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【貴公子達の】Another-CU_7【憂鬱】
[508]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 15:51:33 ID:??? 三杉「彼女は僕のファンだったんだ、現在進行形かは分からないけどね。 C.I.Pでの僕のプレーを見て、いたく気に入って貰えたようだった。」 ミハエル「……」 三杉「あの通り人当たりも良いからね。 僕もすぐに彼女へ好感を抱いて食事へ誘ったんだ。 それで彼女もそれを受けてくれた。」 ミハエル「なるほど、男女のすれ違いがあったんですね。 もういいです、分かりました。」 この時点でミハエルはやや不快そうに話を終わらせようとしてきた。 本能的に聞きたくない話をシャットダウンさせたいと思っているのだろう。 それが『嫉妬』から来る行動と自答出来た時に、フォーリンラブは完了する筈だ。 …が、そんな事は今は重要な事ではない。 ミハエルがモヤモヤを残すことのないよう、あった事実を伝えきらなければならない。 それこそが優先すべき唯一の目的である。 三杉「まあ最後まで聞いてくれ。 僕のプライベートを聞いて良い気分はしないかもしれないけれど、 中途半端な情報から都合の良い補完で結論付けるのはナンセンスだ。」 ミハエル「ノン、ボクもそこまで野暮でないですよ。」
[509]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 15:53:57 ID:??? 三杉「僕と彼女の間には何もないよ、その時も今も。 一度食事をした・・・ それだけで手も握っていない。」 ミハエル「では何故彼女はユーと顔を合わせづらい事などあるのです? 言っている事がおかしいですよ。」 三杉「その時僕は、彼女がいつか僕と恋人になる事を望んでいると察した、傲慢ではなくね。 だけど僕は彼女に良き友人や妹のような存在であって欲しかった。 彼女と食事をした後、彼女の友人…オジオの恋人にそういう意味の事を話した。 そしてオジオの恋人は、その旨をモニカへやんわりと告げてくれた… と、思う。」 ミハエル「…と、思う?」 三杉「オジオの恋人はナディアという名前なんだけど、僕とモニカとの事を応援してる節があって、 そのせいかナディアは僕の言葉に怒って怒ってどうしようもなかった…」 ミハエル「プッ… そうですか。」 三杉「ハハ… ま、そういう事だから、どういう伝わり方をしたかは正確には分からない。 でも以来モニカとは、すれ違いというかギクシャクした感覚があるよ。」 ミハエル「ふむ」 三杉(・・・・・・) ひとまず三杉はここまで平静に言葉を紡ぎきる事に成功した。 それは事の真相を語っていないが、起きた事実としてはそのままである。 ゆえに矛盾も不自然さもない。
[510]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 15:55:49 ID:??? ミハエル「・・・と、すると彼女はまだユーを諦めきれていないのでしょうね。」 三杉「そうかも知れない。」 ミハエル「まったく、罪作りな。 …心変わりをするつもりは?」 三杉「ないよ。」 よほど枕詞を色々付け加えようかと思ったが、どのようなニュアンスでも必ず嘘が混じってしまう。 その嘘は今度こそ弥生に対する裏切りとなるため、三杉はそれをやめた。 ただ無感情に3文字だけを発するよう心掛けたのだ。 ミハエル「そうですか。 …分かりましたよ、今度こそね。」 その結果、ミハエルから肩の力が目に見えて抜けるのが判った。 いま彼がどのような感情に身を置いているのか、今後どうしたいのかは知れない。 しかし少なくとも今夜心配を残してメモリーを無為に消費する事は避けられた。 三杉(これで良かったんだ。 罪悪感や未練からミハエルをあてがう様な真似をするよりも。 ミハエルはきっとモニカに魅かれるだろうが、逆が成り立つかはまだ分からない。 いずれ成り立つとしても、モニカの気持ちが育つ前にミハエルの気持ちが育ち過ぎ てしまうのは男女の関係として歪になってしまうから。)
[511]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 15:57:09 ID:??? 言葉で両想いと書くのは簡単だ。 しかし一方の想いがもう一方よりも過剰に重くなると恋愛は上手くいかない。 大抵は女性の方が最初に演技して、男性の想いに合わせる事で恋愛関係は正しくスタートする。 時間が経つにつれ、段々と想いの重さは入れ替わり、男性が演技しつつもイコールに近い所へ落ち着く。 これが長続きする恋愛の自然な姿である。 ゆえに2人にはなるべく自然に距離を縮め、そしてモニカには緩やかに自分の影を忘れて欲しかった。 もっとも、心を急速に近づけるドラマティックな出来事があれば話は別だが。 三杉「(って・・・ なんだ、結局僕は2人のことを応援したいんじゃないか。) まあ忙しさにせよ、僕へのわだかまりにせよ、モニカはいずれ顔を出すさ。 いずれにせよ君に落ち度があったわけではない筈だよ、心配ない。」 ミハエル「おや、断言しますね。」 三杉「君が人に対して配慮なく失礼を言うとは思えないからね。」 ミハエル「そうですか? 自分では結構ボロクソに言っているつもりですよ。 主にあの類人猿にね。」 三杉「ブンナークはいいんだ。 それが結構なガソリンになっているし、フフ。」 ミハエル「違いありませんね、ハハ。」 こうして三杉はミハエルに言い難い話を伝え終えた。 この先どうなるかは文字通りGod knowsであろう。
[512]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 15:58:23 ID:??? ☆その他の話題(選択は一回こっきり) A バルサBに対しての議論 B カンピオーネについての話題 C 特定の人物(要記述)についての話題 D ミハエルのプレイについての議論 E その他(自由に) F 特に無し、翌日の描写へ [3]票選ばれた選択肢で続行、投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。
[513]森崎名無しさん:2013/08/22(木) 16:07:55 ID:TRvGXIp2 D
[514]森崎名無しさん:2013/08/22(木) 16:15:02 ID:TzqmfAPs D サンパウロ戦で表面化したトラウマはどうなったのかな
[515]森崎名無しさん:2013/08/22(木) 16:32:01 ID:z3zgzXUc D
[516]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 19:30:30 ID:??? > D ミハエルのプレイについての議論 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉(そうだ、折角だからあの事を聞いておこう。) 三杉の立場で確認しておきたい話としては、ミハエルのプレイについてが挙げられた。 サンパウロ戦の後半から突然としてパフォーマンスが落ちた件である。 練習においてもミハエルの様子を窺ったものだが、体力の消耗した練習終盤であっても、 あの日のように著しく動きが悪くなる様子が見られることはなかった。 サンパウロ戦時にたまたま不調だったのかと思い、今日まで特にミハエルに確認する事は しなかったのだが、これも折角の機会である。 三杉「そう言えば最近の調子はどうだい?」 ミハエル「コンディションですか? 悪くありませんよ。」 三杉「そうか、どこか痛めている… という事は?」 ミハエル「…なんです? 意味深に聞こえますが。」 三杉「サンパウロ戦の後半から、君の足が急に止まったのを思い出してね。」 ミハエル「あっ……。 気付いていましたか…いや、気付かない筈がない。」
[517]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 19:31:35 ID:??? 三杉「うん。 どうやら体力が尽きたわけでもないよね。 ここ最近のハードな練習でも、君があの時ほどパフォーマンスを落とす事はない。 何か原因があるなら聞いておきたいし、出来るのであればフォローもしたいと思っている。」 ミハエル「なるほど。 まあ結論から言えば、ユーがボクに出来ることはありません。 これはボク自身が乗り越えなければならない、そうするしかない問題ですからね。」 三杉「ミハエル…」 相変わらずストイックに整然とミハエルは言い放つ。 この反応が拒絶の感情からくるものでないと理解しているのが救いに思えた。 しかし続いてミハエルは辛そうな微笑を浮かべ、こう続けた。 ミハエル「…しかし、キャプテンが懸念に思っているとあらば、理由だけは伝えておくべきなのでしょう。」 三杉「ミハエル… うん、助かる。」 キザという意味でなく、本質的な体面として恰好つけるのは変わらない。 しかし以前に比べて柔軟に接してくれているようであり、それが三杉には有り難かった。 ミハエル「サンパウロ戦で動きが鈍ったのは、怪我をするのが怖いと感じたからです。 接触プレイの時に身体が強張(こわば)り、足も止まりがちになりました。」 三杉「怪我への恐怖…。 あの日前触れもなくそれに襲われたと?」
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0ch BBS 2007-01-24