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【再会?】ファイアーモリブレム41【再会!】
[455]森崎名無しさん:2012/11/01(木) 14:07:49 ID:??? うまくいきすぎだな
[456]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 15:40:33 ID:??? ★懐かしき3スレの衝撃→ ダイヤ9 ★ >ダイヤ→銀色に輝くカードキーだ。一気に地下6階にたどり着けるぞ! ビクトリーノ「おお、こいつは使えそうだぜ。見ろよ!」 ビクトリーノが取り出したのは銀色に輝くカードキーだ。 これを使えば階段の脇に備え付けてあるエレベーターを起動させることができそうだ。 マーガス「これで一気に目的地に辿り着けるな。やったなイスラス!」 イスラス「……つくづく助けられてばかりだな。今は礼を言うことくらいしかできねぇ」 ビクトリーノ「気にすんな。こっちはこっちで事情があるのはお前も知ってるだろ?」 森崎「それに、今回の貸しは後でタップリと利子付きで返してもらうからさ、遠慮なんか要らないぜ?」 イスラス「ハハッ……確かにそうかもな。じゃあ、こっちも遠慮なく力を貸してもらうぞ」 頼もしい仲間を加え、森崎一行はエレベーターに乗り込み一気に地下を下っていく……。
[457]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 15:41:58 ID:??? 見張り「さぁ、この部屋でおとなしくしてもらおうか!」 ドガッ! マルス「くっ…!」 一方で囮になり森崎たちを先に進ませたマルスは、健闘むなしく捕まってしまっていた。 マルス「牢獄に捕らえられるなんて、今度はリンダの気持ちにならざるをえないな。はは…」 自分で言っておいてあまり笑えない冗談に引きつった笑いをこぼすマルスは薄暗い部屋を慎重に進む。 壁伝いに歩く内に目も慣れてきたのか、辺り一帯の状況を調べ回る。 マルス「(窓はついてはいるが、それを囲む透明な板が邪魔をして開けるのは難しいか。 無理やり突破するにも僕の力だけじゃ厳しいな。おとなしく助けを待つしか無いのか…?)」 ドンッ! ???「ひゃあ!」 背中に何かが当たった感触を受ける。慌てて振り向いてみると、 後頭部にお団子状に髪を纏めた金髪の少女が頭を抑えて呻いていた。 シャル「あっ…えっ?だ、誰?もしかして君もここの人たちに捕まったの?」 マルス「(君も?ということはこの娘がイスラスが言っていたシャルという子だろうか?)」 マルスは自分が森崎たちブレーメンの関係者であり、イスラスたちに協力して助けに来たことを伝えた。 マルス「もう暫くの辛抱だ。きっとイスラスたちが助けに来てくれるよ」 シャル「ホント!……ですか」
[458]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 15:43:10 ID:??? シャルは一瞬嬉しそうに瞳を輝かせたが、その輝きがすぐに曇っていく。 シャル「……マネージャー失格ですね、わたし。 選手たちのことを第一に考えなくちゃいけないのに、 イスラスを、ブレーメンの皆さんにまで迷惑をかけてしまって……」 マルス「だがそれは、ここの組織の者が君たちの『倍速』の才能を狙っていたからだろう?」 シャル「それは……でも……」 いつも、こうだ。都合のいい言い訳がこうして側に転がってきたら、 それに甘えて楽になろうとする自分が大嫌いだった。 シャル「(兄さんは事故にあったのはわたしのせいじゃないと頭を撫でで慰めて。 イスラスはただの自己満足でチームに迷惑をかけたわたしを追いかけてきてくれて。 ……そして、今度は二人共わたしが捕まったせいで危険な目に遭っている)」 彼らと同じ『倍速』で走れるにも関わらず、何の助けにもならない。誰の支えにもなってやれない。 ただ足が速いだけの、へっぽこの役立たず。それがわたし。シャル。シャルロートカ。 シャル「(……いっそのこと、こんな才能奪われてしまえばどんなに楽だろう。 そうすれば、もうあの二人と並ぼうとする気も起きやしないのに)」 自分ならばきっと何かが出来るはず。この『倍速』の才能はそのためにあるはずなのだ。 そう信じてきた自分が彼らのために何をしてきてこれたのだろう。
[459]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 15:44:16 ID:??? シャル「(イスラスがチームで孤立していたとき、それを助けたのは研修に来た三杉さんだ)」 それに比べ、自分はイスラスが心をひらいてくれることをただ待ち望んでいただけだった。 シャル「(イスラスが車に撥ねられそうになった時、クライフォートとは危険を承知で体を張ってくれた)」 それに比べ、自分は目の前に迫る惨状を両手で覆い隠すことしかできなかった。 シャル「(そもそもマネージャーになったのだって、選手としてチームにいられなくなったからだった。 イスラスやアヤックスの皆と離れたくない。そんな自分勝手な気持ちだけでわたしは……)」 今もこうして『連れ去られた王女』として助けを待つことしかできない。 自分で自分を徹底的に詰り、自己嫌悪に浸ることしかできない。 そんな自分が、これからもイスラスを隣で支えていこうとするなんておこがましいにも程が有る。 シャル「(誰かを応援する気持ちがあってこそ。だけど今のわたしじゃ……それすらも……持つ資格はないよ……)」 悔しくて、恥ずかしくて、何より情けなくて。じわりと目尻に涙が浮かんでくる。 マルス「だ、大丈夫かい?どこか怪我でもしてたりは…」 シャル「……ごめんなさい。なんでもないんです。なんでも……ないん、です……」 駄目だ、笑え。サルみたいにひょうきんに笑顔を振りまくんだ。 この人にまで余計な心配をかけようとしているなんて、身勝手にも程が有る。 頭ではそう命令を出しているのに、涙が溢れて止まらない。 今のシャルの弱り切った心では、雨のように溢れ出る涙を両手で押さえることだけえ精一杯だった。 マルス「(……参ったな。何か変なこと言っちゃたのかな)」
[460]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 15:45:45 ID:??? 初対面の相手。しかも女の子に泣かれてしまえばマルスと言えどもうろたえてしまう。 だが、そんな彼らの気まずい空気に、雨雲を晴らすかのような一筋の光明が差したのだ。 マルス「ん?部屋の奥に誰か……もう一人いる?」 ★牢屋の中の光→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→白金に輝く剣を持つ黒装束の男 スペード・クラブ→黄金に輝く長髪の、不思議な瞳を持つ青年 JOKER→どっちもいた
[461]森崎名無しさん:2012/11/01(木) 15:47:03 ID:??? ★牢屋の中の光→ ダイヤA ★ 誰だろ?
[462]森崎名無しさん:2012/11/01(木) 15:47:11 ID:??? ★牢屋の中の光→ クラブK ★
[463]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 17:20:04 ID:??? ★牢屋の中の光→ ダイヤA ★ ダイヤ・ハート→白金に輝く剣を持つ黒装束の男 =========== その気配は本当に『一人』なのだろうか?そもそも本当に『人』なのか? だが、マルスは不思議とその『影』に不安を抱くことはなかった。 何故ならば、その姿格好は先程シェスターや中里から聞いた 様々な『ニンポー』で悪を討つ『シノビ』の姿に非常に一致していたからだ。 マルス「あなたもこの牢獄に捕らえられたのですか?」 ???「……そうだとしたら?」 マルス「よければ脱出するのに協力してもらいたいのです。 ここの扉を破壊したいのですが、僕一人の力では厳しいのです」 この男が本当に『シノビ』なのだとすれば、こんなに心強い味方はいない。 マルスは丁寧な対応で、黒装束の男に協力を頼み込む。 ???「いやだ、と言ったら?」 マルス「えっ…?な、なにか条件が必要であれば用意します。ですからどうか……」 意地悪そうな口調の返答をされ狼狽えるマルスに対し、黒装束の男は愉快そうに笑う。 ???「違うな。そういう時はこう返すんだ。『君はそれほど愚かではない筈。違うかね?』とな」 マルス「初対面の相手にそんなにそんなに上からの態度で接することは僕にはできません。 僕は対等な立場で協力を頼んでいるのです。命令や依頼を出しているのではないのです」 ???「フッ、なかなかおもしろいことをいう若者だ。だが、どの世界にも 『お願い』だけで動く者がいないように『依頼』のみで動く者もいるということだ」
[464]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 17:21:19 ID:??? マルス「…………あなたは何者なのですか?その鋭い眼光、研ぎ澄まされた得物。只者ではないはず」 特に男の持つ白金に輝く剣からは不思議な事に、 マルスがドルーア帝国との戦いに終止符を打った『ファルシオン』と同じ波動を感じられた。 ???「なかなかいい目をしている。お前も相当な修羅場をくぐり抜けてきたようだな。 分かった。今回はシノビとしての依頼ではなく、君と対等な立場で協力をすることにしよう。 俺の名はリュウ・ハヤブサだ。君の名は?」 マルス「僕の名はマルスだ。よろしく、リュウ」 リュウ「なっ…!?」 マルス「!」ゾクッ リュウの眼光が鋭い刃のように突き刺さる。背後には凄まじいほどの殺気が見え隠れ、マルスは全身で戦慄を感じていた。 リュウ「……いや、驚かせてすまない。俺のよく知る人物と名前が一緒だったものだから。 さぁ、いい加減早い内にこんな陰気な場所からはおさらばさせてもらおうか」 マルス「(視線だけで身体がズタズタに切り裂かれるような錯覚を受けてしまった。 ……本当にこの男、只者ではないぞ……)」 マルスは思わず吹き出した汗を拭うと、リュウの協力の下、牢獄の脱出を図る。
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0ch BBS 2007-01-24