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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[79]◆W1prVEUMOs :2012/11/09(金) 23:17:33 ID:JLVj1x3Q A ヤバそうなの以外は積極的に巻き込まれるてみる
[80]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/11/09(金) 23:21:04 ID:??? B少しは警戒した方が良いかもね。
[81]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:12:29 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>75の選択については…… >>78 ◆9OlIjdgJmY様のご回答を採用させていただきます! はい、まだリンダシナリオの導入ですし、いきなり罠選択肢というわけではありませんね。 変わったばかりの人物称号が揺れることはあるかもしれませんけど。 CP3を進呈いたします。 ジーンはシナリオプロットも用意しておりませんが、事件も何もなしでただ一緒に出かけて ワイワイするとかお酒を呑むとか喧嘩するとかそれなりの関係になってみるとか、だけでよければ チャレンジで可能ということにしておきますw ……あれ、もしかしてそっちの方が需要あるんじゃ…… そのうちGMは考えるのをやめた。 >>79 そうですね、親虎のいびきが聞こえるような穴でなければ積極的に入っていくのもいいと思います。 中盤以降はヤバげな選択も次第に増えてくるかもしれませんが……! >>80 今回は特段の危険はありませんでしたが、引っ掛かりを覚えたらピココールというのは 極めて確かな攻略手段だと思います。 ロールバックのない本作では転ばぬ先の杖が重要ですからね。
[82]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:13:30 ID:??? *** A「……わーったよ」 ジーンの強引な誘いに、半ば諦めるように森崎が肩をすくめる。 途端、ジーンがにかりと笑う。 「よっしゃ! じゃ、そっちから上がってこいよ」 その笑みは、しっかりと化粧をすれば男たちを一網打尽にできるような整った顔立ちを崩すような、 どちらかと言えば男臭い笑い方ではあったが、ジーンという女にはそれが妙に似合っている。 決して男装のせいばかりではない、彼女らしさというものに近いのだろう、などと考えながら 森崎が踏み板から御者台に上がる。 「ほいよ、っと……結構高いんだな」 「そりゃ周りが見えねえと危ないからな」 言われ、改めて周りを見回す森崎。 なるほど確かに、高い視点からの世界はいつもより遥かに広く感じられる。 「アトレ、スオウ、ちょっと余計な荷物を載せるぜ。我慢してくれよな」 「ちぇ、ひでえ言われようだぜ」 「はは、まあこいつらにとっちゃお前一人なんざ軽いもんだけどな」 言って前方、ふるりと長い尾を揺らす馬たちを見やったジーンの目は、 ほとんど慈愛と呼んでも差し支えないような優しさを湛えている。
[83]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:15:11 ID:??? 「……へえ」 「あ? どうかしたか」 「いや、なんでもねえよ」 「変な奴だな。……出すぞ、落ちんなよ」 右の一頭、アトレと呼ばれた方はそんな目線を知ってか知らずか、耳をくるりと動かして歯を剥いた。 左のスオウは我関せずとばかりに鼻を鳴らしている。 ジーンが手綱を軽く揺らすと、そんな二頭がぴたりと揃って歩を進めるのだった。 *** がたごとと、車輪が石畳を噛むたびに体が揺れる。 高級な馬車の面目躍如というべきか、乗合馬車とは比べ物にならないほど微かな揺れではあったが、 それでもまったくの静謐というわけにはいかない。 直接乗馬するときのように縦に揺られる感覚ではなく、微妙に一定でない加速が体を前後に揺らす。 睡魔を誘うようなリズムである。 「……」 訓練による披露が泥のようにこびりついた身体には、まさに甘美な毒であった。 こくりと、つい船を漕ぎそうになる森崎。 「うわ、おいばか寄っかかんな」 「……ああ、すまん」 御者台は本来、一人用の仕事場である。 見栄のためか、それとも他に何か実用性があるのか、比較的大きなスペースを取ってあるこの馬車のこと、 ひどく狭苦しいということはないものの、二人が並んで座ればどうしても互いの体温を感じるような 距離にならざるを得ない。 微かな温もりがまた森崎を微睡みへと誘おうとしたとき、ジーンが口を開いた。
[84]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:16:12 ID:??? 「この間は済まなかったな」 「……この間?」 僅かな間を置いたのは、小さな欠伸を噛み殺したせいである。 「ああ、どっかの男装美人が出会い頭に因縁つけてきたことか」 「うちのお嬢がいきなり突拍子もないこと言い出して、だ。ぶっ飛ばされてえのかこの野郎」 ぶっきらぼうに言い放ちながらも、ジーンの口元は上がっている。 どうやら今日は機嫌がいいようだった。 「というかお前、朝弱い方のヤツか?」 「あァ?」 唐突な言葉に、ジーンが怪訝な顔をする。 先ほどの意趣返しだと気づかれる前に、森崎が先を促した。 「で、こないだがどうしたって」 「ああ。や、悪気はねえんだ、お嬢には」 「だろうな」 適当な相槌。 しかし半ばまではその通りであろうとも思っている。 リンダという少女の瞳や言葉に、悪意や嘲弄の響きはなかった。 「ただ、まあ……どうにも言葉が足りねえ。それでよく相手を怒らせちまってな」 「はは」 思わず失笑する。 直截すぎる物言いは、森崎自身が経験したことである。
[85]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:17:23 ID:??? 「なまじ頭が回りすぎるんだな。だから二手、三手先だけ見て話をしちまう。 次の手を選ぶ余地がねえなら、口にする意味もねえとか考えてんだ」 「……」 がたん、と車体が揺れた。 前を行く馬、アトレとスオウはぶるりと尻を振るのみで、特に気にした風もない。 「あのお嬢さん、困ったことに相手もそれができて当たり前だと思っててな」 「難しいだろうな」 「難しいよ。だが前置きも説明も斟酌もねえ。先回りして次の選択肢だけ相手に放り投げる悪い癖が、 いくら言っても治らねえ。お嬢にとっちゃチェスか何かと同じ括りなんだ、相手と話すってのは」 「……そりゃもう、会話じゃねーだろ」 「じゃねえな、実際」 苦い笑みが、声音にまで滲んでいる。 「お前もこの間、無茶な頼みごとを押し付けられたと思っただろ。勝手なこと言いやがって、とか」 「まあな」 「お嬢としちゃな、ありゃ交渉のテーブルを用意したつもりなんだ」 「……はァ?」 さすがに看過できず、疑念を漏らす森崎。 先日の一件は指示や命令、強要の類ではあっても交渉と呼べるものではないと、記憶が告げていた。 ジーンがちらりと森崎を見て、薄い唇を歪める。 「まあ、言いたいことはわかるぜ。……つーか、いつものことだからな」 「……」 「お嬢……いや、ザクロイドの人間が生きてるのは、打算と腹芸と算盤勘定が服着て歩いて、 年がら年中互いの足を引っ張り合ってるような世界でよ」 冷たい風は、歩くよりも強く森崎の顔に吹き付ける。 肩に伝わる微かな温もりだけが、救いだった。
[86]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:18:24 ID:??? 「ま、そんな連中の常識じゃ、無理も無茶もまず単に様子見でふっかけてるだけ、 鵜呑みにする奴が馬鹿ってなもんでよ。袖にするフリされるフリ、段々と見返りをチラつかせて、 ようやくそこから話が始まるってわけだ」 「……」 ふん、と息をつく森崎。 言葉を返すことはない。 「あん時、お前があっさり話を蹴ったのも……蹴ったんだよな? まあ当然だとは言ってたぜ。 今の時点で、しかもあの要求でザクロイドが用意できる対価は、お前の立場じゃ大した益がねえ。 実は交渉の材料がありませんでしたの、なんて笑ってやがったよ」 「……何だそりゃ」 「ま、そんな顔すんなって」 森崎の渋い顔に、ジーンが破顔する。 「直感だか計算だか知らねえが、あれで顔繋ぎの印象は悪くなかったってことみたいだぜ。 俺としちゃ、単に面倒を避けただけって札に銀貨一枚だがよ」 悪戯っぽく言うジーンに、森崎は―――
[87]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:21:19 ID:/ZNkLYhM *選択 A「……さてね」 煙に巻く。 B「俺の勘も捨てたもんじゃねえな」 勘だという。 C「ま、そんなとこだろうとは思ってたよ」 計算だと主張する。 D「大当たりだ。ほれ、持ってけ」 銀貨を取り出す。 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『11/10 24:00』です。 ****** こんな感じで10月はあっさり目に過ぎていきます、といったところで まだ早い時間ではありますが、本日の更新はこれまでとさせていただきます。 お付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[88]◆W1prVEUMOs :2012/11/10(土) 15:20:27 ID:x6/rndoU B 勘ピューターのスキルがゲット出来れば有利かもと思い
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0ch BBS 2007-01-24