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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[751]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 22:45:32 ID:??? 〜8月4週・固定イベントフェイズ〜 【紅魔の力】 〜人里サッカーコート〜 鈴仙と中山が人里の謎に挑戦している間も、 ライバル達はもう間もなくとなった10月の大会に向けて研鑽を続けている。 ――いや、正確には、『研鑽を続けている選手も居る』…という表現が正しいかもしれない。 というのも、幻想郷の名選手の多くは、そう努力せずとも高い実力を保ち続けているのだ。 種族の差か、練習環境の差か、あるいは純粋な才能の差か。 幻想郷においては、強者と弱者との間を隔てる壁は外界以上に大きかった。 レミリア「……退屈」 ――そして、日傘を差しながら残暑の残るサッカーコートを睨みつける少女は、 種族・環境・才能共に恵まれた、まさに『皇帝』。――否、『紅帝』レミリア・スカーレット。 その目線には心底からの軽蔑と退屈が渦巻いていたが、 しかしその瞳は余りに美しく、男は勿論、女ですらも魅了されてしまうのでは無いのかと思う程妖しかった。 咲夜「――お嬢様、お言葉ですが。 この試合が白熱していてはそれこそ問題かと。 貴き者は、退屈にこそ彩を見つけるべきと思いますわ」 そんな彼女を凛と窘めるのは、まさしく従者と言った出で立ちの少女。 か弱き人間でありながら、恐怖の吸血鬼に対してこうも口を聞けるのは 彼女を含めても数えるほどしか居ない。『悪魔の荒鷲』十六夜咲夜は、瀟洒な表情を浮かべていた。
[752]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 22:47:15 ID:??? レミリア「…咲夜」 レミリアはスッ、と咲夜の方を振り向き――。 レミリア「いいこと言った」 年相応の少女らしい、悪戯っぽい笑みを返す。 咲夜は、大観衆の観客席を仰ぎながらその微笑みを見て…少しだけ笑った。 *********************** 実況「え、えー…。 紅魔館の主! レミリア・スカーレット氏の突然の提案により 今日急遽開催されたこの親善試合でありますが……。 ―――なんと、紅魔スカーレットムーンズ! 全幻想郷選抜大会告知から半年近く!大会開会から約一カ月前にして! …これが、初の練習試合となります! これは、未だ正体を現さない謎のチーム・聖徳ホウリューズを除いて他に例がありません! しかし一方で、紅魔スカーレットムーンズは来週の末に強豪! 永遠亭ルナティックスとの練習試合を予定しています! つまりこれは、直前調整という事になるのでしょうか〜〜〜〜〜〜!!??」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」「お、俺ずっとレミリアさんのお姿を生で見たかったんだ!」 「咲夜さーん! 俺だ! 養ってくれーっ!」「フランちゃーん! かわいーい!!」「パッチェさーん! フルタイム出場してー!」 「小悪魔の地味な名プレーにも期待だな」「め、めいりんさんも頑張れー」「でも大丈夫かよ? 流石に試合ボケしてるんじゃね?」 咲夜の仰いだ先――観客席の人間・妖怪達は、名門チームの遅すぎる初陣に期待を膨らませている。 勿論、中にはそれを不安視する者も少なくは無かったが…それらを含めた観客の多さこそが 彼女達の名門・カリスマ性を表すのには相応しいだろう。
[753]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 22:50:31 ID:02W4iXHk レミリア「さて。 今日の試合はどことだっけ。 えっと……美鈴」 美鈴「は、はひいっ!?(お、お嬢様が私の名前を覚えていた!?)」 先ほどまで咲夜と会話を交わしていたレミリアも、この観客にひとまずは満足しており、 やや上機嫌な様子で美鈴に話しかける。 美鈴はやや緊張しながらも、門番以外に与えられた仕事を全力で遂行しようとする。 美鈴「今日の練習試合は、えー……」 先着1名様で、 ★やられ役チーム→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→美鈴「どうやら、外界のチームみたいですね! 腕が鳴ります!」(*更に選択) ダイヤ・ハート→美鈴「命蓮寺ロータスですね。 フェアプレーを身に付け、ますます強敵になったと聞きます!」 スペード・クラブ→美鈴「妖怪の山FCですね。 正直、タレントの数と総合力ではウチを超える…かもしれません!」 クラブA→美鈴「露鈴兎ヒャッホーズ…。 何だか明るくて良い名前ですね!」(小並感)
[754]森崎名無しさん:2013/11/13(水) 22:51:27 ID:??? ★やられ役チーム→ スペードA ★
[755]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:48:12 ID:??? ★やられ役チーム→ スペードA ★ スペード・クラブ→美鈴「妖怪の山FCですね。 正直、タレントの数と総合力ではウチを超える…かもしれません!」 レミリア「知ってる」 美鈴「はぐっ!? じゃ、じゃあ何で聞いたんですかお嬢様ぁ…」 レミリア「……何となく」 パチュリー「(美鈴…哀れな子)」 真剣に仕事を全うした美鈴に対して、レミリアはぞんざいな態度を取る。 『もやしのエース』パチュリーはそんな二人の様子を呆れ半分面白半分で眺めながら…。 自筆のノートに目を落として思考していた。 パチュリー「(――けれどレミィ。 実際にあのチームはそこそこの強敵よ? 私や助っ人が居れば負ける事は無いとは言え、それでも私達の初陣を飾るに 相応しく無い勝負になるかもしれないわ)」 あくまで余裕を決め込むレミリアだったが…一方でパチュリーは内心、 相手の実力を高く評価していた。 幻想郷最速のドリブルを持つ射命丸は、パチュリーの芸術的ドリブルにも匹敵する実力を持っているし、 反町やはたてや椛、それに合体技を持つ秋姉妹と言った中堅選手を小悪魔一人で対処させるのは厳しい。 美鈴の守備力では、2点か3点は覚悟せざるを得ないだろう。…と、パチュリーは推測する。
[756]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:50:13 ID:??? フラン「ねぇねぇ! あの妖怪の山FCのゴールキーパー、ふっ飛ばしても良いかな、お姉様!」 そして、パチュリーが推測を重ねる一方で、『狂気のストライカー』フランドール・スカーレットは 無邪気かつ無思考に、ただただ相手を吹き飛ばしてゴールを決める自分の姿を夢想していた。 レミリア「ええ…。 今日は久しぶりの点取り合戦で遊びましょうか、フラン」 フラン「わーい♪」 そして、姉であるレミリアはそんなフランを止めようとはせず、むしろ自由に振舞えと指示する。 レミリア「(フランは大分良くなったけれど…それでもあの子は狂犬。だけど、敵に噛みつかせれば十二分に役立つものね)」 その内心には勝利への打算も含まれてはいたが、 笑顔を爆発させるフランの姿を見て、レミリアは幾ばくかの愛しさを籠めた微笑みを浮かべていたのも事実だった。
[757]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:51:45 ID:??? ??「…………」 そして、彼女達が思い思いに時間を過ごしている中、『助っ人』である彼は独り無言。 それこそ、心の底から退屈そうに腕を組み、試合が開始されるのをジッと待っていた。 小悪魔「あ、あのぅ……。 パチュリー様に聞いたんですけど。 今日、出番があるかもって…。 ただ、まずは様子見としてベンチスタートとのことでしたが」 居た堪れなくなった小悪魔は、ふとその少年に話しかけるも。 ??「――……ある」 小悪魔「へ?」 短髪のやや小柄な少年はボソボソと話すだけで、その態度を決して軟化させたりはしない。 しかし、それは彼が寡黙な性格であるからでは無い事は、小悪魔は実は知っていた。 小悪魔「(――あまり表に出る事はするな、極力口も開くな…っていうのがパチュリー様の命でしたっけ。 情報を開示させないというのは重要としても、少しやり過ぎなような気が…)」 ――その為、小悪魔はそれ以上彼と接触する事は避け、 緊張を隠せない様子である、妖精メイド達の方へと向かうのだった。
[758]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:52:47 ID:??? 実況「さあ〜! そして試合開始まであと5分を切りました〜! 両チームともに控室からフィールドへと堂々と出て行きます!」 はたて「きょ…今日は宜しくねっ!」 小悪魔「ええ、宜しくお願いします(少しきょどきょどしてるように見えるけど…人見知りなのかな)」 フラン「えへへ〜! 今日はハットトリックを取らせて貰うから!」 にとり「ひゅ、ひゅぃいい…(私、天国行けるかなぁ……)」 雛「(ご冥福を祈るわ、にとり……お葬式はきっと来るからね……)」 椛「ストリングプレイ・スパイダーベイビー!」 美鈴「す、凄い腕前です…! 貴女は一体何者…!?」 反町「よ、よろしくおねがいします(こ、怖い女性だなぁ……)」 咲夜「勝負の場だもの。 馴れ合いは必要ないわ」 穣子「う、浮気なの一樹君!? あんな女性に話しかけて!?」チャキッ! 静葉「駄目よ穣子! 幾ら貴女でも私のネタを奪うのは許せない!」チャキッ! フィールドにて、紅魔スカーレットムーンズのメンバーは思い思いのメンバーに話しかける。 そしてそんな彼女達の様子に、曲者揃いの妖怪の山FCといえども気押されがちであった。(ただし椛は除く)
[759]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:54:22 ID:??? 射命丸「(この試合で恐らく下調子のレミリアさんを打ち倒し、私の名を内外へ売り込みたい所ね)」 レミリア「(フン。 不確かな地位と権力に縋る狗が。 ……貴女の欲望、叩き折ってあげるわ)」 そして、両チームのキャプテン同士の睨みあい。 栄光の座を夢見る射命丸と、既にその座に腰掛けているレミリアの感情は似ていながらも 全くの対比であり、それ故に無言でも両者の温度は灼熱のように熱い。 パチュリー「…………」 しかし――その様子をベンチから見ていたパチュリーの目線は、氷のように冷たい。 何故なら、彼女は完全に理解していたからである。 この試合の真の意味を。そして、この試合が辿るであろう結末を。 パチュリー「(私はさっきこう考えた。 『私達の初陣を飾るに相応しく無い勝負になるかもしれない』と。 しかしそれはあくまでも物理的、理論的に起こり得る可能性について述べたのみ。 実際は、私達が強者の地位に溺れ、全くの油断を見せ続けた結果生じるもの。 つまり、レミィの気高きメンタリティ。 そして運命を操るまでのプレーをいつも通り見せていれば、 きっと試合は、レミィの望んでいた通りの試合となる。 即ち――――)」 ピイイッ! 実況「おっと! ここで試合開始です! 妖怪の山FCが先攻でボールを持った〜〜〜!!」 パチュリーの思考を置き去りにして、試合開始の笛がけたけましく鳴り響く。 実況の怒号とタイミングを同じくして……パチュリーはこの試合の真の意味。 そして恐らく訪れるであろう結末を提示する。 パチュリー「(永遠亭ルナティックスに対する、最も性質の悪い宣戦布告……ね)」
[760]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:57:05 ID:??? …と、いったところで今日の更新はここまでです。 明日、明後日くらいまではこんな感じのほぼ無判定パートが続く…かもしれません。ご了承ください。 長くなり過ぎない程度に、白熱した試合展開を描写していきたいなぁ…と思います。 それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
[761]森崎名無しさん:2013/11/14(木) 00:17:37 ID:??? 悪魔の荒鷲……名づけたのは誰だろう
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0ch BBS 2007-01-24