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アク規中代理カキコ依頼スレその3
[283]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 01:05:23 ID:PflVBqDQ クリストフ・ポブルセン。暴力的で自己中心的な性格とプレイスタイルで悪名高い旧東ドイツ出身のMFである。 彼の過去についてはあまり知られていない。 東ドイツの少年サッカーリーグでは記録上かなりの好成績を残していたのだが、その当時から既に 激しい気性を隠さなかったとも証言されている。だが貧しく不安定な東ドイツに見切りをつけ 命がけで西ドイツに亡命したのにも関わらず引き取ってくれるクラブが無かった事、 更に南米に渡っても何処にも買われなかった事が彼の性格を決定的に歪めた原因だと推測されている。 また本人はサッカー等好きではないと何回か公言しており、それもまた彼の歪みの一部だろう。 不幸な生い立ちだが同時に自業自得な人物。彼を知る者は大抵この様な評価を下すだろう。 そして似た様な境遇に負けず前向きに生きる者、例えば同じく東ドイツ出身のフライハイトなどが 居るのだから比較対象として見下し、ごく自然に嫌悪感を抱くだろう。 あるいは下を見たらキリがない、過去よりも未来を重視しろ等と正論を説くかも知れない。 ポブルセンはそう言った良識や正論と言った物が大嫌いだった。 彼にとって何よりも大事なのは自分の恨みと怒り、そしてそれらを堪能する為の暴力だった。 八つ当たりこそが自分の生き甲斐であり存在意義だと開き直っていた。 故に憎い日本やブラジルに翻弄されたり上手く復讐出来ていない 今大会のパフォーマンスに彼は満足していない。満足している訳がない。 ポブルセン「…ゥルルルゥァアアアアアアアアアア!!!」 よりにもよってブラジルユースの選手に怪我をさせられた今、彼は爆発した。
[284]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 01:07:08 ID:PflVBqDQ シィーーーーーーーーーーン… 獣ですら発するとは思えない不気味な怒声をポブルセンが出した時、誰も何も言えなかった。 彼の容態を案じていた審判も、治療の準備をしていたドイツユースも、仕切り直しを考えていたブラジルユースも、 ブラジルを応援していた観客も、成り行きを見守っていた全日本ユースも、そして実況放送も。 スッ。 トサッ… ポブルセン「シェスター、すぐに俺に渡せ」 シェスター「えっ!?」 審判「お、おい、君、血が出てい」 ギラッ! 審判「る…ん…」 そのままポブルセンは自らボールを地面にセットしシェスターにフリーキックを行い 自分にボールを寄越せと要求した。自分が流血しているのにも関わらずである。 審判はポブルセンの怪我を案じて彼を止めようとしたが、 その気遣いで得られたのは殺気に満ち溢れ血走った眼と見難く歪んだ凶悪な表情だけだった。 ポブルセン「笛を吹け」 審判「!!!」 ピ、ピィイイッ! 哀れな審判は本能的な恐怖に逆らえず要求された通りに試合再開の笛を吹いてしまった。
[285]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 01:08:57 ID:PflVBqDQ シェスター「(ゲッ、マジかよ!?…いや、ここでやらせなきゃコイツ確実に乱闘する! ええい、どうせ暴れさせるんだったらインプレー中の方がまだマシだ!)」 バコッ! シェスターはポブルセンを良く知っていた分、ここで試合再開しなかったらポブルセンが 試合を滅茶苦茶にしてしまうだろうと瞬時に判断し要求通りフリーキックを蹴った。 ポブルセン「…シャァアアアアアアアアアアアアアア!!!!」 ダカダカダカダカッ! ザガロ「なっ!?」 ドゴォオオオッ! ザガロ「グワァアアアアアッ!!?」 ブラジルメンバー『ザ、ザガロ〜〜〜ッ!!?』 そしてボールが受け取ったポブルセンが最初に行った事はブラジル陣内への突撃…ではなく 自分を負傷させたザガロをフレームドリブルで撥ね飛ばす事だった。 放送「…ハッ!?な、なんとポブルセンくん治療を拒否!試合がフリーキックで再開し… ザ、ザガロくんをドリブルで吹っ飛ばしたァ!?何が起きているのでしょうかこれは!」
[286]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 01:10:10 ID:PflVBqDQ 上記4レスのコピペをお願いします。
[287]森崎名無しさん:2013/11/22(金) 07:47:58 ID:??? 行ってきます
[288]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 23:27:16 ID:PflVBqDQ 観客「あああ〜っ!?」「おい、プレイ止めるんじゃなかったのよ!」「治療拒否か?」 「つーか今わざとザガロに当たりに行ってたぞ!」「何しやがるこの放火魔野郎!」 翼「あっ…」 若林「あの馬鹿らしいな…」 日向「フッ、良い根性じゃねえか。馬鹿だがな」 カルツ「無茶するなポブルセン!怪我を悪化させる前にワシに…」 ポブルセン「ガァアアアアアアアアアアアアアア!!」 ダダダダダッ! カルツ「だぁ〜っ、聞きゃしねえ!」 ザガロを吹っ飛ばしたポブルセンは更なる奇声と共にブラジル陣内に向かって中央突破を図った。 観客がどよめこうと味方が宥めようと耳を貸す事なく一目散に走るその姿は 誰の目にも彼らしい怒り任せの愚行にしか見えなかった。 怪我をしたのに治療もしないまま単独でドリブル突破を仕掛けるなど、 例えドリブル能力に自信があっても常識的には無謀かつ危険である。 サンタマリア「(馬鹿め、頭に血を上らせて痛みを無視しても怪我の影響は確実に出る。 しかも負傷悪化のリスクを背負ってまでやる事がただの単独中央突破だと?下策の極みだ!) マウリシオ、時間差で左右から挟むぞ!念の為ジェトーリオとドトールも中央に詰めておけ!」 マウリシオ「アイサー!」 ジェトーリオ「了解―っと」 ドトール「任せろ」
[289]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 23:29:28 ID:PflVBqDQ 当然ブラジルはすぐに対処し、サンタマリアとマウリシオが中盤でボールを奪いに行く。 万全状態ならまだしも負傷したポブルセンならボールを奪える確率は高い筈だった。 しかし彼らは即座に思い知る事になる。狂人は時として人の常識を覆し限界を超えてしまう事を。 ポブルセン「死ね!」 ギュウンッ! ドガガガガッ!! マウリシオ「えっ!?ぎゃああああああああああっ!!」 サンタマリア「な…何だと!?」 ポブルセンの動きは怪我をしていなかった数分前より鋭くなっていた。 彼のドリブルはパワーとスピードの両方が増しており、マウリシオは哀れにも盛大に吹き飛ばされた。 サンタマリア「(馬鹿な!そんな事は有り得ない!何かの間違いだ!)」 サンタマリアはワンプレイでそれが分かった。だが今まで培ってきた彼の常識と理性がそれを受け入れられなかった。 どんな名選手でも怪我をしたらハンデを負うのは当然。精神力や小細工でそれを補う事や乗り越える事なら出来るだろう。 ポブルセン「殺してやる!」 ズガガガガッ! サンタマリア「ぐわああああああああ!!」 だが何処に怪我をしたら逆上のあまり普段より明らかに強くなる選手など居るだろうか? そこまでの怒りと恨みを燃やせる選手などサンタマリアも見た事がなかった。 故に本当にそんな選手が目の前に現れてしまった時、彼にそれを止められる筈がなかった。
[290]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 23:30:31 ID:PflVBqDQ 放送「あああああ〜っ!?更にポブルセンくん中央突破でマウリシオくんとサンタマリアくんを 暴走列車の如く撥ね飛ばしたァ!何故怪我を治療しない状態であんな事が出来るのか!? 彼は痛みを感じないのでしょうか?目の前の光景が信じられません!」 観客「な、なんだそりゃああああ!?」「血を見てキレたのか?それでパワーアップか?」 「バカ野郎、脚の怪我ってサッカーだと致命的なんだぞ!それでパワーアップ出来て堪るか!」 「でも明らかに勢いがさっきより強くなってるぞ!」「ヤバいぞ、守れーーーーっ!!」 ポブルセンがそんな特殊な選手だとは誰も知らなかった。 翼「な…なんなんだアレは若林くん!明らかに動きが悪くなるどころか良くなったよ!?」 若林「知らん!俺もこんな状態の奴は見た事がない!」 日向「…なんだあのキチガイは。どうなっていやがるんだ」 三杉「彼の狂気の為せる技か…?だとしても、こんな事が人間に可能だなんて…」 松山「ブラジルは完全にパニックに陥っているぞ!」 森崎「おいおい、まさか本当にこのまま一人でゴールしたりしねえだろうな…?」 観客と全日本ユースは勿論、味方のドイツユースの選手達でさえ知らなかった。 ただ彼らはポブルセンと日常的に接していた為、誰よりも早く“ポブルセンなら有り得る”と 割り切る事が出来、その割り切りが彼らに先手を打たせてくれた。 シュナイダー「(なんて事だ!まさか奴がこれ程まで狂っていたとは!如何にポブルセンでも 信じ難い…だが、目の前にあるのは現実だ。そう、俺達にとって有利な現実。 ならばその現実から逃げる理由も、この奇貨を逃す理由もない!フライハイト!)」 フライハイト「(ああ、またとないチャンスだ。アレを使う)」
[291]2 ◆vD5srW.8hU :2013/11/22(金) 23:31:57 ID:PflVBqDQ 上記3レスのコピペをお願いします。
[292]森崎名無しさん:2013/11/22(金) 23:39:11 ID:??? 行ってきます
[293]森崎名無しさん:2013/11/22(金) 23:40:44 ID:??? 完了しました
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0ch BBS 2007-01-24