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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】
[55]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:26:00 ID:U2tcOuNY 徐々に記憶が蘇ってくる。力のない自分が蹴ったにしてはあまりに蹴り応えの あり過ぎたボール。あれは軽くボールを蹴った感触ではなかった。 そう、あれは。 ザッ。 カルロス「大丈夫か?」 シュナイダー「…ああ、大丈夫だ。そして…お前だな?」 カルロス「ん?…ああ。かろうじて間に合った」 シュナイダー「そうか………」 あれは誰かのクリアに押し負けた感触だった。 シュナイダーとカルロスはオーバーヘッドキックでぶつかり合い、カルロスに押し負けたのだ。 今更の様に思い出す。ミューラーがボールを跳ね返した瞬間、カルロスも走り出していたのを。 シュナイダー「……………俺達は、負けたのか」 この瞬間シュナイダーは戦うのを止め、諦めた。涙は出てこなかった。
[56]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:29:58 ID:U2tcOuNY と言う訳で、やっとブラジル対ドイツが終わりました。 WY編連載時から17年…ついに「こうあるべきだろう」と言う展開全てをつぎ込む事が出来ました。 次はとうとうブラジル戦です。コインブラ抜きでも十分にラスボスを張れる実力に加え、 まさかの2点差をつけられても逆転出来る主人公チームの様な強さも併せ持つ、 間違いなくキャプ森シリーズ最強の敵との対戦となります。乞うご期待!
[57]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/19(水) 23:41:55 ID:PdWPAWc6 ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「しっ…試合終了〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!ここでこの死闘にホイッスル! 最後は両チームのキャプテン同士のオーバーヘッドのぶつかりあいをカルロスくんが制し、 最後まで逆転ゴールを守りきる事に成功しました!3−2、3−2です! 絶望の2点差を見事大逆転し、最後の猛攻撃を耐えきった我らがブラジルユースの大勝利です!!!」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!! 観客「やった!」「勝った!」「俺達が勝ったんだ!」「ブラジルユース最高!」「ヒヤヒヤさせやがって!」 「心臓飛び出るかと思った…」「ちょっと苦戦し過ぎたぞ!次はもうちょっと丁寧にやれ!」 「カルロスよくやったー!」「お前こそセレソンのキャプテンに相応しい!」「ザガロ!もう1点くらい取っとけ!」 「よく守り切ったディウセウ!」「ゲルティスは大丈夫なのか!?」「怪我人出ていないだろーな…」 ドイツサポーター「そ、そんなァ…」「ど、どうしてだよ!」「あれだけ頑張ったのに…」「後ほんのちょっと…だった…」 ドイツの最後の猛攻撃を耐えきり、最後はキャプテン同士のぶつかり合いを制して守り切った。 この劇的な勝ち方に観客のテンションは天を突き喉も枯れよとばかりに大歓声を爆発させる。 圧倒的少数派のドイツサポーターがさめざめと泣いて嘆いても最早当人達にしか聞こえない程に。 そして全日本ユースの面々は戦慄の余り誰も口を開けないでいた。 石崎「………ぷはあっ!こ、腰が抜けるかと思った…」 皮きりになったのは詰まった息を吐き出した石崎の発言だった。 若林「ドイツが…負けた。あれ程の力を見せつけ、隠していた切り札まで使ったのに…負けた」 赤井「マジッすか…最後の攻めは決まると思ったのに、絶対延長だと思ったのに」 中里「あれを凌ぎきるとは…ブラジルユース、恐るべし!」
[58]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/19(水) 23:45:34 ID:PdWPAWc6 早田「畜生、なんだってんだ。俺達が散々苦労して引き分けたドイツに勝っちまいやがって」 次藤「しかもその勝ち方が曲者ばい。2点リードば引っくり返すとは…」 葵「あの時もう殆どドイツの勝ちじゃないかって思ったのに、信じられないですよ!」 岬「特筆すべきはあの時、殆ど焦りも怯えも見せなかった事だよ」 松山「精神力が半端ないじゃないか…あの観客の悲鳴でもペースを崩す事がなかったんだから」 三杉「確固たるゲームプランがあったお蔭でもあるが、それを信じ続けたのも凄いな」 中山「実力だけじゃない。知力も精神力もズバ抜けている…穴が殆ど見当たらない」 日向「しかもあのシュートラッシュ戦法は、森崎に対しても効果的だぞ」 翼「強いのは分かり切っていた。でも、ここまでだなんて…流石ブラジルとしか言い様がない」 森崎「(ちっ、どいつもこいつもビビリやがって。こういう時はなんと言うべきだ?)」 A 「怯えてんじゃねえ。俺達だってここまで勝ち上がってきたんだ!」激を飛ばす。 B 「だが、ブラジルにも弱点はある!そこを突けば勝てる!」ブラジルの弱点を言う(更に分岐)。 C 「攻撃、守備、スタミナ、戦術、メンタル。全てにおいて超一流だな」素直に褒める。 D 「上等じゃねえか。最強の敵を倒さないと最強とは認めてもらえないだろ」武者震いする。 E 「………ぐがっ。ん?終わったのか?で、どっちが勝った?」寝ていたフリをする。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/3/20 01:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[59]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/20(木) 20:45:30 ID:B9I/xQZ2 >B 「だが、ブラジルにも弱点はある!そこを突けば勝てる!」ブラジルの弱点を言う(更に分岐)。 全日本メンバー「な、なんだって!」「それは一体?」「(また何か変な事言うんじゃないだろうな…)」 チームメイト達が口々にブラジルの強さを認めていた矢先、森崎はブラジルにも弱点があると主張した。 彼を知る彼らが皆彼らしいと納得する言動であり、同時に今度は何を言い出すのか期待と不安を込めて注目した。 名案、奇策、迷走全てが入り混じった森崎の実績を鑑みた彼らの嘘偽りなき感情である。 翼「森崎。その弱点はなんだ?」 森崎「それは…」 A 「シューターは質より量な事だ。警戒すべきストライカーがカルロスしか居ない!」 B 「ポストプレイもダイレクトシュートも殆どしない事だ。地上戦に専念出来る!」 C 「絶対的なゲームメイカーが居ない事だ。船頭多くして船山に上る、の状態だ!」 D 「チーム全体がパスカットを苦手とする事だ。パスメインで戦うのが攻略の肝だ!」 E 「ブロッカーがディウセウしか居ない事だ。奴を削り倒せば得点しやすくなる!」 F 「ゲルティスの体力が尽きやすい事だ。奴を削り切ってしまえば俺達の勝ちだ!」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/3/21 00:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[60]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:07:08 ID:B4hKHQ7Y >D 「チーム全体がパスカットを苦手とする事だ。パスメインで戦うのが攻略の肝だ!」 ざわっ… 森崎の指摘にチームメイト達はどよめきながらも反論はしなかった。 こういうタイミングこそチャンスだと弁えている森崎は更に口火を切る。 森崎「俺はブラジルユースのスタメンクラスは全員良く知っている。奴らはどいつもこいつも 組織的にパスカットを狙うよりも俺が俺がでボールを奪いに行く方を得意としているんだ。 だからパスでペースを握られるとそれを遮断するのを苦手としている。ここが突くべき穴だ!」 翼「…彼らは別に組織プレイを軽視している訳でも出来ない訳でもないけど、 ただ単に個人技でゴリ押しした方が効率が良いからね。そのゴリ押しにこちらも個人技で ぶつかり合うよりは、パスワークで対抗した方が戦い易くなるのは確かだろう」 ややあって頷き同意したのは、森崎同様ブラジルを良く知る翼だった。 犬猿の仲の二人があえて同意した事でチーム内にも肯定的な空気が広がっていく。 三杉「弱点と言える程大きな穴ではないけど、パスメインで戦うべきなのは間違いないね」 中山「攻め易くなるだけじゃない。ドイツがやった様にペース配分も出来る」 岬「シュートラッシュを食らわない為にも、遅攻を心がけていくのが良さそうだね」 松山「個人技で負けているならチームワークで補う。うん、当然だな!」 葵「流石です、森崎さん!」
[61]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:08:26 ID:B4hKHQ7Y 森崎「(ケチをつけてくる奴も居るが、一応は説き伏せられたな。これでいいだろう。 全く、ビビリ共が多いチームだとキャプテンも大変だぜ)」 *森崎チーム内支持率:74→75 キャプテンシーを発揮できたと満足した森崎だったが、ふと眼下のフィールドの様子が目に入る。 そこでは泣き濡れたドイツユースの選手達がブラジルユースの選手達とユニフォームを交換している所だった。 森崎「(結局ドイツとの再戦は無くなったか…おーおー派手に泣いてやがる。ん?)」 ポブルセンやミューラーなど非社交的な者達はその輪に混じろうとしていなかったが、 シュナイダーもまた自分のユニフォームを脱いでいなかった。 カルロスが自分のユニフォームを差し出していたが、何か話した後結局それを着直していた。 森崎「(シュナイダー………)」 シュナイダー「(モリサキ…すまない。約束は果たせなかった…マリー、お兄ちゃん、また負けちゃったよ…)」 自分に“世界の強さ”を始めて実感させた男が、自分以外の者に敗れて戦場を去る。 その光景は筆舌に尽くし難い複雑な感情を森崎の胸に呼び起した。
[62]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:09:45 ID:B4hKHQ7Y カルロス「(そういう事か。ならば俺を恨んでくれ、シュナイダー。モリサキの首も俺が貰い受ける)」 シュナイダーとは対極的に今日の勝者であるカルロスはこの時勝利の喜びに打ち震えていた。 ドイツに勝ち決勝戦への切符を手にしたのも当然嬉しいが、人知れず彼はもう一つの勝利も味わっていた。 カルロス「(…そして…)」 コインブラ「……………」 それはベンチで静かに驚愕に固まっていたコインブラに対する勝利だった。 カルロス「(見たかコインブラ。勝ってみせたぞ!)」 コインブラ「………バカな」 カルロス「(これがセレソンの強さだ。これが俺達の強さだ。お前にも分かっただろう。 俺達が何の為に戦い、何を勝ち得たかを!俺は今日、ドイツだけでなくお前にも勝ってみせたぞ!)」 カルロス・サンターナ。ズバ抜けた強さを持つ通称“サッカーサイボーグ”。 実力だけでなく人格面でも定評がある彼は今、自分を圧倒した者に一泡吹かせ自信と誇りまで手にしていた。 全日本ユースが居るスタンドを見上げる彼はブラジルサッカー代表のキャプテンらしい力強い存在感に満ちていた。 カルロス「(さあ次は日本だ。モリサキ、ツバサ。今度は負けんぞ!)」 翼「(凄い気迫を感じる…そうだ、カルロスに取って俺は怨敵でもあるんだ)」 森崎「(リオカップの借りを返すって訳か?ケッ、返り討ちにしてやるぜ!)」
[63]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:24:26 ID:AkhnLW8Y 〜大会23日目〜 ブラジルとドイツの激闘の翌日、ブラジル国内は嵐の前の静けさと言うには既に些か騒がしかった。 大苦戦したものの無事決勝戦へコマを進め国民の期待に応えたブラジルユースへの応援の熱は高まるばかりで 早くも優勝の祝勝会を開く者、自分が戦う訳でもないのに全日本ユースの戦力分析を行う者、 決勝戦の展望を予想する者、勝った場合と負けた場合両方で世界のサッカーのあり方への影響を考察する者… 明後日に控えた決勝戦の待ち方は多岐に及んだが、ブラジル国民のほぼ全てがブラジルの勝利を願っていたのは間違いない。 では日本はブラジル国民にどう見られていたかと言うと、これまた十人十色だった。 所詮はアジアのチームが度重なる幸運で勝ち上がってきただけと豪語する者が居れば、 ドイツと引き分けた事を根拠にブラジルの方が戦力的に上だと主張する者も居り、 両チーム共奇しくも得点22失点3で勝ち上がっている為互角だと評価する者も居て、 果てには少数派ながら周りの顰蹙を浴びながら日本の方が有利だと分析する者まで居た。 いずれにせよかつてない程ブラジル、そして世界から注目される事となった日本サッカー。 日本国内では「流石にブラジルは無理だろう」派と「ここまで来たら優勝だ」派に二分され、 サッカーファンは勿論そうでない国民もマスコミも盛大に騒いでいたが 地球の反対側のブラジルまで応援に行ける者は流石に殆どいない。 〜同日の日本、成田空港〜 骨皮「はーい、点呼終了!それでは皆さん、一時解散としますが飛行機出発予定時間の1時間前には戻ってきてくださいね!」 その数少ない応援団は陽子と事前にやり取りをしており、日本が決勝戦に勝ち進んだ場合のみ 割安で買えるチケットを手配していた骨皮率いる数十人の集団だった。 その大部分は全日本ユースの選手達の元チームメイトや家族である。 南葛関係者達「いやー、本当に決勝戦まで行っちゃうなんてなあ」「ここまで来たんだ、ブラジルにだってきっと勝ち目がある」 「うう〜、なんか俺まで緊張してきちゃうよ…」「気持ちは分かるけど、私達は応援に専念するのが一番よ」
[64]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:25:27 ID:AkhnLW8Y 〜同日のブラジル、リオ州、全日本ユース宿舎〜 周囲が如何に騒いでいようとも、当事者達にはあまり関係ない。アウェーの立場なら尚の事である。 この日、全日本ユース宿舎では森崎が見上に会議室に呼び出されていた。そこに居るのは見上、井出、そして森崎だけだった。 森崎「お呼びですか、監督」 見上「うむ。既に用件は分かっているだろう?」 森崎「ええ、思えば長い付き合いですからね」 見上「結構だ。では井出、まずはブラジルユースの分析結果を見せろ」 井出「はい!」 言うまでもなく彼らの議題は決勝戦とその相手、ブラジルユースについて。 まずは敵戦力を正確に把握する為に井出が分析結果をホワイトボードに書き連ねていく。 ザガロ 突破力:B 得点力:A ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:A 自分で持ち込むか、パスを受けるタイプのストライカー。撃たせる前に止めるのが一番。 サンタマリア 突破力:A 得点力:B ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:B 個性派集団を鮮やかに使いこなす司令塔。CKは自分で撃って来る事もあるので注意。 カルロス 突破力:A 得点力:S ボールカット:A ゴール前:A スタミナ:A 自軍が一旦ボールを持てばどんな攻め方も出来るFW。これと言った対策を練る事が出来ない。
[65]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:26:58 ID:AkhnLW8Y トニーニョ 突破力:A 得点力:A ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:B ネイとの連携が攻防両面で厄介極まりなく、またサンタマリアの代わりに司令塔になる事もある。 ネイ 突破力:S 得点力:B ボールカット:A ゴール前:C スタミナ:B トニーニョと連携してくるファンタジスタ。一旦ボールを持たせたら取り返すのが非常に辛い。 マウリシオ 突破力:B 得点力:A ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:B 伏兵的にシュートを撃って来る存在。守備力は大した事が無いのが救い。 ディウセウ 突破力:B 得点力:A ボールカット:A ゴール前:S スタミナ:A ゴール前で穴の無い巨大な壁と化すばかりか、奪ったボールを自力で前線まで運ぶ事まで出来る。 アマラウ 突破力:C 得点力:D ボールカット:A ゴール前:A スタミナ:B 高い球に凄まじく強い跳ね返し屋。地上ではディウセウには劣るものの、それでも油断はならない。 ドトール 突破力:C 得点力:D ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:B 低い球に強いだけでなく、凄く鋭いタックルまで武器とする。対抗するには凄腕のドリブラーが必要。 ジェトーリオ 突破力:A 得点力:B ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:B MF顔負けの攻撃力もさる事ながら、巧妙な反則ディフェンスが恐ろしい。接触は全力で避けるべき。 ゲルティス セーブ力:S 一対一:A 飛び出し:A 超強力なシュートでさえキャッチしてしまう。出来れば一対一を挑みたい所。
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0ch BBS 2007-01-24