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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】
[61]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:08:26 ID:B4hKHQ7Y 森崎「(ケチをつけてくる奴も居るが、一応は説き伏せられたな。これでいいだろう。 全く、ビビリ共が多いチームだとキャプテンも大変だぜ)」 *森崎チーム内支持率:74→75 キャプテンシーを発揮できたと満足した森崎だったが、ふと眼下のフィールドの様子が目に入る。 そこでは泣き濡れたドイツユースの選手達がブラジルユースの選手達とユニフォームを交換している所だった。 森崎「(結局ドイツとの再戦は無くなったか…おーおー派手に泣いてやがる。ん?)」 ポブルセンやミューラーなど非社交的な者達はその輪に混じろうとしていなかったが、 シュナイダーもまた自分のユニフォームを脱いでいなかった。 カルロスが自分のユニフォームを差し出していたが、何か話した後結局それを着直していた。 森崎「(シュナイダー………)」 シュナイダー「(モリサキ…すまない。約束は果たせなかった…マリー、お兄ちゃん、また負けちゃったよ…)」 自分に“世界の強さ”を始めて実感させた男が、自分以外の者に敗れて戦場を去る。 その光景は筆舌に尽くし難い複雑な感情を森崎の胸に呼び起した。
[62]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:09:45 ID:B4hKHQ7Y カルロス「(そういう事か。ならば俺を恨んでくれ、シュナイダー。モリサキの首も俺が貰い受ける)」 シュナイダーとは対極的に今日の勝者であるカルロスはこの時勝利の喜びに打ち震えていた。 ドイツに勝ち決勝戦への切符を手にしたのも当然嬉しいが、人知れず彼はもう一つの勝利も味わっていた。 カルロス「(…そして…)」 コインブラ「……………」 それはベンチで静かに驚愕に固まっていたコインブラに対する勝利だった。 カルロス「(見たかコインブラ。勝ってみせたぞ!)」 コインブラ「………バカな」 カルロス「(これがセレソンの強さだ。これが俺達の強さだ。お前にも分かっただろう。 俺達が何の為に戦い、何を勝ち得たかを!俺は今日、ドイツだけでなくお前にも勝ってみせたぞ!)」 カルロス・サンターナ。ズバ抜けた強さを持つ通称“サッカーサイボーグ”。 実力だけでなく人格面でも定評がある彼は今、自分を圧倒した者に一泡吹かせ自信と誇りまで手にしていた。 全日本ユースが居るスタンドを見上げる彼はブラジルサッカー代表のキャプテンらしい力強い存在感に満ちていた。 カルロス「(さあ次は日本だ。モリサキ、ツバサ。今度は負けんぞ!)」 翼「(凄い気迫を感じる…そうだ、カルロスに取って俺は怨敵でもあるんだ)」 森崎「(リオカップの借りを返すって訳か?ケッ、返り討ちにしてやるぜ!)」
[63]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:24:26 ID:AkhnLW8Y 〜大会23日目〜 ブラジルとドイツの激闘の翌日、ブラジル国内は嵐の前の静けさと言うには既に些か騒がしかった。 大苦戦したものの無事決勝戦へコマを進め国民の期待に応えたブラジルユースへの応援の熱は高まるばかりで 早くも優勝の祝勝会を開く者、自分が戦う訳でもないのに全日本ユースの戦力分析を行う者、 決勝戦の展望を予想する者、勝った場合と負けた場合両方で世界のサッカーのあり方への影響を考察する者… 明後日に控えた決勝戦の待ち方は多岐に及んだが、ブラジル国民のほぼ全てがブラジルの勝利を願っていたのは間違いない。 では日本はブラジル国民にどう見られていたかと言うと、これまた十人十色だった。 所詮はアジアのチームが度重なる幸運で勝ち上がってきただけと豪語する者が居れば、 ドイツと引き分けた事を根拠にブラジルの方が戦力的に上だと主張する者も居り、 両チーム共奇しくも得点22失点3で勝ち上がっている為互角だと評価する者も居て、 果てには少数派ながら周りの顰蹙を浴びながら日本の方が有利だと分析する者まで居た。 いずれにせよかつてない程ブラジル、そして世界から注目される事となった日本サッカー。 日本国内では「流石にブラジルは無理だろう」派と「ここまで来たら優勝だ」派に二分され、 サッカーファンは勿論そうでない国民もマスコミも盛大に騒いでいたが 地球の反対側のブラジルまで応援に行ける者は流石に殆どいない。 〜同日の日本、成田空港〜 骨皮「はーい、点呼終了!それでは皆さん、一時解散としますが飛行機出発予定時間の1時間前には戻ってきてくださいね!」 その数少ない応援団は陽子と事前にやり取りをしており、日本が決勝戦に勝ち進んだ場合のみ 割安で買えるチケットを手配していた骨皮率いる数十人の集団だった。 その大部分は全日本ユースの選手達の元チームメイトや家族である。 南葛関係者達「いやー、本当に決勝戦まで行っちゃうなんてなあ」「ここまで来たんだ、ブラジルにだってきっと勝ち目がある」 「うう〜、なんか俺まで緊張してきちゃうよ…」「気持ちは分かるけど、私達は応援に専念するのが一番よ」
[64]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:25:27 ID:AkhnLW8Y 〜同日のブラジル、リオ州、全日本ユース宿舎〜 周囲が如何に騒いでいようとも、当事者達にはあまり関係ない。アウェーの立場なら尚の事である。 この日、全日本ユース宿舎では森崎が見上に会議室に呼び出されていた。そこに居るのは見上、井出、そして森崎だけだった。 森崎「お呼びですか、監督」 見上「うむ。既に用件は分かっているだろう?」 森崎「ええ、思えば長い付き合いですからね」 見上「結構だ。では井出、まずはブラジルユースの分析結果を見せろ」 井出「はい!」 言うまでもなく彼らの議題は決勝戦とその相手、ブラジルユースについて。 まずは敵戦力を正確に把握する為に井出が分析結果をホワイトボードに書き連ねていく。 ザガロ 突破力:B 得点力:A ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:A 自分で持ち込むか、パスを受けるタイプのストライカー。撃たせる前に止めるのが一番。 サンタマリア 突破力:A 得点力:B ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:B 個性派集団を鮮やかに使いこなす司令塔。CKは自分で撃って来る事もあるので注意。 カルロス 突破力:A 得点力:S ボールカット:A ゴール前:A スタミナ:A 自軍が一旦ボールを持てばどんな攻め方も出来るFW。これと言った対策を練る事が出来ない。
[65]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:26:58 ID:AkhnLW8Y トニーニョ 突破力:A 得点力:A ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:B ネイとの連携が攻防両面で厄介極まりなく、またサンタマリアの代わりに司令塔になる事もある。 ネイ 突破力:S 得点力:B ボールカット:A ゴール前:C スタミナ:B トニーニョと連携してくるファンタジスタ。一旦ボールを持たせたら取り返すのが非常に辛い。 マウリシオ 突破力:B 得点力:A ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:B 伏兵的にシュートを撃って来る存在。守備力は大した事が無いのが救い。 ディウセウ 突破力:B 得点力:A ボールカット:A ゴール前:S スタミナ:A ゴール前で穴の無い巨大な壁と化すばかりか、奪ったボールを自力で前線まで運ぶ事まで出来る。 アマラウ 突破力:C 得点力:D ボールカット:A ゴール前:A スタミナ:B 高い球に凄まじく強い跳ね返し屋。地上ではディウセウには劣るものの、それでも油断はならない。 ドトール 突破力:C 得点力:D ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:B 低い球に強いだけでなく、凄く鋭いタックルまで武器とする。対抗するには凄腕のドリブラーが必要。 ジェトーリオ 突破力:A 得点力:B ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:B MF顔負けの攻撃力もさる事ながら、巧妙な反則ディフェンスが恐ろしい。接触は全力で避けるべき。 ゲルティス セーブ力:S 一対一:A 飛び出し:A 超強力なシュートでさえキャッチしてしまう。出来れば一対一を挑みたい所。
[66]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:29:27 ID:AkhnLW8Y 見上「………さて。この分析を見てどう思う?」 森崎「そうですね…」 A 「総合的な戦力で見れば、俺達を上回っていると思いますね」 B 「いくらブラジルっつっても、誰もが何でも出来るって訳じゃないですね」 C 「殆どの連中が見慣れた顔ですね。今更特に思う事はありません」 D 「俺達全日本ユースの方が強い!そう断言できますよ俺は」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/3/25 01:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[67]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:35:11 ID:iCDniYl6 >B 「いくらブラジルっつっても、誰もが何でも出来るって訳じゃないですね」 見上「…お前らしい感想だな。どんな強敵が相手でも、すぐに攻略法を考え始めるか」 森崎「だって、強いのは元から分かり切ってますから。 じゃあどこが弱い?って考えた方が時間を無駄にしないで済むでしょう?」 見上「その考え方は監督向きかも知れんな」 森崎「(これは褒められている…んだろうか?相変わらず分かり難いぜ)」 今までにない程高評価ばかりの分析結果を見せられた森崎だったが、最初に彼が注目したのは 如何にブラジルと言えども誰もがオールマイティーではなく、穴が存在する事だった。 それは勝ちに行くのが当然であり、その為の方法をさっさと考えるべきと言う彼らしさの表れである。 彼の返答に対し見上は特に表情を変えず、次の話題に移った。 見上「お前の言う通り、ブラジルユースの選手達でも出来る事と出来ない事がある。 明後日の試合ではそれにどう対抗するかが勝敗の分かれ目となるだろう。 だが一つ、ブラジルの選手達の殆どが出来る事でお前を大いに悩ませる事がある」 森崎「ん?殆どが出来て、俺を悩ませる………ああ。シュートですか」 見上「そうだ。ミューラーを疲弊させられたあの圧倒的な数の暴力。あれはお前に対しても有効だ。 以前より改善されたとは言え、スタミナがお前の弱点である事は変わりないのだからな。 私の見積もりでは、お前の体力は65分前後で底を尽くと予想している」 森崎「…じゃあ、前半か後半は若林に任せてフルタイム出場は諦めろとか言うんですか?」 井出「(あっちゃ〜、やっぱり森崎さん嫌がってるんだな。なんとかフィールダーとしておだてれば…?)」
[68]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:36:49 ID:iCDniYl6 次の話題は対ブラジル戦で間違いなく懸念事項となるであろうブラジルのシュートラッシュの事だった。 森崎の弱点がスタミナである事は最早有名であり、ブラジルユースの面々も去年のリオカップの時点で それを突こうとしてきている。森崎もミューラーと同じ目に会わされたら似た末路を下るのは間違いない。 故に第二GKの若林の起用が現実的な選択肢として浮き上がってくるのだが、当然森崎としては面白くない。 井出もそれは予期しておりどう説得したものかと頭を悩ませていたが、彼の心配は杞憂に終わった。 見上「いや、お前はケガでもしない限りはフルタイム出場させる」 森崎「えっ?」 見上「途中でスタミナ切れした際は若林を投入するが、それはお前にフィールダーとして体力回復の 時間を与える為だ。今のお前なら息切れしていてもボールを預け捌かせる事なら出来るだろう。 後半の局面ならそれだけでも有り難い場面が十分起こり得る。そして延長戦以降に持ち込めれば ブラジルの消耗次第ではあるがお前のGK復帰も視野に入れておく」 森崎「そりゃまた…俺にとっちゃ有り難いですが、なんでですかね?」 見上は最初から森崎をフルタイム出場させるつもりであり、スタメンGKも森崎のつもりだった。 若林の起用法もまるで森崎の当て馬と言われかねない使い方であり、何故ここまでするのかと森崎も訝しむ。 見上「理由は二つ…私のお前に対する二つの評価だ。一つ目はお前のセービングはペース配分を度外視すれば この世代で世界一と評価している。例えば…そうだな、恐らく今大会最強のシュートであろう ストラットのオムニゾーンシュートをどれ位の確率で防げるか統計を取ってみればお前が一番高い セーブ率を出すだろう。ゲルティスよりも、ミューラーよりも、ヘルナンデスよりも、そして若林よりもな。 無論そんな統計を実際に取るのは不可能だから、あくまでも私のシミュレーションによる評価だがな。 よって出来るだけ長い時間お前をGKとして活用するのが勝利に繋がると見ているのだ」 森崎「はあ…(珍しく随分高評価してくるじゃないか)それでは二つ目の評価は?」
[69]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:37:58 ID:iCDniYl6 見上「二つ目は…お前の指揮能力、そして勝負運だ。お前はここまでキャプテンとして、正GKとして 日本に数々の勝利をもたらしてきた実績がある。この問題児集団をまとめる一番の問題児としてな」 森崎「…最後の一言のせいで全然褒められている気がしないんですが!?」 見上「とんでもない、嘘偽り無き賞賛だぞ。現にお前は私が現役時代どうやっても想像すら出来なかった 高みに辿り着いているのだ。世界一を争う舞台と言う高みにな。それを為し得たのはお前のガムシャラさ、 そしてお前が周囲に広めた実力主義と競争精神の賜物だ。そんなギスギスした世界の中でも このチームはある種の絆と信頼で一つとなっている。不愉快でも醜くとも歪でも、それは強固な物となった。 森崎、お前はこの先も多くの敵を作り恨みを買い続けるだろう。だがそれでいい。それがお前の覇道だ。 今更打算無しの礼儀を身に着けたり野心が萎んだ大人になったお前など見たくはない」 森崎「………本っ当にコメントに困る褒め方を………」 井出「(こ、これって説得?なんだな?で、でも森崎さんは案外満更でもない…?)」 見上の思惑の原因は森崎に対する高評価だった。それも善し悪しをざっくばらんに言い放つ評価の仕方である。 歯に衣を着せない言い方に森崎のこめかみはひきつったが、今までの自分を的確に言い表されている自覚もあり 怒るメリットを見いだせず、やがてため息をついて受け流したが次の話題で更に大きく驚かされる。 森崎「はあ〜、分かりましたよ。で、俺がスタメンGKとして、残りはどうするんですか?」 見上「それだが、一つ提案がある。既に井出や片桐くんとも話し合って決めた案だ」 森崎「ん?なんです?」 見上「この試合のフォーメーションとスタメン決定は、お前に託そうと思う。やってみるか?」 森崎「えっ!?」
[70]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:39:00 ID:iCDniYl6 見上は何と森崎に自由にフィールダー達を選ばせる事を提案してきた。 今まで基本は見上が決め、森崎の希望や意見もある程度は取り入れると言う形でチームを運営してきた彼の 突然の提案に流石の森崎も目を白黒させたが、見上は構わずに続けた。 見上「先程も言った通り、お前の指揮能力と勝負運は高く評価している。ならばこの大一番、 お前の好きにやらせて納得の行く形で戦わせてやる事がお前の、そしてチームの力を 引き出すだろうと判断した。無論対外的には私が決めた事になるがな」 森崎「…いいんですか?本当に」 見上「構わん。無論強制するつもりもない。ただでさえ正GKでありキャプテンという重圧があるのだ、 この上監督業まで代行したくないと言うのなら全く構わん。それなら何時も通り私が決めていこう。 別に私は未知の大舞台のプレッシャーに負けた訳でも監督としての責任を放棄したい訳でもない。 ただこの案がよりチームを強くするかも知れんと思ったから、試してみたいだけだからな」 井出「(森崎さんは自分が成り上がる為にだけど、本当にチームとチームメイトを見ているんだな。 既に名監督の片鱗は見せているし…プレッシャーがかかるとむしろ強くなるタイプだと思うんだな)」 森崎「(こりゃあ予想外の話が来たな…どうするか…)」 今までに一度もなかった編成権の譲渡。この提案を森崎は数秒間の考慮の後… A 「いいですよ。俺の好き勝手にやらせてもらいましょう」承った。 B 「流石にいくらなんでもそりゃダメですよ」断った。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/3/28 00:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
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