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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】
[392]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 20:05:16 ID:??? ……と、言った所で一旦ここまでです。 『佳歩が練習したからミスなく注射ができた』という反論については、『そもそも練習が必要な不安定な計画など神子はやらない』 ……という風なややこじつけっぽいロジックとなってしまいました。 『だったら最初から妨害工作なんてやるなよ』とか『神子は佳歩をスパイにする位のバカだから無謀な作戦でも命令するだろ』とか、 充分反論の余地ありなロジックではありますが、私はやはり、>>386-390のロジックの方が、それらより説得力があると思います。 質問がある方につきましては、気軽にコメントしてくださって結構です。 ですが、100%納得の行く回答になるとは限りませんので、その点ご了承頂ければ幸いです。 より確からしい、説得力がある、と言った観点から私はこれまで書いておりますが、 もしも私の説以上に説得力のある別解があった場合は……すみません(爆)
[393]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 20:06:59 ID:??? 乙ロットー!
[394]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 20:08:05 ID:??? 一旦乙です やだ、鈴仙さんがすごい、なるほどー
[395]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 21:11:32 ID:??? 乙です 質問はあらさがしと思われても仕方ないのでやめておきます スレを荒らす気は全くないしそれが原因で荒れることにはしたくありません みなさんすみませんでした これはガキだと思われても仕方ないですね、自分が正しくなかったから起こったとみられても無理はありません 言葉使いが荒いのも俺が発言しなけりゃそんなこと言わずにすんだだけですし 雉も鳴かずば撃たれまいというやつです
[396]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:10:46 ID:??? こんばんは、更新再開します。 >>393 乙ロットありがとうございます! >>394 一旦乙ありがとうございます。鈴仙が随分頭良くなってますが多分仕様です。 一連のロジックについて納得頂けたなら大変嬉しいです。 >>395 乙ありがとうございます。 そうですね、多分私の回答についても、突き詰めていけば細部で怪しい所は多々あると思います。 ですがそれでも、この回答以外に、より説得力のある回答というものは無いと信じています。 もしもロジックが完璧に破綻するような点などありましたら、むしろ今後の参考として教えて頂ければうれしいです(汗) お気になさらずに。
[397]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:12:02 ID:??? ***** 鈴仙「――それにしても、一体どうしたのよ、佳歩? 自分がスパイだなんて……」 佳歩「…………」 鈴仙が声を掛けても、佳歩はその場にへたりこんだままに動かない。 心配になってウサギ達が佳歩の下に群がって来るも、今の論戦で全力を使い果たしたのか、 人形のように虚ろな目をして反応を示さない。 てゐ「……はぁ。もうすぐ試合開始だってのに。――って、まさか」 永琳「――これこそが、本来の聖徳ホウリューズの目的だった。 下剤を飲む飲まないはあくまで副次的な要素に過ぎず、実際は私達の不信を煽り。 そして精神的に消耗させるための作戦だったのかもしれないわね……」 パスカル「そ、そんな! だったら早く止めてくださいよ、エイリンさん! 貴女は最初から分かっていた筈だ、カホはスパイなどしていないと! 彼女のロジックと、その矛盾についてもいち早く気付いていた筈だ! なのに……!」 中山「――気付いていたが。俺達ではどうしようもできない問題だったんだ」 先程まで冷静さを保ってはいたが、やはり普段は気の合うパートナー同士が疑い対立し合うという構図が響いていたのか。 パスカルは柄にも無く感情的に永琳を問い詰めようとするが――それは、中山によって制された。 中山「永琳さんでは、佳歩の暴走を止める事は出来るまい。彼女は聡明であり全知全能に最も近いが。 しかしその実、ませた少女の心の痛みや迷いを癒す事は出来ない。それが出来るのは、同じ心に痛みや迷いを持つ者だけさ」 永琳「……代わりに説明してくれて有難う、中山君」 永琳は中山を労いつつ、掴みかかられたパスカルの腕をそっと元の位置に戻す。 それから、再び鈴仙と佳歩の方へと、静かに視線を向けていた。
[398]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:13:20 ID:??? 鈴仙「佳歩、どうして……?」 佳歩「れ、いせん、さま……ごめんなさい、ひどいこと、いっちゃ、って……」 佳歩は少しずつであるが、生気を取り戻していた。 とはいえ、鈴仙の呼びかけに答えるのが精いっぱいな様子であり、その声はか細い。 演技とはいえ、大切なパートナーであり尊敬できる人である鈴仙を口汚く罵ってしまった。 佳歩はその事について、自分自身を酷く責めている様子だった。 てゐ「しっかし、謎なのはどうして佳歩ちゃんがああもスパイである事を主張してたか、だよなぁ。 聖徳ホウリューズの連中に、何等か脅されたのかしらね。だとしたら、もう許せんけれど」 ウサギD「佳歩ちゃん……」 鈴仙とてゐ、そしてウサギ達は依然佳歩を心配そうに見守っている。 そして、そんな中―――。 ぺらっ……。 ウサギC「あれれ〜?」 ウサギB「ちょっとCちゃん、何突然素っ頓狂な声上げてるの……?」 佳歩の近くで座って、珍しく普通に心配そうにしていたウサギCが何かを見つけたようだった。 どうやら佳歩のワンピースのポケットから滑り落ちたらしい一枚の紙切れを、ウサギCはしげしげと見つめていると――。
[399]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:14:43 ID:??? 佳歩「!? そ、それは……それは駄目!」 タッ! ドタッ! つかさ「どうしたの、佳歩ちゃん。そんな突然飛び上がって!!」 佳歩「だ、ダメなんです! Cちゃん、それだけは、ダメだから………!!」 佳歩はよろよろと立ち上がって、紙切れを掴んでいるウサギCに追いすがる。 突然動いた佳歩に周囲が驚いていると……カランと音がして、佳歩のポケットからもう一つ何かが滑り落ちた。 佳歩「あっ……!?」 鈴仙「? どうしたの、佳歩、これは……?」 ウサギCが持っているメモ紙と、今しがた佳歩の背後で落ちた薬瓶。 どちらを追うべきか逡巡していた様子の佳歩の隙をついて、鈴仙はおもむろに丸薬の入った薬瓶を拾い上げると。 そのラベルにはテカテカとした赤文字で、こう書いてあった。 鈴仙「『速攻性下剤 ミスギキラー』……佳歩、これは……?」 ウサギC「鈴仙さま、鈴仙さまー! これ読んで〜!!」 佳歩「あっ、駄目……!」 更にウサギCは、佳歩の制止も聞かずに手に持っているメモ紙を鈴仙に押し付ける。 佳歩も鈴仙にまで反抗するのは気が咎めたのか、絶望的な顔を湛えたまま再び動かなくなった。 鈴仙「(佳歩……? 佳歩はもしかしたら、これを隠していたの……? 一体何が書いてあるんだろ……)」 鈴仙はメモ紙の中身を読み始める。そこにはある意味衝撃的な内容が記されていた。
[400]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:16:03 ID:??? 鈴仙 〜■■■へ〜 先日は貴重な情報ありがとう。 神子様 今日は■も絶対負けられない試合なの。それは前も言ったわよね? 鈴仙 そこで■■■ちゃんにお願いがあるの。 永 琳 できる限り、今日の試合で■■■■■さんの足を引っ張って欲しい。 鈴仙 永 琳 ■■■も■■■■■さんに無理をさせ■■■■■■■■るより、 今日の試合でスッパリサッカーを諦めて普通に付き合ってほしいわよね? 厳格な永琳 何より、先日の話を■■■■■■■■■さんが知ったらどう思うかしら・・・ それじゃあよろしくネ! 霍 青娥 ■■■ ■■■
[401]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:17:09 ID:??? 鈴仙「こ、これは……!!(霍青娥……神子の影として暗躍しているという、あの邪仙? 最近姿を見せないけれど。まさか、幻想郷に戻って来たというの……!?)」 佳歩「だ、ダメーー! これは違うんです、あの、そのっ!?」 始めは黙っていた佳歩も、話の本旨に差し掛かる頃には思わず大声をあげてしまう。 困惑するチームメンバーを尻目に、佳歩はたまらずこう暴露してしまった。 佳歩「れ、鈴仙さま……! わ、私は、その……! 鈴仙さまを信じていたから! だから、スパイなのは鈴仙さまじゃなくって、私だって事にしたいって思って……、その……!!」 鈴仙「……は?」 鈴仙は一瞬理解が追いついていなかった。 自分は佳歩をスパイとして疑っていたのでは無かったか。 しかし、佳歩を信じたいと思って佳歩のスパイ疑惑を否定したところ――。 佳歩「ひぐっ! そ、そうです! 最初、お手洗いに行った時にこの紙と錠剤が落ちてて……。 それで私、びっくりしてポケットに隠したんですけど、鈴仙さまがこんな悪い誘いに乗るワケ無いと思ってて」 佳歩はまくしたてるように真実を語りだす。 佳歩「……だから私、ホントにスタッフさんが部屋に来て、 それで鈴仙さまが、姫様に毒見をさせようとして、ホントにびっくりしたんです! まさか、鈴仙さまが本当にスパイだったのかも……って。でも、そんな訳ないですから! だから、鈴仙さまに嫌疑がかからないよう、私がスパイだって言っておこうって。 でも、そしたら鈴仙さまが、私の無実を証明しようとしてきたから、混乱しちゃって……!?」
[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:18:42 ID:??? てゐ「え……えっと。纏めると。佳歩は、鈴仙をスパイだと思っていた。 だけど、そんな筈ないと信じてたから、敢えて自分がスパイの嫌疑を被る事で、鈴仙の罪を隠そうとした………って、ことかい?」 佳歩「そ、そうですっ!! だって、鈴仙さまがスパイな訳ないのに。 こんな紙が見つかったら、ひょっとしたら皆鈴仙さまを信じないかもしれないって思って……!!」 佳歩は泣きながらそう答える。鈴仙は自分も泣きたくなった。 自分を慕ってくれる少女の、あまりにも真っ直ぐな想いの強さに。 ギュッ。 佳歩「ふ、ふわっ! れ、鈴仙さま……? どうして、鈴仙さまが泣いているんですか……!?」 鈴仙「か、佳歩……! ごめんね……! (わ、私は佳歩をスパイだと疑ってて。それでてゐに言われて漸くやる気になった位だったのに。 だけど佳歩は、不利な証拠があっても、私をスパイだとハナから考えていなかった!)」 鈴仙は佳歩をぎゅっと抱きしめた。何があっても自分を信じてくれた相棒を。 泥を被ってでも、自分を守ろうとしてくれた愛すべき部下を。 鈴仙は絶対に離したくない、信じ続けていたいと、心の底から考えるようになっていた。 佳歩「れい、鈴仙さま。私こそ、ごめんなさい。全然お役に立てなくて。それどころか、酷い事言っちゃって……」 鈴仙「良いのよ、佳歩……! だから、お願いだから。これからも、私を信じていてね! 私も、もっともっと佳歩を信じられるように、努力するから……!」 佳歩「あはは……駄目です。鈴仙さまは頑張りすぎですから。もっともっと、鈴仙さまは自分に自信を持ってください……」 鈴仙「う、うん……頑張るね!」 佳歩「もーっ、鈴仙さまったら……。――でも……。私もやっぱり、頑張りますね……! 二人で一緒に、頑張りましょ!」
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0ch BBS 2007-01-24