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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】
[178]森末(仮):2015/01/27(火) 01:55:45 ID:??? 手で浮きあげたボールを、そのまま蹴りつけ地面に叩きつけてゴールを狙う反町。 もう何度も繰り返してきたこの練習。 その最後の最後で、若島津健の努力は実を結ぼうとしていた。 若島津「(まずは純粋な跳躍力……! これについては問題ない、俺のジャンプ力は全日本の中でも高水準だ!)」 ボールが蹴られたのを見てから、若島津は跳んだ。ボールに向かってではなく、垂直に。 若島津「(そして軌道予測と体勢の修正だ! 目に見えない程に速いボール……しかし、それは確かに存在をしている! 見えない筈はないんだ! 目を凝らせ!)」 ゴールバーに足をかけながら、若島津はボールを確認した。 これまでの練習の中で繰り返し訓練してきた事で、 彼の目には反町の放ったトクシックインパクトはまるでスローモーションのように見えた。 若島津「後はただ……強く蹴るのみッ!! キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!!」 若島津はその足に渾身の力を込め、地面に向けて飛びかかった。 瞬間、長身の若島津の肉体は人間砲台とも言うべき勢いでボールへと向かっていく。 ギュバッ! バシィイイイイイッ!! 反町「うわっ!?」 そして、若島津は抱きかかえるようにしてボールをキャッチした。 ゴールバーを蹴った事で得たボールとは逆方向へ向かう力。 それを得た、決して小さな身体とは言えない若島津の体躯。 2つの力が合わさる事によって、完全に反町の放ったシュートは威力を殺されたのである。
[179]森末(仮):2015/01/27(火) 01:56:49 ID:??? 若島津「出来た……! 出来たぞ……!!」 それは本来、体勢を崩した際に間に合わない逆側へのシュートを止める為に編み出した技。 ゴールポストを蹴る事での反動を利用して、一気に逆側へと向かいボールを止めるだけの技である。 しかし、若島津はその反動――ポストを蹴る事によって生まれるただ跳躍しただけでは到底生み出せない強い推進力に注目したのである。 板野のマグナムボレー、シュナイダーのファイヤーショット。 いずれも自身がただセービングに向かうだけでは、そのシュートの勢いによって弾き飛ばされていた。 なら、ただ手を突き出すだけで駄目ならば、シュートの勢いに負けない程の推進力を得ればいい。 同程度の勢いが自身の身体に宿れば――後はボールと自身、どちらが重いかはだれでもわかる事である。 反町「マ、マジかよ……(本当に、あんな事が出来るなんて……)」 無論、これが神業レベルの技である事は言うまでもない。 ゴールバーまで高く跳躍するだけでも難しい上、更にはそのバーを蹴り、高速で迫るシュートにあえて立ち向かうのである。 若島津が体感するシュートの速度は、単純に考えても2倍であろう。 加えて、ボールに向かってとびかかるという事はゴールバーの高さを考えれば地面に向けて全力で突進するという事。 並大抵の覚悟、並大抵の実力、そして並大抵の信念では不可能である。 反町が茫然とする中、若島津は汚れたユニフォームを払いながら立ち上がり、小さく深呼吸をしてから――呟く。 若島津「これが俺の新必殺技――名付けて、『三角飛び・改』だ!」 反町「す、すごいぞ若島津!(いいなぁ、名前……俺と違って割と普通だ)」 若島津「(待っていろシュナイダー。 次に会う時、勝つのは俺だ!!)」 機械の身体では到底得られない、じくじくとした地面に激突した際の痛み。 それに心地よさすら感じながら、若島津は感慨深げに手の中のボールを見つめるのだった。 ※反町が「トクシックインパクト」「ポイゾナスタックル」を習得しました。 ※若島津が「三角飛び・改」を習得しました。
[180]森末(仮):2015/01/27(火) 01:58:09 ID:??? こうして5日間の練習が終わり、一同は西ドイツ最後の夜を過ごしていた。 とはいえ、決して楽しいものではない。 明日は朝からフランス入りをしなければならず、最後の夜も荷造りの為にのんびり過ごす事は出来ない。 板野もまたそれは同じであり、彼は松山や石崎らと共にせっせと鞄に荷物を詰め込んでいた。 松山「フランスか〜。 岬と会えるのが楽しみだな」 石崎「岬が入ってくれりゃ百人力だぜ! 小学生時代から、アイツのテクニックはピカイチだったもんな!」 板野「(……うーん、本編を知ってるせいか岬と会うのがちょっと怖い。 あいつがかなり腹黒いっていうの、知っちゃってるもんなぁ)」 荷造りをしながらでも口は動かせ、彼らは話に花を咲かせる。 話題になるのはやはりフランスで合流する事が決定しており、松山や石崎とも親交の深い岬太郎。 松山達は優しく穏やかで仲間思いな彼と再会する事を愉しみにしていたのだが、 本編を読んでいるせいで彼の本当の性格を知っている板野としては複雑な所である。 板野「(でもまあ、実力者なのは間違いないし……不利益を与えてくるわけじゃないだろうしな。 そこまで怖がっちゃ駄目かなぁ?)」 石崎「あれ? 板野、なんだそれ?」 板野「ん? あ、これ?」 考え事をしていたせいか、手が止まってしまっていた板野。 その板野が手に持っていたものを目ざとく石崎が指摘すると、 板野は小さく笑いながらそれを掲げて石崎によく見えるようにしながら説明を始める。
[181]森末(仮):2015/01/27(火) 01:59:32 ID:??? 板野「これは友達から買ったんだよ、全国大会の前、お守り代わりにね」 石崎「買ったぁ? 貰ったじゃなくて? 随分ケチな奴だな」 板野「しょうがないよ、向こうも商売だもん」 松山「商売? ……板野、もしかしてそれを売ったのって」 板野「ああ、うん、矢車くんだよ」 松山「や、やっぱりか……」 板野からその人物の名を聞いて、明らかに引きつった笑みを浮かべる松山。 板野がふらのに転入した初期の初期、カードがあらぶった事によって出現した彼は何故か板野の事を気に入り、 全国大会編まではちょくちょく登場をしていた。 日本を出てヨーロッパに渡り、しばらくはテンプレ以外で名前を聞いていなかった彼だが、 トラブルを解決してもらったりなど板野からしてみれば恩があり、 時折こうして買った銀の弾丸のネックレスを見ては思い出していたのである。 板野「(矢車くんに多田野くん……それに、マグナムシュートの打ち方を指導してくれたダルビッシュさん。 みんないい人だったなぁ……)」 思えば全日本編に入ってから完全にキャプテン森崎の世界に入ったような気分になっていたが、 あの頃はあの頃で色々とハチャメチャであった。 それをどこか懐かしく思っていた板野だったが、不意に石崎が放った言葉で現実に引き戻される。
[182]森末(仮):2015/01/27(火) 02:00:33 ID:??? 石崎「なぁ、ちょっとそれ俺に貸してくれよ。 なんかかっこいいじゃん」 板野「えー?」 なんと石崎はその顔に似合わず、アクセサリーなどに興味があったのか、酷くこの板野の持つネックレスを気に入った。 当然板野からしてみれば大切な思い出の品な為、簡単に貸したくはないのだが……石崎は両手を合わせて懇願する有様である。 石崎「なっ、なっ、頼むよ。 失くさないし汚さないし、ちゃんと返すからさ」 板野「(ここまで頼むなら貸してあげた方がいいかなぁ? どうしよう)」 A.「いいよ。 でも絶対に返してよね!」 B.「駄目だよ。 これは大事な思い出の品なんだ」 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[183]森末(仮):2015/01/27(火) 02:03:00 ID:??? 本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
[184]森崎名無しさん:2015/01/27(火) 02:08:28 ID:X1SHSO1+ A 乙です
[185]森崎名無しさん:2015/01/27(火) 02:10:49 ID:q6s8o5A6 A 乙
[186]森崎名無しさん:2015/01/27(火) 03:00:12 ID:??? 乙です。 パスを上げるメリットは他の人がいろいろ挙げてるし ディアス対策にもなるね。本編のディアスはタックルよりカットがかなり低い FWなのでシュート&ドリブル特化で十分って意見も根強いし 人によっては納得が難しいってのはわかるけど 私見だけど、特化しようとして練習失敗するのが1番ダメージでかい その失敗分を他に回していた場合に比べ、板野が確実に弱くなっていくので。 成功した時のメリットは大きいんだろうけど、一時的なものでもあるし。
[187]森崎名無しさん:2015/01/27(火) 09:05:36 ID:??? 特価型はいつまでも能力上昇が賭けのような確率でしか上がらないからね
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0ch BBS 2007-01-24