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【伝説の】Another-CU_9【継承者】
[881]森崎名無しさん:2014/07/18(金) 21:55:53 ID:??? 温泉乙でしたー
[882]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:11:55 ID:??? > A 性格を消したのに何故上書きしないのか? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『 名前のないかいぶつ ヤコブ・ファベロック むかしむかし、ある所に名前のない怪物がいました。 怪物は名前がほしくてほしくて、しかたがありませんでした。 そこで怪物は度にでて、名前を探すことにしました。 でも、世界は広いので、怪物は二つに別れて、旅に出ました。 一匹は東へ、もう一匹は西へ。 東へ行った怪物は村を見つけました。 村の入口には鍛冶屋がいました。 「鍛冶屋のおじさん、僕にあなたの名前をください」 「名前をなんかあげられるものか」 「名前をくれたら、お礼におじさんの中に入って、力を強くしてあげるよ」 「本当か。力が強くなら、名前をあげよう」 怪物は鍛冶屋のなかに入ってきました。 怪物は鍛冶屋のオットーになりました。 鍛冶屋のオットーは村の一番の力持ち。 でも、ある日 「僕を見て、僕を見て、僕の中の怪物はこんなに大きくなったよ」 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。 おなかのすいった怪物はオットーの中から食べてしまいました。 怪物はまた名前のない怪物に逆戻り 靴屋のハンスの中に入っても、 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。 また名前のない怪物に逆戻り。 狩人のトマスの中に入っても、 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。 やっぱり名前のない怪物に逆戻り。
[883]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:13:15 ID:??? 怪物はお城の中に素敵な名前を捜しに行きました。 お城の中には、病気の男の子がいました。 「君の名前を僕にくれたら、強くしてあげるよ」 「病気が治って強くなるなら、名前をあげる」 怪物は男の子の中に入ってきました。 男の子はとても元気になりました。 王様は大喜び「王子が元気になった、王子が元気になった」 怪物は男の子の名前が気にいりました。 お城の暮らしも気にいりました。 だから、おなかがすいても我慢しました。 毎日毎日、おなかがペコペコでも我慢しました。 でも、あんまりおなかがすいてしまたので、 「僕を見て、僕を見て、僕の中の怪物はこんなに大きくなったよ」 男の子は王様も家来もみんな食べてしまいました。 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。 だれも居なくなってしまったので、男の子は旅に出ました。 何日も何日も歩き続けて。 ある日、男の子は西へ行った怪物に出会いました。 「名前がついたよ、素敵な名前なんだ」 西へ行った怪物は言いました。 「名前なんて、いらないわ。名前なんてなくても幸せよ。」 「私たちは名前のない怪物ですもの」 男の子は西へ行った怪物を食べてしまいました。 せっかく名前はついたのに、名前を呼んでくれる人は誰もいなくなりました。 ヨハン、素敵な名前なのに。 』
[884]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:14:59 ID:??? 三杉は名前のない怪物の内容を頭の中で暗唱してみた。 手元に現物がなくとも暗唱は容易な作業だった。 ラムカーネの言葉から、あの本に何らかの秘密があるだろうと推測し、何度も読み返していたからだ。 (ラムカーネ「人間は何にだって成れる、それこそかいぶつにも。」) (ラムカーネ「オレの中には怪物がいる。 はじめはオレ自身が怪物だと思っていたが、そうではなかった。」) ラムカーネが呟いた言葉も思い出した。 怪物になれるとはどういう事か、中に怪物がいるとはどういう事か、怪物とは何か? 本の内容と重なる物言いに、そこに隠された暗喩の正体について三杉は想像した。 だが現実と照らし合わせただけでは、その答えは出て来なかった。 三杉(洗脳書か…) 三杉は洗脳について詳しくは知らないが、今この話を聞いてゾッとした。 随分と物騒な本を読みこんでいたものだ、と。 フライハイトは『長期間読み聞かせる事で〜』と話した。 つまりただ読むだけで効果を発揮する代物ではないのだろう。 視覚以外に聴覚へ働きかけたり、もしかしたら読み聞かせる環境の調律も必要かもしれない。
[885]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:16:10 ID:??? 三杉(…だからと言って、もう一度読んでみたいとは決して思えないな。) 元々の人格を限りなく希薄にする。 人格が希薄になった人間に新たな人格を加えたり、または上書きしたりして、全く違う人物像を作り出す。 間違いでも自分の身に起こって欲しくはない。 三杉(元の人格を希薄にすることが、名前のない状態へ近づけること…? そこへ入れ込む別の人格が怪物を示しているのか?) この辺りはゴチャゴチャとしていて整理が難しかった。 元々関係がメタファーとして示されているのではないのかもしれない。 単に怪物は名前がないからこそ、鍛冶屋にも靴屋にも狩人にも、そして王子にもなれたのだと… 名前がなければ何にでもなれると信じ込ませるツールでしかないのかも知れない。 三杉(それよりもラムカーネ本人に関することだ。) 俺の中には怪物がいる。 オレ自身が怪物だと思っていたが、そうではなかった。 ラムカーネの言葉を借りれば、ラムカーネは怪物(後からインストールされた人格)ではない。 つまり普段自分達と接しているラムカーネは、ラムカーネ本人という事だ。 正確に言えば、洗脳書により希薄になったラムカーネの元人格だ。
[886]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:17:36 ID:??? しかしラムカーネは自分の中に怪物がいると言った。 では怪物に該当する後付けの人格は何処に居るのか? 少なくとも三杉には見た記憶がない。 出会って以降、ラムカーネは一貫してあの調子なのだ、間違いない。 三杉「ラムカーネの人格は希薄にされて、そのせいでああ≠ネっているんじゃないか? そうだとしたら、人格の上書きや追加はされていないのか?」 三杉は違和感に思ったことを2人に問いかけてみた。 自分の頭だけで考えても、きっとこのピースは埋まらないのだろう。 フライハイト「…マーク、彼には何処まで教えているんだ?」 オワイラン「ボクは何も話していないよ。」 フライハイト「そうか。 今日話した情報だけで、その疑問に至ったのか。」 三杉(正確にはラムカーネの呟きもあるが、余計な口は挿むまい。 それより一秒でも早く違和感の先へ行きたい。) ※正しい記述により内部的にボーナスを取得
[887]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:20:07 ID:??? オワイラン「ミスギ。 ヴィオラに入ってから、ボクもラムカーネの事を観察してきました。 けれどキミの言う通り、ラムカーネはずっと彼のままのようです。」 三杉「うん。」 フライハイト「その話から、ラムカーネの中に別の人格が入っているとは考え辛い。 しかし何かが入っている。 名前のない怪物だけでは説明できない何かが。 それがずっと分からなかった。」 三杉「分からなかった=H」 回りくどい言い方に少しだけ気持ちが焦れた。 それが伝わったのだろう、フライハイトは『スマン』と一言詫びた。 フライハイト「マークとオレが出した結論はあくまで推測でしかない、そういう前提がある。 ラムカーネのような男を作り出すには、名前のない怪物だけでは不可能だったからな。 随分と考えたが… 恐らくラムカーネの中に入っているのはゼロシステムと呼ばれる物だ。」 三杉「ゼロシステム…」 その言葉(ピース)が、ポッカリ空いていたスペースへすんなりと嵌まりこむイメージが沸いた。 ラムカーネの中に居る怪物の正体の正体、その名称。 システムという名を冠しているからには、きっと何らかの形でラムカーネに働きかけている機構か。 語源を鑑みれば、ラムカーネと何かを結合する機構かも知れない。 その結果としてラムカーネは超人めいた動作をする事が出来、それが長時間に渡ればパフォーマンス レスの状態へ至るのか。
[888]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:23:00 ID:??? 三杉「ゼロシステムとは?」 当然続く問いであろう。 2人の沈黙が長いため、止む無く口にした。 オワイラン「それについてはまだ説明が出来ません。 あまりにオカルトに近い話なので…」 三杉「オカルトか…。 今ならどんな話でも信じてしまいそうだけど? さきほど洗脳という言葉を聞いてから、オカルトと科学の境界が曖昧になっているのでね。」 オワイラン「…すみません。」 三杉はフライハイトの方を見つめてみた。 フライハイト「それについて確信を持って話せるのは、名前がゼロシステムであること。 その開発者がマイスターAと呼ばれる人物だということだけだ。」 どうやら2人とも話してくれそうもない。 何か事情があるという事か、それとも曖昧な事は言うまいと考えているのか。 それとも、この2人にとっても半信半疑な内容であるのか。 フライハイト「そのオカルトに傾いた部分の真偽を確認するためにドクターJを捜していた。 そしてドクターJは見つかった。 オレ達の推測の真偽がどうであれ、真実はそこにだけある。」 三杉「なるほど…。」
[889]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:26:48 ID:??? 後は賽を投げなければ分からない。 2人はそう言いたいのだろう。 三杉は一度だけ深呼吸をした。 20%の酸素を一杯に取り込み、ほぼ100%の二酸化炭素を吐き出すイメージを思い浮かべる。 これで脳はもう一度働く気になるはずだと期待した。 ☆2人に何か問いかけますか?(最大2回) A やはりゼロシステムの内容を聞きだしたい。(要:どうやって聞き出すか or ゼロシステムの推測) B ドクターJの目的はなんだったのか? C ドクターJに会い、真実を知ってどうするのか? D マイスターAとは何者なのか? E 2人がこのような深い事情を知っているのは何故か? F ラムカーネからゼロシステムをアンインストール(?)する事は可能なのか? G ジョアンコーチはドクターJの共犯だったのだろうか? H 何故ラムカーネは自分に名前のない怪物を渡したのだろうか? I その他(要記述) 2票決、メル欄は空白でお願いします
[890]森崎名無しさん:2014/07/22(火) 18:29:16 ID:4EkyjlaU E
[891]森崎名無しさん:2014/07/22(火) 18:48:53 ID:2Ppn3keM E
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0ch BBS 2007-01-24