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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】
[122]森末(仮):2014/03/07(金) 23:59:25 ID:??? >D.「森末、様子が変だよ。 まるで日向の抜け殻みたいだ」 このまま森末と共に観察を続ける ======================================================================================== 主人公らしく敵役(っぽいの)を倒そうかと一瞬悩んだ板野であったが、 やはり様子がおかしい日向に対し危害を即座に加えるのは良心の呵責に耐えられない。 何よりもあからさまに無防備な板野に対し、今も日向は何もしてこないばかりか、 相変わらず心ここに非ずといった様子で茫然とその場に立ち尽くしているのみだ。 森末「た、確かに……なんかこう、気が抜けちゃってる感じはするね」 板野「……おーい、日向ー。 聞こえるー?」 おっかなびっくりといった様子で近づき、日向の目の前で手を振ってみるがやはり反応はない。 一体これはどういう事なのだろうかと板野と森末は首を捻って考えるも、 そもそも森末としてはこの場に日向がいる事自体が異常事態。 その日向が存在し、茫然としている理由などわかる筈がないのだ。 ただ、どうして日向がこの場にいるのか――それだけは、ある程度推察が出来る。 森末「やっぱり……誰か他の者が、この世界に関与をしているのかもしれない」 板野「他の者? え、だって管理者は森末なんでしょ? 関与なんて出来ないじゃないか」 森末「その筈なんだけどね……僕以上の権限を持つ者なんて、この世界には存在しない筈だから。 でも、実際に他の者の影響と見受けられる事象は他に存在してるんだ」 板野「……うーん」 森末「(何より、日向がこんな風になってる理由がわからない。 存在するとしても、いつものような……というと変かもしれないけど、少なくともこんな魂の抜け殻みたいな形になる筈はない。 一体どういう事なんだろう?)」 板野「それで、どうするのこの日向? ……本当に、何もしないんだけど」 森末「……ここで、この場面で彼が出るという事は……誰かが僕たちと日向を会合させようとしたという事だ。 それにはきっと、意味がある。 ……罠だとしても」 板野「でも、何も言わないんならどうしようもないよ?」 森末「ああ、だから……日向は、僕たちが一旦保護する事としよう」
[123]森末(仮):2014/03/08(土) 00:00:50 ID:??? 様子を見続けても、一向に変化がない日向。 しかしこの出会いに何か意味があると結論付けた森末は、日向がもの言えるようになるまで……。 再び意識を取り戻すまで、自分たちで保護をしようとする。 板野「そ、それって日向と同じ家に住むって事だよね……?」 森末「まあ、そうなるね。 君はすぐにJrユース編に移って家から出ていくだろうけど」 板野「だとしても……大丈夫なのかなぁ?」 森末「多分大丈夫……だと思いたい」 今はこちらに危害を加える様子はないものの、日向の性格や乱暴さなどは誰よりもよく知っている板野達。 もしも下手な事態になってしまっては取り返しのつかない事になってしまうのでは……。 と、思わず嫌な想像をしてしまい身震いをするものの、 それでも背に腹は変えられぬとして自宅にて保護をする事となった。 板野「まあ、わかったよ……。 でも、どうやって連れて帰るの? ここ埼玉で、俺達が住んでるの北海道だよ? そんなので日向飛行機乗れるの?」 森末「移動に関しての権限は君に行使するものとは違うから、普通に使えるよ。 だから、何も心配はいらない」 板野「そっか、よかった……」 森末「君は残って、明日の決勝戦を観戦するんだろう? もう戻って寝るといい。 明日の決勝戦の結果を見届ける事……それもこの先には必要な事柄の一つだからね」 板野「う、うん、わかった」 その後、森末は日向の肩によじ登ると板野が宿舎に戻ったのを確認してから北海道へと帰り着いた。 どのような方法を使ったかについては、描写は省かせていただく。 そして森末と別れ、宿舎に帰りついた板野は松山と二、三、言葉を交わすと明日に備えて早めに寝るのであった。 ※日向小次郎と出会いました。
[124]森末(仮):2014/03/08(土) 00:02:04 ID:??? 〜 中学サッカー大会決勝戦当日 会場 〜 そして日は開け、決勝戦がやってきた。 王者・南葛中学対強豪・東邦学園。 この3年間、一度として変わることのなかった決勝戦のカードはもはやこの大会の風物詩となっており、 観客たちは南葛中学、前人未到のV3を見に――或いは今年こそは東邦学園が南葛を打ち破る姿を見に、と来客。 会場は中学サッカーの試合とは思えない程に試合前から熱狂し、大混雑をしてしまう。 カン カン カン カン 松山「うひェ〜っ、凄い混みようだな。 これじゃ座る所が無いぜ」 板野「(うひェ〜、ってどこから声出してるんだよ松山……)うん、もうちょっと早く来ればよかったね」 昨日は観戦に備えて早めに就寝をしたものの、引率する者がおらず道に少々迷ってしまった為か板野達は大遅刻。 会場に来た時には既に殆どの席が埋まっており、どうしたものかと右往左往するのだが……。 三杉「松山、板野! よければここに座らないかい?」 松山「あっ、三杉!」 板野「2つ分席が空いてるみたいだね……お邪魔させてもらおうよ」 松山「そうだな」 その時松山達にかけられたのは、会場の上段にある席に座していた三杉である。 彼の隣には以前板野があった時にはいなかったガールフレンド――青葉弥生がおり、 一瞬2人の邪魔をしてしまうのではないかと板野は躊躇しそうになるが、 三杉自身での誘いである事、何よりこれから1時間を立ちっぱなしで観戦するのは疲れすぎると考え、 三杉の好意に甘えさせてもらう。
[125]森末(仮):2014/03/08(土) 00:03:44 ID:??? 松山「オス」 板野「おはよう」 三杉「おはよう。 昨日は惜しかったね……」 松山「ああ……でも、悔いの残らない試合だったからな。 ある程度は満足してるよ」 三杉達の隣の席に座り、まず三杉が振った話題は昨日の試合についてだった。 一昨日の夜に三杉と共に作戦を決め、目立った選手は板野と松山以外特に存在しないふらのは、 エリートスポーツ校である東邦学園に対し、ほぼ五分に試合を進めた。 最終的にはPK戦までもつれ込み、三杉の言うように惜しかったと言える試合だっただろう。 その三杉の言葉に対し、松山は生真面目な顔を作りながら悔いの残らない試合だったと返答をするのだが……。 板野「(どうしよう、何か俺も口を挟もうかな……)」 A.「俺はやっぱり悔しかったよ。 今でも思い出したら泣いちゃいそうだし」 悔しさを露にする B.「本当に悔しくなかった? 松山……昨日は殆どDFだったじゃないか」 松山の本心を聞こうとする C.「昨日の試合、三杉から見てどうだった?」 三杉の評価を聞いてみよう D.「それより三杉、そっちの女の子は誰なの?」 弥生を紹介させよう E.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 >>119 ちょろっと裏の話を進めさせてもらいました。 >>120 先取点を上げたりなど、小池もかなり活躍してしまいましたので代表入りは逃れられないでしょうねぇ。どうしてこうなった。 >>121 あっ、矢車さんが登場したのってそういう(察し)
[126]森崎名無しさん:2014/03/08(土) 00:05:27 ID:X/0Xr54Q C
[127]森崎名無しさん:2014/03/08(土) 00:05:47 ID:noHj1XuU A
[128]森崎名無しさん:2014/03/08(土) 00:07:04 ID:yj5C5J1g A
[129]森末(仮):2014/03/08(土) 01:11:58 ID:??? >A.「俺はやっぱり悔しかったよ。 今でも思い出したら泣いちゃいそうだし」 悔しさを露にする =========================================================================================== 松山「板野……」 弥生「(泣いちゃいそうって……まあ確かに、幼い顔立ちしてるもんねぇ)」 松山とは対極的に、板野は自らが感じた悔しさを隠そうとはしなかった。 確かに惜しかった、後一歩で勝てていた試合。 だが、結局の所は敗北――自分たちふらの中学は、東邦学園に負けてしまったのである。 その事実は試合結果がどうであれ覆せるものではなく、例え若島津から1点を奪えたといえどその悔しさは拭えない。 悔いはないとは言ったものの、板野の気持ちもまたわかる松山は優しく声をかけ。 一方で弥生は軽く引くような心境で板野の様子を見る。 三杉「(ふむ……ストライカーの気質としては、悔しがる……つまり勝ちたいという執念が強いのはプラスだろうか。 あまりにそれが強すぎると、我が強くなりすぎてチームの事を考えぬ選手になってしまうけれど……。 特にチームワークに優れるふらのに所属をし、松山からも信頼が厚いように思える彼ならその心配はないか?)」 板野「うぅぅ……」 松山「い、板野……泣くなよ」 板野「ふぐぅっ……」 三杉「(……まあ、実際に泣いてしまうというのは、色々問題があるが)」 こうして相変わらず、三杉が板野の事を評価に難しい選手だと考えている頃。 ロッカールームでは両チームの選手たちがこの決勝戦に向けて最後のミーティングを行っていた。
[130]森末(仮):2014/03/08(土) 01:13:06 ID:??? 〜 南葛中学 ロッカールーム 〜 古尾谷「ここまで来たらもう細かい事は言わん。 相手は東邦学園……昨日は粘りに定評のあるふらのを相手に接戦の末に勝利した、間違いない強敵だ。 でもいつも通り、お前たちは自分たちのサッカーを。 南葛のサッカーを見せてくれればいい。 さァ、今日も全力でいこう!」 南葛メンバー「「「はい!!!」」」 井沢「(監督……特に戦術なんかに関しては口出してこないんだよなぁ)」 滝「(その分思うようにやれるってのはありがたいけど、やっぱ不安はあるぜ)」 南葛中学のロッカールームでは、監督である古尾谷が最後の話をしていた。 特にこの試合での戦い方などを解くでもなく、あくまでも根性論――精神論を繰り広げる監督に、 井沢達は内心ため息を吐くのだが……これもいつもの南葛のミーティングでの光景である。 詳しい戦術などは全てスタメンたちの間で決められており、監督の話が終わると同時にキャプテンである井沢は前に出ると、 ホワイトボードを使って今日の試合の作戦について話し始める。 井沢「いいか皆、昨日も話したように今年の東邦は一味もふた味も違う」 長野「沢田の存在……そして、小池の成長か。 去年までの東邦の弱点が一気に強化されたからなぁ」 岩見「だが俺達だってそう簡単にはやられん。 今年に入って出てきた戦力なら、ウチにもいるんだからな」 山森「が、頑張ります!」 井沢「そうだ、俺達だって負けてない。 王者・南葛の強さって奴を見せつけてやるんだ! その為にもだな……」 古尾谷「(頑張ってくれよ、みんな!)」 今大会、最初で最後の強敵を前に作戦を詰めていく選手たち。 その後ろ姿を、監督である古尾谷は突っ立って眺めているのだった。
[131]森末(仮):2014/03/08(土) 01:14:06 ID:??? 〜 東邦学園 ロッカールーム 〜 北詰「よし、みんなきけ。 今日の相手は南葛……昨日戦ったふらのもそうだが、間違いのない強敵だ。 それはお前たちが誰よりも知っているだろう。 しかし相手の選手、一人一人のデータは既にお前たちの頭の中に入っている筈だ。 とにかく自信を持って行け、今のお前たちの実力なら間違いなく勝てる! 今年こそ打倒・南葛を果たし、東邦学園に優勝旗を持ちかえるのだ!」 東邦メンバー「「「はい!!!」」」 そして対する東邦学園のロッカールームでは、監督である北詰がいつものように指揮を執り作戦を指示していた。 サッカーエリート校として名を馳せる東邦学園は公立校である南葛のように監督が適当なものが座る筈がなく、 厳格かつサッカー指導者としての経験が豊富な北詰がその任にあたっていた。 やや型におしはめ過ぎる所はあるが彼の指揮には東邦学園の選手たちも納得をしており、 彼らは息を呑みながら今日の試合の作戦を頭に叩き込んでゆく。 北詰「では改めて、最後の確認として今日の作戦を説明する。 いいか、まずはだな……」 反町「(昨日の試合はいいところがなかった……今日の試合は絶対に点を決める! 若島津がいれば、点さえ決める事が出来れば勝てるんだ!)」 沢田「(今までの東邦の弱点と言われていた中盤を支配できるかがこの試合の鍵だ。 僕と小池さんで……)」 小池「(ふっふっふ、負傷から回復をしたこのスーパー小池にもはや敵はない。 あの真紅の優勝旗を手に入れるのはこの俺だ)」 若島津「(来生も滝も……それとあのノッポも板野に比べれば微塵も恐怖は感じん。 この試合、俺達が勝つ!)」 選手たちは密かに闘志を燃やしつつ、 こうして東邦学園のミーティングは過ぎて行った。
[132]森末(仮):2014/03/08(土) 01:15:26 ID:??? ワーワー! ワーワー!! 実況「さぁ、いよいよ試合開始時間となりました。 両チームの選手たちが、今、入場をしています! 今大会、シード権を得ていた南葛は悠々と試合を勝ち進みここまで危なげなく駒を進めてきました。 来生くん、滝くん、長野くんといったFW陣。 キャプテンである井沢くん、岩見くん、山森くんといったMF陣。 石崎くん、高杉くん、中里くん、小田くんといったDF陣。 そして2年生キーパーの剛田くん。 正に一丸となって戦う姿は全員サッカー、それぞれが特徴を持ち、役割を果たす事に長けた絶対王者です」 南葛応援団「ファイトー!南葛ー!」「今年も優勝して、V3だ!!」 実況「対するは東邦学園中等部。 昨日のふらの中学との試合ではPK戦にまでもつれこむ激戦を繰り広げ、辛くも決勝に駒を進めました。 その驚異的な粘りと執念は、正に宿敵南葛を打倒する為のものと言えるでしょう。 守護神若島津くん、ストライカー反町くん、小さなテクニシャン沢田くん、キャプテンの小池くん。 その他の選手たちもいずれも個性的、そして実力は確か。 今年こそは悲願の優勝旗を手にし、東邦学園へと持ち帰りたい所でしょう」 東邦応援団「かっせ!かっせ!東邦!!」「今年こそ優勝だ! 南葛なんかに負けるなー!!」 試合開始時間が近づき、実況の声が響き渡ると同時、スタンドからは両チームの応援団からの声援が沸く。 板野はこの光景をぼんやりと眺めつつ、もしかしたら自分が今頃はあそこに立てていたのかもと考え……。 そうすると再び涙が出そうになった為、慌てて松山達に話題を振る事で気を紛らわせようとする。 板野「ねぇ、どっちが優勝をすると思う?」 松山「そうだな……俺達が戦った上で、勝てなかった以上は東邦の方が強いと思いたい。 だが、南葛だって間違いなく強いんだ……特にチームとしての総合力の高さは群を抜いている」 三杉「そうだね……板野、君はどう思うんだい?」 板野「そうだなぁ……」
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0ch BBS 2007-01-24