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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[68]◆9OlIjdgJmY :2012/11/07(水) 00:55:02 ID:??? 投票機会を逃してしまいましたけど 「それは人にものを頼む態度じゃねえだろ」とか 「ハンナの知らないところでアンタが敵に塩を送っちゃダメだろ」とか いろいろツッコミどころが多いお嬢さんだと思いましたw
[69]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 19:58:03 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>65-66の選択については…… >>67 さら ◆KYCgbi9lqI様のご回答を採用させていただきます! そうですね、素人が正式なコーチになると安請け合いしたところで、本作の世界には ネットもなければ陸上の教本が売っている本屋さんもありませんからね……。 台詞の付け加え、多少アレンジしつつ本編に組み込ませていただきました。 CP3を進呈いたします。 >>68 ツッコミどころ、山ほど搭載してますねw まあ、たぶん頼みごとをしているという意識はないんですよあの人。 一般的なラインからエキセントリックな方向に踏み出しているという意味では、 ヒロインズよりもむしろ傭兵たちの方に近いメンタルの持ち主かもしれません。
[70]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 19:59:40 ID:??? *** B「気にはかけておくさ」 やや肯定的に答える。 明言も確約もする気はないと言下に匂わせながら、さりとて正面から否定することもしない。 我ながら煮え切らぬ態度だ、と内心で苦笑する森崎の、しかしそれは偽りなく本心に近い。 自分には専門的な技術も知識もない、何よりそれに割ける時間がない。 しかしハンナのことを頭から無視することもまた、できなかった。 できる限りのことはしてやりたいと思うが、できることはもうやってしまったと、森崎は考えている。 それはつまり、後は遠くから見守るだけということに等しい。 「……」 すわ激昂するかと見上げた馬車の中の少女は、しかし意外にも静かに森崎を見ていた。 手にした扇が、二度、三度と開かれては閉じる。 絹の擦れる微かな音が、爽やかな朝の空気に混じってひどく長閑に響いた。 四度目に開いた扇で口元を隠して、リンダがようやく声を出す。 「貴方は、傭兵でしたわね」 「ああ、俺は傭兵でね」 「わかりましたわ」 短いやり取りは、しかし必要十分な重みをもって双方を首肯させた。 「時間を取らせてしまいましたわね」 「この程度なら構わんさ。半日がかりで練習に付き合わされたわけじゃねえ」
[71]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 20:00:45 ID:??? 諧謔は、しかし少女には通じなかった。 眉筋一つ動かさぬまま、リンダが問う。 「祭典には、おいでになって?」 「ああ、そのつもりだが」 「では、その折にまたお目にかかりますわ。月桂の冠を戴く者として」 「剛毅な話だ」 月桂冠といえば、古来より各種競技の優勝者にのみ贈られる栄光の証だった。 紫水晶色の瞳を細めた笑みは、己が勝利を微塵も疑わぬ自信と自負とに満ちている。 しばらくそうして森崎を見つめていたリンダが、やがて満足したように視線を移した。 はたりと、扇が畳まれる。 それが合図であったかのように動いたのは、黒服の女である。 「ジーン。いいわ、出して」 「へいへい、お嬢様。閉めますよ」 ジーンと呼ばれた女が投げやりな言葉とは裏腹に洗練された所作で馬車の扉を閉めると、 赤の世界が、蒼を纏う少女と共に、白の装飾の向こうへと消える。 外鍵をかけると、御者台に乗り込んだのはジーンであった。 慣れた仕草で手綱をとって、微動だにしない芦毛の馬たちの尻をひと撫で。 「さ、仕事に戻るぜ、お前たち。……どいてくんな!」 愛おしむように口にした前半は、手綱の先にいる馬たちに。 乱暴に言い放った後半は勿論、馬車の傍に立つ森崎に告げたものである。
[72]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 20:01:45 ID:??? 「そらっ!」 掛け声一閃、堂々たる体躯の馬たちが統制の取れた動作で歩み出す。 引かれた馬車の車輪が、石畳を噛んでごとりと鳴った。 美しい純白の車体は、見る間に遠ざかっていく。 『さ、仕事に戻るよ、キミ』 「……ああ」 ふわりと肩に降りてきた相方の、ジーンの声真似をしてみせたのに答える森崎は 狐に摘まれたような顔で歩き出すのだった。 ****** ※称号が『親切な傭兵団のエース』になりました。 人物称号の変動のため、スキルの獲得はありません。 ******
[73]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 20:02:47 ID:??? *** 数日後のことである。 「よう、乗ってかねえか」 疲れた体を引きずるように歩く森崎にそんな声がかけられたのは、傾いた陽ももう幾ばくかで 城壁にかかろうかという、セリナ運河沿いの道端であった。 「んあ……?」 「おいおいおい、傭兵団の隊長さんがそんな間抜け面してんじゃねえよ。オレだよ、オレ」 振り返った森崎の眼前にあったのは、人の顔ではない。 灰白色の長い鼻面、つぶらでありながら理知的な瞳、そして奇妙に饐えた臭い。 「……馬?」 「こっちだ、こっち」 芦毛の馬面が、ふるると湯気の出るような鼻息を森崎に吹きかけた、その斜め上方。 手綱を伝って視線を移せば、森崎の背より高い位置に腰掛けて親指で自らを指していたのは 長い銀髪に鋭い眼差し、そして男装に身を固めた麗人だった。 乗っているのは、やはり先日と同じ白い馬車の御者台である。 「……ああ。確か……ジーン、とかいったか」 「うわ」 「何だよ」 「オレ、お前に名乗った覚えねえぞ」 鷹のような目が細められ、じとりと森崎を睨む。 心なしか上体も森崎から遠ざかるように反らされているように見えた。 森崎が、ほとんど反射的に取り繕う。
[74]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 20:03:59 ID:??? 「いや……こないだ、お前ンとこのお嬢さんがそう呼んでただろ、それで」 「うへえ」 「だから、何だよ!」 「お前、女の名前だけは一度聞いたら忘れない方のヤツか?」 「あのな……こっちは疲れてんだよ、喧嘩なら他所に売ってくれ。じゃあな」 ため息をついて片手を上げた森崎が、踵を返す。 途端、慌てたような声が背中に降ってきた。 「ああ、待て待て! 悪かったよ!」 「……」 森崎と並ぶように、芦毛の馬体が一歩進む。 うんざりしたように見上げる森崎に、ジーンが取り成すように口の端を上げた。 「兵舎に帰るんだろ? 疲れてんなら余計にさ、途中まで乗っけてやるから」 「いや、メシ食いにキャラウェイ通りまで寄ってくつもりだが……」 「ならそこまで送るからよ! ほれ、ここ座りな」 ばんばんと、ジーンが掌で叩いたのは板張りの御者台である。 己の隣を示す彼女に、森崎は―――
[75]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 20:05:45 ID:c7UWe0nE *選択 A 「……わーったよ」 B 「いや、それは悪いだろ」 C 「なら客席に乗せてくれ」 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『11/9 24:00』です。 ****** 本作のジーンはヒロイン候補ではありません、念のためw といったところ、本日の更新はこれまでとさせていただきます。 夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[76]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/11/09(金) 21:34:13 ID:??? 【ピココール】 彼女の目的はなんだと思う?深い意味があると思う?
[77]ピコ ◆ALIENo70zA :2012/11/09(金) 22:26:06 ID:??? >>76 うーん…まあ、親切で言ってくれてるわけじゃあないだろうねえ。 そんなに悪い人には見えないけど、知り合いってほどの仲でもないしね。
[78]◆9OlIjdgJmY :2012/11/09(金) 22:59:55 ID:??? A まあリンダ関係でなんかあるんでしょうが、警戒するようなとこでもないと思うので。 こっちがヒロインじゃないんだ、残念w
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0ch BBS 2007-01-24