※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
集いし夢の結晶利根ねーさん
[137]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 22:05:33 ID:??? 那珂ちゃんと利根姉さんと月影先生 うむ! 何だかワクワクしてきたよ!
[138]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 22:26:15 ID:??? 北方海域作戦を担当する、新設の鎮守府。 その入り口前に、黒髪の女性が建物を睨むようにして立っていた。 彼女の名は、月影千草。 かつて提督として艦隊を率い、人類の制海権を大幅に広げた英雄と呼べる人物であった。 月影提督「…そう、ここにあの子の妹が」 しかし彼女は片目の負傷を理由に提督業を退いており、現在は後方で余生を過ごしていた。 さて。そんな彼女が再び前線に立った訳はさして難しいものではない。 同じく一線を退き、後進の育成を行っていた彼女の元秘書艦…金剛たっての願い、それだけである。 月影提督「(彼女も私も、甘くなったものね…)」フフ 深海棲艦が未だ制海権を持っている北方海域の人事がそんな個人的な理由で決まっていいのか。 そういう声がないでもなかったが、『月影千草』の復帰となれば受け入れる声の方が大きかった。 栗色のショートカット「あっ!そこのおばさんが、お姉様の言っていた人ですかーっ!」ブンブン 月影提督「………」 犬っぽい失礼な艦娘「あれぇ?違うのかなあ?あれぇ…」 月影提督「貴女は比叡ね。金剛から話は聞いています」 比叡「あっ…はいっ!」ビクゥッ
[139]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 22:42:10 ID:??? 金剛は自分の身内に対して甘く採点しているようだと、月影は溜息を吐く。 彼女が聞いていた話では、もう少しばかりしっかりとしているイメージだったのだが。 比叡「えっと…。おばさんがうちの司令ってことですよね?」 月影提督「少し貴女は外向きの言葉を覚えなさい。金剛はその辺りが甘かったようね」ジロ 比叡「ひっ、ひえー!」ビクゥッ 月影提督「艦隊の総員は執務室に揃っていて?」 比叡「いっ、いえ…まだですっ!」 月影提督「そう。なら、ひとまず全員の顔を見ていくとするわ。…比叡」 比叡「は、ハッ!司令の道案内をさせていただきます!」ビシィ 比叡「(と、とは言ってもどこに行こう…?)」 ☆どこいく? 1. 艦娘寮 2. 食堂 3. トレーニングルーム 4. 中庭 5. 執務室
[140]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 22:43:18 ID:??? 2
[141]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 23:03:38 ID:??? 比叡「(そうだ!怖い人でも美味しいご飯を食べればいい顔になるはず!)」 比叡「…と、いうわけでここが食堂ですよ!美味しいんです!」 月影提督「(広さは十分…。増員をしてもしばらくは問題はないでしょう)」 比叡「司令!ご飯を食べていかれますか?」 月影提督「いえ、今は必要ありません」 比叡「そ、そうですか」 比叡「(うぅ、取っつきづらいなあ…)」 敬愛する姉、金剛が尊敬している…ということで比叡もある程度好感を持っていたのだが…。 いかんせん、見た目にも怖いし言葉も怖い。 比叡はすっかりなんと話しかけるべきか迷ってしまった。 そんな彼女を救ったのは、ちょうど食事に来ていた重巡…青葉だった。 青葉「比叡さん?比叡さーん。ご飯でも食べに来たんですか? ならですね、こっちの定食Dは豚骨が……あれ?そちらの方は? そちらの方が私たちの司令ということでいいんでしょうか?」 比叡「あ、ああうん!この人が例の…」 青葉「おおっ!本物ですよ本物!比叡さんはご存じないのですか? 提督中の提督、行ける伝説! ニンジャ!深海キラー!月影千草! いやー!光栄です!あ、私も自己紹介しておきますね、重巡洋艦、青葉です!」
[142]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 23:12:15 ID:??? 月影提督「……。月影よ。よろしく」 青葉「むー。意外にシャイなんでしょうか?伝記とか書いて一旗揚げたいのになー」 重巡洋艦、青葉。 初対面から言葉のシャワーを浴びせかけてきた彼女は、改めて紹介されずとも性格は把握できた。 月影提督「自分の作戦を元に書きなさい。戦果を挙げる時間はいくらでもある」 青葉「………ほう!さすがは、ですね。彼女たちもいますし…上は本気でこの海域を取る気みたいですね」 比叡「えっ?」 青葉「いえいえ、比叡さんには何も。それではまた後で、司令官」タッタッ 月影提督「………比叡」 比叡「ひえっ!?」 月影提督「次に行くわよ」 ☆どこに? 1. 艦娘寮 2. トレーニングルーム 3. 中庭 4. 執務室
[143]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 23:14:04 ID:??? 2
[144]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 23:31:55 ID:??? 比叡「とは言っても…。うーん、何か見たいのとかありますか?」 月影提督「そうね。訓練所を見せて頂戴」 比叡「えーと、トレーニングルームですね!わっかりました!」 鎮守府の離れの一角に、スペースを広めに取られたトレーニングルームがある。 近くには模擬専用の海域も広がっており、かなり重視されていることが伺えた。 月影提督「器具も一通りは揃っているようね」 比叡「あっ、違いますよ司令。それほとんど、赤城さんの私物です」 月影提督「赤城…。航空母艦ね。彼女は?」 比叡「多分訓練してるんじゃないですか?あの人、ここ来てからご飯の時以外は訓練してますし」 月影提督「へぇ…」 比叡の言葉に少し感じるものがあったのか。 月影はそっと部屋の奥へと視線を向ける。 月影の感性→!num 赤城→!num 数字一致で恐ろしい子となります
[145]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 23:34:12 ID:??? 月影の感性→ 6 赤城→ 5
[146]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 23:39:56 ID:??? おしい
[147]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 23:54:30 ID:??? 赤城「……」ヒュッ ドスッ 赤城「……」ヒュッ ドスッ 月影提督「艦載機の発着の練習のようね」 比叡「わかるんですか?…あっ、そういえば前に提督してたんですもんね」 ひたすら専心し、単純な作業を繰り返す。 言葉にすれば簡単だが、実際にそれを行うのは途轍もない狂気だ。 その一事だけで、月影は赤城の持つ歪みを垣間見る。 赤城「……」グッ… 月影提督「そこまで」 赤城「!……すみません、お客にも気づかず」ニコ 比叡「あ、いいんですよー。こっちこそ訓練の邪魔しちゃいましてすいません!」 赤城「いえ、構いませんよ。そちらは私たちの提督でしょうか?」 比叡「はい、そうです!」 赤城「………」ジッ 月影が赤城の本質を見抜いたのと同時に、赤城もまた月影という提督を見抜いていた。 つまり、兵器たる自分の性能を引き出してくれる使い手と認識していたのだ。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24