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【歴史は】俺inキャプ森9【繰り返す】
[851]森末(仮):2015/03/29(日) 01:33:02 ID:??? ガシッ!! ピエール「今日はお互いに、いい試合にしよう!」 板野「うん!」 やがて、彼らはがっちりと握手を交わし笑みを浮かべ合った。 ピエールは、ようやく己の苦労をわかってくれる者が――例え敵対するチームのキャプテンとはいえ、表れてくれた事に感動し。 板野はその生来の優しさから、ピエールを気遣って笑みを浮かべたのだ。 そこにはこの大会始まって以来、恐らくは初めてとなる純粋な気持ちでの互いに対する好意と気遣いがあったと言えるだろう。 岬「なるほど、ナポレオンは大会が終わったらシャンゼリゼのクラブチームに移籍する予定なんだ?」 ナポレオン「はい! なるべく多くの観客がいるチームで活躍が出来たらと思って!」 岬「(大衆に気に入られるのはプレイヤーの基本だもんね)そうなんだ。 僕もパリに住んでるから、もし良かったら移籍した時は見に行ってもいいかな?」 ナポレオン「勿論ですよ! あはは、楽しみだなぁ!」 岬「(よし、ピエールに続いてこっちもパイプゲット。 人脈はあるにこした事は無いもんね)」 因みに板野達が絆を深める一方で、岬とナポレオンもまたその仲を深めていた。 もっとも、こちらはナポレオンこそ純粋な気持ちで言葉を吐いていながらも、岬の方は利己的な考えで動いていたという。 松山「(ピエールって奴もいい奴みたいだな。 中心選手がこの2人なんだ。 フランスは相当クリーンなチームなんだろうな)」 若島津「(フン、身の毛がよだつ程の甘い三文芝居だ……)」 響「(サポーターの人たちは怖かったけど、フランスの選手たちはみんないい人そうだぞ!)」 真「(ピエールくんって初めて近くで見たけど格好いいな……ああいうのを王子様って言うんだろうな。 馬とかに乗って助けに来てほしい)」 ※板野のピエールに対する感情が 板野→(苦労人)→ピエール になりました。 ※ピエールの板野に対する感情が ピエール→(良い奴)→板野 になりました。 ※岬とピエール・ナポレオンの感情が 岬→(友人)←ピエール・ナポレオン になりました。
[852]森末(仮):2015/03/29(日) 01:34:21 ID:??? その後、挨拶もある程度済んだ所でピエールたちは去って行った。 去り際のピエールの表情は、実に晴れやかなものだったという。 閑話休題。 こうしてフランスとの出会いを終えた一同は、早速そのままスタジアムに入り観客席に陣取った。 今日のこのスタジアムで行われる試合は第一試合が西ドイツ対ウルグアイ。第二試合が全日本対フランス。 全日本が試合をする以前にまずは決勝に上がるチームを決めるべく試合が行われ、 一同は明日の決勝に備えてその試合を偵察、研究する事となっていたのである。 ワーワー ワーワー 放送「さァベスト4に残った4チームによる決勝トーナメント一回戦、 その第一試合は西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースです。 両チーム、試合前の軽い練習を行っております。 スターティングメンバーは大会初日から双方変わらず不動のベストメンバーで今日も相対します!!」 反町「西ドイツとウルグアイか……どっちが決勝に駒を進めるんだろうな」 三杉「西ドイツが優勢、と見るが……断定は出来ないな。 西ドイツはあまりにも守備が脆弱過ぎる。 少なくともGKに関して言えばウルグアイの方が若干上だろう」 新田「(でも、俺ならあのキーパーからでもゴールを奪える気がする……このファルコンクロウで!!)」 実況の言うように練習が行われる中、観客席の全日本メンバーは試合の展望について予想し合っていた。 大体の見解としては、やはり実際に戦ってその実力の高さを知ったが為か、シュナイダーのいる西ドイツが優勢という意見が多数。 しかし、西ドイツには守備力が無いという弱点もあり――。 逆にウルグアイは守備が優れているという訳ではないが、明確な弱点と言える訳でもない。 これらを考えれば、十分にウルグアイが西ドイツを下す可能性もあると言え、予想は難航を極めていた。
[853]森末(仮):2015/03/29(日) 01:35:23 ID:??? 板野「(多分西ドイツが勝つんだろうけどな……ビクトリーノとシュナイダーの時点で、多分格は違うし。 ……そういえば、この試合で"アイツ"が姿をようやく現すんだっけ?)」 そして、その中で板野だけはこの試合の結果を明確に予想していた。 知識として、決勝に上がるのは西ドイツだろうと知っていたのである。 よってこの時板野が気にかかったのは、今日の試合どちらが勝つかではなく――。 今日の試合で姿を現す、西ドイツJrユース最後のメンバーである。 板野が視線を移らせ、目的の人物を視認する為に西ドイツベンチへと向けると、そこにいたのは……。 板野「(えーと、西ドイツのベンチは……あ! あれが……!!)」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ミューラー「………………」 板野「(ミュ、ミューラーだ!! 鋼鉄の巨人! 練習じゃなくて修行をするキーパー! ミューラーだ!!)」 ミューラー「………………」 ギラッ! 板野「うっ!(ひぇっ、今こっち睨んだ……?)」 ベンチへと視線を向けた瞬間、板野はすぐにその存在に気づく事が出来た。 彼が大きいというのも確かにあるが、それ以上に圧倒的なまでの威圧感が彼にはあった。 遠く離れている筈の板野が、彼がちらりと視線をそちらに向けただけで怯んでしまう程に。 デューター=ミューラー。 本編においても原作においても、全日本を苦しめた大男が、そこに確かに座していた。 板野が注目している事を知ってか知らずか、彼はその右手に持ったボールを……。
[854]森末(仮):2015/03/29(日) 01:36:39 ID:??? 先着1名様で、 ★ミューラーは普通の筈→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→サインを書いて観客席に放り込んだ。 ミューラー「ミューラーのサインなんて価値ないって言われるくらい書いてやる」 クラブA→置いてトイレに行ったらしばらく帰ってこなかった。 ミューラー「(道に迷った……)」 それ以外→パァン!ってした。
[855]森崎名無しさん:2015/03/29(日) 01:36:55 ID:??? ★ミューラーは普通の筈→ ハート4 ★ ボールはトモダチェ…
[856]森崎名無しさん:2015/03/29(日) 01:37:05 ID:??? ★ミューラーは普通の筈→ ダイヤK ★
[857]森末(仮):2015/03/29(日) 01:38:19 ID:??? 本日は一旦ここで区切らせていただきます。 明日は西ドイツとウルグアイの試合を描写し、フランス戦はもう少し後になると思います。 それでは。
[858]森崎名無しさん:2015/03/29(日) 01:42:46 ID:??? >新田「(でも、俺ならあのキーパーからでもゴールを奪える気がする……このファルコンクロウで!!)」 なつかしい、乙でした
[859]森崎名無しさん:2015/03/29(日) 02:15:27 ID:??? >ミューラー「ミューラーのサインなんて価値ないって言われるくらい書いてやる」 あれは・・・西ドイツの番長!? ブログやってそう
[860]森崎名無しさん:2015/03/29(日) 02:40:01 ID:??? 本編では明確にされてなかったけどJrユースでもGKカノーバ様か 後に世界トップクラス一歩手前にはなるんだけどまだ弱そう
[861]森末(仮):2015/03/30(月) 01:22:35 ID:??? >★ミューラーは普通の筈→ ハート4 =パァン!ってした。★ ================================================================================ パァンッ!! 板野「(うひゃああ!? 今、握力でボールを割った!?)」 ベンチに坐したまま、なんとミューラーはその右手に持っていたボールを破裂させた。 何かにぶつけてその衝撃で潰しただとか、或いは刃物で切り付けたなどという事はなく、 純粋な握力だけでボールを握りつぶしたのである。 キック力こそ自信はあるものの、手で――片手だけでボールを割る事など板野には当然不可能であり、 それは板野だけでなくこの場にいる全日本Jrユースメンバー……否、恐らくはどのチームの選手たちも出来ない事だろう。 だからこそ、一層ミューラーの馬鹿げた力に板野は戦慄し、恐れ戦くしかなかった。 ミューラー「(……何故俺がスターティングメンバーではないんだ。 これでは折角山を下りてこのチームに合流した甲斐がまるでない。 チッ!)」 パァン! ミューラー「(あんなザコを出すくらいならば俺を使えばいいものを……)」 パァン!! 因みにミューラーは板野が恐れから目を離している間にも、二個、三個と続けてボールを潰し続けた。 詳細が一切不明の師匠の指示により、クラブチームに所属する事も許されずただひたすら修行を繰り返してきたミューラー。 その為に彼は恵まれた才能と鍛え上げた実力を持ちながらも、試合というものを殆どした事がなく、 実際に試合の中でプレイをするという事に対して異常なまでに餓えていた。 だからこそ師匠から試合に出る事を許され、西ドイツJrユースに合流をした際、彼は内心では歓喜をしていたのだが……。 この試合、彼はスターティングメンバーに名を連ねておらずベンチでサブキーパーとして控える事が決定していた。 それに対して彼が怒りを覚え、苛立ちをボールにぶつけたというのも仕方のない話だろう。
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0ch BBS 2007-01-24