。逃げられないようにしっかりと見張りをつけておくように」 森崎「地下3階に誰かが捕まっているらしいな。……ビクトリーノのことだろうか?」 マーガス「今俺達がいるのは地下1階。なんとか3階までの階段にまで辿り着かないとな」 マルス「この箱に身を隠しながら進んでいこう。音を立てないように、慎重にね」 ★森崎ダッシュ→!card マーガスダッシュ→!card マルスダッシュ→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ※クラブを出したキャラは捕まってしまいます
[419]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 22:27:11 ID:??? うーん、菓子の件は失敗だったか。 ★森崎ダッシュ→ ダイヤ7 マーガスダッシュ→ JOKER マルスダッシュ→ スペード5 ★
[420]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:49:01 ID:??? ★森崎ダッシュ→ ダイヤ7 マーガスダッシュ→ JOKER マルスダッシュ→ スペード5 ★ ※マーガスがJOKERボーナスで『柱に擬態』を習得しました!(一度だけクラブを無効) =========== どちらかと言えば小柄な森崎とマルスは、箱をバリケードにして見張りの目をかいくぐる。 だが、身長190越えのマーガスが体全体を隠せるサイズの箱がどこにも見当たらない。 マーガス「あ〜どうすっぺ〜!このままじゃ見つかっちまう〜!こ、こうなったら!」 案の定曲がり角の向こうから見張りたちが集まってくる。 もはや万事休すと覚悟を決めたマーガスは、角の隅にぴったりと身体をくっつけ硬直する。 見張り「あれ?確かにいま侵入者がいたような気がしたんだが……ただの柱かァ」 マーガス「(そうです。私がただの柱です)」 チーム随一のポストプレイヤーとして活躍する彼だからこそ、柱に擬態することができたのかもしれない。 森崎「いやいやいや、見張りの目が節穴なだけだろ」 マルス「いずれにせよラッキーだったね。もし危なくなったらもう一度柱に擬態するのもいいかもね」 マーガス「勘弁してくれよ〜。今ので絶対俺の寿命5年くらい縮まったから〜!」 地下1階の階段を駆け下りた森崎たちは、先ほどと同様に地下2階の階段を目指して進んでいく。
[421]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 22:49:10 ID:??? おーっと、マーガスくんのダイナマイトヘッドが地下三階につながる大穴を開けたー!
[422]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:50:23 ID:??? ★森崎ダッシュ→!card マーガスダッシュ→!card マルスダッシュ→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ※クラブを出したキャラは捕まってしまいます ※マーガスはスキル『柱に擬態』で一度だけクラブを無効化できます
[423]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 22:59:52 ID:??? ★森崎ダッシュ→ スペード5 マーガスダッシュ→ ハート6 マルスダッシュ→ ダイヤ9 ★
[424]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/31(水) 07:59:48 ID:??? ★森崎ダッシュ→ スペード5 マーガスダッシュ→ ハート6 マルスダッシュ→ ダイヤ9 ★ =========== マーガス「ちょっとストーップ。この先に見張りが3人くらい居座ってるな。 こっちの通路から回りこむようにして進んでいこうぜ」 マルス「すごいねマーガス。あんなに遠くの位置にいる人の数が分かるのかい?」 マーガス「俺の自慢はこの背の高さと目の良さだからな。サッカーでも欠かせない俺の大事な武器になる。 シェスターみたいに器用じゃないし、ビクトリーノみたいに足も速くないけど、 これだけは絶対に譲れない、俺の胸を張って誇れる長所さ」 マルス「(誰にも負けないと誇れる部分か。僕にもそんな所があればいいんだけれど。 ……いいや、あったな。僕が誇れる僕の長所。 それはやはり彼らのような仲間たちに多く巡り会えたことだ)」 メディウスを倒し、暗黒戦争を終結させたマルスはその栄誉を讃えられ英雄王と呼ばれている。 だが、英雄とは一体どの部分を指し手言っているのだろう。 100年前にドルーア帝国を退けた先祖のアンリのような卓越した剣術も自分には無い。 だが、その強さの代わりにマルスは多くの仲間との出会いに恵まれた。 たった一人で幾千の竜を斬り伏せ、突き進んだアンリのような孤独は微塵も感じない。 そしてその出会いは、アカネイア大陸だけでなくこの異界でも同様だ。 運がいいことに見張りの数が少ないのもあり、森崎たちは誰にも見つかることなく先へと進む。 心に余裕が生まれてきたのか、マーガスは今季のブレーメンのことを色々マルスに語りだす。 マーガス「ブローリンが防ぎ森崎が止める。シェスターがフィールドを支配し中里が翻弄する。 ビクトリーノが前線に切り込み、絶妙のセンタリングをゴール前に放り込む! そしてこの俺が豪快にヘッドでを叩き込む!ブレーメンの黄金パターンってやつだ」
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0ch BBS 2007-01-24