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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
[582]森末(仮):2015/02/21(土) 00:19:35 ID:??? バティン「……ディアス」 ガルバン「パスカル、どう思う? この試合……勝てるだろうか?」 パスカル「ゴールを奪う事は、ディアスが本調子なら問題ない。 絶対に奪えるんだ! 後は……結局、みんなが守り切れるかどうかに全てがかかってる……」 これから始まる試合を、バティン達は固唾を飲んで見守っていた。 全日本に負け、既に決勝トーナメント進出は不可能に近い。 故に、彼らが望む事はただ一つ――この試合を、出来るだけディアスの名誉を守る終わり方にして欲しいというものだけ。 ジョアン「十中八九、イタリアが勝つ。 火を見るより明らかじゃ」 アルシオン「ストラットならばアルゼンチンを相手にゴールを割るのは難しくなく、 ジェンティーレとヘルナンデスが守るゴールは全日本のそれより更に鉄壁……ですか」 ジョアン「うむ……しかし、サビチェビッチめ。 今朝になって姿を消すとは、いったいどういうつもりか……。 よもや、昨日言っていた言葉は本気だったというのか」 アルシオン「(見なくていいのか、それとも見たくなかったのか? サビチェビッチ。 貴様の惚れ込んだ英雄は、昨日以上の苦戦をしそうだぞ?)」 ジョアンとアルシオンは、余裕を持って見守っていた。 心情的にイタリア寄りである彼らはイタリアの勝利を確信しつつ、 今朝になって姿を消した男――アルゼンチン国籍を取得すると息巻いていたジャン=サビチェビッチに思いを馳せていた。 そして、いよいよ試合時間が近づく。 ヘルナンデス「君との対決を愉しみにしていたよ、アルゼンチンの天才。 今日は互いに、ベストを尽くそう」 本来の歴史と、立場を入れ替えた虐殺劇。 ディアス「そうか……なら、俺も全力で行かせてもらうぜ」 その一戦が、始まる。
[583]森末(仮):2015/02/21(土) 00:20:35 ID:??? 一旦ここで区切ります。続きは今日中に出来るかちょとわからないです。
[584]森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:21:38 ID:??? 一旦乙です。とうとう始まる…
[585]森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:25:47 ID:??? 一旦乙です。 ひっそりと伏線らしきものが二つ…
[586]森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:25:49 ID:??? それでもディアスなら…ディアスならきっと何とかしてくれる
[587]森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:35:17 ID:??? イタリアのモブはボールカットと繋ぐ能力が高めだから中盤に中里使ってカットにガンガン行くのも手 どうせ乱費怨に放るかバンビーノに渡す展開が多いだろうし
[588]森末(仮):2015/02/21(土) 01:36:15 ID:??? アルゼンチン対イタリア。 2日目の試合の中で、1番注目を集めていた試合と言って過言ではない。 南米の雄アルゼンチンに、カティナチオと称される守備力が自慢のイタリア。 昨日の試合で……敗北をしたとはいえディアスの実力の高さをわかっている観客たちは、 如何にしてイタリアが守るのか――果たしてディアスの攻撃力はイタリアに通用するのかと予想を始める。 無論、それはこの大会に出場をしている多くのライバル達も同様である。 ピピィイイイイイイイイイイイッ!! ディアス「よっしゃあ! それじゃいっちょ行くとするか!」 ダダダダダーッ!! ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 観客「お、ディアスが突っ込んだ!」「またかよ!」「今日も出だしだけじゃねーだろうな!」 そして、笛が鳴り――アルゼンチンボールでの試合開始と同時に、ディアスは昨日の日本戦同様中央突破を開始した。 この姿に観客からはもう一度華麗で天才的なゴールが見られるかという期待の歓声が半分。 その後は少し期待外れだった事からの野次が半分飛び交う。 ディアス「(黙って見てろってんだ! 俺は負けない! 俺は天才、ファン=ディアスだからな! ん?)」 ヘルナンデス「みんな、予想通り来たぞ! 作戦通りに動け!」 イタリアメンバー「「「おう!!」」」 そんな声の中でディアスはドリブルで猛進していたのだが、やがて誰もチェックに来ないのに気づき前方を見やる。 するとそこにはMFまでもが下がり、完全にPA内を固めるイタリア守備陣の姿があった。
[589]森末(仮):2015/02/21(土) 01:37:17 ID:??? 松山「イタリアはPA内を固める作戦で来たみたいだな」 早田「昨日ウチが考えたのと同じだな。 もっとも、こっちは中盤で松山が止めまくってたが」 岬「2段構えで守るか、最終ラインで止めるか……だけどイタリアは後者を選んだわけだね。 引いて守ってカウンター、というのがイタリアの伝統的な戦術の1つな訳だし、納得だよ」 板野「(そうか、イタリアのアドバンテージの1つとして、先にディアスの実力を知れてるってのがあるんだ。 だからこうやって無闇に突撃してディアスの調子を上げさせないようにしてる……)」 この戦術の意図を、全日本メンバーは即座に理解をした。 恐らくは昨日の試合でディアスの特徴――ドリブルをする毎に調子を上げる事をイタリアも把握しており、 ならば不用意にチェックをかけるのではなく最終ラインで止めようという作戦である。 ディアスもイタリアがこの陣形を敷いた理由を察知しながら、だからといって他に攻撃の手立ては無い。 何よりも自分のドリブルならばどれだけ人数をかけられようと奪われる気は一切していなかった。 ディアス「そうやって人数をかけて止められるもんなら……止めてみなぁぁあっ!!」 スタタタタタターッ!! 実況「イタリア、ここはPA内に引いて堅く守る! これはあまりにも堅牢な壁と言っていいでしょう! しかし、この密集地にも関わらずディアスくんが飛び込む! ミドルシュートは打たない、飛び込みます! 果たしてこれは突破なるか!?」 ディアスの考えは決して外れではなかった。奪われる気がしないというのも、間違いではない。 事実、イタリアの殆どのDF達はディアスの動きについていけすらしないのだ。 本来ならば、ディアスが早々に得点を上げていた場面だろう。 ズドガガガガガッ! バチィィイイッ!! ディアス「なにィ!?」 ジェンティーレ「ちぃっ!! (この俺が零れ球にするのが精いっぱいだと!?)」
[590]森末(仮):2015/02/21(土) 01:38:27 ID:??? だが、違う。本来とは違うのである。 このイタリアには、ヘルナンデスと共にゴールを守る世界最高峰のDF――サルバトーレ=ジェンティーレがいたのだから。 中山「!!」 松山「なっ、なにィ!?」 早田「……なんだあのDFは!? 今、何しやがった!?」 板野「(ジェンティーレ……やっぱり、能力的には強敵だ。 能力的には)」 ワアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 実況「駄目だ! これは流石に無理があった! ディアスくん、ボールを零した〜っ!! 止めたのはジェンティーレくん、凄まじい勢いのタックルでディアスくんの突破を阻んだ! ディアスくん、ゴールならず〜っ!!」 観客「うおっ、すげえタックル!」「ディアス、また駄目かよ〜」「今のはイタリアが凄いんだって」 ディアス「ぐ、ぐ……(畜生、なんだってんだコイツは?)」 ヘルナンデス「よし、ナイスだジェンティーレ! その調子で頼むぞ」 ジェンティーレ「ふん、言われるまでもないさ。 そして次は確実にしとめる」 ディアスのドリブルは、間違いなく世界でもトップレベル――否、トップだった。 しかし、同じくジェンティーレは世界トップのDFだった。疑いようもない程の。 もしも一対一の勝負ならばわからなかった。或いはディアスが突破をする方が、確率的には高かったかもしれない。 ただし、今のジェンティーレには数的有利があった。密集地という地の利もあった。 その状況で彼を抜き去るというのは、如何にディアスといえども難しい。
[591]森末(仮):2015/02/21(土) 01:39:47 ID:??? バサレロ「さぁ、今度はこっちの番だ! 頼むぞ!」 バコーンッ!! ディアス「し、しまった!」 そして、ボールをフォローしたイタリアはすぐさまロングキック。 お得意のカウンター戦術で、逆にこちらが先制点を奪おうと攻勢に出る。 慌ててディアスは戻るものの、当然ながら蹴りだされたボールの速度には追いつく事が出来ず、飛び上がったボールは中盤まで戻され……。 バッ! ババッ!! ランピオン「そーらよっ!」 ガレヤ「た、高い!?」 マーガス「(……あれが噂のイタリアのポストプレイヤーか)」 政夫「(げげっ、ポストが無くてあれだけ飛べるのか)」 和夫「(俺達もジャンプ力なら負けてないけど、そもそもの上背が足りないもんなぁ……)」 若島津「(あの程度の高さなら弾き返すのに苦労はせんな)」 このハイボールにはローマの鷹――イタリア国内で有数のポストプレイヤーとして名を馳せるランピオンが合わせ、 共に飛び上がったアルゼンチンDFの数段上を行きあっさりと落とす事に成功する。 マリー「キャッ、ランピオンさんが映ったわ!」 因みにこの時、西ドイツのマリーは小さく喜んでいた。
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0ch BBS 2007-01-24