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アク規中代理カキコ依頼スレその3
[371]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/07(火) 08:44:48 ID:sSme6GtY ほんの一瞬だけ、ディウセウは完全にボールを受け止めたかの様に見えた。 ドッガァアアアアッ!! 次の瞬間ディウセウの巨体はなぎ倒され、ネオファイヤーショットの進撃は再開した。 シュナイダー「(…バカな!)」 だが強き者達には分かった。その速度と威力が一段落ちたのが。 ゲルティス「ハァアアアア!!」 バッ! ガシィイイイイイイイイイイッ!! そしてボールはゲルティスの手中に捕らわれた。 シュナイダー「………!」 ギュルギュルギュル…ギュル…ギュル… ピタッ。 ボールはゲルティスの手を弾かなかった。ゲルティスの手からも弾かれなかった。 スタッ。 ゲルティス「キャッチ成功…ナイスブロック、ディウセウ」 ディウセウ「ヘヘッ…やったな、ゲルティス!」 華麗に着地するゲルティスと地面に腹這いのディウセウが賞賛を交し合った時、誰もが認識した。 今、シュナイダーのネオファイヤーショットが完全に防がれたのだと。
[372]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/07(火) 08:46:51 ID:sSme6GtY 放送「キャ…キャッチ!キャッチ成功!ゲルティスくんスーパーセーブで完全にキャッチしました!! しかしこれは直前に身体を張ったディウセウくんの奮闘のお陰でもあるでしょう! 彼が身を挺してシュートの威力を弱めていなかったらキャッチではなくこぼれ球になり、 ドイツのゴールチャンスが続いていたかも知れません!しかし現実はこの二人が魅せてくれました! 大会得点王暫定一位の必殺のネオファイヤーショットが!今!破られました〜〜〜〜〜ッ!!」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 観客「よっしゃーーーー!何とか防いだ!」「良くやったディウセウゲルティス!」「あっぶねー、心臓止まるかと…」 「やりゃ出来るじゃないか!前半からそうしていろよ!」「ここでネオファイヤーを防いだのは大きい!大きいぞ!」 「ゲルティス!」「ディウセウ!」「ゲルティス!」「ディウセウ!」「ゲルティス!」「ディウセウ!」 ドイツメンバー「そ、そんなァ…」「ネオファイヤーが…完全に…」「あ、慌てるな!日本だって同じ事をしてきただろ!」 コインブラ「(何?…今のは弾いた所をねじこまれると思ったのに)」 森崎「(ちっ、生意気な。ネオファイヤーをキャッチしやがるとは… しかしこれでドイツの攻撃力はかなり落ちた。そして守備力は…どうなんだ? ミューラーの体力が大体若林程度だと仮定して、後3本も食らったら動きが鈍りだすぞ…)」 劇的なビッグセーブにブラジル側は沸き立ち、ドイツ側は意気消沈する。 客観的に言って、試合の流れが変わり始めた瞬間と言って良いだろう。 ブラジルメンバー「(勝った)」「(このまま同点、そして逆転だ)」「(次の攻撃でドイツを絶望の淵に叩き込む!)」 カルロス「(ヒヤッとしたが…良く守ってくれた。今度は俺達攻撃陣がこの死守に応えてみせる。 シュナイダー、そしてミューラー。お前達のショータイムはもう終わりだ!)」 だがブラジルユースの選手達だけは確信していた。流れが変わり始めた所ではないと言う事を。
[373]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/07(火) 08:50:08 ID:sSme6GtY 上記7レスのコピペをお願いします。
[374]森崎名無しさん:2014/01/07(火) 09:40:48 ID:??? 行ってきます
[375]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/15(水) 10:36:16 ID:wPL2TDJ6 次に活躍したのはネイだった。 放送「後半16分、さあブラジルの反撃です。ゲルティスくんからジェトーリオくん、 それからネイくんへとボールがつながっていきます。ここからドリブル突破か?」 ネイ「(ネオファイヤーが止められた事でドイツは浮足立った。ここで更に揺るがすぜ!)」 ダダダダーッ! 放送「期待通りにドリブル開始!ブラジルユース屈指のドリブラーがドイツ陣内を切り裂きにかかる!」 ポブルセン「クソがっ!何度も何度も突破させるか!」 メッツァ「(やだな〜何この流れ。早くボールを奪い返さないと…)」 ネイ「フッ!」 ババババッ! クルッ! シュパアン! ポブルセン「な、なにィ!?」 メッツァ「うわ〜やっぱり止められない〜!」 放送「ネイくん抜いた!ポブルセンくんとメッツァくんの二人を抜き去り、尚も切り込む!」
[376]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/15(水) 10:37:23 ID:wPL2TDJ6 カルツ「くそっ!ワシらで止めるぜよ!」 シェスター「撃たれる前に止めるんだ!」 ネイ「その判断は良いんだけどな…」 グルンッ! ヒュンッ! ダダッ! シェスター「うっ」 カルツ「そんなァ!」 ネイ「ブラジル代表でドリブラーを名乗るってのは大変なんだぜ!」 放送「ネイくん更に二人抜き!4人抜きだァ!早速ブラジルにチャンスがやってきましたァ!」 観客「キャーーーネイーーーッ!」「ネイ愛してるわーーーっ!」「そのままゴールよー!!」 ネイ「(よし、そろそろ撃つか…体力の余っていそうなのはマウリシオだな)それっ!」 グワアッ… バッコォオオオオオオオン! 放送「ネイくんここで大きく逆サイドへ展開!合わせに行くのは…マウリシオくんだ!」 ネイは試合の流れの変化を象徴する様な華麗なドリブル突破でドイツを慌てさせ、 ファーサイドへのセンタリングを行った。それに合わせに行くのはマウリシオだった。
[377]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/15(水) 10:38:37 ID:wPL2TDJ6 フライハイト「(この流れで決めさせてはいけない!押し返すんだ!)」 クランケ「(こんなタイミングでリードを失って堪るか!)」 ダダダッ!バッ!バッ! マウリシオ「よーし、同点ゴールを貰っちゃうぜ!ドライブオーバーヘッドだ!」 ダダダッ!バッ! マウリシオ「うぉおおおおおおおおおりゃっ!!」 クランケ「しまった!」 フライハイト「…不覚!」 バッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオン! ギュゥウウウウウウウウウウウウウン!! マウリシオは前半と同じくドライブオーバーヘッドを放った。 チーム全体の士気の差が影響したのかフライハイトとクランケはこれを阻止するのが間に合わず、 逆さまのドライブ回転がかかったシュートが勢いよくドイツゴールに向かう。 放送「マウリシオくんのドライブオーバーヘッド!」 ドイツメンバー「(くそっ、また撃たれた!)」「(それでもミューラーなら…)」「(ミューラーならなんとかしてくれる…)」
[378]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/15(水) 10:41:39 ID:wPL2TDJ6 この時ドイツユースの選手達は撃たせてしまった事を後悔しつつも、これまで通りミューラーが防いでくれると 当たり前の様に思っていた。実際にこれまでカルロスのファントムシュート以外は全て防いでくれたのだから ファントムシュートに比べれば数段落ちるマウリシオのドライブオーバーヘッドならきっと問題ない。 そう思ってしまうのもある意味当たり前ではある。 だが、彼らは思い知る事になる。ミューラーに負担をかけ過ぎた代償を。 ミューラー「フン、またこれか………ッ!?」 ズシィン… シュナイダー「!!?」 ブラジルメンバー『 ( 計 画 通 り ) 』 ミューラー「ぬ…おおおっ!」 バッ! バコォオオオオオッ! この時もミューラーはパンチングでマウリシオのシュートを弾く事に成功した。 だがそれは今までの余裕すら伺わせる力強さとは程遠い、第一歩の踏み出しが遅れ 今までより明らかに鈍い飛びつき方の不恰好なセービングだった。 放送「しかしこれも入らず〜っ!不意をつかれたかやや反応が遅れた様にも見えましたが 結局防いでしまいました!流石と言わざるを得ませんこの鉄壁っぷり!」 ドイツメンバー「(ち、違う!不意なんか突かれていない!)」「(ミューラーの様子がおかしい!)」 ミューラー「(なんだこれは…何故だ!?何故体が重く感じる…!何故息が苦しい!)」
[379]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/15(水) 10:44:46 ID:wPL2TDJ6 若林「なにィ!どうしたんだミューラーは!?」 翼「明らかに動きが鈍った!」 日向「…ケガでもしやがったのか?」 森崎「いや、これは…!まさか、スタミナ切れなのか!?」 大半の観客には分からなかったであろうミューラーの変調だったが、フィールドの当事者の22人はすぐに気付いた。 しかし何が起きたか分からないドイツユースの選手達とこれを想定し待ち構えていたブラジルユースの選手達では 咄嗟に取れる対応の巧みさに巨大な差があった。差がありすぎた。 そしてその差は値千金の同点弾となって形作られた。 カルツ「(ど、どうしちまったんだミューラーは…ケガか、ケガなのか!?)」 ボールをフォローしたカルツは激しく動揺していた。自分が動揺している事を隠す事すら出来ない程動揺していた。 後日彼はこの瞬間をサッカーをやっていて最も後悔した瞬間の一つに挙げる程隙だらけだった。 カルロス「もらった!」 バシッ! カルツ「あああっ!?」 放送「このこぼれ球を拾ったのはカルツくん…と思いきやカルロスくんがあっという間に奪ったァ!」
[380]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/15(水) 10:46:56 ID:wPL2TDJ6 ドイツメンバー「ヤ、ヤバい!」「カルロスがーーーっ!!」「止めろ、止めるんだ!」 ドドドドドドッ!! カルロスがカルツからボールを奪った直後、ドイツユースの選手達は思わず四方八方から殺到せずには居られなかった。 前半終了間際に彼が似た様な位置でボールを奪い、そこからゴールを奪った事を思い出さずには居られなかったのだ。 カルロス「…ザガロ!やれ!」 パコン! ドイツメンバー「(ここでザガロ?)」「(いや、カルロスよりは有難い…!)」 故にカルロスがザガロに低い浮き玉のパスを上げた時彼らは安堵せずには居られなかった。 カルロスにファントムシュートを撃たれるよりはザガロのダブルイールの方が幾分マシだと。 ザガロ「フッフッフッフッフッ…」 ダダダッ! バッ! グワアアアアアアッ! 放送「カルロスくん囲まれそうに…なりつつも逆サイドにパス!これに飛びこんだのはザガロくんだーっ!」 ドイツメンバー「なにィ!?」「あいつにダイレクトシュートがあったのか!?」「そんなァ!」 だがザガロはボールをトラップせずにそのままダイレクトでボレーシュートに行こうとしていた。 これが何を意味するか分からない者はドイツユースには居ない。 安全牌だと思っていたザガロにも切り札があったのだ。当然ダブルイールよりも強力な。
[381]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/15(水) 10:51:06 ID:wPL2TDJ6 ザガロ「串刺しにしてやるぜ!これが俺のエリアルダブルイールだァ!!」 ブワッギュァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! ギュルギュルギュルギュル!! エリアルダブルイール。それは低空のボールをボレーシュートで放つダブルイール。 言葉で言ってしまえばただそれだけだが、駆け込み飛びつく勢いを乗せたシュートとはそれだけで 厄介な物であり、ただでさえ重く速いダブルイールがそうなるのだから十二分に脅威と言える。 ミューラー「くっ!こんな物ォオオ!!」 バッ! ガチィイイイイッ!! ミューラーは必死に飛びついた。重く感じる拳でシュートコースに挟み込んだ。 ミューラー「こ、こんなもの…!」 ググググググッ… ミューラー「こん、な…うぁあああああああっ!!!!」 バァアアアアーーーーン! ギュルンッ、ドサッ!グタッ… バリィイイイイイッ!! ミューラー「ガ、ハッ…」 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! だが彼は負けてしまった。拳を跳ね上げられ、身体を横転させられ、地面に叩きつけられた。 その衝撃で息を吐き出させられた彼にはネットが破れる音も笛の音も良く聞こえなかったが、失点した事だけは痛い程分かった。
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0ch BBS 2007-01-24