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【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】
[766]森崎名無しさん:2014/11/04(火) 22:09:02 ID:??? 今の日本のGKを見てると、やっぱり川口と楢崎の時代は恵まれてた方なのかね
[767]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 00:23:53 ID:??? こんばんは、今日も回想します。 >>763 多分さとり様の葛藤の裏で三回くらい吹っ飛ばされてます。 >>764 乙ありがとうございます。アリスさんに友達が出来そうで何よりです(違) >>765 そうなんですね、知りませんでした(汗)お国柄で好まれるポジションが違ってくるんでしょうね…。 >>766 何とか川口は分かります(爆)
[768]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 00:25:14 ID:??? さとり「……無駄よ。 どうせ私はザルですから。 貴女達や星熊勇儀が頑張っても、どうせ逆転されます。 ……私のせいでね」 さとりは自らに芽生えた感情への戸惑いを隠すため、わざと後ろ向きに言い捨てたが、 しかし内心では決してそうは思っていなかった。 根拠は全くないし、絶望的な状況は変わっていない筈なのに、何処かに希望があるような気がする。 勇儀「――そうか。 だったらまた点を取らんとな」 ヤマメ「キスメの桶の耐久力が、シュートブロックでマッハだねぇ、こりゃ」 キスメ「………!」(←コクコク頷いている) さとり「貴女達は、どうしてこうも私なんかを庇うんですか。 お燐や空のような私の従者だったら分かりますが、貴女達は私とは無関係。 むしろ、旧都の住民は贅沢暮らしの地霊殿の令嬢を嫌っているのでは?」 無意識では救いがある事を知っていたが、しかしそれでもさとりの理性は 最後までお燐達や勇儀達を拒絶し続けていた。 どうせ裏がある。 おだてられて調子に乗ったところで、また突き落とされるんだ。 過去の経験則を当てはめながら、さとりは覚妖怪らしい醜悪な目つきで、地底妖怪FCの連中を睨む。 後で期待外れと罵られるくらいなら、最初から嫌われている方がマシだからだ。 ……しかし。 空「私は……ううん。 私だけじゃない。 お燐も、鬼さんも、蜘蛛さんも、桶さんも。 その他の名もなき地底の妖怪達も――きっと。 さとり様を、信じていますから!」 さとり「……」 空が純真に言い放った、この安易な励ましに対して、さとりが即座に皮肉たっぷりに言い返せなかったのは。 ――どこかで、地獄の絶望の中でも見える光を、感じたからかもしれなかった。
[769]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 00:28:17 ID:??? ――ピィイイイッ!! ……暗いのか明るいのかも分からない、白夜のような心情の中、後半戦は始まった。 前半で奇跡的に決まった2点はやはり奇跡だったのか、後半戦が始まって以降、 地底妖怪FCは再び押されっぱなしの状態だった。 空にしても勇儀にしても、シュートは凄いがそれ以外はからきしだし、 お燐はドリブルもパスも中途半端。 守備については当然目も当てられない。 ヤマメはそもそもやる気があるかどうかすら分からないし、 キスメの小さな桶ではブロックに行ってもそもそもボールに当たらない。 ……故に、GKのさとりがCFの魔理沙と何度も対峙する事はもはや必然だった。 さとり「(……考えても無駄と言う事かしら。 どうせ私には何も無いのだから)」 魔理沙「……おっ、良い顔になって来たじゃないかさとり。 正直、さっきまではシュートを撃つ度に罪悪感に駆られていたんだぜ?」 さとり「……その心に嘘は無いようですが。 そう考えていながらも、遠慮無しに突っ込めるあたりが、貴女の凄い所だと思いますよ」 魔理沙「褒めても何も出ねぇよ……っ、と!」 グワァアアアアアアアアアアアアアアアッ! バッ、ゴォオオオオオオオオオオオン!! ビイィィィィィィィィ………………ッン!! さとり「(……コースは読める! 遠慮無しに私のどてっぱら!)止めます……!」 バァアアッ!
[770]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 00:29:39 ID:??? さとり「はっ!」 ガシッ! 魔理沙「なっ!(……ウソだろ。 サッカー初心者が四度目で私の『マスタースパーク』を弾いて見せるなんて! そりゃあ、私の狙いが正面過ぎたのもあるが。 ……それでも、やっぱりどうしても妬ましくなってしまうぜ)」 ――霧雨魔理沙との三度目の対峙、とうとうさとりは吹っ飛ばされずにボールをその中央で受け止めた。 ……しかし、文字通り血の滲むような努力を重ねて来た『主人公』が編み出した最強の技は、 心を読むという才能だけに溺れた、哀れな妖怪には決して敗れぬ代物だった。 さとり「(……駄目! やっぱり、重さとノビが違う! 人間で、勇儀さんや空よりもか弱いのに、どうしてこんな力強いシュートを……!?)」 ポロッ……! 名無し妖精「す、隙アリよっ!」 バシッ、バシュウウウウウウウウウウッ! ……ズバァアアアアアアアアアアアアアアアッ!! さとり「(そ……そんな!)」 地底妖怪FC 3 − 4 霧雨恋色マジック ――さとりが奇跡的にも弾いたボールは、しかし実らない。 桶に入っている為に動けないキスメは、ねじ込みに向かっていた名も無き妖精を止める事が出来ず、 見事に転んでしまっていたさとりは、そのボレーシュートに反応する事も出来ず……。 後半開始後5分足らずで、お燐達が懸命に築いた同点を無駄にしてしまった。
[771]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 00:32:05 ID:??? すみません、今日の更新はどうしてもここまでです。明日にはきっと回想終わります。 話としても、あまりグダつかない方が面白いとは分かっているのですが、分かっていても中々バランスが取れません(泣) それでは、また明日もよろしくお願いいたします。
[772]森崎名無しさん:2014/11/05(水) 20:39:27 ID:??? にとりが なかまになりたそうに さとりをみている! なかまに してあげますか?
[773]森崎名無しさん:2014/11/05(水) 20:54:15 ID:??? ニア黙って親指を下に向ける
[774]森崎名無しさん:2014/11/05(水) 22:37:29 ID:??? にとりはそのうち地獄行だよ。ブリッツボール的な意味で
[775]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 23:52:20 ID:??? こんばんは、今日も更新します! >>772 確かに仲間っぽい感じですね…名前も似てますし。 >>773 にとり「そんな ひどい…」 >>774 みとりの反対を押し切り、討伐隊に入ってシンを倒しにでも行くんですかね…(異界行き)
[776]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 23:53:22 ID:??? ――ブウゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! ……そして、さとりの予想通り、名無し選手相手の無様な失点で、 荒っぽくマナーの無い地底の住民たちの怒りは頂点に達した。 もはや言葉も聞き取れず、心を読むまでも無く憎悪の感情が一点に集中しているのが分かる。 お燐「あ、あっちゃぁ〜。 ……大丈夫かな、さとり様」 普段は能面のような笑顔を心がけるお燐も、この時は主の精神が不安で、その顔に不安を滲ませる。 空「どうして皆、さとり様に酷い事言うの? 悪いのは私達だって一緒なのに……!」 ヤマメ「とどのつまり、さとりサマが分かり易い戦犯だからだよ。 しかも、勇儀姐さんはあれで気前が良くって、地底の人気者だからねぇ。 姐さんの活躍を帳消しにするような失点…って事もあって、今のさとりサマは観客達にとって、敵チームの選手以上に悪だ」 空「そ、そんな……!」 ……ピィイイイッ! さとり「(…………私は、一体何の為にこんな事をしているのかしら。 ――ううん。 一体私は、何の為に、こんな風に生き永らえて……)」 ――やがて、さとりの葛藤は消えないままに、次のキックオフが始まった。 ボールを持ったのは勇儀、真っ直ぐなドリブルで名無しの妖怪を吹っ飛ばして行くが、 やはり中盤を司るアリスのボールカットにはどうあっても敵わない。 そこから流れるような縦パスには、ヤマメが僅かに触れかけるが……。 当時からして、因幡てゐや小悪魔をも上回り、風見幽香にも匹敵するとされていた精度を誇るアリスのパスは、 ビギナーズラック如きでは潰せない。 ボールは四度、いや五度、……数えきれないが、兎に角魔理沙へと渡り。
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0ch BBS 2007-01-24