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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
[691]森末(仮):2015/02/24(火) 01:32:55 ID:??? 滝「お、終わったか……」 井沢「やっぱり予想通りイタリアの勝ちか。 しかも4−1の圧勝だぜ」 小池「ところで俺達とイタリアが得失点差で同じになったけど、これ明日引き分けたらどうなるんだ?」 三杉「大会の規定によるとPK戦になるようだね」 次藤「PKとなると運任せじゃからのう。 なるべく試合の中で決めたいとこタイ」 そして、全日本メンバーは試合が終わった余韻に浸りながらもこの試合の感想を互いに述べ合っていた。 予想をしていた通りだが、ディアスが退場をした後はイタリアが圧倒。 僅か20分足らずで3点を追加し、一気に得失点差で日本に並んだその実力は嘘ではない。 反町「特にあのストラットっていうFWはとんでもなかったな……」 政夫「それにランピオンって奴も相当だったぜ」 和夫「ああ、ありゃ俺達のデルタツインより上だったぜ」 若島津「あの程度の高さなら脅威にはならん。 俺が弾き返してやる」 特に今日の試合でハットトリックを達成したストラット、そしてポストプレイヤーのランピオンは両者共に注意が必要。 油断をすればいつ失点をしてもおかしくない程の火力の持ち主たちである。 中里「否、攻撃陣だけではござらん。 あの守備陣もまた脅威なり……」 中山「ああ、あのジェンティーレとかいう奴……あいつはあのディアスの突破を完全に阻んだんだ。 恐らく、今大会でもNo.1のDFと言えるだろう(悔しい事にな……くっ、もっと力が欲しい!)」 岬「その後ろに控えるキャプテンのヘルナンデスも、相当の実力者らしいからね。 今日の試合ではあまり出番が来ていなかったけど」 また、それ以上に脅威と言えるのは鉄壁の守備陣であった。 ディアスの突破を止めたジェンティーレの印象は彼らの心に深く刻まれており、 ヨーロッパNo.1キーパーと噂されるヘルナンデスも決して油断ならぬ相手である。 板野「(確かに……やっぱりイタリアは強い。 アルシオンがいなくても、攻守バランスが取れた凄いチームだ。 改めてそれがよくわかったけど……ここは何か言っておこうか?)」
[692]森末(仮):2015/02/24(火) 01:34:44 ID:??? A.「明日の鍵はどちらが先取点を取るかだ。 先取点が全てを決める」 先を見据えてそうな事を言う B.「ジェンティーレをどうかわすかだね。 明日は攻撃で工夫しないと」 ジェンティーレに要警戒だ C.「PKを与えた時の様子から見て、ジェンティーレは熱くなりやすいみたいだね」 ジェンティーレの弱点を指摘する D.「ストラットに打たせないようにするのが一番だな。 そこさえどうにかすれば失点の危険は半減する」 ストラット封じだ! E.「なあ若林、お前じゃなくてあのヘルナンデスって奴がヨーロッパNo.1なのはなんで?」 若林に質問する F.「俺達はディアスのいるアルゼンチンに4−1。イタリアは抜けたアルゼンチンに4−1だ」 内容の違いを指摘する G.「(いや、別に何も言わなくていいかな)」 豪快にマグナムスルーだ! H.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[693]森崎名無しさん:2015/02/24(火) 01:35:33 ID:0WsfnvnQ F
[694]森崎名無しさん:2015/02/24(火) 01:36:25 ID:UYOVNbkA B
[695]森崎名無しさん:2015/02/24(火) 01:36:55 ID:8c5N8urQ F
[696]森崎名無しさん:2015/02/24(火) 01:38:43 ID:??? 先取点とられたら怖いよな
[697]森末(仮):2015/02/24(火) 02:32:24 ID:??? >F.「俺達はディアスのいるアルゼンチンに4−1。イタリアは抜けたアルゼンチンに4−1だ」 内容の違いを指摘する =============================================================================================================== ここで板野は同じスコアではあるものの内容が違うという旨を説明した。 日本はディアスを有するアルゼンチンを相手に4−1。 イタリアは――後半からとはいえ、ディアスのいなくなったアルゼンチンを相手に4−1。 得点数も失点数も同じではあるものの、どちらが価値あるものかは一目瞭然である。 松山「ああ、そうだ。 俺達はあのディアスのいるアルゼンチンを相手に勝ったんだ。 尻込みをする必要なんて全くない」 山森「そうですね……でも、どうして内容に差異が出たんでしょうか? 単純に俺達が強いってだけではないと思いますが」 三杉「いい着眼点だね、山森。 勿論、これはチームの特色が出た形だよ」 山森「と言いますと……?」 三杉「まずイタリアは中盤の支配力が足りない。 ディアスが抜けるまでは、支配率では僕たちの方が高かった筈だ。 そのイタリアの頼みの綱はランピオンを使ったパワープレイだが、これもディアスによって封じられた。 だから最初の1点から加点をする事が出来なかったんだ」 松山「それにイタリアは守備が完全に最終ライン任せのようだからな。 言ってみれば、カウンター戦術に特化をしている。 ディアスが攻め込んでからのカウンターならばそれも効果的だったんだろうが、 あいつが守備に走っていた状況だと打つ手が無かったんだな」 次藤「なるほどのう。 なら明日はそこを突けば上手く戦えそうタイ」 板野「(わ、凄い。 みんな勝手に分析をしてくれてる……)」
[698]森末(仮):2015/02/24(火) 02:33:51 ID:??? そしてこの板野の発言には多くの者達が同意を示し、更には戦術的な観点から内容を指摘する者もあらわれはじめた。 何かと議論が好きな者も多い全日本である。 すっかり彼らは理詰めでも自分たちはイタリアに劣っている訳ではないと感じ、下手に怖気づく事は無かった。 板野「(しかし、イタリアか……明日は本当に、俺次第になりそうだ……)」 昨日のアルゼンチン戦が背番号10と10の骨肉の争いならば、明日は自身が堅固な錠前をぶち破れるかの戦い。 議論する者達の声を聞きながら、板野は爽やかな笑顔で引き揚げていくイタリアメンバーをじっと見つめるのだった。
[699]森末(仮):2015/02/24(火) 02:35:37 ID:??? その後、全日本メンバーはスタジアムから引き揚げ予定通り軽い調整の為にグラウンドに集合をした。 無理をせず、昨日の試合の疲れを解し明日の試合に備える文字通りの調整である。 監督たちからの厳命により過度の練習は禁止されていたのだが、人知れず猛特訓を己に課す者がいた。 新田である。 新田「(スピードを乗せたままのミドルシュート! 確かこうか……? いや、違う……)」 昨日板野から助言を受け、ビクトリーノの動きを注視した結果、その類稀な才能に気づいた新田。 自身と同じタイプながらも、その数歩先――数十歩先を歩くビクトリーノを見て、彼は奮起した。 年齢の差を言い訳にせず、自身の実力不足を嘆かず、一歩でも距離を縮める事を夢見て特訓をしたのである。 新田「(俺の日本の中での地位が低い事くらいはわかってる! 昨日も試合で全く結果を出せなかったんだ! このままじゃ駄目なのはわかってるんだ! だけど諦めたくない!! 諦めてたまるか!! あいつに出来て、俺が出来ないなんて事があってたまるもんか!!)」 功名心の塊であり、栄光を手に掴みたいともがく新田は思考錯誤を繰り返す。 彼は打たれ弱い面もあるが、気分が上り調子の時は決してへこたれないメンタルの持ち主でもあった。 目の前で自分が手本とするべき選手を見た事で落ち込むよりも先に這い上がろうと思えたのは、 板野がまずは世界の選手を目指せと暗に今の自分は弱いと言ってくれたせいかもしれない。 彼は己の弱さを自覚していた。自覚した上で、這い上がろうとしていた。 新田「(よし……これで決める! このままボールを持ってダッシュして……)」 ズダダダダーッ!! 新田「ここだァッ!!」 シュパッ……ズバァァアアアアアアアアアアンッ!!
[700]森末(仮):2015/02/24(火) 02:36:45 ID:??? そして彼は成果を上げた。 元々、才能はあるとされ――合宿で板野に付き合ってもらった結果、一歩ずつではあるが着実に成長を遂げてきた新田。 彼は僅か短時間での練習で自身が思い描いた、今日の試合で見た理想のシュート――ビクトリーノの持つ、 スピードをそのまま乗せたミドルシュートの開発に成功をしたのである。 新田「や、やった! 俺にも出来た!! 俺にも出来たぞぉ!!」 彼は誰も見ていないのをいい事に、大声を張り上げながら両手を上げて喜んだ。 無論、まだ足りない。 これでようやく新田はダイレクトだけでなくミドルでも一定の威力のシュートが打てるようになった、というだけである。 ビクトリーノのように華麗な突破も、スピードを生かした突破も出来ない。 守備に関しては、もっと出来ない。 出来る事は多少立花兄弟に劣るレベルのシュートを打てるようになった――ただそれだけである。 だが、それでも成果を出せた。たった1日で技を会得出来た。 ひとまず、それを喜んでも誰も新田を非難する事は無いだろう。 新田「よし、よし! これでまた一つ武器が出来たぞ! 後は試合で決めるだけだ……そして、このシュートの名前を高らかに宣言するんだ!!」 まだ彼は這い上がっている最中である。 地位も、知名度も、実力も、全日本の中では決して高い方ではない。 しかし、着実に彼は這い上がっていた――少しずつではあるが地の底から大空へ羽ばたこうとしていた。 やがて爪を持つ隼が世界を相手にその力を遺憾なく発揮するのか、それとも空に憧れた地中の隼は這い上がる事が出来ないままなのか。 それはまだ、わからない。
[701]森末(仮):2015/02/24(火) 02:37:50 ID:??? 三杉「(隠れて練習していたようだが……ふむ、隼シュートの威力が向上したか?)」 見上「(やれやれ、まあ結果を残したというなら見過ごすか。 改良されたらしい隼シュートもそれなりの武器にはなりそうだからな)」 板野「(おお、新田凄いや。 ビクトリーノを目指すよう言っておいて正解だったね。 隼シュートも中々の威力だ)」 松山「(隼シュートか……かなり威力が上がったようだな)」 若島津「(ふん、所詮は隼シュートだ。 二流、三流キーパーには通用するかもしれんが一流には到底通用せんだろうな)」 若林「(危うく失点しそうになったあのボレーと同程度の威力はありそうだな、あの隼シュートというのは)」 因みに隠れて練習をしていたつもりの新田だったが、彼の練習風景を見る者は見ていた。 そしてその見ていた者達全員は、彼が新シュートを開発したのではなく隼シュートの威力を底上げしたのだと判断していたという。 新田にとっての不幸は、本編でその名を知っている筈の板野までもがそれを隼シュートだと勘違いしていた事だろう。 新田「(……どうしよう、何か試合で決めても言うに言えないっていう嫌な予感がする)」 彼の予感が当たるかどうかも、まだわからない。 ※新田がシュートフラグを回収し隼シュートではなく「ファルコンクロウ」を習得しました。
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0ch BBS 2007-01-24