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【俺たち】ファイアーモリブレム42【無頼男】
[41]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/02/10(日) 18:09:34 ID:??? >>40 いい人かどうかは分かりませんが、相手の怪我に心を痛めることができる人のようですね。 =========== ★アヤックスのリラックス→ クラブ8 ★ クラブ→クライフォートが怪我をさせたカルーンブのことを心配し出す ドリンクを片手にスコア表を眺めるクライフォートは、一人物思いにふけていた。 クライフォート「(クリスマンやレンセンの言うように、やはりブレーメンは手ごわい。 それもチームの主力選手ではない、データ収集をろくにしてこなかったような連中が、だ)」 前半終了間際のロングシュートも、少なくとも相手ゴールまで届かせられると予測していた。 だが、結果を見ればカルーンブとガスコインの決死のブロックでブレイクショットは沈黙してしまった。 クライフォート「(明らかな格下、負け犬と見下していた相手にこうもしてやられようとはな。 ……いや、そうじゃない。相手を見下し虚勢を張っていなければ維持できないほど、 俺は今までの自分の強さに対しての自身がぐらついていたのかもしれん)」 相手をわざと負傷させることで、自分たちの勝利の確率を揺るがないものとする戦術。 そのためのドリブルやシュート練習は、初めこそ良心を痛め葛藤しながら行っていたが 『無冠の帝王』と揶揄され続けた不遇な環境が、次第にそんな優しい感情を殺していったのだ。 クライフォート「(勝つために。勝ち続けるために俺は容赦を捨てて技を磨きここまできた。 ……だが、その技は相手を圧倒し乗り越えるための技ではない。相手を引き下げ 相対的に自分を高くするだけの仮初の強さしか手に入れられないものだった)」
[42]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/02/10(日) 18:12:03 ID:??? イスラスが寮に戻ってきた晩に行われた彼との一騎打ち。なにか強い決意を決めた彼のドリブルの前に、 クライフォートが磨いてきた技術は通用しなかった。いや、余計な技術が逆に彼との差を広げてしまっていたのである。 クライフォート「(……だから俺はもう二度と故意に相手を傷つけるような技は使うまいと誓った。 本来の自分の実力で戦い、そして勝ってこその誇りある栄誉を得られるのだと。 それだというのに、あのカルーンブという選手にはひどいことをしてしまった)」 なまじ強力なキック力があるだけに、クライフォートのシュートは重く、鋭い。 生半可なブロックでは簡単に吹っ飛ばされ、怪我をする可能性は低くはないのだ。 プロの試合とは言ってもあくまでもこれは親善試合。 お互いに次のシーズンに備えて余計な負傷など抱えたくはないはずだ。 前半終了後、担架で担がれていったブレーメンの一選手を心配したクライフォートは… ★心の葛藤→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→カルーンブの様子が気になる。ブレーメンの控え室に行こう ハート→後半は怪我判定を上昇させる技はすべて封印しよう スペード→後半は『ブレイクショット』は封印し、ほかのシュート技を使っていこう クラブ→あれは故意じゃない。事故だ。受身を取れなかった相手が悪いんだと思い込む JOKER→その頃観客席では…
[43]森崎名無しさん:2013/02/10(日) 18:12:55 ID:??? ★心の葛藤→ ハート9 ★
[44]森崎名無しさん:2013/02/10(日) 21:20:28 ID:??? ハーフタイム中に人気投票結果発表しちゃってもいいかもと思ってみたり
[45]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/02/11(月) 09:38:58 ID:??? >>44 投票結果が開示されてから、かなり間が空いてしまいましたからね…。 結果発表は、この試合後のイベントの一つとして予定していましたので このアヤックス戦終了後に行いたいと思います。ご了承ください。 =========== ★心の葛藤→ ハート9 ★ >ハート→後半は怪我判定を上昇させる技はすべて封印しよう クライフォート「(やはりあの技は危険だ。少なくともこの試合では封印したほうがいい)」 わざわざそんな技術に手を染めずとも、自分にはもっと別の技術があるはずだ。 今でこそ強力無比なシュート力が周囲に評価されてはいるが、 本来の彼が得意としているプレイスタイルは華麗なテクニックを重視したものである。 クライフォート「(『ダーティディフェンス』も『ブレイクタックル』も『ブレイクチャージ』も必要ない。 俺がかつて目指してきたもの。誇りあるオランダサッカーの真の姿を発揮するんだ。 それで勝利を掴んでこそ、俺は『真のキャプテン』という称号を 自信を持って身につけられる資格を得られる。そんな気がするんだ)」 暗い影を落としていた過去の呪縛に縛られることなんてない。 陰惨な練習の繰り返しで精神を疲弊し続けたあの日々の中でも、 のびのびとフィールドを走りボールを追いかける楽しさを忘れたことはなかった。 クライフォート「(プロとして、常に勝利への可能性を追求できない今の俺は甘くなったとは思うこともある。 ……だけど、俺はやはりサッカーを愛するのをやめることはできない)」 このアカデミーに入り、プロを目指すきっかけとなったのは相手を扱き下ろし勝利に酔いしれるためではなかったはず。 ただサッカーが好きで、そのサッカーを最も沢山身近にできる立場になりたいためだった。 クライフォート「(見ていろブレーメン。後半こそトータルフットボールの真髄をお前たちに見せてやる)」
[46]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/02/11(月) 09:41:16 ID:??? そのためにも『彼』の力を借りなければなるまい。そのタイミングを見極め、指示を出すのは自分以外ほかならない。 クライフォートは深い暗闇を振り切るような感覚で頭を回し、自身の葛藤にケリをつけたのだった。 ※クライフォートが後半戦はいくつかの技を封印します。 ハーフタイムを終えた両チームの選手たちが再びピッチに戻ってくる。 後半はアヤックスからのキックオフ。前半は中盤の深い位置を守っていた キャプテンのクライフォートが、センターサークルにてボールを押さえつけ笛を待つ。 クライフォート「(前半終了間際、ひとつだけ気づいたことがある。 俺たちの得意とする基本戦術、トータルフットボールがことごとく妨害され続けた原因だ)」 同じくキャプテンマークを右腕に巻くシェスターを睨みつける。 こちらの動きを模倣するような動きを彼が巧みにフォローの指示を出すことで アヤックスの『トータルフットボール』は封じ込められてしまっていたのだ。 クライフォート「(賢しい奴だ。ドイツのコンピューターの二つ名は伊達ではないな。 だが、タネさえわかればやりようはいくらでもある)」 ピピーーーーッ!! 後半戦開始の笛がたからかに鳴り響く。クライフォートは芝に強く足をこすりつけボールを蹴った。
[47]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/02/11(月) 09:44:11 ID:??? ★後半戦開始→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→イスラスにパスし、サイドアタックを仕掛ける ハート→中盤でタメを作るために自分がボールをキープする スペード→クリスマンにパスし、ドリブルで中央突破させる クラブ→三杉にパスをするがシェスターが音もなく忍び寄り…? JOKER→その頃観客席では…
[48]森崎名無しさん:2013/02/11(月) 09:45:23 ID:??? ★後半戦開始→ ダイヤK ★
[49]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/02/11(月) 10:41:21 ID:??? ★後半戦開始→ ダイヤK ★ >ダイヤ→イスラスにパスし、サイドアタックを仕掛ける クライフォート「走れイスラス!お前のドリブルでかき回してやれ!」 バシュッ!! イスラス「! …ああ、任せろ」 クライフォートとイスラス。アヤックスが擁する二枚看板のホットラインが淀みのないパスで繋がった。 ただそれだけのことのはずなのに、サポーターは選手たちを後押しするように歓声を飛ばす。 ??????「なるほど。いい目をするようになったな。どうやら余計な心配をする必要はないらしい」 ????「だから俺が言った通りになっただろ?あいつらだったら問題ないってさ」 ?????「……この世代の者たちは実力の高さもそうだが、それ故にアクが強く個性的すぎた。 組織力を循環させ、効率よく回転させることを良しとせず、それぞれの才能を好き勝手な方へと伸ばすだけだった」 周囲の熱気とは裏腹に、冷静な視線でピッチを見下ろす3人の青年がクライフォートとイスラスのことを口にする。 ?????「ユースまでの世界ならばそれでも通用しただろう。だが、己の個性のみで 周囲を引っ張り影響させることは『プロ』の世界では難しい」 ????「引っ張るんじゃなくて引きずっちまうってこったな。 その選手にとって最適な適正を潰しちまう可能性だってある」 ??????「誰だってこの世界に入った瞬間は気を引き締める。だがそれで終わってしまうものがほとんどだ。 『プロ』という最高峰の世界に入っただけで自分が変わったと錯覚してしまう。 そして徐々に自分は特別な人間なのだと認識し、甘さが芽生えていく」
[50]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/02/11(月) 10:45:04 ID:??? ????「一度楽を覚えちまったら楽な方に行っちまうのが人間だもんな。 その甘さをどんな方向へと転換していくかで、この世界での生き方が決まっちまう」 ?????「このアカデミーが生み出した二人の『天才』は、少なくともユースで終わってしまう器ではなさそうだ」 ????「一時は俺たちが出張ってでもなんとかしなくちゃと思ってたんだけどなァ」 ??????「彼らがアマチュアならばそうしただろう。先へと導く存在はやはり必要だ。 だが、いつまでも引きづられているだけではどれだけ才能があろうとも腐らせてしまう。 後に続く者、夢を受け継ぐ者たちが自ら発見し考えてこそだと俺は思っているよ」 ?????「ああ。彼らはもう『プロ』なのだ。自分で考え自分で行動する。 そうして選んだ道が間違っていたものだとしても、 それをどう捉え、次に生かしていくかは彼ら次第なのだから」 ????「……んで、どうすんの?この試合に勝てたら、あいつらを次の大会のA代表に呼ぶつもりか?」 ??????「……いや、まだ俺たちにはやらなければいけないことが残っている。 選手を強くするのはやはり同じくサッカーを愛し愛される者たちとの真剣勝負だ。 彼を探し、見つけるまでは俺はあの人の要求を飲むつもりはない」 ?????「フッ……難儀なものだな。とにかく今は可愛い後輩たちの成長を見守るか」 ??????「ああ。このアヤックスアカデミーのOBとして。そして将来共にオランダの栄誉を勝ち取る者としてね」 そこで初めて3人の青年の視線は周囲の熱気に溶け込むように熱くなった。 かつてこのアカデミーで切磋琢磨し、時にはぶつかりあい、時には助け合いながら プロへと続く坂道を登り続けた3人は後輩たちの活躍を願い、応援する。
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0ch BBS 2007-01-24