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【頂天への】俺inキャプ森2【道程】
[38]森崎名無しさん:2013/10/10(木) 23:54:09 ID:??? バビントンと化した井沢の能力に淡い期待
[39]森末(仮):2013/10/11(金) 00:33:17 ID:??? >★後半大友の反撃→ ダイヤ6 =新田が何度もノートラップ隼ボレーを試み、ついに成功させる!★ ========================================================================================== 後半戦になっても、南葛優勢の流れは変わる事はなかった。 1点を奪わねばならない場面、ここで大友は満を持して中山を攻撃に参加させるものの、 本来はCFWとして配置されている来生が中盤まで下がり、井沢と連携をして中山を封じ込める。 あまり守備意識の無い来生であったが、ハーフタイム中にキャプテンである井沢に出された指示に従った形である。 自由人である来生でも、一応は友人でありキャプテンである井沢の言う事は聞くらしい。 来生「へへへ、この天才ストライカー来生様を抜けると思うか!? へーいへーいへーい!」 井沢「ああもう、無駄口を叩くな!」 中山「(油断がありそうで、実際あるんだけどそこは井沢がフォローをしてる……これじゃ抜くのは難しいな!) 西尾!」 西尾「おう!(とはいっても俺じゃ駄目だ。 仕方ない、新田にパスだ!)」 井沢と来生、この2人が相手では中山も決して有利とはいえない。 ここは無理をせず西尾へとボールを回し、そして西尾も特に有効な手を思いつかなかったのか新田へのロングパスを出す。 結局の所、大友に取れる戦術は新田への攻撃の一任しかなかったのである。 ダダダダダダダダッ!! 山森「(トラップした所を零せさえすれば、後は先輩たちがクリアーしてくれる! とにかく打たせない事だ!)」 高杉「俺の巨体が前から迫れば新田も動揺して山森の助けになるだろう。 石崎、フォローを頼む!」 石崎「任せとけっての!」 そして、当然ながらこの新田へのパスを山森と高杉は防ぎに向かった。 新田がトラップをした瞬間、撃たれる前に止める為に。 新田「(トラップした瞬間、背後からは山森が……前からは高杉先輩がやってくる。 やっぱりトラップしてからじゃ無理なんだ! ここは……)ノートラップでいくしかない!」 グワァァアアアッ!!
[40]森末(仮):2013/10/11(金) 00:34:41 ID:??? 山森「えっ!?」 高杉「ノートラップでボレーだと!?」 新田「いっ……けぇぇぇえええええええええ!!」 打たれる前に止めようとしていた山森と高杉が迫る前に……。 そう、止められる前に打つ方法を考えていた新田は、結論としてノートラップで隼シュートを放つ事を決めていた。 後方から飛んでくるロングパス、トラップする事も難しいこのボールを、走りながら、合わせる離れ業。 ぽこーんっ……てんてんてん 高杉「……なんだ? 全然タイミングがあってないじゃないか」 山森「(驚いた……まさか新田、ぶっつけ本番で決めるつもりだったのか?)」 それは当然のように、決まらなかった。 いや、決まる決まらないの問題ではない。 それ以前に新田はボールをインパクトする事すら出来ず、勢いなくボールは跳ねてゴールラインを割ったのである。 実況「これは新田くん、ノートラップでボレーシュートを放とうとしたのでしょうか? 確かにマークを受けてこれまで1本もシュートを打てていない新田くん、 しかしやはり無謀でしょう。 背後からのノートラップシュートに全然タイミングがあっていませんでした」 板野が弾丸シュートの開発にも苦労をしたように、 ただ強く蹴るだけに見えるシュートでもボールをコントロールする事は難しいのである。 新田は既に小学生時代からそのシュートを完成させていたが、それを更に昇華――。 即ちノートラップでボレーに持っていくというのはあまりにも高難易度のもの。 ぶっつけ本番の試合中に決められる筈がなく、実況のアナウンスすらも辛辣な声を上げる。 新田「(くそ……難しいのはわかってたさ。 でも、枠内にすらいかないなんて……!)」 岸田「おい、何やってんだ新田の奴。 あんな高等技術、出来るのか?」 浦辺「……練習じゃ一度もやってない筈だ。 ぶっつけ本番な筈だぜ」 西尾「大丈夫なのか? シュートを打てても、あんなのじゃ話にならないぜ」 中山「……いや、やらせてみよう(新田にはセンスがある筈だ。 もしかしたら……)」
[41]森末(仮):2013/10/11(金) 00:35:43 ID:??? そして、この光景を見て不安を覚えたのは大友中学である。 頼みの綱である新田が彼らの目から見れば奇行、無謀としか取れない事をしだしたのだから当然と言えるが、 それでもキャプテンの中山の鶴の一声で新田へのパスを継続させる作戦に出る。 岸田「(本当に大丈夫かよ?)それっ、新田!」 新田「(もう一度、もう一度だ! このまま走り込んで……)ここだぁっ!!」 ぱすんっ! ぽーん……ガシッ! 剛田「ふぅ……(カス当たりだ。 流石にこれくらいなら取れるってぇの!)」 中山「(威力はない……が、一応枠内には入った……)」 2回目の隼ボレーは、やはり緩やかにポップし南葛GKの剛田がキャッチ。 浦辺「(それでも新田にやらせるしかねぇか!)新田、任せた!」 新田「(2回連続で打ち上げた……蹴る箇所が悪いのか? なら、これで!)どうだぁ!!」 バスッ!! バコッ……バシィィンッ!! 高杉「おっとと(地面に当たって威力が死んでるな)」 中山「(!! 殆ど完璧だ! 上っ面をこすりすぎたけど、さっきより格段によくなっている!)」 3回目の隼ボレーは、放った際の威力だけは先ほどまでの比ではなかった。 だが、ボールを打ち上げない事を強く意識しすぎたのか地面を跳ねてしまい、 威力を殺されたボールは巨漢DFの高杉が体を張って止めるのだった。 新田「(くっそぉ、あと少しなんだ……! あと少し……!)」 中山「諦めるな、新田!」 新田「キャプテン!」 中山「これで決めるんだ……走れっ!!」 バコォンッ!!
[42]森末(仮):2013/10/11(金) 00:36:44 ID:??? そして4回目のロングパスが、キャプテンである中山から新田へと送られた。 ここまでに既に3回、攻撃の芽を自分の手で摘んでしまっているという自覚は当然新田にもあった。 まだ自分には難しいのではないか、それよりもやはりトラップをして山森達を抜いた方がいいのではないか、そんな迷いもあった。 だが、キャプテンである中山はその事には一切触れず、もう一度挑戦をしろと行動で示してくれた。 ダダダダダダダダダッ!! 新田「(これに応えなきゃ男じゃないぜ! 中山さんのパスは正確そのもの! 素直に逆らわず、神経を研ぎ澄まして……) いくぜ南葛! これが俺の……ノートラップランニングボレー隼シュートだァッ!!」 シュパァァンッ! バシィィィイイイイイイイイインッ!! 中山「(完璧なフォームだ!!)」 高杉「うっ……」 山森「ま、間に合わない!」 石崎「早い!?」 剛田「ああ……」 これに新田は燃え、結果で応えた。 中山からのパスが他の者達からのものに比べて正確だったというのもあるだろう。 しかし、それを加味しても、ぶっつけ本番でこの高難易度の離れ業をやってのけたのである。 持ち前のスピードをボールに加え、更に全力で振り抜きゴールを射抜く隼ボレー。 そのあまりの鋭さ、あまりの速度を前に南葛守備陣は全く反応も出来ず。 ボールは無情にもゴールネットへと突き刺さったのだった。 ピピィーッ!! 南葛中学 1−1 大友中学
[43]森末(仮):2013/10/11(金) 00:37:50 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアッ!! 実況「きっ、決まったァ! なんと新田くん、 中山くんのロングパスをそのままノートラップでシュートするという凄まじい技に成功しました! このシュートに南葛ゴールキーパー剛田くんは一歩も反応できない! 新田くん、値千金のゴールを決めたァ!!」 このゴールを受けて、当然ながら歓喜に沸いたのは大友中学である。 大友の誇る2年生ストライカーが、世代最高と謳われる名DFからのパスを決めた。 しかも、このノートラップランニングボレー隼シュートが完成した事により、新田へのマークはもはや意味をなさなくなったのである。 浦辺「やった、やったぜ新田!」 岸田「本当に決めるなんてな!」 西尾「ん? どうした涙目になって?」 新田「……ひたはみまみた(舌噛みました)」 中山「……言いやすいように隼ボレーにでもしておいたらどうだ?」 新田「はひ」 山森「す、すみません先輩! 新田のマークは俺の役目なのに……」 中里「今のは仕方なし。 新田の俊足に追いつけるのは拙者くらいなものでござろう……」 井沢「ああ、マークが引きはがされるのは承知の上。 トラップさせた所を奪うのが作戦だったんだからな、気にするな。 ……問題はここからだぜ」 岩見「どうやって防ぐんだ? こうなったらもう新田へのマークは無意味だろう」 井沢「山森、マークは外れてお前も攻撃に参加するんだ。 岩見の言うようにマークは無意味だ」 高杉「打たせてから止める、しかないか……」 石崎「大丈夫だ、俺と高杉がいればなんとかする!」 井沢「(……中里)」 中里「(むぅ……四の五の言っておられる状況ではござらんか)御意」 井沢「来生、CFWに戻れ。 追加点を狙いにいくぞ」 来生「ヒャッホー! そうこなくっちゃな、やっぱ守備はつまんねーもん」
[44]森末(仮):2013/10/11(金) 00:38:58 ID:??? 得点を決められた南葛はといえば、深刻な顔をしながらも闘志は失わず、 作戦を講じながらキックオフを開始した。 全国制覇V3を目指す王者・南葛。県大会予選で躓く訳にはいかないというプライドは、彼らの中に確かにあった。 滝「(さーて、誰にセンタリングを出すか……っと)」 中山「ワンパターンだな、滝!」 滝「うげっ、中山!?」 しかし、今や流れは大友にあった。 キャプテンとエースの活躍によって意気を盛り立てていた大友は、素早く南葛の攻撃の芽を摘む。 新田「キャプテン、もう一度お願いします!」 中山「わかっている! これで……勝ち越しだッ!!」 そして当然のように新田へとロングパスを出した。 南葛に新田の隼ボレーを止められる程の守備力は殆どなく、 このパスが通りさえすれば大友が勝ち越し点を上げるのは誰の目からも明らかであった。 シュビビンッ!! 中里「(中の里が奥義・韋駄天の術ッ!!)」 だが、いつでもイレギュラーはあるもの。 今回の大友の場合、そのイレギュラーとは実は忍者の末裔である選手、中里正人。 得意の身体能力、特に俊敏さを生かした動きで中山のパスカットを狙うが……。 パシュッ! 中山「!? な、なんだ今の動きは!?」 井沢「(くそっ、中里でも止められないのかよ!?)」 中里「(やはり重りがあっては自由に動けぬか……!)」
[45]森末(仮):2013/10/11(金) 00:40:04 ID:??? それでも中里には中山のパスに掠り、コースを若干変えるのが精々だった。 そして、それは十分新田が走り込みシュートを狙える事の出来る些細な変化である。 新田「貰ったぜ! 隼ボレーだァ!!」 高杉「くそぉ、早すぎる!」 石崎「止められねぇ!」 これにはやはり大方の予想通り、南葛DF陣では止められなかった。 GKも反応すら出来ずに棒立ち、新田は勝利を確信し八重歯を光らせながら笑みを浮かべる。 ガィンッ!! 新田「げぇっ!?」 小田「ラ、ラッキー……」 だが、その笑みは次の瞬間には消え失せた。 この決定機、肝心なチャンスでボールはポストに大きく跳ね返ってしまったのである。 これを小田がフォローし素早くクリアー、ボールは中盤まで戻され、コントロールタワー・井沢守の元に渡る。 実況「新田くん、再び隼ボレーを放ちましたがこれはポストに嫌われたァ! チャンスの大友、これをものにできませんでした! 逆に南葛はボールを再び保持、さぁここから反撃となるか!?」
[46]森末(仮):2013/10/11(金) 00:41:07 ID:??? 井沢「(よし、ラッキーでも防いだことは防いだ! 残り時間は……もう殆ど無いな)みんな、上がれ! 全員攻撃だ!」 中山「くっ、みんな戻れ! 何が何でも防ぐんだ!(ただでさえ攻撃パターンが多い南葛! これ以上増えたら俺一人では守りきれん!)」 新田「くそっ、くそぉっ……!! 俺の失態から失点なんてさせてたまるかぁ!!」 時計を見て残り時間が少ない事を確認すると、井沢はすぐさま全員攻撃を指示。 どれだけ能力が優れていても、体はただ一つの中山はゴール前での数的優位を作らせない為に全員守備を命じ、 両チームは大友ゴール前へと殺到をする。 南葛中「よし、中山がいない!」「チャンスだ、撃て!」「ここで勝ち越しだ!」 大友中「好き勝手やらせるな!」「ここを守って延長だ!」「死守だぞ!」 先着1名様で、 ★幕引きは……→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→山森「新田に負けてられない! ジャンピングボレーだ!」 なにィ!? ダイヤ→来生のヘディングを中山がクリアー! しかしこれを井沢がオーバーヘッドキックでねじ込んだ! ハート→井沢のバナナシュートを一条が弾いた! しかしこれを来生がダイビングボレーでねじ込んだ! スペード→来生のボレーを一条が弾いた! しかしこれを滝がダイビングヘッドでねじ込んだ! クラブ→井沢のバナナシュートを中山がクリアー! しかしこれを山森がオーバーヘッドキックでねじ込んだ! >>37 3Nシュートは対森崎用として編み出された技、と考えてこの世界では会得していませんね。 >>38 井沢は中々に優秀になっておりますね。
[47]森崎名無しさん:2013/10/11(金) 00:41:20 ID:??? ★幕引きは……→ スペード9 ★
[48]森末(仮):2013/10/11(金) 01:47:46 ID:??? >★幕引きは……→ スペード9 ★ >来生のボレーを一条が弾いた! しかしこれを滝がダイビングヘッドでねじ込んだ! ================================================================================== 来生「おっしゃ、貰ったぜ!」 一条「く、くそぉっ! 負けるものかぁっ!!」 ボコンッ! 大友ゴール前の混戦、この混戦から抜け出し、中山が来れない位置からボレーを放ったのは来生である。 このシュートは猛烈な勢いで大友ゴールを襲うものの、 鳴り物入りで大友中学に入学し2年生ながらにしてゴールを任されていた一条が辛うじてセービング。 辛くもピンチを脱したかに見えたが、大友の健闘もここまでだった。 浦辺「ナイス、一条!」 中山「いや、まだ……」 滝「俺がいるんだよ!」 一条「う、うわああああああっ!!」 南葛にとって幸いなことに、そして大友にとって不幸な事に、このこぼれ球には滝が詰めていた。 元来シュート力がなく、サイド際からのセンタリングしか能がないと目されている滝。 しかしそれはあくまでも来生達と比較をした場合であり、決定力がまるでないという訳ではない。 飛び込むようにしてダイビングヘッドでボールをねじ込み、これに一条は倒れながら反応するも届かない。 パサァッ! ピピィーッ!! 得点を告げる笛が鳴り響く。 南葛、3年連続の県大会制覇……そして、大友の夏が終わってしまった事を意味する笛が。 南葛中学 2−1 大友中学
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0ch BBS 2007-01-24