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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
[636]森末(仮):2015/02/22(日) 00:56:17 ID:??? ジェンティーレ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 子ザルがぁぁぁあああっ!!」 そんな彼が、弾かれたようにディアスの"狙い通り"にボールを奪いに向かうのは必然であり。 ディアス「(かかった! やっぱり熱くなりやすいタイプだなコイツは。 よし、後はこのまま……!)」 ダダダダッ!! それを見た瞬間、ディアスがリフティングを止めて"予定通り"ドリブルで進撃をするのも必然であり。 ジェンティーレ「見ていやがれ! この俺は……臆病者などでは決してない! 誇り高い、アズーリの一員だァァァアッ!!」 ドガシャーンッ!! ディアス「ぎゃあああああああああっ!!(と、ここまで叫んでも不自然じゃないタックルってのは褒めておいてやるぜ)」 交錯した瞬間、ジェンティーレの鋭いタックルがディアスのボールを完全に捉えてディアスを吹き飛ばしたのも必然だった。 ジェンティーレ「ハーッハッハッハ! 何が天才だ! ただのリフティングが上手いだけの大道芸人の間違いじゃないのか?」 ディアス「(だが、頭は良くないな)」 ピピィーッ!! ジェンティーレ「な……なに?」 ヘルナンデス「しまっ、た……そういう、事か……!(昨日の試合で憶測は出来た筈だったのに……!)」 そして――熱くなりすぎていたジェンティーレのタックルが、角度のせいでディアスの足を削ったかのように見られ、 審判が笛を吹き鳴らしながら高笑いをしていた彼の元に向かってきたのも必然だった。 唯一の偶然は、ディアスの予想以上にジェンティーレが熱くなっていた為、 "故意"であると判断をした審判が胸ポケットに手を持って行っていた事。 当然、これを見てジェンティーレが高笑いを止め顔面を蒼白とさせたのは言うまでもない。
[637]森末(仮):2015/02/22(日) 00:57:51 ID:??? >>595 >>596 乙ありです。 一旦ここで区切らせていただきます。続きは今日中に出来るかはわからないです。
[638]森崎名無しさん:2015/02/22(日) 00:59:28 ID:??? 乙です。ここでレッドだったら今回も矢車の弟行きですねw
[639]森崎名無しさん:2015/02/22(日) 01:04:15 ID:??? 乙です。 本編で遂行できなかった作戦をやってくれるとは
[640]森崎名無しさん:2015/02/22(日) 01:14:51 ID:??? ここでレッド出てくれると次のイタリアでは慈円手入抜きになるが果たして
[641]森崎名無しさん:2015/02/22(日) 01:17:33 ID:??? 退場させてくれたら菓子折りもってお詫びとお礼に行こう
[642]森崎名無しさん:2015/02/22(日) 01:19:03 ID:??? 本当に退場したら矢車さんに連絡して引取りに来てもらおう
[643]森末(仮):2015/02/22(日) 02:01:28 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!? 実況「あーっと! これはジェンティーレくん、鋭いタックルでディアスくんを吹き飛ばしましたが……。 いけない、これはいけません! 反則! 反則を取られました! どうやら審判は苛立っていたジェンティーレくんが故意に足をかけたと判断したようです! これにはカードが出るようですが……おぉっと!?」 スッ…… ジェンティーレ「うっ……!」 ディアス「(ちっ)」 実況「イエロー、イエローカードです! ジェンティーレくん、イエローカードを貰いました!」 観客「レッドカードじゃなかったか」「レッドならイタリアは一気に危なくなってたな」 不幸中の幸いとも言うべきか、ジェンティーレの反則はイエローカードで済んだ。 無論、済んだ――というにはあまりにも大きな代償である。 ジェンティーレという強固な要塞と、ヘルナンデスというヨーロッパNo.1キーパー。 彼らイタリア守備陣の柱が一本でも崩れれば、ディアスに簡単に翻弄されるのは誰の目にも明らかだったからである。 一発で退場ではなくとも、これでジェンティーレが動きにくくなったとなれば、イタリアにとって痛いのは当然だった。 井沢「ディアスの野郎! またやりやがったな!!」 岬「うん……恐らく、そうだろうね。 激しく痛がっていたけれど、動きに支障はないようだし……」 松山「………………」 板野「(ジェンティーレ……お前って奴は……)」
[644]森末(仮):2015/02/22(日) 02:02:39 ID:??? ジェンティーレ「………………」 ヘルナンデス「ジェンティーレ!」 ジェンティーレ「ヘルナンデス……」 ヘルナンデス「……俺から言う事は、何も無い。 お前は傲慢だが、馬鹿ではない。 そうだろう? ならば……俺から言う事は、何も無いんだ」 フィールドではジェンティーレがなんとも形容しがたい表情をしながら、ヘルナンデスの元に歩み寄っていた。 頭に血が上り作戦に背いたという罪悪感、ボールを奪った筈なのにディアスに引っかかり反則を受けた事に対する恥じらい、 何よりもPKを与えてしまったという事に責任を感じながらも――それを素直に謝れない、己のプライド。 それらを混ぜた表情は、形容しがたい――としか表現を出来なかった。 そして、それを受けながら……ヘルナンデスはあくまでもクールに言い放った。 優しい口調でもなければ、厳しい口調でもない。 少々短気なジェンティーレとはいえ、一度覚えた失敗を二度と繰り返すような者ではない事をヘルナンデスは理解していた。 よって、厳しく叱責をする必要は無い。 また、この程度で落ち込みプレイに精彩を欠く程――ジェンティーレは弱気ではない。 よって、優しく慰める必要もない。 ヘルナンデス「この後も頼むぞ、ジェンティーレ」 ジェンティーレ「……ああ! わかっている……わかっているさ!!」 だからヘルナンデスはジェンティーレに対し、今後も頼りにしていると言うだけでよかった。 プライドの高いジェンティーレならば、これだけでいい方向に発奮をする。 頭に血を上らせるのではなく、冷静に、かつ闘志を燃やしてプレイに勤しむ筈だと――。 形容しがたい表情から一変、ディアスに対し敵意をむき出しに――しかし必要以上に熱くならずに睨みつけるジェンティーレを見て、 ヘルナンデスはそう確信をしていた。
[645]森末(仮):2015/02/22(日) 02:03:59 ID:??? その後、ディアスはあっさりと貰ったPKを決めて同点に追いついた。 如何にパーフェクトキーパーといえど、キーパーに絶対的不利なPKを止めるのは難しい。 同点に追いつかれたイタリアはすぐさま引き離そうと攻勢に出るも、ストラットはマークにあい封じ込められ、 ならばもう片方のFWであるランピオンを使ってはとなれば――。 ディアス「おりゃあっ!!」 ランピオン「ぐおっ!?(くそっ、チビの癖に高い!)」 昨日の試合同様、ディアスが守備に走りランピオンの思うようにはさせなかった。 とはいえ、ディアスが守備に回るという事は攻撃では使えないという事である。 アルゼンチンも何度か攻撃を繰り返すもののそこは守備に定評のあるイタリア、やはり堅牢。 こうして前半は1−1のまま推移し、ハーフタイムへと突入するのだった。 実況「イタリア対アルゼンチン、正に白熱した様相! ディアスくんがリフティングを始めた時はどうしようかと思いましたが、1−1と同点で前半を折り返します!」 観客「本当にあれはなんだったんだ?」「挑発してたんじゃないのか?」「だったら引っかかった方が馬鹿だぜ」 「お前奪いに行けとか煽ってなかったっけ?」「煽ってねーよ!」「挑発されても足にひっかけたら駄目だろ……」 ディアス「(同点か、昨日よりはマシ……なんだがこのままじゃいけねぇな。 点をとらねぇと勝てないんだ……ん?)」 ジェンティーレ「………………」 ディアス「よーう、後半もフェアプレイでどうかよろしく頼むぜ。 この将来大金を生む足に傷つけられちゃたまんねぇからな〜」 ジェンティーレ「………………」 ディアス「ケッ、無視かよ。 このムッツリが(まあこんだけ言っておけば内心カッカしてるだろ)」 そして、それぞれがベンチに引き揚げていく中で……ディアスは再び目が合ったジェンティーレに対し、挑発紛いの言葉を投げかけた。 しかし、これにジェンティーレは一切答えず、踵を返してイタリアベンチへと戻っていく。 無視をするジェンティーレに対し、ディアスはそれでも多少は効果があるだろうと踏んでいた。
[646]森末(仮):2015/02/22(日) 02:05:06 ID:??? ジェンティーレのようなタイプは、ディアスも良く知っている。 彼は天才であるが故に敵が多い。自分こそが才能を持つ者、自分はディアスに勝っていると思っている者。 そういった者達は往々にしてプライドが高く、そしてディアス自身の才能と実力を見せれば見せる程に、 苛立ちと焦りと怒りを燃やし自滅をするという事を、彼は知っていたのだ。 故に、ディアスは考えていた。ジェンティーレはここからはまともなプレイが出来ないだろうと。 既に自分に対して怒りを心頭させている彼は、プレイに集中出来ないだろうと。 ジェンティーレ「………………」 しかし、ディアスは知らなかった。 ジェンティーレは傲慢であり、プライドの高すぎる男である。 だが、馬鹿ではなかった。自身のプライドも大事だが、それ以上に大切な事を理解してもいる男であった。 ジェンティーレ「(恐らく、奴は俺が既に正気を失いかけていると思っているだろう。 ならば……)おい、お前たち」 ゴルバテ「えっ、なんだジェンティーレ?」 ジェンティーレ「後半、ディアスが突っ込んできた時だが……」 トリノ「(ジェンティーレが提案なんて珍しいな……)」 彼はベンチに引きあげながら、自分以外の――普段は役立たずと呼んでいるDF達に声をかける。 腸が煮えくり返りそうな程のディアスへの怒りを抑え、自分より地位の低い者達ともコミュニケーションを取るのは――。 全て、勝つ為。 彼はプライドがただ高すぎる男なのではない。 勝利する事を義務付けられた――誇り高き、アズーリなのだ。 ヘルナンデス「(やれやれ、普段からそれくらいDFとも仲良くしてくれたら俺も楽が出来るんだがな)」 なお、この様子を見ていたヘルナンデスは彼らに聞こえないようにため息を吐いていた。
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0ch BBS 2007-01-24