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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】
[400]393:2015/01/31(土) 14:32:00 ID:??? >>396>>397 見逃してた。スマンかった。
[401]森崎名無しさん:2015/01/31(土) 18:19:32 ID:??? +6くらいの地上シュートはありそうだよね。 ランピオンもマーガスには及ばないらしいので 必殺ポストプレイは持ってなさそう。
[402]森末(仮):2015/02/01(日) 00:52:02 ID:??? >>381-382 >>384 乙ありです。 >>388-389 スカイラブ系の技は任意発動ですね。 カットはパスカットの時に使えるだけで、ハイボールのクリアはスカイラブクリアになります。 >>391 前者のつもりです。 このスレは基本的に本編のルールを適用していますが……本編でポストプレイをカットで判定した場面が記憶にないので、 このスレでもポストプレイとの判定の際はパスカットでなくクリアーを使う予定です。 >>397-398 >>401 はい、地上シュートは持ってます。ただメガロゾーンよりは弱いです。
[403]森末(仮):2015/02/01(日) 00:53:06 ID:??? >★対戦相手はディアスなので→ ハート9 =見上「GKは……若林源三!」★ ========================================================================== 若林「はい!」 若島津「!!」 そして誰もが注目をする、ゴールキーパーの発表。 見上に名を呼ばれた若林は勢いよく返事をし、逆に若島津は目を見開き驚く。 若島津の中で、既に自分は若林とも遜色ない程の実力を身に着けていたという自負があったのだから、彼が収まる筈もない。 ギラギラとした視線を若島津から送られながらも、見上は淡々とした口調で詳細に渡る戦術の説明をしていく。 見上「まずは対戦相手の事を説明しておこう。 今日戦うアルゼンチンJrユース……南米の強豪として名高いチームだが、何故かタレントが少ない。 要注意人物と言えば、MFのファン=ディアスくらいだ。 ハッキリ言って、奴のワンマンチームと言っていいだろう。 しかし、このディアスが曲者だ。 松山」 松山「はい」 見上「今日の試合、奴と勝負をしようなどと思うな」 松山「えっ……?」 ファン=ディアス。 本編においても原作においても、その実力と存在感は抜群。 圧倒的なドリブルをはじめとして一対一の勝負にはほぼ全ての面に秀でており、正に「天才」という名に相応しい選手である。 その天才を前にして、見上は誰一人として全日本の選手が敵わないとまで考えていた。 それ程までに、彼の実力の高さを研究すればするほど思い知らされたからである。 見上「松山だけではない。 いいか、守備の際……ディアスがボールを持った時には、必ず一人で立ち向かうな。 複数人で奪いに行け。 最悪、PA内に引きこもる事も考慮しろ」 早田「待って下さいよ、PA内に引きこもるったって、そうしたらミドルシュートを打たれっぱなしじゃないですか?」 見上「その為の若林だ。 いけるな?」 若林「! はい、任せてください。 PA外からのシュートは、俺が必ず防いで見せます」
[404]森末(仮):2015/02/01(日) 00:54:39 ID:??? 一対一の戦いを絶対に挑むなと言い含め、更にはボールカットを無視してPA内に引きこもる事をも厭うなという見上の発言に、 早田をはじめとして選手たちからは異論が巻き起こる。 常識的に考えれば、例え相手が主力選手でどれだけドリブルが上手かろうともシュートを打たれる前に止めるのが定石だからである。 しかし、見上はその点についてもしっかりと考えていた。 例えPA内に引きこもり相手が易々とミドルシュートを打とうとした所で、GKはPA外からのシュートに滅法強い若林。 これならば十分に対抗策となるだろうと判断をしての事である。 見上「ディアスはミドルシュート――あの年齢にして、ドライブシュートを持っている程の選手だ。 だが、それ以上に脅威となるのがドリブルからのキーパーとの一対一だ。 それだけは絶対に避けねばならん」 中山「(早田をマークにつける……程度じゃ駄目だという判断なのか?)」 見上「何度も言うが、必ず複数人で奪いに向かえ。 そうでなければ奴からボールを奪うのは不可能だ。 若林、お前も気を付けておけ。 万が一にも一対一になる局面が出た場合、どうしてもドリブルに注意をしたくなるだろうが……。 奴にはループシュートもある。 どちらにも備えられるようにしておけ」 若林「はい」 若島津「(一対一とミドルシュートに対する強さからの若林起用か……)」 見上「では改めてフォーメーションを発表する」 −J−H− J反町 H板野 −−−−− G−I−F G沢田 I松山 F岬 −−−−− −−E−− E井沢 D−B−C D早田 B中山 C中里 −−A−− A中西 −−@−− @若林
[405]森末(仮):2015/02/01(日) 00:55:47 ID:??? 見上「攻撃については今更言う事もない。 アルゼンチンの守備力は、世界レベルで見れば明らかに低い。 FWだけでなく、MF陣も積極的にゴールを狙って行け」 板野「(バーストマグナム温存もありかな? でも折角だし打っておきたい気もする)」 反町「(なんとか結果を出さなきゃな……世界レベルで見れば低いと言われる守備を相手にゴール出来なきゃ話にならないぞ)」 松山「(絶対に一対一で勝負するな、か……。 俺の実力では、敵わないと思われてるのか? くそっ! ファン=ディアス……天才、か)」 岬「(上手くアシストをつけられればいいんだけどね。 後は程ほどにゴールも狙って得点力のアピールもしておきたい)」 沢田「(いくらなんでも僕がゴールは無理だよね……)」 見上「守備については先ほど言った通りだ。 ディアスはドリブルをすればするほど調子を上げてくる……下手に動けばあちらの思うつぼになるぞ」 井沢「(ドリブルすればするほどって来生みたいな奴って事か? ただ、話しぶりだと次元が違いそうだ……)」 中山「(さァ、いよいよ世界と戦う時が来た! ……やるぞ!)」 早田「(どんなドリブラーだろうと俺が止めて、全日本に早田誠ありって所を見せねぇとな)」 中里「(ドリブラーか……はて、如何ほどの使い手か)」 中西「(早田にタックルの秘訣教わってて正解やったなぁ。 なんとか結果出せたらええけど)」 若林「(今日こそパーフェクトに抑える! そうすれば見上さんの信頼も幾ばくかは回復する!!)」 こうして試合開始を前に、見上は最後の訓示を述べて口を閉じた。 ミーティングが終わると、ある者は気合を入れ、ある者は平静を装い、ある者は誰かと喋る事で気を紛らわす。 しかし、誰もかれもが緊張をしているのは明らかであった。 これからの日本サッカー界を変えてゆく彼らも、世界に飛び出して未だに成果を残せていない。 果たして自分たちの待ち受ける未来が明るいものか、暗いものか。 期待と不安が胸中に綯交ぜになったまま、彼らは試合開始時間までを過ごしていくのだった。
[406]森末(仮):2015/02/01(日) 00:58:01 ID:??? そして試合時間がいよいよ迫り、両チームはスタジアムに姿を現した。 ワーワー! ワーワー!! 実況「さァ大歓声の中、両チーム選手の入場です! 日本対アルゼンチンのオープニングゲーム、入場行進を終えた各国の選手たちがこの模様をスタンドから観戦します!」 実況の言う通り、スタンドには各国のメンバーがずらりと並び観戦をしていた。 西ドイツ、フランス、イタリアといった主要国は当然として、ウルグアイなどといったダークホース。 弱小国と見られている国もまた、その中にはいる。 カルツ「お、出てきた出てきた。 ありゃ、ゴールキーパーはワカバヤシかい」 シュナイダー「(ワカシマヅは出てこないのか……)」 ピエール「(ミサキはスタメンに入ったか。 君のプレイ……実戦で是非俺に見せてくれ)」 ヘルナンデス「みんな、注意して見ておけよ。 全日本はハンブルグに引き分け……そしてアルゼンチンも強豪国だ。 どちらも油断できない相手だぞ」 ストラット「……なんだか全日本のメンバーは俺達が偵察した時に比べて入れ替わっていないか?」 ランピオン「確かに。 あの目立つ双子も外れてるな……」 ビクトリーノ「(ディアス……確かにお前は大した奴だけどよ、お前1人じゃどうしようもねえだろ。 ……まぁ、ウチも似たようなもんだけどよ)」
[407]森末(仮):2015/02/01(日) 00:59:43 ID:??? 特定の選手を応援する者、或いは国を応援する者、純粋に偵察の為に観察を続ける者。 いずれにせよ各国の選手たちが見守る一方で、まったく関係なく試合を見る者も存在する。 響「おー、出てきたぞ! 板野くん、みんなー! 頑張れー!!」 真「前評判だと、アルゼンチンはかなりの高い評価なんですよね? 大丈夫かな……」 プロデューサー「勝利の女神様は日本についてるんだ。 大丈夫でしょ。 2人もいるんだしね」 森末「(……やっぱりパスカルやガルバンがいないな。 でもディアスは強敵だよ、頑張れ板野)」 全日本を応援するアイドル2人とそれに付き添うやたらと筋肉モリモリで葉巻を咥えたプロデューサー。 陰に隠れるようにしてこそこそ試合を観戦する、板野の保護者的存在森末である。
[408]森末(仮):2015/02/01(日) 01:01:14 ID:??? しかし、そんな彼らとは対極に――本来ならばここにいない筈の者達もいた。 翼「凄いな……本当に俺達が戦った時と順番が入れ替わってるのか。 それに、若林君が最初から出場してる……」 森崎「ケッ、若林なんざディアスにもういっぺんボロボロにやられるのがオチだろうがよ」 この大会――その初戦と2戦目の立場を入れ替え、運命を狂わせた元凶である者。 森崎有三と大空翼、そして彼らに力を貸す2人の男女である。 彼らは隠れる事なく、堂々とスタンドの席に座りこの試合を観戦していた。 高橋「ふぅ……どうせこの試合も、日本が勝つだろうね。翼がいなくても。 君のせいだよ、ニネー」 ニネー「どうでしょうね、それは。 実際にパスカルくんやガルバンくんがいても、彼らはあくまで添え物。 多勢には影響しないでしょうから……ふふ」 アルゼンチンを弱体化させた張本人であるニネーに対し、高橋は刺々しい物言いで突っ込みを入れるのだが、 ニネーはやんわりとかわすだけで微笑みを絶やさない。 正に絶世の美女である。 ニネー「それにこうした方が物語も盛り上がりますからね……後々」 言いながら、視線をフィールドから観客席へと移すニネー。 それに伴い、高橋も苛立った様子ながらニネーとは別の方向へと視線を向けた。 高橋「……先の長い話だ。 これが君の言っていた二手三手先の手かい?」 ニネー「先が長くとも時間をかければそこまで辿り着きますわ。 それはあなたもご存知でしょう」
[409]森末(仮):2015/02/01(日) 01:02:23 ID:??? ニネーが視線を向けた先……そこには3人の男がスタンドにいた。 1人の少年は黒髪で、精悍な顔つきをしていた。 彼はギプスを足につけ、松葉杖を手には持っていた。 この少年は、入場を続けるアルゼンチンの中心にいるディアスに視線を投げかけ……表情を悲壮に歪ませていた。 1人の少年は茶髪で、3人の中では1番の大柄な男であった。 大柄さでは全日本の次藤らにも負けず劣らずであり、その巨漢は正に圧巻の一言。 しかし、彼もまた負傷をしているらしく左腕には包帯が巻かれていた。 この少年は、悔しそうに歯噛みをしながら苛立ちを隠しきれない様子で足を揺すっていた。 1人の少年は同じく茶髪で、その髪の長さは肩程まで伸ばした美形と言える男だった。 彼もまた大柄であり、特にその足は見るからに逞しく、それから繰り出されるキック力は世界でも屈指のものだろうと思われた。 彼もやはり、負傷をしたらしく頬に絆創膏が貼られていた。 ただし、目に見えての異常はそれだけであり……3人の中では1番の軽傷と言えたであろう。 この少年は2人の少年に挟まれるようにして座っており、ただ俯いていた。 見る者が見ればわかったであろう。 彼らがアルゼンチンJrユースの主力選手となる筈であった事に。 そして、ここにもう1人足りない選手を入れて4人――。 今、フィールドで立つディアスを含めた5人こそが、アルゼンチンの未来を担うプレイヤーとして期待をされていた事を。 パスカル「……ディアス」 ガルバン「くそっ……! どうして俺達があそこに立ててない……これじゃあ……」 アラン=パスカル。ガブリエル=ガルバン。 バティン「…………」 マリオ=バティン。 今この時、スタンドにはいない筈の者。そもそもこの世界には存在をしない筈の者。 彼らは一同に会し、試合が始まる時間を――死刑宣告が始まる時を待つようにして、待っていた。
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0ch BBS 2007-01-24