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【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】
[777]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 23:55:39 ID:??? 魔理沙「(さて……そろそろ流石の私も疲れて来たが。 ここはそろそろ、私の仮説を実践に移す時かな――?)」 魔法使いらしく一瞬で思考を巡らせた彼女は、これまでとは違った攻撃手段に出る。 すなわち魔理沙は30メートル程度の位置で切り込むのを止め。 魔理沙「久しぶりに頼むぜ、『ナロースパーク』ッ!」 グワアアアアアアアアアアッ、バゴォオオオオオオオオオオオッ!! さとり「弾丸シュート……!?(――距離を離れた上で、先程よりは弱めのシュート! やっぱり彼女は、私の能力の効果範囲を認識している……!?)」 魔理沙「……ふふん、『魔法使いは、敵の弱点に対して常に敏感たれ!』 私があの間欠泉騒ぎの時から、覚妖怪の研究を進めて来たんだ。 こういう時の為にな! (もっとも、様子見と検証で無駄に撃ちまくってしまったのは、反省だがな……)」 魔理沙は自身の師匠と、ついでに対覚妖怪の研究に「協力」してくれた自称賢者 (おだてればすぐに本を貸してくれるから、アリスの次にチョロかったぜby魔理沙) に感謝しつつ、驚愕と絶望で歪むさとりに対してニヤリと笑う。 あくまで無力で才能が無い、普通の人間たる彼女にとって、こうした努力と研究で、 才能や能力のある妖怪を打倒する事が最上の喜びであり、生きる目標だった。 さとり「い、いけない…! えっと、ボールをキャッチしなくちゃ……!?」 この時さとりは失点を覚悟し、魔理沙は駄目押しとなる四点目を確信していたが――。 ガイーーン! キスメ「……!」(←してやったりの表情) 魔理沙「……ちぇっ。 まぁ、こんな事もあるか」
[778]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 23:56:57 ID:??? 実況「あ〜〜っと、魔理沙選手! さとり選手の能力の範囲を見越したか、 敢えてのPA外から必殺シュート! これは間違いなく見事な頭脳プレーでしたが、 しかしこれは偶々キスメ選手の桶に命中してしまいます! ボールはさとり選手の足元にコロコロと転がって……さとり選手が易々トラップ!」 さとり「……フフ。 悪運だけは強いようですね、私は」 さとりは薄く笑いながらボールを足で押さえていた。 思えば幼少の頃(今もあまり成長していないが)から箱入り娘だったからか、こうしたスポーツからは無縁だった。 ボールを足で押さえるというだけでも、新鮮さを覚えてしまう。 ――そして、その純粋に感じた新鮮さこそが、さとりの覚醒のきっかけだった。 さとり「(……思えば、サッカーは自由なものです。 ボールを持ったらドリブルで上がっても良いし、 パスを出しても良いし、シュートを撃っても良い。 ……なんなら、何もしないで止まっていても良い)」 ――最初、さとりは自分の心に芽生えた白夜の光は、チームメイト達による物だと勘違いをしていた。 どんなに情けない自分を見捨てないお燐と空。 陰湿な自分をも包み込んでしまう勇儀。 地底の妖怪らしく、貧乏で爛れた日々をも笑い飛ばして酒の肴にしてしまうヤマメとキスメ。 こんな仲間たちの健闘と励ましを受けて、自分が絶望でも、光を感じられたと思っていた。 勿論、その側面は決して否定出来るものではないが……根源的な理由では無かった。 ……今この局面でボールを持って。 さとりは自分の推測には若干のズレがある事を悟った。 さとり「(違う。 私が本当に希望を感じていたのは、このピッチの自由な雰囲気。 勝利を信じて自由に走り、時には策を巡らせ、時には力と力をぶつけ合う……この匂い。 どんなにリアルな心情描写の小説でも味わえない、今ここに自分が居るという感覚。 これは……誰が私を否定しようとも、私の中では絶対の感覚!)」 ドクン…ドクン… 知らぬ間に、鼓動が激しくなっていた。 これは疲労や絶望による物ではない。 この心地よい鼓動の激しさは、今まで感じた事がない。
[779]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 23:58:25 ID:??? さとり「誰に何を言われようとも、私のこのボールは、奪う事が出来ない……!」 観客の罵声は止まらない。 むしろ、前よりも酷くなっている。 地底の住民であり、地底妖怪FCを応援すべき妖怪や獣人までもが、敵の筈の魔理沙を応援している。 獅子身中の虫と言うべきか、そこまでにさとりの事が憎いのだろう。 しかし観客達の誰一人として、そんなさとりからボールを奪う事ができなかった。 スッ…! 気付けばさとりは前進していた。 お燐の真似をしてみたが、しかし明らかに拙いドリブルで。 魔理沙「……何だよさとり。 弱点を看破されて気が狂ったか? 妹さんみたいに」 さとり「……こいしの事は言わないで頂戴。 それよりも貴女、さっき――私を笑ったわよね?」 魔理沙「あー、確かにふふんとか言ってたかもな。 それがどうしたって言うんだ?」 さとり「別に。 ……ただ、聞きたい事が一つだけありまして」 ――他者の評価は気にならなかった。 自身が立たされた絶望的な状況も忘れていた。 間違っても、今の自分が光の住人であるとは思えなかった。 しかし、今の自分が闇に包まれているとも思わなかった。 カッ! 次の瞬間、さとりは皆から忌み嫌われている、覚妖怪としての能力をふんだんに利用していた。 さとりが胸の第三の目を開いた時、観客席から明らかに嫌悪を表す悲鳴が上がったが、 しかしそれでも観客達はさとりからボールを奪う事ができなかった。 さとり「……このドリブルを見ても、貴女は――まだ私を笑っていられますか!?」
[780]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/05(水) 23:59:50 ID:??? ゴオオオオオオッ! 魔理沙「な、なんだ……! おいさとり、お前まさか……!?」 さとり「――霧雨魔理沙、貴女は努力の天才です。 それは他者に対して誇って良い。 ……ですが。 だったら私だって、自分が持って生まれた才を、たまには誇っても良いでしょう!? だって、この世界はこんなにも理不尽で、醜くて、不完全だけど……! サッカーは、そんな私にもボールを与えてくれる! ――想起……!!」 ブ ウ ッ …… …… さとり「想起……『博麗幻影』!」 …… ……ッ!! 魔理沙「(こ、このドリブル技は……確かに私のトラウマッ!)う……うぁぁあああっ!?」
[781]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/06(木) 00:01:04 ID:??? 〜回想シーン終了〜 さとり「(地獄の闇にあっても、絶望しない心。 サッカーは、それを私に教えてくれた。 松山君達も。 ――そしてあの子も、きっとそんな気持ちを分かってくれる筈。 そう思って私はチームを立ち上げたけれど……やはり、まだまだ……ですね)」 ――さとりが、自分を変えるきっかけになった試合を想い返し終えると、 ボールは既に敵のSH……因幡てゐによって前線に運ばれていた。 ここから自分が全力で戻っても、果たして間に合うかどうか。 さとり「(あの日の試合では、私のオーバーラップは試合を同点に持ち込むきっかけになった。 ……だけど、今回は試合の趨勢を、悪い方向に決めてしまったかもしれないわね)」 さとりはどうしても松山達に伝えたかった。 絶望の中にも、掴める光がある事を。 それに、彼の事を笑う者たちを、自分の手で見返してやりたいと思っていた。 一連の行動は、普段は冷静沈着な彼女に相応しく無いかもしれなかったが、 しかしそんな無鉄砲な側面は、間違いなく今の古明地さとりを築く一因となっていた。 さとり「(この辺りは、勇儀さんの影響かもしれないわ。 ……思えば、彼女が居なければ。 私は自分のこんな一面に気付けなかったのだから) ――皆ごめんなさい! 調子に乗っちゃったわ! 今から戻ります!」 お燐「あ〜あ、さとり様や〜らかした。 もしも点を取られたら、あたいとお空の給金上げて下さいね?」 さとり「善処するわ!」 こいし「んじゃさ、私にはカフェ・ミラクルフルーツ旧都一号店のミラクルパフェ!」 さとり「……ぜ、善処するわ!」
[782]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/06(木) 00:03:09 ID:??? 勇儀「私は酒だな。 お前の家のワインセラーにある奴全部で勘弁してやるよ!」 パルスィ「藁人形と五寸釘、1年分で良いわよ……」 ヤマメ「んじゃ私は地霊殿の土地権利書で! 後、旧地獄当主の座を譲ってくんないかな?」 さとり「――貴女達は、ちょっと調子に乗り過ぎじゃないかしら……?」 オーバーラップの失敗という大ミスにも関わらず、さとりを始めとするサブタイレイニアンローゼスのメンバーは、 和気藹々とした雰囲気で、楽しくさとりのミスを笑う。 そこには見せかけの友情や世間体には囚われない、彼女たちなりの団欒が築かれていた。 松山「(な、なんだよこの展開……! こんな糞みたいな茶番で、俺の絶望が祓われるとか思ってるのかよ……! くそっ! くそっ! やっぱりあいつらはダメだ! 俺の絶望は特別なんだ。 あんな薄っぺらい奴らに、俺の事なんて分かりっこ無いんだ……!)」 ――そして松山は、今まで見せた中で一番の苦悶の表情を見せていた。
[783]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/06(木) 00:04:33 ID:IyZ67qj2 てゐ「……はぁ。 なんかあっちは楽しそうだなぁ。 私らはなんだか置いてけぼりの気分だよ」 パルスィ「本当、妬ましいわよねぇ……」 てゐ「いや、アンタもさっき、確実に集団の輪に入れてたから。 おめでとさん」 パルスィ「……妬ましい! 私が頑張って集団に溶け込もうとしている涙ぐましい努力をあっさり切り捨てる、 リアルが充実している奴ら特有の発想が妬ましい……!!」 タッ……ズッザァアアアアアアアアアアアアッ!! てゐ「ちぇっ。 お師匠様がカットに向かってヒマだからって、私に八つ当たりは無いじゃないの! ――まぁ、GKが居ないうちに、ここは通させて貰うけどね!」 タッ……タタタタタッ……! 先着2名様で、 ★てゐ→ドリブル 48 (!card)(!dice + !dice)+(本気モード+2)=★ ★こいし→無意識ダーティディフェンス 53 (!card)(!dice + !dice)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→ てゐ、ドリブル突破! さとりが戻ってない中チャンスに! =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (鈴仙がフォロー)(佳歩がフォロー)(ヤマメがフォロー) ≦−2→地霊殿ボールに。 【補足・補正・備考】 てゐのマークがクラブ以外の時、「シロウサギドリブル(+3、吹飛2)」が発動します。 「無意識ダーティディフェンス」の効果により、こいしのマークがクラブの場合、相手側が強制的に勝利します。
[784]森崎名無しさん:2014/11/06(木) 00:05:49 ID:??? ★てゐ→ドリブル 48 ( スペードQ )( 2 + 5 )+(本気モード+2)=★
[785]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/06(木) 00:05:55 ID:IyZ67qj2 ――っと、すみません! 前の判定をそのまま持ってきてしまいました! 申し訳ないですが、>>783にかかる判定は全て無効にさせて頂きます。 もう数分お待ちください。
[786]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/06(木) 00:09:29 ID:IyZ67qj2 申し訳ございません、こちらで判定をお願いします。 >>784さんの引きも無効としておりますので、てゐの判定から順にお引きください。 失礼いたしました。 先着2名様で、 ★てゐ→ドリブル 48 (!card)(!dice + !dice)+(本気モード+2)=★ ★パルスィ→タックル 47 (!card)(!dice + !dice)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→ てゐ、ドリブル突破! さとりが戻ってない中チャンスに! =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (鈴仙がフォロー)(佳歩がフォロー)(ヤマメがフォロー) ≦−2→地霊殿ボールに。 【補足・補正・備考】 てゐのマークがクラブ以外の時、「シロウサギドリブル(+3、吹飛2)」が発動します。 パルスィのマークがダイヤで「丑の刻参り(+2、吹飛2)」が発動します。 ****** ――と、いったところで今日の更新はここまでです。 皆さま、本日もお疲れさまでした。
[787]森崎名無しさん:2014/11/06(木) 00:09:57 ID:??? ★てゐ→ドリブル 48 ( スペードQ )( 6 + 1 )+(本気モード+2)=★
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0ch BBS 2007-01-24