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【伝説の】Another-CU_9【継承者】
[99]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/30(水) 12:37:32 ID:??? <ベンチ・ヴィオラサイド> アーバックル「We have been considered to be a tie score at last.」 モニカ「先制してから追い付かれた分、心理的には不利よね… それに観る限り実力は互角でも、怪我人の数が多いし…」 ベンチのスタッフはピッチ上の選手よりもこの状況を客観視していた。 その上で厳しい… そう、ヴィオラが厳しい岐路に立たされている事も判っていた。 1点リードという絶対的かつ心理的な優位性は失われ、心理的には逆に覆されたとも言える。 試合の大詰めとなってくるここから先において、その不利はあまりに重く映って当然だ。 シーザー「ま、普通に考えたら敗色のが濃いだろうな。」 モニカ「…何か打つ手はないんでしょうか?」 シーザー「ないな。」 モニカ「そんな…」
[100]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/30(水) 12:38:37 ID:??? 事もなげに言い放ったシーザーに対し、モニカは恨めしそうな目で問い質す。 しかし控えは人数合わせ程度の人間がたった一人いるだけであり、負傷を加味しても今ピッチ に立ってるメンバーを変える方がリスクなのは明らかだ。 戦術的にもアドバイスできる事はなく、ベンチは声援と怪我の際の治療しか実質仕事がない。 それが分かるだけに、モニカも焦燥で胸をかきむしられる思いとなった。 シーザー「まあそんな顔するな。 敗色っつっても『普通に考えたら』って言っただろ?」 モニカ「え…」 シーザー「スロースターターなとこがあんだよ、あいつらは。」 モニカ「スロースターター? そ…んな風には思えないですけれど…」 シーザー「そりゃあ、ヤツラ自身も既に100%絞り出して戦っているだろうしな。」 モニカ「???」 シーザーの言葉はまるで禅問答のように難解に思えた。 既に100%を尽くして戦っている選手たちにスロースターターも何もないのではないか、と。 モニカは分からず沈黙し、視線をピッチに戻すしかできなかった。
[101]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/30(水) 12:39:38 ID:??? …だがヴィオラというチームの出来には、確かにスロースターターな部分があった。 単に時間的なスローというところではなく、追い込まれるまで真価を発揮出来ないという意味だ。 フィールダーの出来を左右するヴィオラの心臓、三杉淳。 彼はそのサッカー人生の8割以上において100%を出し切れなった。 100%を出しているつもりの場合にも、ある種のリミッターがかけられていた。 もちろん原因は彼の先天的疾患による物であり、完治しても完全にリミッターが消え去る物ではない。 そのリミッターが外されたのは過去に南葛SCや西ドイツJr.との試合、それからコッパ・イタリア・ プリマヴェーラにて本格的に追い込まれた数回のみである。 その事をシーザーは知っていた。 いや、知らされていた… シュワーボ・アンザーニによって。
[102]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/30(水) 18:52:53 ID:??? <フィールド> バシィッ! 三杉「…っ痛(つぅ)」 三杉が自らの両頬を力いっぱいに叩くと、その音は思ったよりも響き渡った。 仲間たちもギョッとして彼を見るが、『何事か』とは問わない。 気合を入れ直しているのか、冷静になろうとしているか… いずれにせよ、今の状況に対して自ら喝を入れたのだろうとそれぞれ考えていた。 三杉は頬をヒリヒリとさせ、意識をイーブンにして、今の状況と向き合ってみた。 三杉(負けられない試合でいまだに試合の主導権を握り切れていない。 …どころか、スコアでも追い付かれた。 まったく何てザマだ。) まだ同点だと言えばその通りだが、状況を細分化すると決して互角などではなかった。 心理的なイニシアチブは間違いなく相手に渡り、またこちらはGKが不全と同義状… ヴィオラは見た目以上に窮地へ追い込まれている。 また彼はこういう状況を生んだ主要因の一つが自分にある事も判っていた。 すなわち自分がエースに足る活躍を出来ていないという事実。
[103]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/30(水) 18:54:18 ID:??? 三杉(戦術的には時に後手に回る事もあったが、直後に挽回してきた。 しかしプレーその物は序盤からずっと悪くはない£度のままだ。) ヴィオラの1得点は三杉によるものである。 しかし上げたゴールもねじ込みという味方の恩恵あってのもの。 そして今の場面においても三杉の位置でカット出来ていれば失点はなかったのだ。 『このままではダメだ。』 『何がダメなんだ?』 『質の高いプレーを出来ていない事か?』 『いや、自分一人が上手くプレーしても試合に勝てるわけじゃない。』 『敵はどうだ? ディエゴは…?』 『ディエゴにだって何度もミスはあった。』 『彼と僕で何が違う?』 自問が頭の中を入り乱れる。 こういう場合に正着を導き出すのは常人にとって不可能に近い難行だ。 それが出来るとしたら、常軌を逸するほど自らを客観視できるような人物だろう。 だが… 三杉とはそんな人物だった。
[104]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/30(水) 18:55:41 ID:??? 三杉(そうだ、ディエゴがやってのけているのは、味方を鼓舞するようなプレーだ。 試合への影響力を量れるとしたら、今日の僕は明らかにデイエゴ以下なんだ。 だが何故だ… どうしてこうなっている………。) 疑問への正着は新たな疑問を生む。 しかし一度正しい筋道を見つけてしまえば、それに沿えば良いだけである。 三杉はこの試合、ひたすら対応に追われ続けてきただけだと思い至った。 三杉(そうか、結局はバルサのポゼッションだ。 ただショートパスのスピードと精度が高い だけでなく、守勢に回れば回るほど消耗を強いられる… あまりに脅威的すぎて、 それを防ぐ事ばかりを優先してしまった。 相手が何かを変えればその都度対応 するばかりで、ヴィオラらしい組み立てがまったく出来ていない。) さらに考えれば、ヴィオラらしい組み立てが出来なかったのは、タクトを振るう三杉自身が ディエゴや戦術に捉われ、視野狭窄に陥っていた事が原因に他ならない。 三杉「よしっ!」 三杉は目をパチリと開き、大空を見上げた。 この逆境を生みだした要因がハッキリと挙げ列(つら)ねられ、やるべき事も定まった。 視界が急激にクリアへ、ワイドへと変わっていく。 それに伴い、三杉は身体の芯がジンワリと熱を持ち始めるような感覚を抱くのだった。 三杉は気が付かなかったが、この感じはC.I.P決勝パルマ戦以降では初めてだった。 ※スキル[逆境キャプテン]により、この試合中の技発動率が上昇。 またスキル[異能生存体]との相乗効果で、現在負っている全てのペナが一時的に解消。
[105]アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/30(水) 18:56:50 ID:??? ザッ ブンナークと新田がセンターサークルに立った。 ヴィオラのボールで試合再開というわけだ。 ピィイイイイイイイ! 審判の笛が鳴り、新田がボールを軽くはたいた。 これで両チームのキックオフは二回と同数を記録。 ブンナーク(さぁて、頼んだぜミスギよぅ。) ポン 定石そのままにブンナークは先ず後方へと戻す。 三杉に渡ったここからがフロレンティア・ヴィオラである。 三杉「よし、いくぞ!」 ☆どんな形で攻めを組み立てますか? A 単独で B ブンナークと C オジオと D 新田と E ミハエルと F レントゥルスと G もっと具体的に(要記述) 3票決:メル欄は空白でお願い致します。日付変わっても有効です。
[106]森崎名無しさん:2014/04/30(水) 19:02:07 ID:AVeZeu5M C
[107]森崎名無しさん:2014/04/30(水) 19:02:36 ID:DRYFR6lI C
[108]森崎名無しさん:2014/04/30(水) 19:15:02 ID:AVeZeu5M Dに変更お願いします
[109]森崎名無しさん:2014/04/30(水) 19:34:09 ID:8osHYhQQ C
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0ch BBS 2007-01-24