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【伝説の】Another-CU_9【継承者】
[863]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 16:19:23 ID:??? > A 同行する ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― オワイランに連れられて到着した場所は、マンチェスター・ディーンズゲートというおよそ庶民が近寄る事も 出来なさそうな高層ホテルだった。 ついていくままエレベーターに乗って上層階まで一気に上がり、クラウド23という(夜はレストラン・バーとなる) ティールームに入った。 パノラマビューの店内はいかにも豪壮で、また席は個室に近いような形で区切られていた。 店内にはいかにもリッチそうなマダムが数組、アフタヌーンティーを楽しんでいる程度で喧騒は皆無。 ビジネスシーンでも使われそうな、いわゆる内緒話に都合の良い店という印象を受けた。 フライハイト「同伴者が居るとは聞いていなかったが。 確かジュン・ミスギだったな?」 個室席の一つでオワイランと共に待っていると、やがてフライハイトが現れた。 彼は待っていたのがオワイランだけでなかった事に驚いた様子を見せたが、どうやらこちらの顔を覚えて はいてくれていたようで、まずは手を差し出して来た。 三杉「今日は邪魔してすまない。 ともかく久し振りだね、ヴォルフガング・フライハイト。」 フライハイト「ああ。」 手を握り返して挨拶をすると、小さいが微笑みを返してくれた。 ここでようやくオワイランが間に入ってくれた。 オワイラン「ヴォルフ、彼はボクが直前に誘ったんだ。」
[864]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 16:21:05 ID:??? フライハイト「マーク… そうか。 聞かれて構わないんだな?」 オワイラン「うん、彼は聞く資格があるんだ。 ラムカーネから名前のないかいぶつ≠受け取ったからね。」 フライハイト「ほう。」 三杉(名前のないかいぶつ…) その単語に三杉は心当たりがあった。 初めてフライハイトと出会ってから間もなく、三杉はラムカーネと話す機会をもった。 ラムカーネがスタミナ不足ではなく、もっと大きな危うい問題を抱えている事に薄々気づいており、解決 方法を探すために彼の事を知ろうとしたのだ。 ラムカーネは問題を抱えている事に関しては肯定したものの、その中身や原因については何も語らず、 それ以上の詮索は『無意味』と三杉を拒否する態度を取った。 だがそれでも諦めず、三杉はサッカーへの情熱や仲間達、ラムカーネ、フロレンティア・ヴィオラというチーム への思いなどを懸命に語り、ありままの感情を彼にぶつけた。 結果、三杉は僅かながらラムカーネの心情を聞くことに成功し、一冊の本を渡された。 三杉(その本の題が名前のないかいぶつ≠セった。 ラムカーネはあの本が自分のルーツだと 言っていたが、僕にはあの本の意味も彼の言葉の意味も結局は分からなかった。) 今日ここで話されるのは、あの日分からなかった話の答えなのだろうか? 三杉は驚きと期待が体の中へ広がっていくのを感じた。
[865]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 16:22:24 ID:??? フライハイト「まずは最重要項目を伝えておく。 ドクターJの居場所が判明した。」 オワイラン「本当かい!?」 フライハイト「間違いない。 ドイツにあるルーエンハイムという小さな町だ。」 オワイラン「そっか… ようやく…。」 三杉(ドクターJ? 何か引っかかる名前だ。 何処かで見たような…) ☆心当たりはありますか? A ある(要:具体的な記述) B わからない 2票決です、メル欄は空白。 投票は本日中のみ受け付けます。 正しい記述を書けば内部的にボーナスが得られますが、パッパと先へ進みたければBを選択して下さい。
[866]森崎名無しさん:2014/07/18(金) 16:34:55 ID:CbWraR7M A 別の戦いで心身ともにボロボロになったラムカーネを生かしてくれた ・・・つまりラムカーネの過去を知っているかもしれない人物 【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】の>>581 に書いてありました 三杉本人が聞いたドクターJの話はたぶんこれだけのはず
[867]森崎名無しさん:2014/07/18(金) 16:39:30 ID:In5Os1cg A 別の戦いで心身ともにボロボロになったラムカーネを生かしてくれた ・・・つまりラムカーネの過去を知っているかもしれない人物 なるほどー
[868]866:2014/07/18(金) 16:46:23 ID:??? あ、でもあくまで俺の答えだからね?何かほかにあると思うなら探してみたほうがいいかも
[869]866:2014/07/18(金) 16:52:50 ID:??? ただ一つ気になるのが >三杉(ドクターJ? 何か引っかかる名前だ。 何処かで"見た"ような…) 聞いたんじゃなくて見たっていってること、多分バッドイベントにはならないだろうけど そこで何かのミスしてる気がしないでもない
[870]森崎名無しさん:2014/07/18(金) 18:01:36 ID:NWRtRQYc >>866
[871]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 18:13:27 ID:??? > A>>866 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『ドクターJ』という言葉を頭の中で必死に検索し、三杉はその名を思い出した。 何の事はない、ラムカーネ本人から聞いたのだ。 三杉(ラムカーネはサッカーをしている自分を、戦いに身を置いていると表現した。 その任務を与えたのがジョアンコーチ、そしてドクターJと言っていた… 確か。) それを思い出すと、更に記憶は浮かび上がった。 『かつてオレは別の戦いの中にいた・・・それは虚しさしか生むことのない戦いだった。』 『戦いが終わり、身体もボロボロになったオレはこの時代に必要がなくなった。』 『しかしドクターJはオレを生かし、ジョアンはオレを求めた。』 ドクターJとは、かつて廃人のようになったラムカーネの命を救った… つまりジョアンコーチと共にラムカーネの過去を知っている可能性がある人物かと思い至る。 三杉(だが、違うな…… そうじゃない。 気になるのは文字だ。 J≠フ文字だ。) ドクターJは確かに記憶にあった。 だがその存在の大きさは、記憶の限りにおいてジョアンコーチと同列しかない。 それならば(今でこそ何処で活動しているか分からないが)、カンピオーネの名前を経由して ジョアンコーチを探す方が余程楽なように思えた。 ここでジョアンではなくドクターJの名が出たという事は、ドクターJとはラムカーネにとってもっと 重要な人物、或いは重要な事を知る人物でなくてはならない。
[872]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 18:16:38 ID:??? その解答の鍵となる情報を、三杉は何処かで目にした気がしていた。 しかしどうしても思いつかなかった。 三杉「すまない、ドクターJとは一体何者か教えてくれないか? 以前ラムカーネからは、彼の命を救い、サッカーの世界へ行くことを勧めた人物と聞いたが…」 オワイラン「えっ、ラムカーネからドクターJの事を聞いていたのかい!?」 三杉「ああ。 しかしもっと重要な人物の筈なんだ、引っかかる理由がどうしても分からない。」 フライハイト「なるほど、マークから聞いていた通り鋭いな。 探偵の素質がありそうだ。」 そう言うとフライハイトは紙とペンを取り出し、サラサラと一つの名前を書いてみせた。 それを見て三杉は思わず『あ、そうか!』と漏らしてしまった。 Jacob Fabulack ヤコブ・ファベロック… そう、あの名前のないかいぶつ≠フ著者の名前だった。 その頭文字のJ=@これこそが引っかかりの理由だったのだ。 そしてこれは、引いてはドクターJとラムカーネを繋ぐ引力の強さを浮き彫りにしていた。
[873]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 18:18:16 ID:??? 三杉「つまり、ドクターJとはラムカーネのルーツとなる人物という事か。」 フライハイト「ああ、この男はラムカーネの生みの親とも言って良い。」 三杉「実の両親ではないと言っているね?」 フライハイト「そうだ。 ラムカーネをあのようにした人物と言うのが正確だった。」 三杉は絡まった糸が少しずつほどかれていく事に興奮を覚えた。 一つ分かれば自然と次に知るべき謎も見えてくる。 三杉「ではあの本、名前のないかいぶつとは一体何なんだい?」 フライハイト「簡単に言えば洗脳書だ。」 三杉「洗脳書!?」 フライハイト「長期間読み聞かせる事で、元々の人格を限りなく希薄にする効果があの本にはある。」 オワイラン「人格が希薄になった人間に新たな人格を加えたり、または上書きしたりして、 全く違う人物像を作り出す… 人格を改造する心理技術のためのテキストブックなんだ。」 三杉「そんな… 何だそれは…」 衝撃的な告白に三杉は言葉を失った。 だが逆に頭は冷静に物を考える事が出来ていた。 ラムカーネの感情が非常に希薄だった理由がこれで明らかになった。 しかし同時に違和感も生じた。
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0ch BBS 2007-01-24