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アク規中代理カキコ依頼スレその4
[19]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 23:12:10 ID:4pV3BPv6 沢田「日向さん、若島津さん、頑張ってください〜」 反町「(俺はこんな所で何をやっているんだ…せめて応援するんじゃなくてされる立場だったら…)」 日向と若島津の応援に来たのは沢田と反町だけだった。沢田は素直に応援していたものの 嫌われ者の東邦学園出身の彼に注がれる周りの冷たい視線に怯えており、 反町に到っては正に渋々と旗を振っているだけだった。 そんな二人に若島津は軽く頷くだけであり、日向は一瞥しただけで後は興味を失っていた。 力こそ正義の信条で生きる二人には利用価値がなくなった かつてのチームメイトには「ああ、来たか」程度の感慨しか持たなかったのである。 日向「お前の家族は来ていないみたいだな、若島津」 若島津「はい。破門された時に塩を撒かれましたからね、来る訳がありませんし来て欲しくないですよ。 日向さんの家族はどうしたんですか?仲は良かったと記憶していますが」 日向「誘拐なんかがあったら面倒だからな。既にスタジアムのVIP室に居るぞ」 尊「母ちゃん、キャビアもうなくなったぞー」 直子「こら勝!そんなにメロンばっかり食べたらお腹壊すわよ!」 勝「ねーちゃんこそフォアグラ独り占めする癖に!」 日向母「全く、この子達ったら贅沢に育ち過ぎて…ごめんなさいね、真紀さん」 赤嶺「は、はあ…(あんただって贅沢じゃない!松茸をお寿司にするなんて見た事も聞いた事もないわよ! …ってゆーかなんであたしこんな所に呼ばれたの?家族と母校を守るつもりでヤクザの奴隷になりに来たら めっちゃ高くつきそうな海外旅行で良く分かんない世界大会をVIP席で見せられるって意味わかんないわよ…)」
[20]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 23:14:10 ID:4pV3BPv6 上記2レスのコピペをお願いします。
[21]森崎名無しさん:2014/05/21(水) 23:15:18 ID:??? 行ってきます
[22]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/22(木) 00:32:04 ID:gugwJp/c 若林「父さん、母さん、兄さん達、ねえや、来てくれて有難う(全く、わざわざご苦労な事だ)」 若林父「息子の晴れ舞台だからな。来ない訳がないだろう(来なかったらゴシップ記者が寄って来るからな)」 若林母「日本代表だなんて凄いわ。お友達もしょっちゅう聞いてくるのよ(補欠なんですってね、ってさりげなくね)」 若林長兄「家の事は気にしないで、思う存分サッカーに集中しろよ(分けてやる会社なんてないからな)」 若林次兄「若いんだからやりたい事をやれ、って奴さ(玉転がしに現を抜かした奴なんて足手纏い以下だ)」 若林家女中「(ぼっちゃま…二十歳前の男の子が、そんな綺麗な作り笑いを浮かべてはいけませんよ…)」 若林は家族と上辺だけの暖かい笑顔と醜い内面に満ちた会話を交わしていた。 地元の名家の三男坊として生まれた彼はあまり家に居ない両親や兄達から財産を 分け与えられる確率が低く、芸術等の他分野で結果を出す事を求められるだけの存在だった。 日本代表の控えGKと言う立場は家族を満足させる物ではなく、 そんな家族に若林自身も冷たい感情しか抱いていない。裕福な家庭にありがちな状況と言えよう。 早田「(誰も来てねえなあ…ま、当然か。親父もお袋サッカーで飯が食えるか!って煩かったもんな。 スカウトの名刺とか見せても信じようとしなかったし、それならそれでいいや)」 早田もまた家族と仲が悪く、誰も来ていなかった。彼の両親は彼の息子がプロサッカー選手を目指すのを 良しとせず、息子が歳を取るにつれもっと安定した職を目指せと繰り返し、その度に早田は頑強に反発していた。 ワールドカップの知名度すら低い日本において、彼の両親の言い分は決して間違った物ではなかった。 あくまで夢を追い続ける早田にとってそれは最早鬱陶しい邪魔に過ぎず、家族が来ていなくても特に悲しんでいなかった。
[23]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/22(木) 00:33:27 ID:gugwJp/c 赤井「(やっぱり誰も来ていないか…ひょっとしたらって思ってたけど、家出息子だもんなあ… しょうがない、プロになるまでは認めてもらえないって覚悟していたんだ。後ちょっとの辛抱だ)」 赤井の事情も似た様な物だったが、彼の場合実際に高校を中退してイタリアに飛び出ると言う極めて無謀な 冒険をしていた。勿論家族がそんな事を了承してくれる訳がなく、僅かなバイト代と共に家出同然に イタリアに飛んだ赤井は早田以上に家族との亀裂は深刻だった。その分申し訳なく思う気持ちはあり、 現所属クラブのサンプドリアと正式にプロ契約したら頭を下げに一度帰国しようと決意していた。 政夫「おい見ろよ和夫。俺達以外にも家族が来てくれなかった奴らが居るみたいだぜ」 和夫「ホントだ。きっと似た様な事情なんだろうなー」 政夫と和夫もまた応援に来てくれた家族が居ない者の一人だった。 秋田で温泉宿を経営する彼らの両親は息子たちが進学や就職にサッカーをする事に反対していた訳ではなく、 むしろ経済的な余裕のせいで息子たちが何をしていようと気にしない放任主義者達だった。 立花兄弟が何時も一緒に居たのは両親に構って貰えない寂しさを埋める為だったのかも知れない。 井沢「(ああ…うざったい。女共がうざったい。くそっ、あいつらに罵声を浴びせられたらどれだけ気持ちいいか… ただの八つ当たりだとは分かっていてもやりたいぜ。サッカーの事何も分かっていない癖に応援なんかするなよ…)」 井沢はなんと同年代や後輩の女子のファンクラブが彼をここまで追いかけてきていたが、 彼には全く嬉しくない出来事だった。外見の良さ故に異性からの人気が高い彼だったが 自分の実力や立場や才能に大きく不満を持つ彼は活躍していなくてもチヤホヤしてくる存在は迷惑なだけだった。 出来るのなら大声で罵りたいのに友好的に応じないといけない彼の笑顔は相当固い物だったと言う。
[24]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/22(木) 00:35:50 ID:gugwJp/c 上記2レスのコピペをお願いします。
[25]森崎名無しさん:2014/05/22(木) 00:37:23 ID:??? 行ってきます
[26]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 00:08:33 ID:8htbkll+ また熱烈な応援を受けたのにも関わらず、それで胃が痛くなった者達も居た。 美子「岬さまぁ〜ん♪頑張って〜♪」 岬「あ、ありがとう…」 血が半分繋がっているがそれを知らずに熱愛を仕掛けてくる妹が居る岬は 彼女に熱烈に応援されても迷惑千万だった。なにせその妹の周りには気まずそうにしている岬の母とその夫山岡、 何をやっているんだと呆れた顔の父親岬一郎、早く何とかしなさいよと顔に書いてある フランス時代からのビジネスパートナーの早川あずみ、そして“優し過ぎて女にだらしない”と 言うイメージが強烈に焼き付いている南葛関係者からの苦笑や白い目があったからだ。 岬一郎「(どうするんだ太郎…お前も妹も結婚できる年齢になったんだ。本気でまずいぞ…)」 あずみ「(有名人の近親相姦ネタなんてマスコミに取ってはヨダレが止まらないネタよ!?)」 岬母「(どうしてこうなった!どうしてこうなった!)」 山岡「(もうどうにでもなーれ)」 南葛関係者達「岬まだ二股かけてんのかよ…」「いい奴だけど、そこだけは参ったモンだな」 「岬先輩って最低なんですね…」「ああ見えて実は女好きなのかしら。あまり近寄らない様にしよっと」 岬「(ああ〜〜〜…人望が、人徳が、減っていく〜〜〜…こ、このままじゃ日本サッカー乗っ取り計画が スキャンダルで瓦解してしまう…し、仕方ない。大会後世間の注目が冷めたタイミングで美子の家に行こう。 父さんと母さんと山岡さんに根回しをして、僕も知らなかったって路線に持ち込もう… 後はマスコミにバレない様美子に大人しくしていてもらう様説得して、別れた事にしよう… 美子がヤケを起こす可能性が怖いけど、それしかない…もうこれ以上人望が減ったら将来が断たれる…)」 岬太郎19歳。彼は今、傍目で見ている以上にドキドキする程大ピンチだった。
[27]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 00:10:43 ID:8htbkll+ 上記1レスのコピペをお願いします。
[28]森崎名無しさん:2014/05/23(金) 00:13:08 ID:??? 行ってきます
[29]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 00:27:33 ID:8htbkll+ 余談だが、岬よりも直接的に不幸な者達も居た。 真弓「ねえねえそこのお兄ちゃん、あたちのスカートの中見てみたくない?」 不幸なブラジル人男性「(な、なんだこの幼女は…この歳でこんな流し目が出来るのか…?ごくり…)」 中里父「真弓〜!みっともないからやめてくれ!」 中里「(他人のフリ他人のフリ心頭滅却心頭滅却…本気ではないにせよ、悪戯にしても見苦しい…)」 中里は幼い少女の姿になっている実の母が通りすがりの男性をからかっているのを見て必死で他人のフリをしていた。 松山「(あ、あれ…ふらのからは誰も来ていない!?藤沢…はまだしも、同じ高校の小田ですら…!?そんな…)」 松山はいくら探しても自分の関係者が誰も見当たらない事で頭を殴られた様なショックを受けていた。 高杉「(親父…お袋…すまない…俺は日本代表って言っても、ちっとも自慢できる立場じゃないんだよ…)」 高杉は両親の応援を受けたが故に不甲斐ない自分の立場を思い出し、申し訳ない気持ちで一杯だった。 来生「(暑っ苦しいなココ。ん、試合に出られないのかな。おーい、出してくださいよ…ねぇ」」 来生は来生だった。
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0ch BBS 2007-01-24