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【伝説の】Another-CU_9【継承者】
[903]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:44:30 ID:??? > H>>899 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「ラムカーネに入っている何か… その、ゼロシステムとやらによって彼の超人的 セービングが成り立っている事は想像がつく。 ある時間帯を境にパフォーマンスが急落するのも、そのせいなんだろうね。」 オワイラン「そうに違いないと思うよ。」 三杉「だけど、ちょっと待ってほしい。 ラムカーネのパフォーマンスがあまり落ちなかった事例がある。」 フライハイト「ほう? それは確かか?」 三杉「多分…。」 オワイラン「多分?」 正直、自信を持って主張できるような話ではなかった。 何故ならばあの試合、コッパ・イタリア・プリマヴェーラ予選第3試合のレッチェ戦。 いつもならばラムカーネのパフォーマンスが底をついていた筈の後半において、 ラムカーネが行動する場面はただの一度きり。 しかもイスラスにゴールを決められてしまった場面の記憶しかない。 三杉「いつもならパフォーマンスが落ちている筈の時間帯、ラムカーネの動きが多少 マシだったような印象を受けたんだ。」 フライハイト「何度もあった事か?」 三杉「いや、その日だけだ。 それに、そういう印象を受けた行動も1度きりだしね。」
[904]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:46:47 ID:??? オワイラン「なるほど… ちょっと参考になりそうな話ではありませんね。」 三杉(まあそうだよな…) どうやらこの件は、偶然そう見えた気がする∴ネ上の話にするのは難しそうだ。 三杉としても只の一回見た感覚的な話を強硬に主張できるとは思っていない。 どちらかと言えば、二人がどう反応するか興味があったと言える。 予想に反して『え、それは凄い』、『いける』などと言ってくれたら有り難かったという程度だ。 フライハイト「ドクターJに会った際には、一度でもそういう印象を受けた事は伝えてみるか?」 オワイラン「そうだね。 技術面の当事者は違った感想を持つかも知れない。 …とは言え、あまり期待はしない方が良いと思うよ。」 三杉「どういう事だい?」 だが話は全く別のベクトルを持って繋がる気配を見せる。 フライハイト「ドクターJ自身はゼロシステムの事をそこまで掌握出来ているとは思えないからだ。」 三杉「何故そんな事がわかる?」 フライハイト「もし掌握出来ていたなら、ゼロシステムは既にアンインストールされているべきだ。 ラムカーネをサッカーの世界に導いたのはジョアン・ウェンガーとドクターJだと 聞いている。 だがゼロシステムというツールはサッカーをするには悪影響の方が 多いと言うしかない。」 三杉「ラムカーネがいまだゼロシステムの影響から脱していないのは、それが出来なかったから?」 フライハイト「これも推測だ。 短時間に限れば、ゼロシステムはサッカーでも有用なようだからな。 だが、そういう起用方法がなされていない事を鑑みれば、そう外れているとは思えん。」
[905]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:49:24 ID:??? 三杉「…だとしたら、君達はドクターJに会ってどうしようと言うんだ? ラムカーネをゼロシステムから解放しようとしているのではないのか?」 そう、ドクターJにそれが出来ないというのならば、訪ねる理由が分からなくなる。 二人は単純に過去の怨恨で動いているのだろうか? いや、どうもそんなようには思えない。 彼らのラムカーネを気遣う様子は率直だし、会話の中にドクターJへの憎しみも滲んでいない。 二人が教えてくれたのは、その疑問の回答… へのヒントだけだった。 フライハイト「それについてはそうだ。 ラムカーネをどうにかしてやりたいと思っている。 だが、オレ達がドクターJに期待しているのはあくまでゼロシステムの正体だけだ。」 三杉「それが判ればどうにか出来ると言うのかい?」 オワイラン「技術… いや、技術と言えるかどうかも分かりませんが。 ともかくそれがボク達の推測の通りなら、彼を解放する自信があります。」 その方法は… と聞こうとして、三杉は留まった。 聞いたところで今は答えてくれないのは、先ほどの受け答えで明白だ。 分からないが、分からないままに今は納得しなければならないのだろう。 三杉「納得できない部分は多々あるが、君達にも事情があるのは分かる。 言っても僕は部外者に近い立場だからね。」 オワイラン「すみません、中途半端なことしか言えなくて。」 フライハイト「オレは知り過ぎだと思うがな。」 少し皮肉めいてフライハイトが口添えた。
[906]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:50:26 ID:??? 三杉「…で、ドクターJを訪ねるのはいつになるんだい?」 オワイラン「マンチェスター戦が終わったら早急に。 暫く別行動を取りたいので、キャプテンの許可が欲しいですね。」 三杉「僕が同行するのは問題があるかな?」 オワイラン「ないですよ。 しかしミスギはこれからも暫くは多忙なのでしょう?」 ファンベルグ氏による指導に事を言っているのだろう。 確かにそれは事実で、身体を空ける暇は(少なくとも当面は)ない。 興味はあっても、他の予定を蹴るのは不利益が大きすぎる。 かと言って状況がずっと維持されるのは希望的観測であり、先延ばしも不安が大きい。 ☆どうしますか? A ドクターJへの訪問はオワイランに全権委任し、後で必ず報告をもらう。 B あくまで自分も同行したい、自分の予定が空くまで訪問を先延ばしにする。 C あくまで自分も同行したい、他の予定を蹴って同行する。 D その他(何かあれば) 3票決、メル欄は空白で。
[907]森崎名無しさん:2014/07/23(水) 15:57:47 ID:wcTA3gXs A
[908]森崎名無しさん:2014/07/23(水) 15:58:14 ID:tnYyORJQ A
[909]森崎名無しさん:2014/07/23(水) 16:00:21 ID:1s7x46DE D 念のため、今の話をシーザーにしていいか聞く
[910]森崎名無しさん:2014/07/23(水) 16:02:32 ID:NHeEXk9E A
[911]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 17:32:23 ID:??? > A ドクターJへの訪問はオワイランに全権委任し、後で必ず報告をもらう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 多少悩んだが、三杉は自分の興味は後回しにするべきだという結論に達した。 限りなく部外者に近い自分にここまで話してくれたのは、二人の誠意だろう。 またラムカーネが三杉にここまで扉を開いていると二人が判断したからこそというのもある。 希薄になった感情の中でラムカーネが表してくれた精一杯の信頼、オワイランとフライハイト の出来うる限りの誠意を考えれば、自分の興味などちっぽけな話だった。 三杉「一つだけ。 定期的に安否連絡を入れるのだけは約束して欲しい。 裁量があると言っても、全く管理なしにおくわけにはいかないからね。」 オワイラン「ええ、定期連絡についてはもちろん約束します。」 三杉「それなら分かった、別行動はここで承ったよ。」 信じがたい密会はこれで一旦幕を閉じた。 次に幕を開けるのは数日後だ。 だがその前に、三杉達は高い山をまた一つ越えなければならない。 当然マンチェスター・ユナイテッドとの一戦の事だ。 頭はここで切り替え、引きずる事は許されない。
[912]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 17:34:11 ID:??? 三杉「ところでフライハイト、君はその日までどうしているつもりだい? もしやサーカスの興行が?」 フライハイト「サーカスとは暫く距離を置くことにした、だから予定は何もない。 折角だ、明日の試合は観戦させて貰うぞ。」 オワイラン「おや、そうなのかい? 困ったな、恥ずかしいプレーは出来ないよ。」 三杉「フフ、全くだ。」 重い会話が終わり、ひとまず談笑の空気が漂った。 だが全ては明日、マンチェスターを打ち破ってからだ。 先の景色を観るために、目の前の山が邪魔をしていると三杉は思った。 → To be continued A.C.E.U−10
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0ch BBS 2007-01-24