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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[31]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/12(土) 00:01:40 ID:ao7BawPE 森崎「何度やっても同じだっての。 ……特に、『今の』お前にゃあ俺は倒せねェ。 ブランクだとか、元々の実力差だとか、そんな次元じゃないレベルでな」 そんな中山の夢を聴いて、森崎は――やはり笑う。 まるで中山の全てを知り、そしてその上で嘲笑しているようにすら中山には見えた。 中山「――森崎。 確かにお前は俺以上のバイタリティを持ち自らを成長させて来たようだな。 …だが、それは俺だって同じだ」 森崎「だから、そんな事を言っているんじゃぁ…って。 まあ、言葉で言うまでも無い、か。 ――さっさとやろうぜ。 勝負は?」 中山「……ドリブル対タックルだ。 お前は、ドリブルで俺を抜こうとする。 俺は、タックルで今度こそお前からボールを奪い取る。 あの試合で、俺が全力でプレーしたと断言出来る、最後の瞬間だ」 森崎「OKOK。 んじゃあ、折角の再会祝いだ。 全力でやらせて貰うぜ」 そう言うと森崎は、数十メートル程中山から離れて、ゆっくりとしたタッチからドリブルを開始していく。 そして森崎は―――かつての大友戦の時には無かった、『新たな』力を発動させた。 森崎「ハァアアアアアアア……ッツ!!」 中山「(――ま、まさかこれは…!?)」 気合いを溜める森崎の声と共に、森崎の髪の一房が仄かに金色に輝きだす。 テレビ中継越しでしか森崎のプレーを見ていなかった中山は、 明らかに選手として更に一段格上のプレッシャーを放つ森崎を見、大きく震える。 超モリサキ「森崎? 違うな。 俺は――超モリサキだ!!」 ダダダダダッ! シュウンッ!!
[32]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/12(土) 00:03:03 ID:ao7BawPE 超モリサキはここからが本番だ、と言わんばかりに大きく駆ける。 その速度は、今日の試合で圧倒的な存在感を見せつけた射命丸文のドリブルにも匹敵し、 それに加えて世界最高水準のテクニックをも併せ持っていた。 中山「(森崎…お前はやはり更に強くなって…! だが俺は、俺は……!)うおおおおおおおおおっ!!」 自分が幻想郷で得た何倍もの力を持って、ドリブルに向かう超モリサキに対して。 中山は―――ただ、過去の栄光を掴まんと、叫びながら無心でボールへと足を突きだした。 先着2名様で、 ★超モリサキ→ドリブル 54 (!card)(!dice + !dice)=★ ★中山→タックル 49 (!card)(!dice + !dice)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→ 超モリサキ、中山を悠々と抜き去る! =1、0、−1→ボールはこぼれ球に! ≦−2→中山、超モリサキの壁を乗り越える!! 【補足・補正・備考】 超モリサキのマークがダイヤの時、「ヒールリフト(+4)」が発動します。 超モリサキのマークがハートの時、「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。 中山は、スキル・底知れぬポテンシャルにより、カードでQ、Kが出た場合でも覚醒フラグを習得します。 (ただし、攻撃側は完全勝利、守備側はこぼれ球以上を条件とします。他の覚醒条件と重複はしません) この判定では、負傷・反則は発生しません。 もしも中山がこぼれ球以上の結果を出す事が出来ればボーナスがあります。(良い結果程ボーナス大)
[33]森崎名無しさん:2013/10/12(土) 00:04:04 ID:??? ★超モリサキ→ドリブル 54 ( ダイヤ7 )( 1 + 5 )=★
[34]森崎名無しさん:2013/10/12(土) 00:04:30 ID:??? ★中山→タックル 49 ( クラブ6 )( 5 + 3 )=★
[35]森崎名無しさん:2013/10/12(土) 00:04:46 ID:??? ★中山→タックル 49 ( クラブ3 )( 5 + 2 )=★
[36]森崎名無しさん:2013/10/12(土) 00:04:56 ID:??? ★超モリサキ→ドリブル 54 ( ハート10 )( 3 + 3 )=★ 望むのは『未来』の栄光ただ一つ
[37]森崎名無しさん:2013/10/12(土) 00:39:19 ID:??? 実際のスポーツ選手やクラブは保険に入ってるので、折半する必要ないですタイ 単純に妖怪の山の組織能力が問われるだけだから、文個人にあまり関係ないタイ。しかし煮え湯
[38]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/12(土) 01:16:09 ID:ao7BawPE *今回、展開・描写に1さんの文章を一部使用・改変しております。 本スレのイメージを崩してしまうかもしれませんので、読む際には注意をお願い致します。 ★超モリサキ→ドリブル 54 ( ダイヤ7 )( 1 + 5 )+(ヒールリフト+4)=64★ ★中山→タックル 49 ( クラブ6 )( 5 + 3 )=57★ ≧2→ 超モリサキ、中山を悠々と抜き去る! 森崎「(さて、ここは――)」 ガシッ! フワッ……!! 猛然とタックルに向かう中山に対して、森崎は故意か偶然か、 あの試合の時と同じくヒールリフトで挑んて来た。 中山「(――思い出す。 かつての俺を……)」 その姿を見て、中山は瞬間、過去の自分に思いを馳せる。 かつての自分の『栄光』の場面を―――。 〜回想シーン〜 ――時を遡る事、ほんの少し…いや、もう一年ほど前の出来事。 全国大会への切符を賭けた、全国中学サッカー大会・県大会の決勝戦。 後半も残り少なくなった状態での、同点。 互いの集中力がピークに達した状態にて…。 森崎 「くっ…こんな所で、こんな所で…俺は、敗れるわけにはいかないんだ!!」 ダッ!! ――-ズッザアアアアアアアアアアッ!! …バシイッ!! 浦辺 「なにィ!?」 高杉・石崎 「…ああっ!!」
[39]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/12(土) 01:17:15 ID:ao7BawPE 一度は足首の激痛により、浦辺の突破を許した森崎であったが、その痛みを振り切り猛追撃。 森崎を抜いた事で、石崎・高杉に注意を奪われていた浦辺の背後からの奇襲に成功。 森崎は呆気なくボールを奪う事に成功して見せた。 中山「…やはり、あれで終わる男ではなかったか(何故だ? 森崎。 お前は何故こうも――)」 森崎の常人離れしたメンタリティから放たれる執念の一撃は、 技術こそ伴ってはいなかったが、それゆえに無謀であり危険。 ともすれば選手生命すら失いかねないそのプレーに、 中山はかつての自分が持ち、そして大人になると共に失われた「何か」の存在を感じ、戦慄していた。 新田「チッ、もう一度ボールを奪い返せばいいだけの話だろ!」 気の短い新田は、中山と連携する事なく、そこから弾かれたかのように 森崎へと詰め寄るも―――。 森崎「――誰が来ようと、俺様のドリブルは止めさせん!!」 新田「もらったァァァ!!!」 タタタタッ! スッ! ククッ――スッパアアン!! 新田「ぬな――――――ッ!?」 森崎が素早い動きで突破したため、新田のスライディングタックルは空を切る。 その実力差はまさに圧倒的であり、新田は完全に森崎に翻弄された形となる。 森崎「――時間的に考えて、残された攻撃チャンスはこの一回! 新田如きに手こずる俺様ではないぜ!」 実況「ああ〜っと、しかし新田くんのタックルを森崎くん俊敏に動いてかわしましたが…! しかし、その後にはすぐに中山くんが控えています! 果たして森崎くん、ここを突破出来るか〜!?」
[40]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/12(土) 01:18:18 ID:ao7BawPE 森崎 「――本当の勝負はこれからだ!」 中山 「――必ずボールを奪って、今までの借りは返すぞ!森崎!!」 森崎と中山は……そうして相対する。 森崎は世代でも翼と並びトップクラスのドリブラーであったが、 中山もまた、世代最高峰のDFとして相応しい能力の持ち主。 中山「(今日の試合を見るに、俺のタックルと森崎のドリブルはほぼ互角。 ――この勝負、恐らく拮抗した物になるっ! ならば、ここは正面から迎え撃つのみだ!) ――はああああっ!!」 …ズッザアアアアアアアアアア!! 中山は、持てる力の全てを出し切り、全力でのボールカットへと向かう。 だが――森崎は、そんな中山を上回る勝負強さを発揮し。 中山と互角だった持てる力を、この瞬間で爆発的に高めて見せた。 森崎「(中山ァ……! この俺様をチビらすタックルなんてしやがって! このまま突っ込んだら、負ける! だったら―――)ここだ……!」 ガシッ! まともに中山と対決したのでは勝てないと、中山のタックルを見た瞬間に判断した森崎は、 自宅で一生懸命練習し、50回に1回程度成功させられるようになったヒールリフトでの突破を狙った。 ―――一か八かの大博打である。 ボールを両足で前後から挟み込み、かかとでボールを蹴り上げる。 その一連の動作は、まるで当然出来て当たり前と言わんばかりに滑らかであり、
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0ch BBS 2007-01-24