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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】
[394]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 20:08:05 ID:??? 一旦乙です やだ、鈴仙さんがすごい、なるほどー
[395]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 21:11:32 ID:??? 乙です 質問はあらさがしと思われても仕方ないのでやめておきます スレを荒らす気は全くないしそれが原因で荒れることにはしたくありません みなさんすみませんでした これはガキだと思われても仕方ないですね、自分が正しくなかったから起こったとみられても無理はありません 言葉使いが荒いのも俺が発言しなけりゃそんなこと言わずにすんだだけですし 雉も鳴かずば撃たれまいというやつです
[396]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:10:46 ID:??? こんばんは、更新再開します。 >>393 乙ロットありがとうございます! >>394 一旦乙ありがとうございます。鈴仙が随分頭良くなってますが多分仕様です。 一連のロジックについて納得頂けたなら大変嬉しいです。 >>395 乙ありがとうございます。 そうですね、多分私の回答についても、突き詰めていけば細部で怪しい所は多々あると思います。 ですがそれでも、この回答以外に、より説得力のある回答というものは無いと信じています。 もしもロジックが完璧に破綻するような点などありましたら、むしろ今後の参考として教えて頂ければうれしいです(汗) お気になさらずに。
[397]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:12:02 ID:??? ***** 鈴仙「――それにしても、一体どうしたのよ、佳歩? 自分がスパイだなんて……」 佳歩「…………」 鈴仙が声を掛けても、佳歩はその場にへたりこんだままに動かない。 心配になってウサギ達が佳歩の下に群がって来るも、今の論戦で全力を使い果たしたのか、 人形のように虚ろな目をして反応を示さない。 てゐ「……はぁ。もうすぐ試合開始だってのに。――って、まさか」 永琳「――これこそが、本来の聖徳ホウリューズの目的だった。 下剤を飲む飲まないはあくまで副次的な要素に過ぎず、実際は私達の不信を煽り。 そして精神的に消耗させるための作戦だったのかもしれないわね……」 パスカル「そ、そんな! だったら早く止めてくださいよ、エイリンさん! 貴女は最初から分かっていた筈だ、カホはスパイなどしていないと! 彼女のロジックと、その矛盾についてもいち早く気付いていた筈だ! なのに……!」 中山「――気付いていたが。俺達ではどうしようもできない問題だったんだ」 先程まで冷静さを保ってはいたが、やはり普段は気の合うパートナー同士が疑い対立し合うという構図が響いていたのか。 パスカルは柄にも無く感情的に永琳を問い詰めようとするが――それは、中山によって制された。 中山「永琳さんでは、佳歩の暴走を止める事は出来るまい。彼女は聡明であり全知全能に最も近いが。 しかしその実、ませた少女の心の痛みや迷いを癒す事は出来ない。それが出来るのは、同じ心に痛みや迷いを持つ者だけさ」 永琳「……代わりに説明してくれて有難う、中山君」 永琳は中山を労いつつ、掴みかかられたパスカルの腕をそっと元の位置に戻す。 それから、再び鈴仙と佳歩の方へと、静かに視線を向けていた。
[398]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:13:20 ID:??? 鈴仙「佳歩、どうして……?」 佳歩「れ、いせん、さま……ごめんなさい、ひどいこと、いっちゃ、って……」 佳歩は少しずつであるが、生気を取り戻していた。 とはいえ、鈴仙の呼びかけに答えるのが精いっぱいな様子であり、その声はか細い。 演技とはいえ、大切なパートナーであり尊敬できる人である鈴仙を口汚く罵ってしまった。 佳歩はその事について、自分自身を酷く責めている様子だった。 てゐ「しっかし、謎なのはどうして佳歩ちゃんがああもスパイである事を主張してたか、だよなぁ。 聖徳ホウリューズの連中に、何等か脅されたのかしらね。だとしたら、もう許せんけれど」 ウサギD「佳歩ちゃん……」 鈴仙とてゐ、そしてウサギ達は依然佳歩を心配そうに見守っている。 そして、そんな中―――。 ぺらっ……。 ウサギC「あれれ〜?」 ウサギB「ちょっとCちゃん、何突然素っ頓狂な声上げてるの……?」 佳歩の近くで座って、珍しく普通に心配そうにしていたウサギCが何かを見つけたようだった。 どうやら佳歩のワンピースのポケットから滑り落ちたらしい一枚の紙切れを、ウサギCはしげしげと見つめていると――。
[399]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:14:43 ID:??? 佳歩「!? そ、それは……それは駄目!」 タッ! ドタッ! つかさ「どうしたの、佳歩ちゃん。そんな突然飛び上がって!!」 佳歩「だ、ダメなんです! Cちゃん、それだけは、ダメだから………!!」 佳歩はよろよろと立ち上がって、紙切れを掴んでいるウサギCに追いすがる。 突然動いた佳歩に周囲が驚いていると……カランと音がして、佳歩のポケットからもう一つ何かが滑り落ちた。 佳歩「あっ……!?」 鈴仙「? どうしたの、佳歩、これは……?」 ウサギCが持っているメモ紙と、今しがた佳歩の背後で落ちた薬瓶。 どちらを追うべきか逡巡していた様子の佳歩の隙をついて、鈴仙はおもむろに丸薬の入った薬瓶を拾い上げると。 そのラベルにはテカテカとした赤文字で、こう書いてあった。 鈴仙「『速攻性下剤 ミスギキラー』……佳歩、これは……?」 ウサギC「鈴仙さま、鈴仙さまー! これ読んで〜!!」 佳歩「あっ、駄目……!」 更にウサギCは、佳歩の制止も聞かずに手に持っているメモ紙を鈴仙に押し付ける。 佳歩も鈴仙にまで反抗するのは気が咎めたのか、絶望的な顔を湛えたまま再び動かなくなった。 鈴仙「(佳歩……? 佳歩はもしかしたら、これを隠していたの……? 一体何が書いてあるんだろ……)」 鈴仙はメモ紙の中身を読み始める。そこにはある意味衝撃的な内容が記されていた。
[400]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:16:03 ID:??? 鈴仙 〜■■■へ〜 先日は貴重な情報ありがとう。 神子様 今日は■も絶対負けられない試合なの。それは前も言ったわよね? 鈴仙 そこで■■■ちゃんにお願いがあるの。 永 琳 できる限り、今日の試合で■■■■■さんの足を引っ張って欲しい。 鈴仙 永 琳 ■■■も■■■■■さんに無理をさせ■■■■■■■■るより、 今日の試合でスッパリサッカーを諦めて普通に付き合ってほしいわよね? 厳格な永琳 何より、先日の話を■■■■■■■■■さんが知ったらどう思うかしら・・・ それじゃあよろしくネ! 霍 青娥 ■■■ ■■■
[401]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:17:09 ID:??? 鈴仙「こ、これは……!!(霍青娥……神子の影として暗躍しているという、あの邪仙? 最近姿を見せないけれど。まさか、幻想郷に戻って来たというの……!?)」 佳歩「だ、ダメーー! これは違うんです、あの、そのっ!?」 始めは黙っていた佳歩も、話の本旨に差し掛かる頃には思わず大声をあげてしまう。 困惑するチームメンバーを尻目に、佳歩はたまらずこう暴露してしまった。 佳歩「れ、鈴仙さま……! わ、私は、その……! 鈴仙さまを信じていたから! だから、スパイなのは鈴仙さまじゃなくって、私だって事にしたいって思って……、その……!!」 鈴仙「……は?」 鈴仙は一瞬理解が追いついていなかった。 自分は佳歩をスパイとして疑っていたのでは無かったか。 しかし、佳歩を信じたいと思って佳歩のスパイ疑惑を否定したところ――。 佳歩「ひぐっ! そ、そうです! 最初、お手洗いに行った時にこの紙と錠剤が落ちてて……。 それで私、びっくりしてポケットに隠したんですけど、鈴仙さまがこんな悪い誘いに乗るワケ無いと思ってて」 佳歩はまくしたてるように真実を語りだす。 佳歩「……だから私、ホントにスタッフさんが部屋に来て、 それで鈴仙さまが、姫様に毒見をさせようとして、ホントにびっくりしたんです! まさか、鈴仙さまが本当にスパイだったのかも……って。でも、そんな訳ないですから! だから、鈴仙さまに嫌疑がかからないよう、私がスパイだって言っておこうって。 でも、そしたら鈴仙さまが、私の無実を証明しようとしてきたから、混乱しちゃって……!?」
[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:18:42 ID:??? てゐ「え……えっと。纏めると。佳歩は、鈴仙をスパイだと思っていた。 だけど、そんな筈ないと信じてたから、敢えて自分がスパイの嫌疑を被る事で、鈴仙の罪を隠そうとした………って、ことかい?」 佳歩「そ、そうですっ!! だって、鈴仙さまがスパイな訳ないのに。 こんな紙が見つかったら、ひょっとしたら皆鈴仙さまを信じないかもしれないって思って……!!」 佳歩は泣きながらそう答える。鈴仙は自分も泣きたくなった。 自分を慕ってくれる少女の、あまりにも真っ直ぐな想いの強さに。 ギュッ。 佳歩「ふ、ふわっ! れ、鈴仙さま……? どうして、鈴仙さまが泣いているんですか……!?」 鈴仙「か、佳歩……! ごめんね……! (わ、私は佳歩をスパイだと疑ってて。それでてゐに言われて漸くやる気になった位だったのに。 だけど佳歩は、不利な証拠があっても、私をスパイだとハナから考えていなかった!)」 鈴仙は佳歩をぎゅっと抱きしめた。何があっても自分を信じてくれた相棒を。 泥を被ってでも、自分を守ろうとしてくれた愛すべき部下を。 鈴仙は絶対に離したくない、信じ続けていたいと、心の底から考えるようになっていた。 佳歩「れい、鈴仙さま。私こそ、ごめんなさい。全然お役に立てなくて。それどころか、酷い事言っちゃって……」 鈴仙「良いのよ、佳歩……! だから、お願いだから。これからも、私を信じていてね! 私も、もっともっと佳歩を信じられるように、努力するから……!」 佳歩「あはは……駄目です。鈴仙さまは頑張りすぎですから。もっともっと、鈴仙さまは自分に自信を持ってください……」 鈴仙「う、うん……頑張るね!」 佳歩「もーっ、鈴仙さまったら……。――でも……。私もやっぱり、頑張りますね……! 二人で一緒に、頑張りましょ!」
[403]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:20:03 ID:??? 中山「(――雨降って地固まる、か。これがあの冷徹で野心深いと評判の豊聡耳神子の作戦とは。 もしくは、人を人とも思わず玩具としか思っていないという、狂った邪仙の作戦とは、俄かには信じがたいな。 となると。この作戦の立案者とは、もしや……)」 一方で中山は、今回の一連の事件を一歩引いた目線で分析していた。 確かにこの作戦は永遠亭ルナティックスに精神的な動揺を与える事に成功している。 しかし、その反面、ルナティックスでもかなり厄介な選手である筈の鈴仙と佳歩との結束を深めている。 言ってしまえば、かなり手ぬるい。これは本当に神子や、もしくは手紙に宛名の記された邪仙――霍青娥の仕業なのか。 中山の思考は、第三の人物による関与の可能性を確信していた。 中山「(――岬。お前は一体、何を考えている……?)」 ――試合開始があと間際まで迫っていた。スタッフの号令に従い、 ルナティックスメンバーは興奮冷めやらぬ状況で、スタジアムのフィールドへと向かっていく。 鈴仙「(それにしても……。私だけじゃなく、佳歩にまでこんな卑怯な方法で疑心を植え付けようとするなんて。 聖徳ホウリューズ。私は。私達は……やっぱり、貴女達を絶対に、許したくはない…………!!)」 そして、冷静な中山に反して。――佳歩と離れた鈴仙は、普段の暢気さを捨てて怒りを剥きだしていた。 この借りは、必ず試合で返さなくてはならない。 鈴仙には勝利への執念だの、人間と妖怪との関係だの、神子達の掲げる小難しい理念の是非は分からない。 ――ただひたすら、人の心を弄ぶ彼女達のやり方に、純粋に怒っていた。 *イベント成功! 佳歩の評価値がかなり大きく上がりました。 *また、鈴仙の佳歩に対する疑心も解消しました。更に……? *また、賢い推理を見せつけチームメンバー全員の評価値もやや上がりました。 *推理に成功したため、永琳印象値が上がります。49→51
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0ch BBS 2007-01-24