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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】
[286]森末(仮):2015/01/30(金) 01:28:14 ID:??? バッ! ポーンッ! ワーワー! ストラット「バンビーノ、こっちだ! 俺に持って来い!」 バンビーノ「オッケー!(と、見せかけて……)」 ジェンティーレ「ふん、そう簡単に通すと思うなよ!」 ヘルナンデス「待て、ジェンティーレ! ストラットはおとりだ! このパスは……」 ランピオン「俺へのボールだ! それっ!」 一方、イタリアJrユースの面々もまた紅白戦を行い大会に向けて練習をしていた。 本来の歴史からは考えられない程に充実をしたフィールダーに、いい雰囲気の練習ムード。 誰の間にも確執が無く、伸び伸びとプレイをする彼らを監督であるカルシスは満足げに見つめていた。 カルシス「(ヘルナンデスとジェンティーレのディフェンスは正にカティナチオだ。 今大会、守備力ならば間違いなくウチがNo.1だろう。 加えてストラット、ランピオンのFWも西ドイツのシュナイダー達に勝るとも劣らない。 唯一中盤だけが懸念とも言えるが……フフフ、一気にカウンターを仕掛けて中盤をスキップしてもよいのだ。 ウチと肩を並べる程の優勝候補と言える西ドイツは攻撃力は高いが守備に関してはあまりにもお粗末。 前と後ろ、どちらも強固なこちらが有利なのは誰の目からも明らかだな)」 ヘルナンデス「ジェンティーレ、今のはお前の判断ミスだ。 西ドイツにも主力と呼ばれるFWはシュナイダー以外にマーガスもいる。 要注意人物がシュナイダーとはいえ、片方も無能ではないんだ。 決して疎かにするなよ」 ジェンティーレ「わかっている! さぁ、もう一本だ!」 ランピオン「(シュナイダーか……直接当たるポジションじゃないのに、恐怖を感じるのはなんでだろう)」 ストラット「(俺にはシュナイダー程の決定力がある訳じゃない……このままじゃいけないのはわかってるんだが……。 ええい、練習に集中だ! 俺は俺! 例えストライカーとして現段階で劣っていたとしても、試合に勝てればいいんだ!)」 こうして一同は練習に明け暮れた。 今大会、西ドイツと並んで優勝候補の筆頭として挙げられる彼らに、油断の2文字は無かった。
[287]森末(仮):2015/01/30(金) 01:29:17 ID:??? バゴォンッ! ボッシ「ぐべっ!?」 フェレーリ「へぶりっ!?」 ナポレオン「オラオラ、どうした! お前らそんなんでよく代表が務まってやがるな!!」 そして地元フランスの練習場――ここでは札付きのワル、暴れん坊とすら揶揄される男。 ルイ=ナポレオンが暴虐の限りを尽くしていた。 無論、それが練習によってのものだというのは間違いないのだが、彼のプレイスタイルは板野同様パワーに任せたもの。 板野は流石に練習中はそれをセーブするものの、ナポレオンには手加減という概念がなかった。 当然、実力が圧倒的に下である他のフランス選手たちは為す術も無く吹き飛ばされてゆく。 バシィィイイイッ!! ナポレオン「うおっ!?」 ピエール「……ラフプレイをするなとは言わん。 だが、もう少し考えてやるんだな。 大会前に欠員を多数抱えて棄権したいのか?」 唯一、このナポレオンに対抗を出来たのはキャプテンであるピエールであった。 粗野で乱暴なナポレオンとは対極に位置するような、温和で冷静とも言えるピエール。 強烈なキャプテンシーも併せ持つ彼を相手には、流石のナポレオンも何も言えないのか悪態をつく事もなく。 それでも悪びれた様子も無いまま、むしろ自身の突破を止めたピエールを拍手をして称賛する有様である。 ナポレオン「さっすがキャプテン、その調子で大会でも頑張ってくれよ」 ピエール「何?」 ナポレオン「攻撃は俺、守備はアンタ。 他の連中が役立たずな以上、役割分担は必要だろ? 大丈夫大丈夫、パスを回してくれりゃ決めてやるって。 ハーッハッハッハ!!」 ピエール「(くっ……こんな奴に頼らねばならんとは……)」 余りのナポレオンの傍若無人さに苛立つピエールであったが、それでもフランスが彼に頼らねばならない事はわかっていた。 彼の言うように、ピエール以外の選手達は皆が皆まるで役立たず――ピエールも口にはしないが、実際にそうは思っていたからである。 その後もピエールがその都度注意をしても、ナポレオンの態度は終ぞ治らなかった。
[288]森末(仮):2015/01/30(金) 01:30:19 ID:??? アルゼンチンメンバー「そらっパスが甘いぞ」「気を抜くな!」 ディアス「よォみんな、やってるな!」 アルゼンチンメンバー「えっ!?」「監督! それにディアス!」 フランス郊外の練習場――ここを貸しきり練習をしていたのは、アルゼンチンJrユースであった。 ヨーロッパ視察を終え、ようやく合流を果たしたディアスとバルバスが彼らに声をかけると、 一同はどこか不安そうに……それでもディアスが来てくれた事に安堵をしながら、彼の元へ駆け寄ってくる。 アルゼンチンメンバー「ディアス、どうだったんだ?」「西ドイツ、ハンブルグは……」「イタリアは……」 ディアス「……いいから落ち着けよ皆。 そんな不安そうな顔するんじゃねぇ」 コーチ「バルバス監督……どうだったんですか?」 バルバス「……西ドイツ、イタリアは当然として、ハンブルグと引き分けに終わったニホン。 こちらも警戒が必要だ」 ざわ…… ざわ…… アルゼンチンメンバー「そ、そんな!」「ニホンはサッカー後進国じゃなかったのか?」「同じグループだったよな、確か……」 彼らの不安の種は、やはり大会で当たる各国の情報だった。 優勝候補と言われる西ドイツ。そして、同じグループに入ってしまったイタリア。 果たして自分たちに勝てるのか――頼れるものがディアスしかいない現状で、勝ち抜く事が出来るのか。 不安だった気持ちは、更に同組の全日本がハンブルグと引き分けたという情報を聞いて更に拡大する。 いよいよざわめきが大きくなった所で……1人の男がポツリとつぶやいた。 アルゼンチンメンバー「……あの4人がいてくれたら」 バルバス「! 言うな!」 瞬間、監督であるバルバスは厳しく叱責した。 あの"4人"がいてさえくれれば、優勝は間違いなしだというのに……という思い。 それは誰もが思っているからこそ、口にしてはならない言葉――。 バルバスの叱責を聞き、一同はシィンと静まり返る中……ディアスは小さくため息を吐いてから一同に口を開いた。
[289]森末(仮):2015/01/30(金) 01:31:33 ID:??? ディアス「おいおい、お前たち何言ってんだよ? アルゼンチンにはこの俺、天才ファン=ディアス様がいるんだぜ? 誰がいなくなろうと、優勝は間違いなしだって!」 アルゼンチンメンバー「あ、ああ……」「そうだ、よな」「ディアスがいるんだ!負ける筈はない!」 ディアスの陽気な一言を聞いて、ようやくアルゼンチンメンバーは元気を取り戻した。 不安要素があれど、それでも、ディアスはいる。 全国から選りすぐりのメンバーを集められたアルゼンチンメンバーの中でも、ディアスの存在感は圧倒的であり、 彼さえいてくれれば負ける筈が無いという気持ちもメンバー達の中にはあったのである。 ようやく暗い顔が鳴りを潜めた一同を見ながら、冷たい笑顔を浮かべるディアス。 ディアス「(そうさ、俺は天才ファン=ディアス。 予選で敗退なんて真似、許されないんだよ)」 孤独なファンタジスタは、無謀な戦いを前にしても決して一歩も退く気はなかった。 天才と呼ばれる者には、常に結果が求められるという事を彼は誰よりも知っていたのである。
[290]森末(仮):2015/01/30(金) 01:32:42 ID:??? こうして各国が準備を進め、いよいよ大会が明日まで迫った頃。 板野は自室で明日に備えて早めに就寝する準備を整えていた。 板野「いよいよ明日が開幕か〜。 ドキドキするなぁ。 さて、もう寝る準備は出来たけどこれからどうしよう? 誰かの部屋に行ってみるのもいいかもしれないし、 監督と明日のアルゼンチン戦について話してもいいかもしれないな」 A.このまま寝る B.誰かの部屋に遊びに行く(更に分岐します) C.見上の部屋に行く 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[291]森崎名無しさん:2015/01/30(金) 01:33:27 ID:ESfNpoGk C
[292]森崎名無しさん:2015/01/30(金) 01:33:31 ID:7lxZswFY B
[293]森崎名無しさん:2015/01/30(金) 01:33:58 ID:iu2PpD0o B
[294]森崎名無しさん:2015/01/30(金) 01:34:59 ID:??? スタメンはランダムでいくのか
[295]森末(仮):2015/01/30(金) 01:38:50 ID:??? >B.誰かの部屋に遊びに行く(更に分岐します) ================================================================== 板野「そうだなぁ、誰かの部屋に行ってみようっと。 問題は誰の部屋に行くかだけど……どうしようかな?」 ※全日本Jrユース参加者の名前を「1名」記入してください。 コーチとして参加している三杉、既に合流している若林も選択出来ます。 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
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0ch BBS 2007-01-24