※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】
[401]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:17:09 ID:??? 鈴仙「こ、これは……!!(霍青娥……神子の影として暗躍しているという、あの邪仙? 最近姿を見せないけれど。まさか、幻想郷に戻って来たというの……!?)」 佳歩「だ、ダメーー! これは違うんです、あの、そのっ!?」 始めは黙っていた佳歩も、話の本旨に差し掛かる頃には思わず大声をあげてしまう。 困惑するチームメンバーを尻目に、佳歩はたまらずこう暴露してしまった。 佳歩「れ、鈴仙さま……! わ、私は、その……! 鈴仙さまを信じていたから! だから、スパイなのは鈴仙さまじゃなくって、私だって事にしたいって思って……、その……!!」 鈴仙「……は?」 鈴仙は一瞬理解が追いついていなかった。 自分は佳歩をスパイとして疑っていたのでは無かったか。 しかし、佳歩を信じたいと思って佳歩のスパイ疑惑を否定したところ――。 佳歩「ひぐっ! そ、そうです! 最初、お手洗いに行った時にこの紙と錠剤が落ちてて……。 それで私、びっくりしてポケットに隠したんですけど、鈴仙さまがこんな悪い誘いに乗るワケ無いと思ってて」 佳歩はまくしたてるように真実を語りだす。 佳歩「……だから私、ホントにスタッフさんが部屋に来て、 それで鈴仙さまが、姫様に毒見をさせようとして、ホントにびっくりしたんです! まさか、鈴仙さまが本当にスパイだったのかも……って。でも、そんな訳ないですから! だから、鈴仙さまに嫌疑がかからないよう、私がスパイだって言っておこうって。 でも、そしたら鈴仙さまが、私の無実を証明しようとしてきたから、混乱しちゃって……!?」
[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:18:42 ID:??? てゐ「え……えっと。纏めると。佳歩は、鈴仙をスパイだと思っていた。 だけど、そんな筈ないと信じてたから、敢えて自分がスパイの嫌疑を被る事で、鈴仙の罪を隠そうとした………って、ことかい?」 佳歩「そ、そうですっ!! だって、鈴仙さまがスパイな訳ないのに。 こんな紙が見つかったら、ひょっとしたら皆鈴仙さまを信じないかもしれないって思って……!!」 佳歩は泣きながらそう答える。鈴仙は自分も泣きたくなった。 自分を慕ってくれる少女の、あまりにも真っ直ぐな想いの強さに。 ギュッ。 佳歩「ふ、ふわっ! れ、鈴仙さま……? どうして、鈴仙さまが泣いているんですか……!?」 鈴仙「か、佳歩……! ごめんね……! (わ、私は佳歩をスパイだと疑ってて。それでてゐに言われて漸くやる気になった位だったのに。 だけど佳歩は、不利な証拠があっても、私をスパイだとハナから考えていなかった!)」 鈴仙は佳歩をぎゅっと抱きしめた。何があっても自分を信じてくれた相棒を。 泥を被ってでも、自分を守ろうとしてくれた愛すべき部下を。 鈴仙は絶対に離したくない、信じ続けていたいと、心の底から考えるようになっていた。 佳歩「れい、鈴仙さま。私こそ、ごめんなさい。全然お役に立てなくて。それどころか、酷い事言っちゃって……」 鈴仙「良いのよ、佳歩……! だから、お願いだから。これからも、私を信じていてね! 私も、もっともっと佳歩を信じられるように、努力するから……!」 佳歩「あはは……駄目です。鈴仙さまは頑張りすぎですから。もっともっと、鈴仙さまは自分に自信を持ってください……」 鈴仙「う、うん……頑張るね!」 佳歩「もーっ、鈴仙さまったら……。――でも……。私もやっぱり、頑張りますね……! 二人で一緒に、頑張りましょ!」
[403]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:20:03 ID:??? 中山「(――雨降って地固まる、か。これがあの冷徹で野心深いと評判の豊聡耳神子の作戦とは。 もしくは、人を人とも思わず玩具としか思っていないという、狂った邪仙の作戦とは、俄かには信じがたいな。 となると。この作戦の立案者とは、もしや……)」 一方で中山は、今回の一連の事件を一歩引いた目線で分析していた。 確かにこの作戦は永遠亭ルナティックスに精神的な動揺を与える事に成功している。 しかし、その反面、ルナティックスでもかなり厄介な選手である筈の鈴仙と佳歩との結束を深めている。 言ってしまえば、かなり手ぬるい。これは本当に神子や、もしくは手紙に宛名の記された邪仙――霍青娥の仕業なのか。 中山の思考は、第三の人物による関与の可能性を確信していた。 中山「(――岬。お前は一体、何を考えている……?)」 ――試合開始があと間際まで迫っていた。スタッフの号令に従い、 ルナティックスメンバーは興奮冷めやらぬ状況で、スタジアムのフィールドへと向かっていく。 鈴仙「(それにしても……。私だけじゃなく、佳歩にまでこんな卑怯な方法で疑心を植え付けようとするなんて。 聖徳ホウリューズ。私は。私達は……やっぱり、貴女達を絶対に、許したくはない…………!!)」 そして、冷静な中山に反して。――佳歩と離れた鈴仙は、普段の暢気さを捨てて怒りを剥きだしていた。 この借りは、必ず試合で返さなくてはならない。 鈴仙には勝利への執念だの、人間と妖怪との関係だの、神子達の掲げる小難しい理念の是非は分からない。 ――ただひたすら、人の心を弄ぶ彼女達のやり方に、純粋に怒っていた。 *イベント成功! 佳歩の評価値がかなり大きく上がりました。 *また、鈴仙の佳歩に対する疑心も解消しました。更に……? *また、賢い推理を見せつけチームメンバー全員の評価値もやや上がりました。 *推理に成功したため、永琳印象値が上がります。49→51
[404]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:22:17 ID:??? 鈴仙「私はおこったぞーーーー!! 神子ーザーーーーーーーーーーー!」 ……的な展開になったところで今日は多分ここまでです。(余力があれば深夜にもう1更新したいです) 皆様、本日もお疲れ様でした。
[405]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 23:23:27 ID:??? 天狗じゃ!天狗の仕業じゃ!!
[406]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:24:28 ID:??? 恐らくどうでも良い余談ですが、青娥?の書いた鈴仙への脅迫状について、色々黒塗りになってるのは、 射命丸が前の試合で小悪魔に書きかけた脅迫状をベースにしているからです。 下剤もその時と同じヤツだったりします。
[407]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/06(土) 00:06:36 ID:??? >>405 天狗の仕業……と見せかけて天狗でも無かったりしますw (書いて無かったですが、射命丸とはたてが痴話喧嘩してた後で、 射命丸がメモを破って下剤と一緒に捨てた。それを何者かが黒塗りして書き直したと思ってください)
[408]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/06(土) 00:08:03 ID:SuwihlJw ――ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! 鈴仙「…………!!」 通常よりも少し遅れてフィールドに入ったルナティックスのメンバーは、普段とは違って歓声では無く、盛大なブーイングにより歓迎された。 実況「さあ〜! 控室で何かトラブルがあったのでしょうか! いよいよ永遠亭ルナティックスが、フィールドへと入って来ました! メンバーの一部は試合開始直前と言うのに、既に精神的に疲弊しきった表情を見せておりますが……! 果たしてこれは、大丈夫なのでしょうか〜〜〜〜!?」 観客「ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」 「出ていけー! 人を惑わす妖怪兎どもがー!」「魔女だー! 竹林の魔女が出たぞー!」「魔女は火刑だー!」 「こらー因幡てゐー! このぼったくりー! 詐欺師ー!」「カグヤ カグヤ カグヤ カグヤ」「神子様ー!」 「我々人間をお救い下さい!」「人間の結束の力、妖怪共に見せてやってくれー!」「布都ちゃんかわいい」 輝夜「あーら。今日の試合の観客さんは、愉快なエールを送ってくださるわね。 ……だから、いつものアンタら! そう、アンタらよ! アンタらも普通に妖怪ディスってて良いからね! 場の空気に支配されちゃっていいからね! 私の応援なんてしなくて良いからねっ!?」 ウサギD「ひ、姫様はああ言ってるけど、こ、こわいよぉ……」 つかさ「気にしちゃダメよ、Dちゃん。外の世界のサッカーだと、 アウェーチームはこういうブーイングと共に歓迎されるのはごく当たり前の事。……だから、気を強く持って」 てゐ「ひ、ヒドイよ……私がぼったくりだとか、詐欺師だなんて……。 私は……皆が夢を追い続ける姿を……その姿を心から……応援するものなのに……!」 鈴仙「いや、それは真実でしょ……(観客達の感情が支配されている…って事は。 面霊気の妖怪……秦こころはこの試合スタメンでは無く、観客席がどこかで工作をしているみたいね。 まずはあくまでも、私達を精神面で追い詰めて行くつもりか。……ヤなヤツらね)」 佳歩「(……私達は負けない。絶対に、負けないんだから……!)」
[409]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/06(土) 00:09:13 ID:SuwihlJw それでも、鈴仙達は負けずにフィールドを行進していく。 果たして中央には既に聖徳ホウリューズが一列に並び、ルナティックスを待っていた様子だった。 神子「――やあ、随分と待ちましたよ」 その先頭に立つ、紫のマントを羽織った黄金色の華奢な少女――豊聡耳神子は、 これまでの自身の行いをさておいて、朗らかな口調でルナティックスメンバーに挨拶をした。 それも、(一応)キャプテンの輝夜だけで無く、他のメンバーに対し手短だが優しげに挨拶に回り、 子どもウサギ相手には身を屈めて丁寧に声を掛けている。 輝夜「ふん。流石は政治家のセンセーね。せせこましいイメージアップに必死なことで。 この手の連中のつまらなさは千年前から、ちっとも変わっていやしないわ」 神子「ははは。まさかそんな事を政治のカタマリである姫君に言われるなんて。 それならついでに言わせて貰うが、千年どころか、千三百年前からこんなもんさ。我々政治屋はね」 鈴仙「(――豊聡耳神子。稀代の政治家にして稀代の聖人。聖徳ホウリューズのキャプテンで、 妖夢が選んだ、『ハイパー・カンピオーネ』計画のリーダー。……生で会ってみると――ホントに、ヤなヤツっぽいわね。 常に人に見られてる事を意識してるっていうか、謙虚そうで、自分こそが世界の中心と思ってそうなトコとか)」 そんな神子の様子を口で咎める輝夜に、その後ろにて視線で咎める鈴仙。 神子は暫くは輝夜との舌戦に興味を示していたが、その後に鈴仙の方へもやって来た。 神子「……御機嫌よう、月から来た従者さん。本日は、お手柔らかに頼むよ」 神子は全ての事情を知っているかのような含み笑いで、鈴仙に対して優しく手を差し伸べる。 一見すると爽やかな仕草だが、鈴仙はその態度の全てが厭らしく思えた。
[410]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/06(土) 00:11:12 ID:SuwihlJw 鈴仙「(こうやって接していると、裏では私と佳歩とで互いにスパイ疑惑を持たせたり、 卑怯な戦術を指示してフランドールやパチュリーさんを退場させたようなヤツとは、一見分からないわね。 ……どうしよう。何か声でも掛けてやろうかしら?)」 A:「あんたが豊聡耳神子ね。妖夢やパチュリーさんや佳歩が、ずいぶんとお世話になったようで……!」遠回しに怒りを向ける。 B:「……さあ皆! 準決勝なんてただの通過点よ。さっさと突破しましょ!」神子を無視する。 C:「ええ。……よろしくお願いしますね」比較的友好的に挨拶する。 D:「――許さない。絶対に……!」直接的に強い怒りを向ける。 E:「聞け!貴様らの非道、天が許してもこの鈴仙が許さん!」一発ギャグをかます。 F:特に話さないまま、神子の横っ面をビンタで叩く。 G:その他 自由選択枠 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 *一回終わると言っておりましたが、余力がありましたので、試合開始まで続けようと思います(汗)
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24