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アク規中代理カキコ依頼スレその3
[397]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/27(月) 13:25:10 ID:goDPAxOQ そして勿論、時間を稼ぐ状況ではメッツァの存在感は増す。 相手チームは早くボールを奪わないといけない為、メッツァにボールが渡る度に パスで逃げられる事を覚悟の上でメッツァに駆け寄らなければいけない。 ポジション上マッチアップの機会が多いネイとトニーニョは煮え湯を飲まされる事になった。 無論ドイツはメッツァ一人に頼りきりだった訳ではない。 カペロマン「サイドは俺の戦場だ…そう簡単に渡して堪るか!」 ババッ! キキッ! バッコォオン! サンタマリア「くっ!」 マウリシオ「し、しまった!」 ジェトーリオ「(う〜ん、マーガスが嫌な位置に居るなあ。迂闊に突っ込めない…)」 カペロマンは右サイドでボールキープに貢献し。 バッ! バコォン! マーガス「よし!拾ってくれ!」 シェスター「オーケーだ!」
[398]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/27(月) 13:26:45 ID:goDPAxOQ ディウセウ「(畜生〜、あそこまで下がられると間に合わないぜ)」 マーガスはボールを奪われそうになった時の緊急避難先として機能し。 カルツ「どけっ!今のワシに近寄るんじゃねえ!」 ガガガガガッ! ドガアッ! ザガロ「ぐああああああっ!!」 カルロス「がはぁあああああっ!!」 カルツは中央で何度も暴れ周り。 フライハイト「そこだ」 シェスター「右、来ているぞ!」 クランケ「走れ走れ!」 ヨハンセン「ここまで来て負けて堪るか!」 バコッ!バシーン! ポーン!ダダダダダッ! その他の選手達も主に中継地点となる事で上記4人が過不足無く動ける様走り回っていた。
[399]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/27(月) 13:28:21 ID:goDPAxOQ ポブルセン「(ちっ、まだかよ…早くブラジルの奴らを血祭りに上げてえのに…)」 シュナイダー「(神経が削られる思いだ…だが俺が迷いを見せる訳にはいかない。 チームメイトを信じるのもキャプテンの仕事だ。耐えろ、耐えるんだカール・ハインツ・シュナイダー!)」 消耗の激しいポブルセンとシュナイダーはDFラインを脅かしつつ休んでいた。 目先のキープ率を優先すれば3点目を奪う力が無くなってしまうが故の苛立ちと戦いながらの休憩である。 彼らの神経戦が功をなしたか、ドイツは未だブラジルにボールを奪われずに済んでいた。 カルロス「(見事だドイツ!お前達は強かった。それも予想以上に!だがそろそろ終わりだ。 この期に及んでここまでキープされ続けたのは屈辱だが、所詮時間稼ぎは時間稼ぎでしかない。 いずれは攻撃パターンが読まれる物なんだ。後ほんの少し…後ほんの少しだ!)」 ズズッ… カルロス「(くっ…足が重くなり始めたか。だがまだだ!まだ俺は戦える!)」 カルロスがもうすぐボールを奪えると自信を得たのと、彼が足を引きずり始めたのはほぼ同時だった。
[400]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/27(月) 13:30:11 ID:goDPAxOQ 上記6レスのコピペをお願いします。
[401]森崎名無しさん:2014/01/27(月) 18:49:06 ID:??? 行ってきます
[402]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/30(木) 08:42:38 ID:PaEIpEcE この持久戦の終焉はメッツァのトップスピンパスからだった。 放送「後半33分!ドイツが懸命にボールキープしながらじりじりと戦線をブラジル側に 押し上げています!次の3点目が恐らく決勝点となるのは間違いない所、 両チーム共意地を張り合う踏ん張り所ですが、まだこれと言った動きは見られません!」 観客「何やってんだ、まだ奪えないのか!」「折角ミューラーがヘバッているのに!今がチャンスなんだぞ!」 「運動量落ちてるぞ!根性見せろ!」「いかん、前半から攻めまくっていたツケが来ている…」 ルディ「(よしっ!このまま40分くらいまで粘れれば…!)」 ロベルト「(あわわわわ…まだか?まだ奪えないのか?)」 放送「ここでメッツァくんにボールが渡った!彼のパスはこの試合中何度もブラジルの選手達を 良い様に翻弄しています!今回もマーカー達が振り切られてしまうのか?」 メッツァ「(あ〜もうまた僕!?さっさと逃げちゃえ!)」 グワアッ… バシュルルルルル! ネイ「(くそーーーっ、またか!)」 トニーニョ「(ええい、このままでは本当にこっちの体力が…!)」 シュタタタタッ! バッ!グルンッ! カルロス「ここだああっ!」 バチィッ!
[403]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/30(木) 08:43:39 ID:PaEIpEcE メッツァ「あああーーーっ!?」 ヒューーーーーーン… 放送「あーーーっと、ここでカルロスくんのムーンサルトパスカット!メッツァくんの トップスピンパスの軌道があらぬ方向に変わりました!このこぼれ球の行方は!?行方はどうなる!?」 カペロマン「や、やばいっ!」 ダダダダダッ! カペロマン「よ、よし…」 ジェトーリオ「はい、毎度有難う御座います!」 グイッ! バシッ! カペロマン「うわっ!?き、貴様―っ!」 それはメッツァに頼り過ぎた弊害か、それともカルロスを褒めるべきか。ドイツユースが仕掛けた持久戦は 約10分続いた後にカルロスが弾いたボールをカペロマンが奪われる事で終わってしまった。 放送「カペロマンくんがフォロー!しかしジェトーリオくんがすぐさま奪い取った! とうとう待望のブラジルボールになりましたァ!!」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 観客「よっしゃーーー!良くやった!」「待ってましたァ!」「そのまま3点目を決めるんだーっ!!」
[404]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/30(木) 08:45:40 ID:PaEIpEcE シュナイダー「くそっ!やらせん!」 ダダダダッ! この時シュナイダーはメッツァのパスが弾かれたのを見た瞬間に走り出していた。 このタイミングでボールを失ったらピンチになる事が分かりきっていた為、 何としてでもボール争いに参加しなくてはならないと瞬時の判断の賜物だった。 ジェトーリオ「おー怖い怖い、炎の皇帝様が来ちゃったよ。でもね…」 グワアアッ! バシュルルルルル! シュナイダー「なっ!?これは、ドライブパス…!」 ジェトーリオ「残念!サンタマリアが教えてくれたよ、君パスカット下手だってね♪」 しかしここに到ってジェトーリオも今まで見せなかったドライブパスを披露し、 シュナイダーの好判断を無に帰した。そしてボールは無事トニーニョに渡る。 トニーニョ「よし!ネイ!」 ネイ「何時でもいいぜ、相棒!」 パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ! 放送「ジェトーリオくんここでドライブパス!魅せます美技!そしてこれを受け取った トニーニョくんが…出たーーーっ!!トニーニョくんとネイくんのゴールデンコンビ! 遂に奪えたボールを早速ゴールチャンスに変えるべく速攻をしかけます!」
[405]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/30(木) 08:46:57 ID:PaEIpEcE ボールを奪えたブラジルは当然の如く速攻を仕掛けた。ミューラーが回復しきらない内に シュートを撃ち3点目を奪ってしまいたい彼らに遅攻は百害あって一利無しだからだ。 パンッ!ダダッ! フライハイト「し、しまった!」 フライハイトがあっと言う間に抜かれ。 パンッ!ダダッ! カルツ「畜生ぉおおっ!」 カルツも為す術も無く抜かれ。 シェスター「くっ!ニンポー・ホウセンカ!」 ビチッ! トニーニョ「むっ。粘ったな」 ネイ「だが、無駄な足掻きだぜ!」 カルロス「良くやったネイ、トニーニョ。後は任せろ」 ドイツメンバー「あーーーーっ!?」「よりにもよってカルロスにー!?」 シェスターは辛うじて足先にかすらせ連続ワンツーを終わらせたが、そのこぼれ球はあっさりカルロスに拾われてしまった。
[406]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/30(木) 08:48:00 ID:PaEIpEcE 放送「速攻!速攻!これは…上手くいった!カルロスくんが良い位置でボールを持ったぞーっ!」 クランケ「くそっ、まだだ!まだ俺達が居る!」 ヨハンセン「ここを通して堪るかァ!」 カルロス「…お前たちでは俺を止められない!」 ブゥウウウウウウン… シュパアッ! クランケ「な、なにィ!」 ヨハンセン「そんなァ!」 放送「そしてカルロスくんあっさりドリブル突破しPA内に突入!ミューラーくんと一対一だァーーーッ!!」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!! 観客「決まれーっ!」「行けーっ!!」「カルロス頼むぞ!」「ここだ!ここで逆転だ!」 全日本メンバー「き、決まるのか!?」「天国と地獄の分かれ目だ…!」 森崎「……………」ゴクリ 後半38分、ついに試合の分岐点が来た。
[407]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/30(木) 08:49:24 ID:PaEIpEcE シュナイダー「(大丈夫だ!)」 この時シュナイダーは必死に己に言い聞かせた。チームメイト達と共に自陣に向かって走りながら 焦りと諦めと戦い、自分を奮い立たせる材料を探した。 シュナイダー「(カルロスのスピードが僅かだが落ちている!もうファントムシュートを撃てる状態じゃない!)」 カルロス「(くっ…やはりファントムシュートを撃つには体力が足りないか…)」 そこで目をつけたのはカルロスがこぼれ球を拾った時、既にPA少し外と言うシュートを撃つのに適した位置に 居たのにも関わらずファントムシュートを撃たず、分身ドリブルでPA内に切り込んだと言う事実だった。 今の息切れしたミューラー相手ならファントムシュートを撃てば決まる確率は高い。 にも拘わらずわざわざDF二人を抜き去り一対一を挑みに行ったのは、ファントムシュートを撃てないからだ。 そうシュナイダーは判断し、実際にその判断は当たっていた。 カルロスも自分の体力の残量を計算し、今ファントムシュートを撃っても失敗するだろうと結論付けていた。 だがそこから先に描いた二人の想像図は大きく違っていた。 シュナイダー「(ここでミューラーが分身ドリブルを止めてくれれば、失点は阻止される! そこから残り時間全てを総攻撃に費やせば、俺達の勝ちが見えてくる!)」 ミューラー「(来る…分身ドリブルが!止めてみせる!疲労がなんだ、師匠の地獄のしごきに比べれば屁でもない!)」 カルロス「(止むを得ん…出し惜しんだ末の敗北と、実力を見せつけての勝利!どちらが良いか、考えるまでもない…!)」 シュナイダー、そしてミューラーはカルロスが分身ドリブルで抜きにかかると思っていた。 カルロスが今まで見せた事がない一対一用の新必殺シュートを隠し持っているかも知れない。 その可能性をドイツの二人が考えなかったのは、無意識に考えたくないと言う感情のせいだったのか それとも心身ともに限界でそこまで警戒する余裕がなかったせいなのか。
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0ch BBS 2007-01-24