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【饂飩王奥義】鈴仙奮闘記5【うどんゾーン】
[201]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/06/08(土) 23:54:54 ID:??? 夢美「―――さ、帰るわよ。ちゆり」 次に声を上げたのは、東邦大学の教授・岡崎夢美だった。 ちゆり「え!? も、もういいのかぜ? ご主人!?」 夢美「…もう充分データは取れたからね。 長居する必要はないわ」 自分の目的を果たした後はどこまでも無関心。 ある意味研究者らしい態度ではあるかもかしれないが、あまりに無責任というか、思い切りが早すぎるのではないか。 ちゆりは何時もの夢美と比べても不自然ではないかと思ったが…。 ちゆり「(――ま、ご主人は稀代の天才にして稀代の変人だからな。 仕方ないぜ…)」ゴツン!「―――って、あいたッ!」 夢美「あんた、また余計な事を考えていたでしょ?」 ちゆり「そ…そんなことないのぜ!?(ど…どうしてご主人は私の考えてる事がわかるんだぜ!? これが魔法なのか!?)」 ―――彼女は、何時もの事であると。思考を停止させる。 実際、夢美の行動は、ちゆりにとって何の関係も無かった。それゆえ、正しい判断だったのかもしれない。
[202]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/06/08(土) 23:56:04 ID:??? 若島津「…………」 若島津は、何も話す事もせず、誰にも顔を向けず。ひたすらに地面を見続ける。 華扇「……貴方の信じていた物。それを打ち砕かれたならば――さぞかし辛いでしょうね」 若島津「――貴様に、何が分かる」 そんな彼を案じて声をかけてきた華扇。若島津はようやくそこで声を絞り出すが。 華扇「……さあ? 何も。 ただ――力というのは、案外脆い物だと言う事を知っているから。 孤高たらねば力は手に入らぬ。しかし、力を得た先にあるものは、更なる力への絶望…。 それを私は知っています。 力を求めようとしても……結局、何れは途中で心が折れるか。 あるいは力を欲するという感情すら忘れた。単なる「機械」になり果てるのみです」 若島津「…………」 彼女の続く言葉を受けて、若島津は押し黙る。
[203]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/06/08(土) 23:57:05 ID:TdXfRbvc 自分は力こそが正義と信じ、果てにはその身体すらも機械へと変化させた。 しかし、それでも敵わないならば、自分は何を望むだろうか? このまま力を欲するあまり、自分の身体は少しずつ機械に浸食されてしまうのではないか? その果てに、自分の意思が残ってしまっていくのではないか? ―――それは、果たして本当に自分の望んだ事なのか? ……思考を重ねた結果。 先着1名様で、 ★若島津の考え→!card★ と書き込んで下さい。カードの結果で分岐します。 ダイヤ・ハート→「俺の力とは…。――一体何だ?」 スペード・クラブ→「それならば――。 俺は「機械」となってみせよう」 JOKER→にとり「力が足りない? ならこれだね! ジャジャーン! その名も『超若水』!! 飲んだら超パワーアップだよ!」
[204]森崎名無しさん:2013/06/08(土) 23:57:37 ID:??? ★若島津の考え→ ダイヤ3 ★
[205]森崎名無しさん:2013/06/09(日) 00:01:16 ID:??? スペード・クラブじゃなくてよかった……!
[206]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/06/09(日) 00:25:12 ID:??? ★若島津の考え→ ダイヤ3 ★ ダイヤ・ハート→「俺の力とは…。――一体何だ?」 若島津「……(俺の力は…何だ?)」 若島津はそこで自問自答をする。自分の誇る力とは何か? …GKとしての能力か? それとも、クリアラーとしての能力か? はたまた、格闘家としての戦闘能力か? 若島津「(違う)」 ――自分が欲するものは、単純な、計測・評価可能な力ではない筈だ。 人間がそこにいる価値。完全に純化されたそれは、失点数だとか活躍だとか、 金とか名誉とか。そんなものでは無かった筈ではないのか? そう悟った時。若島津は華扇に対して、今度は無理なく話す事ができた。 若島津「――あんたは力とは脆い物と言ったが。俺は違うと思う」 華扇「……ふむ。 聞かせてください」 若島津「あんたが語って聞かせた力。 それは、一義的な意味での力だ。 腕力とか、暴力とか、権力とか。確かにそれも力であるし、俺はそれを持った日向さんを尊敬している。 ――だが。ようやく分かった。 そのような力は副産物であり…。俺が求める根源的な力とは異なる」 華扇「…………」 華扇は、自分よりも遥かに年下の少年の意見を、黙って素直に聞きとる。 もしも彼が誤った道を歩もうとしていたならば、彼女はお節介にも口を出していたかもしれないが。 ……この少年は、正しい道を自ら見つけ出そうとしていたから。黙ってそれを受け入れる事にした。 若島津「――俺は、ただ俺としての価値を高めたいだけだ。俺の限界…それを見つけ出したいと思っている。 それは俺を「力」と呼称している。それだけの話だった。……なまじ失点を重ねただけに、気付かなかったが」
[207]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/06/09(日) 00:26:44 ID:??? 最後に自嘲的な笑みを浮かべる若島津。 彼は、敗北から自らの根源的な欲求の正体を整理する事に成功した。 華扇「そう…それは良かった。 ならば、私のお節介は要りませんね。 (後は、凹んだり調子に乗ったりの河童ですね……)」 その言葉を聞き、お節介な仙人――茨木華扇は若島津へと話しかける事をやめる。 (そして、次のターゲット(にとり)の元へと向かったが…今回は割愛する) ――強大な力を持つ彼女が、力の無為さを語る事は傲慢かもしれない。 しかし、その事により若島津が正しい方向性とモチベーションを身に付けたのは事実である。 若島津「(日向さん……。俺は、貴方に負けない。いえ、貴方以上の「力」を手に入れてみせる。 ――それまで、暫しの間御容赦を。 …後は頼んだぞ、タケシ)」 目的を定かにした若島津は、そのまま誰にも告げず、ひっそりとサッカーコートを去る。 彼は彼の方法で力を身につける。 ――しかし、その力は以前思い描いていたような矮小なものではなくなっていた。 *若島津が幻想郷にて力をつける旅に出ました。
[208]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/06/09(日) 00:30:31 ID:??? 短くて申し訳ございませんが、今日の更新はここまでにしたいと思います。 >>205 スペード・クラブでもあまり展開は変わっていませんでしたが、 ダイヤ・ハートの方が鈴仙や幻想郷の人妖に対して友好的な態度を取ってくれます。 また、華扇との関係性も深くなっており、今後二人のイベントが起きるかもしれません。 それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
[209]森崎名無しさん:2013/06/09(日) 00:33:35 ID:??? 乙です。
[210]森崎名無しさん:2013/06/09(日) 00:46:08 ID:??? おつでした。
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0ch BBS 2007-01-24