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【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】
[635]森末(仮):2015/01/18(日) 22:46:35 ID:??? 新田に指摘されると、中山は一瞬呆けた表情を浮かべた後……自分がそんな事を言っていたという事実に驚き、 額に頭をあてて今さっき自分に起こっていた謎の『魂』の揺れ動く様に恐怖を抱く。 中山「(な、なんだったんだ……さっきの不思議な感覚は……。 見た事もない筈の情景が思い浮かび、やった事のない筈の技をやる自分の姿が目に浮かんで……。 それなのに、それが当然のように……本来あるべき姿に思えてしまっていた。 俺が見た情景は、もっともっと未来のもので……しかも経験した事が無い筈なのに……。 それが"懐かしい"と感じてしまうなんてありえ無いのに!)」 本来ならば、中山政男という男はこの時点でこれだけの多種の技を覚える事は無い。 本来の彼は今現在――中学生時代、不幸な事故によりサッカーを諦めねばならぬ状況にありながら、 それでも奇跡的な回復力と精神力、優秀な医師の力を得てサッカー界に復帰。 以後は挫折と苦悩に悩まされながらも選手として大きく成長をし、やがて世界有数のDFへと変貌を遂げるのだ。 だが、この世界では違った。 既にこの時点で彼は世界レベルとも言える水準の力を有し、やがて国際大会では全日本の守りの要として外せない人物となるだろう。 その切欠となったのは――間違いなく、中山がJrユース合宿の初日に出会った、例の男……森崎有三。 彼に出会ってしまった事で、中山政男の運命は変わった。 親友である筈の彼に出会い、対話し、そしてその後に「世界の壁」を知った事で――。 彼はこの世界の中山政男ではない、"別の世界"の中山政男の魂の器へと変貌し始めていたのである。 それ程までに、森崎有三と中山政男という男の関係は、深く、密接なものだった。 中山「(俺に一体何が起こっているんだ……? まるで、ここにいる事が間違いのように思えてくるこの感情は……)」 やがて就寝時間が近づき、新田と石崎に促されてホテルに帰るまで、 中山はその場で愕然としながら、己の身に起こっている不可思議な現象に困惑をしていた。 ※中山が「消えるフェイント」「ダイビングブロック」フラグ・パス、フラグ・タックル、フラグ・パスカットを習得しました。
[636]森末(仮):2015/01/18(日) 22:48:23 ID:??? 〜 板野 〜 こうして中山がこの世界に存在しない筈の人物との接触により急成長をしていた頃。 板野もまた、離れた場所で1人練習に明け暮れていた。 彼はボールをただ強く蹴り、マグナムシュートの改良に勤しむ。 今日の試合でマグナムシュートでも……マグナムボレーでも、シュナイダーには敵わないと理解が出来たからである。 板野「(わかっていた事だけど、やっぱりシュナイダーは強い! 今日は調子が悪かったのかもしれないけれど、実際の威力を見てみればファイヤーショットとマグナムシュート。 その威力の差は歴然だ! このままじゃ大会でもミューラーやヘルナンデスにあっさり止められちゃうよ!)」 フランスのアモロやアルゼンチンのガルトーニならともかく、 世界的なキーパーであるミューラーやヘルナンデスといった実力者には現状では歯が立たないかもしれない。 改めて危機感を抱いた板野が取ったこの行動は、ある意味必然だったと言えるのだが……。 やはりとも言うべきか、ただ我武者羅にシュートを打ちこむだけでは目立った成果というのは出なかった。 板野「くそう……どうすればいいんだ? イタリアはヘルナンデス以外が弱いから数を打てばなんとかなるだろうけど、 西ドイツからはそういう訳にもいかないよ……このままじゃ駄目なのに……」 森末「板野〜!」 板野「!? も、森末!?」 焦るばかりで成果が出ない事に苛立ち始めた板野の耳に聞こえてきたのは、 かつてこの世界に自分を連れてきてくれた精霊の声である。 慌てて振り向いてみれば、そこにはとてとてと歩きながら板野に近づいてくる森末の姿。 思わず板野が練習の手を止めると、森末はなんとも焦燥しきった表情(第三者からはいつもの無表情に見える)を浮かべつつ、 まずは大きく息を吐くと小さな手をピュッと上げてその口を開いた。
[637]森末(仮):2015/01/18(日) 22:50:25 ID:??? 森末「探し回ったよ板野……こんな所にいたんだね」 板野「う、うん……練習してたんだ。 このままじゃシュナイダーのファイヤーショットに勝てないって思って……。 ところでどうしたんだよ森末? 何かあったの?」 森末「何かあったっていうかなんというか……ともかく、色々ありすぎてね。 ……あ、それはともかく、ハンブルグとの試合ではひとまず引き分けおめでとう! 負けなかったのは立派だったよ!」 板野「……引き分けで喜べないよ、森末」 森末「……うん、そっか。 ごめん、気が回らなかったね。 じゃあ早速……伝えたい事があるから話させてくれ。 これから話す事はちょっと君にとってもショックな事かもしれないから……まずは落ち着いて聞いてくれよ」 疑問を浮かべる板野に対し、森末は努めて冷静になろうとしながら自身がこれまで見聞きしてきた事を伝えた。 イタリアJrユースに、ストラットらこの時点ではいない筈の4人組がいた事。 逆にアルゼンチンJrユースに、パスカルやガルバンといったディアス以外の主力選手が存在しない事。 端的に言えば、イタリアの超絶な強化とアルゼンチンの更なるディアスのワンマンチーム化。 言葉にしてしまえば簡単であるが、しかし、当然ながらそれは板野が知るキャプテン森崎ともキャプテン翼とも違う出来事であり、 つい先ほど森末に引き分けに終わった事を言われて悲しみに歪めていた表情を驚愕の色に変えるには十分な事実であった。 板野「イ、イタリアに……ストラットとジェンティーレ……おまけにバンビーノとランピオンだって……? ど、どうしてそんな事になってるのさ!?」 森末「わからない……僕も当然、そんな事はしていないんだから。 ただ、以前から僕が予定していなかった筈の出来事が起こる事はあったから……。 これも、きっとその出来事を起こした犯人がしでかした事なんだ、と思う」
[638]森末(仮):2015/01/18(日) 22:52:10 ID:??? 以前より――中学サッカー大会の頃より、その傾向はあった。 この世界では大空翼がいない為に存在しない筈のツインシュート。 それを立花兄弟が披露した時から、森末の嫌な予感は既に始まっていたのだ。 それでもまだ、板野に対して直接的に大きな被害はないから……と様子を見守っていた。 だが、ここに来ての対戦チームの大きな補強……森末からしてみれば、あまりにもやり過ぎと言える"改変"である。 板野「どうにかならないの? だってそんなの……森末が予定してない事なんでしょ? 修正をして、今からストラット達を参加出来ないようにするとか……」 森末「無理だ……今の僕にはそれだけの力はないし、それにもう彼らは実際に表舞台に出てきてしまっている。 ここから彼らを参加出来ないようにするというのは、それもまた世界を大きく改変してしまう事になるんだ。 修正、ではなくてね」 ストラット、ジェンティーレ、バンビーノ、ランピオン。 彼ら4人のいるイタリアと、ヘルナンデスしかいないイタリア。 その強さの違いについて、板野が知らない筈も無く……故に、森末の言いたい事も理解出来てしまった。 彼らがいる事を、無かった事にする。 それは今後において大きな影響を与えてしまう事であり――。 そして、それだけの大きな改変を、今の森末の力では出来ないのだという事に。 これに対して、森末は実に申し訳なさそうな表情を浮かべ、頭を垂れるしかない。 世界の管理者である彼は、板野が円滑にゲームを進められるようにする義務を持つ。 だというのに、今日のハンブルグとの試合で引き分けに終わった矢先、大会であたるイタリアが超絶的な強化。 もはや無理ゲーであるとして匙を投げられても文句を言えないような状況であった。 森末「ごめんよ板野……僕の力が足りないばかりに……」 板野「……いや、大丈夫だよ。 驚きはしたけど……でも、もう俺達は絶対に負けない……。 違う、どんな敵が出てきても勝つって決めたんだ。 だから……きっと大丈夫!」 それでも板野が弱音を吐かなかったのは、先の試合で悔しい思いをしたからに他ならなかった。 森末の謝罪に対し、板野はあくまで強気な姿勢を崩さずにいると、 森末は一瞬驚いた顔を浮かべ……すぐさま板野を頼もしげに見やり、うんうんと力強く頷いた。
[639]森末(仮):2015/01/18(日) 22:53:12 ID:??? 森末「うん……うん、そうだね! きっと君なら勝てる筈だ」 板野「それにしても、逆にアルゼンチンが弱体化か……どういう事なんだろう?」 森末「わからない。 一見すればバランスを取ってるように見えるんだけど……一体どうしてそんな事をする必要があるのか、 僕もちょっと理解できないからね。 イタリアも強化したんなら、アルゼンチンも強化してこっちの反応を愉しみそうなもんだけど……。 ところで板野、ここまでで何か質問はあるかい? 大きな改変は出来ないけれど、僕もまだ力は残ってる。 情報を集めたり君にアドバイスする事なら出来るんだけど……」 板野「え? そ、そうだなぁ……」 A.強化されたイタリアの具体的な実力について B.弱体化したアルゼンチンの弱体化の理由について C.他に強化や弱体化したチームの有無について D.これからのチームの育成方針について助言を貰う E.森末役に立たなさそうだし特に無いです。 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[640]森崎名無しさん:2015/01/18(日) 22:53:39 ID:EK2pwbXk A
[641]森崎名無しさん:2015/01/18(日) 22:54:18 ID:s8YeaSn2 A
[642]森崎名無しさん:2015/01/18(日) 23:24:40 ID:??? Eはひどいww
[643]森末(仮):2015/01/18(日) 23:41:48 ID:??? >A.強化されたイタリアの具体的な実力について =============================================================== 板野が気になったのは、やはり強化されたイタリアの具体的な実力についてだった。 本編ではJrユース大会で辛酸をなめさせられ、その雪辱を胸にしユース大会では準決勝で激突。 日本は怪我人を続出させ、カードが舞う荒れた試合展開にこそなったものの、 ストラットを初めとした選手たちの実力の高さは大いに全日本を苦しめた。 板野「特にストラットは強敵だったよなぁ……本編だとリオカップの時にもズタボロにやられたし。 決定力だけならシュナイダー以上だったんじゃなかったっけ?」 森末「ただ、今日あの後……ちょっと偵察に行ってきた所によると、どうやら【ストラットにはメガロゾーンは無い】みたいだよ」 板野「えっ、そうなの!?」 1番の警戒の対象は、本編中最大のシュート力を有していたストラット。 当然ながらその代名詞であるメガロゾーンシュートを板野は恐れていたのだが、 森末の情報によれば現時点ではストラットはメガロゾーンシュートを会得していないのだという。 森末「元々あれは、イタリアにいられなくなったストラットがブラジルに逃げてから覚えたものだった筈だし……。 それを考えると、ここで覚えてないのは納得だよ」 板野「そっか……(っていうか森末、今日試合終わってすぐに偵察に行ったのか。 ワープが使えるって便利だなぁ) じゃあ他のは? ジェンティーレとか……」 森末「彼らに関しても、ワールドユース編の頃よりは弱い筈だよ。 具体的には未収得な技も多い……ジェンティーレも、【カウンターシュート】とかは覚えてなかった筈さ。 勿論、この段階では味方だって然程成長出来ていないからどっこいどっこいだけどね」 森末の話を聞く限りでは、強化されたというイタリアの選手たちも、 あくまでこのJrユースレベルの能力に落ち着いているらしく、 その点については板野もほっと胸をなでおろす。
[644]森末(仮):2015/01/18(日) 23:42:57 ID:??? 板野「まあ流石にオムニゾーンとか打たれたりマグナムボレーをカウンターシュートされたりしたらたまったもんじゃないもんね……」 森末「ああ、だからやりようによってはしっかり勝てる筈さ。 あと、強化……追加されているのはあくまでその4人だけ。 当然ながらアルシオンはいないし、ワールドユースになってから追加されたキャラは他にいないからね」 また、どうやら森末の話によれば、イタリアの強化はあくまでもその4人。 モブのDF達が技を覚えているだとか、ゲーム版に出ていたゴリネバーレらが追加されているという事もないらしい。 イタリアが超強化された!と聞いて最初は驚いていた板野も、 少しずつ安心する要素が出てきた事で笑顔を見せ始めた。 板野「そっか……なら、なんとかなりそうだね!」 森末「ただ強化されてる事には違いないんだから、油断は禁物だよ! ストラットだってメガロゾーンが無いとはいえ、世界的なレベルのストライカーには変わりないし、 ジェンティーレだって本編同様屈指のDFだ。 何よりヘルナンデスだって強いんだから、ゴールを奪うのは並大抵じゃないよ!」 板野「確かにそれはそうだね……ヘルナンデスとジェンティーレを破れるだけのシュート、か……」 しかしあくまでも森末が戒めるような言葉を言うと、板野は改めて気を引き締める。 確かに思った程には凶悪ではないかもしれないが、それでも強敵には違いない。 特に守備力に関しては、恐らくは大会に出場するチームの中ではNo.1。 今大会、出場する中で最強のキーパーといえばミューラーとなるのだろうが、 守備陣――即ちジェンティーレとヘルナンデスという最高クラスのDFとGKを持つイタリアの方が守備力に関しては上だろう。 実際に彼らが守るゴールを狙うFWとして、板野は果たして自分にそれだけのシュートが打てるのだろうかと少々不安に思うのだが……。 そんな板野を見て、森末はニッコリと笑みを浮かべると、 その肩からかけ引きずっていた袋の中から何かをゴソゴソと取り出した。 森末「安心してくれ板野! こんな事もあろうかと、実は持ってきたものがあるんだ」 板野「え、何!? 何かくれるの!?」 森末「ああ、今の君に必要なもの……それはこれだ!」
[645]森末(仮):2015/01/18(日) 23:44:24 ID:??? 先着1名様で、 ★森末の贈り物→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→スペード・クラブ+インスタントラーメンだった! 森末「兄貴塩と弟味噌どっちにする?」 ダイヤ→何やら古ぼけた一冊のノートだった ハート→ボロボロになった野球のボールだった スペード・クラブ→どす黒いサッカーボールだった >>642 少なくとも情報などで教えてくれるものは事実なので、これからも森末には頼って行きましょう。 役に立たないと言うと泣かれます。
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0ch BBS 2007-01-24