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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】
[229]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/03(水) 00:59:28 ID:QzZxj+Aw 佳歩「…………」 てゐ「――ま。そんなワケだからさ、佳歩。洗いざらい吐いちゃいなよ。 試合前だからさ、カツ丼はやれないけど。でも、話してくれるよね? どうして自分はスパイだなんて言ったのか。誰かを庇ってるの? それとも脅された?」 佳歩「………からです」 てゐ「ほへ?」 フレンドリーな熱血教師っぽい感じで、てゐは佳歩の肩をポンポンと叩き、 今回の発言の意図について問いただそうとしていたが、佳歩はそんなてゐの手を振り払って。 佳歩「――どうして自分がスパイだなんて言ったかと言うと。それは、私が本当にスパイだからです……!」 佳歩はユラリとよろめいた身体を起こして、鈴仙達を精一杯にらみつける。 そんないつもの佳歩らしからぬ様子にルナティックスメンバーは困惑したが。 佳歩「――すみません、さっきは気が動転してて怪しい発言をしちゃいましたが。 もう一度証言させて下さい。これで、私がスパイである事を証明してみせますから……!」 鈴仙「(あっ。そうか。……そういや、佳歩ってば頭の回転も結構良かったんだっけ。 直情的で一度信じた事、決めた事には突っ走るタイプで、かつ、頭も実は悪くない。 ――ん? こ、これって……思ったよりもめんどくさい状態なような…………)」 ――佳歩との付き合いの長い鈴仙はいち早く気付いた。 佳歩はただの直情的な少女では無く。 頭脳的で華麗で、かつ直情的な、敵に回すと案外厄介なタイプな少女であったという事実に……。
[230]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/03(水) 01:01:44 ID:??? 佳歩第二形態との戦闘を前にして、今日の更新はここまでです。 皆様、本日もお疲れ様でした。
[231]森崎名無しさん:2015/06/03(水) 01:06:12 ID:??? 佳歩「私は後3、4回変身を残している……この意味が分かるか?」 てゐ「れ、鈴仙がこんなに論理的に話を進めていくなんて……はっ!?」 つかさ「まさか鈴仙さまの偽者!?」 ウサギB「しょーたいを現せー!」 鈴仙「よしあんたらあとで覚えてなさい」 乙なのです!
[232]森崎名無しさん:2015/06/03(水) 02:38:21 ID:??? (早く試合したい) 乙でした
[233]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/04(木) 00:08:26 ID:??? こんばんは、今日も更新します。 >>231 乙ありがとうございます。 鈴仙は案外頭悪くないようで実は割と頭良く無いかもですw >>232 乙ありがとうございます。 そうですね、確かに試合が一番大事ですし、あまりぐだつくのも良く無いので、 問題は残り1問にして、今日で終わらせるくらいの勢いにしようと思います。 その代わり、(個人的な趣味で)問題を難し目にしてみようと思います。
[234]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/04(木) 00:09:41 ID:??? 〜真・佳歩の証言〜 ――すみません、下剤は粉末じゃなくって飲み薬でした。 危険なお薬は流石に厳重に保管されてますけど、【下剤とか日用薬】程度は、簡単に手に入りますからね。 時間さえ選べれば、薬棚から失敬するのは、さして困難じゃありませんでした。 ――注射については、お師匠様の部屋から失敬……は、流石に難しかったので、 ヒューガーの社員の……えっと。名刺を持ってます。沢田タケシって人から【自分で買いました】。 外の世界の商品を卸している会社ですもの、極細の注射器を持っていても、おかしくないですからね。 私はスパイですから。多少の前金は、えっと……神子様からこっそり貰っていたんです。 ――スタジアムに向かってから、下剤の入ったドリンクを拵えるのはおんなじです。 ドリンクの箱は、事前の取り決めとおり、スタジアムの倉庫にコッソリ入っていました。 その倉庫はめったに人も入らないと聞いてましたから、私はそこで注射器を使って、ドリンクに下剤を混入させました。 あんまり時間がかかっては怪しまれるので、多少注射が雑になっても良いから、【兎に角迅速に】……ね。 ――そしてその後、私はまずドリンクの詰まった箱を通りがかったスタッフさんに、ファンのフリをして渡しました。 とは言っても、妖怪ウサギの私がファンのフリと言うのも、身内なのがバレバレで難しいので。 人間の子どもっぽく見えるよう、【兎耳を隠して】、それでスタッフさんに渡していますよ。 ――それから、私は注射器と下剤の残りをスタジアムのトイレに流して捨てて……それで、皆と合流したんです。 鈴仙さまも知っての通り、【お手洗いが混んでいた】と言い訳をして……ね。それから先については同じです。 〜証言ここまで〜
[235]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/04(木) 00:18:01 ID:??? 鈴仙「――ずいぶんとマシな理由を言ってくれるじゃないの、佳歩」 佳歩「え、へへへ……。当たり前です。なんたって私は、鈴仙さま……いや、れ、れ、れ……鈴仙! 貴女……じゃなくてき、き、きさま! す、すみませんっ!? ……じゃない、貴様!! 貴様を裏切る為に、ここまでスパイとして暗躍してきたんだから、いや、ですから……いや、やっぱりだからな! です!!」 てゐ「(口調ガバガバやんけ。ここまでロジカルに考えられる頭があるのに、どーしてこうも、チグハグかねぇ……) ――なるほどね。つまりアンタは、ここまで鈴仙を騙すために、ずーっと、ずーーっと潜んでいたわけか。 聖徳ホウリューズの刺客としてね」 佳歩「そ、そうよっ……です! 鈴仙さまが幻想郷に与える影響力については、私は何度も神子様から聞いていた! そしてあの方はこれまで幾多の苦難を乗り越え、幻想郷一のストライカーとして成長して来た! そんな鈴仙さま……いや、鈴仙を潰すべく! わ、わたし……私は、派遣されていたのよ!! こうやって聖徳ホウリューズ戦の直前で鈴仙……さまを裏切って、それを自白する事でねっ!!!!」 佳歩は大汗をかきながら、半ばヤケになったようにそう大声を出して言いきって見せる。 その迫力は、これまで鈴仙達は勿論、他の妖怪ウサギも見た事が無い様子だった。 ウサギD「そ、そんなぁ〜!! 佳歩ちゃんが裏で、そんな事を考えてたなんて……!!」 パスカル「い、いや。確かに筋は通るし割と現実味もある話だが、しかし……」 中山「――とりあえずは、証拠を見せてくれなきゃ信用できない話ではあるな」 慧音「そうだな。もしも佳歩、君が本当にその話通り私達を裏切ったとしたら。 それに伴う証拠がある筈だぞ? 注射器をやりとりした会社員の名刺だとか、 妖怪である事をスタッフに隠す為に使用した衣類だとか。今君の手元にある証拠類、まずは全て見せてくれないと始まらん」
[236]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/04(木) 00:20:16 ID:??? 佳歩「い、いいですよ? 見て下さい。これで私がまぎれもなく悪のスパイだって事が、証明できちゃうんですから……」 佳歩はそう呟きながら、小さなカバンから色々な物を取り出していく。 名刺、古ぼけたタオル、それとついでに永遠亭のエンブレム――永遠亭の薬売りなら全員が持っている――を テーブルの上に置いた佳歩は、やましい事の筈なのに、誇らしげに胸を張っている。 佳歩「こ、これで証拠になりますよね? 決定的な証拠である注射器とかは無いんですけど……。 ――こ、これで私がスパイって事で良いですよね? ね?」 鈴仙「(……怪しすぎるけど。逆に言えば怪しいという以外に、佳歩が嘘をついているという判断材料は無いわね……。 ――とりあえずは、証拠を見てみないと)」
[237]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/04(木) 00:21:49 ID:??? ※証拠アイテム『ヒューガーの名刺』、『古ぼけた汗ふきタオル』、『永遠亭のエンブレム』を入手しました。 『ヒューガーの名刺』の詳細:【ありがとうの心でこれからだ 10月人里第3支店完成 外界の商品なんでも扱います】 【地域住民の皆さまへお約束 私は人里に来る全ての神、人間、妖怪、妖精、妖獣、付喪神、 全ての皆さまにご挨拶・ご商談をいたします】【私はウソはつきません(←これだけ血文字)】 【スーパークリエイティブプロジェクトプロモーター 沢田 タケシ】……と、書いてある。 『古ぼけた汗ふきタオル』の詳細:佳歩が昔から愛用している大き目の汗ふきタオル。淡いオレンジ色だが所々色落ちしている。 前に佳歩に聞いたところによると、「やっぱり中々替えられない」とのこと。 右隅に可愛いニンジンの刺繍がついている。その裏には丁寧に名前も書いてあり、 ウサギAが消されて因幡 佳歩となっている。僅かに湿っている。 『永遠亭のエンブレム』の詳細:永遠亭のエンブレムが入った小さなバッヂ。月とクローバーが象られている。 この徽章を持った永遠亭の妖怪ウサギは、晴れて人里へと薬売りに行けるため、 まだ子どもで外に出られない妖怪ウサギにとっては憧れの的でもある。 鈴仙「(この佳歩が出して来た証拠品に、それとさっきの『下剤入りドリンク』。沢山のアイテムが出てきたわね。 これはもしかして、色々なアイテムを出して私達を混乱させようとする、佳歩の作戦なのかも。 ――情報をしっかりと精査して、必要な情報だけを抜き出すようにしないと、まんまと佳歩に出し抜かれちゃうわ!)」 佳歩は様々な情報を喋った。そのことにより、佳歩の証言は先程よりも大きく論理的に補強されたように見えるが。 ―――しかしその実情報が増えた分、それに伴い決定的な穴もいくつか生じている筈なのである。
[238]森崎名無しさん:2015/06/04(木) 00:24:27 ID:??? 見えた
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