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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】
[949]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:04:11 ID:wP/RU7UA こんばんは、今日は少しこのスレで更新しようと思います。 本当は新スレを立てたかったのですが、うかうかしてたら時間が無くなってしまいました(汗) >>943 スレタイ提案ありがとうございます。 2変量分析とかは昔ちらっと勉強した気がしますが、完全に忘れましたねw Dちゃんは割と前からチャキらせてた記憶がありましたが、つかさだったかもしれません。 >>944 乙ロットとスレタイ提案ありがとうございます! >>945-946 スレタイ提案ありがとうございます! >>948 スレタイ提案ありがとうございます! 守矢戦はせめてもう少し三杉やフライハイトが活躍するようにすれば良かったかもですね…。 豊姫「け、計画通りね」依姫「お姉様、声が震えてますよ」
[950]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:05:19 ID:wP/RU7UA ★つかさの悩み→ ダイヤJ ★ ダイヤ→つかさ「……少し、気になる選手が居て。その子と会って、一度話してみたい事が……」 つかさ「……別に悩み、という程深刻な訳では無いのですが」 つかさは暫く考え込んでから、ポツリとそう鈴仙に漏らす。 つかさ「……少し、気になる選手が居て。その子と会って、一度話してみたい事があるんです」 鈴仙「気になる子……? それって、ルナティックスの選手以外で、って事?」 鈴仙の問いかけに対し、つかさは恥ずかしそうに黙ってうなずく。 鈴仙にとって、あのつかさにそこまで興味を持つ選手が居たこと自体が驚きだったが、 更につかさがその選手の名前を上げた時、鈴仙は思わず口にしたスポーツドリンクを零してしまいそうになった。 つかさ「はい。実は、その……私、チルノに興味があるんです。 あの妖精大連合のキャプテンだった、馬鹿で無鉄砲だけど、とてつもない熱さを秘めていたあの子の事が」 鈴仙「ち、チルノぉ? なんでまた、どうして?」 鈴仙は思わず思いっきり訝しむようにつかさに訊きかえしてしまった。 確かに彼女はかつて、妖精大連合のCBとして鈴仙のシュートを何度も防いで来たし、 シュートブロック以外にしても、下手な妖怪以上の技術と才能があったと思う。 しかし、あの良くも悪くも熱くて馬鹿で喧しいチルノと、冷静で理知的で淑やかなつかさとの共通点は一見浮かびにくいが。 つかさの発言の趣旨をくみ取ろうとした鈴仙は、何となく妥当な理由が思い浮かんだ。
[951]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:06:31 ID:wP/RU7UA 鈴仙「いやまあ。確かに、つかさの試合中のプレースタイルはチルノと似てなくも無い……のかな? 気合を重視したボールキープにブロックとかは、あのチルノに通ずる所があるかもしれないけれど」 つかさ「……そうですね。プレースタイルもそうですけれど。 私とあの氷精……チルノとは何だか近い所があるような気がして。だから、聞いてみたいんです。 先の妖精大連合の試合で私が感じた彼女の心の強さ。その原動力が一体なんであるか……と」 つかさはここで一旦話を切る。そして、もう一度その大きな瞳で鈴仙をじっと見つめてから大きく頭を下げた。 つかさ「――鈴仙さま。もし宜しければ、今度私をチルノの所まで連れて行ってくれませんでしょうか。 本当は私が単身、彼女の住処まで行ければ良いんでしょうけれど、私もそう強い妖怪では無くって。 ……竹林の見知った獣たちを相手取るのに精いっぱいですから、遠くまで一人で行く自信が無くて……」 鈴仙「べ、別に良い……と思うけれど。いつが良いとか、都合はあるの?」 つかさ「いいえ。別にありません。ただ、強いて言えば……今日から大会終了後数日までの間には行きたいと思います。 メタ的に言えば、【今から第二章終了まで】の間に一度チルノに遭えれば大丈夫です。 もしも無理そうでしたら、今の約束は忘れて下さってかまいません。 その事で、私、鈴仙さまへの評価を下げたりはしませんから」 鈴仙「(メタ的にってどういう意味かしら……)――ああ、まあ。 私が空いた時だとかそういう事だったら、良いわよ。一緒に連れて行くわ、つかさ」 つかさ「……本当にありがとうございます、鈴仙さま。このご恩は、必ず形に変えて報いてみせます……!」 鈴仙「ちょ、ちょっと。そこまで恐縮してお辞儀しなくていいってば! (……でも、つかさにこうもお願いされるなんて、ちょっと珍しいわね。 チルノは気まぐれだから、必ずしも霧の湖に居るかは自信が無いけれど。 それでも、一度遭わせてみるのも、つかさにとって更なる成長を促す為の刺激になるかも!)」 つかさ「(鈴仙さまはこうもきめ細やかに私達の面倒を見て下さっている。 だとしたら、私もそのご厚意に甘えている訳には行かない。私も、もっともっと強くならなくては……!)」
[952]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:07:39 ID:wP/RU7UA *つかさの評価値がやや上がりました。 *つかさの評価値が一定以上になりました。今日の終了後、特訓イベントが発生します。 *つかさを【第二章終了まで】に、【チルノ】と遭わせる約束を取り付けました。 〜敵チームミーティング〜 神子「――さて。諸君。ごらんのとおり、我々はそこまで優勢では無い」 鈴仙達が手短に終えたハーフタイムのミーティングを、 神子率いる聖徳ホウリューズのメンバーはしっかりと時間を掛けて行っていた。 岬「……………」 そして、そのミーティングの結論をいち早く先に聞かされていた岬は、 手渡された分厚い資料を捲りながら、静かに黙って彼女の話を聞いている。 神子「当初の予定を変更し、後半戦も暫くは『和を以て尊しと為す』の布陣を維持する。 出来る限りだ。そして、岬君の方に限界が生じたら――私が、『たわむれはおわりじゃ!』……と指示を出す。 そうしたら、後は……分かるね、岬君?」 岬「……重々、心得ております。神子様(……ルナティックスの核となるべき選手を潰せ、か)」 そして岬は決して、そんな彼女の命に逆らう事は出来ない。 神子は岬の抱いた欲望を熟知している。そして同業者として、そんな彼を潰す方法を幾らでも知っている。 当初、神子に従わざるを得ないと悟った時から、岬は自分の末路がどうなるかをしっかりと思い描いていた。 神子「(――岬太郎。彼は私の想像以上に良く働いてくれた。 しかし、彼は一方で私の想像以上に賢過ぎた。これ以上彼を持っていては、一矢報われてしまうかもしれん。 幸い、青娥は外界で良いコネクションを多く得たと報告しているし、情報を見るに信頼性もある。 ……君には悪いが、私の築く千年帝国の為の、尊い犠牲となって貰うよ)」
[953]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:08:42 ID:wP/RU7UA ……そして、岬の読みはまったく正しかった。 更に神子は、岬がそう考えている事をも把握した上でなお、彼に過酷な命令を強いている。 彼女にとって手段は関係が無い。必要なのはその目的を達成できるか否かであった。 屠自古「秦こころはどうされますか。 先程のゴールを見るに、彼女の能力の効きも、少しずつ弱くなっていると思われますが」 神子「暫くは観客席に配置させる。あれがいなくては、我々も道理を通しづらい」 屠自古「分かりました、伝えておきます。それと他にもう少々、会計の事で確認しておきたいのですが……」 大まかな打ち合わせを済ませた神子は、屠自古との事務的な連絡調整に入っていた。 そんな中、退屈げにしていた布都がぽつりと言葉を漏らす。 布都「……皆の者が、太子様のお言葉を支持すれば話が早いのに。 何故人里の者どもの多くは、ああも変化を恐れるのでしょうな。変化せんでは、自らが惨めになるばかりなのに」 布都も神子には及ばずとも聡い。こうした問いかけへの答えなど無い事は知っていつつも、 純粋な神子への忠誠から何となくそう言葉を漏らしたに過ぎない。 しかし、そう分かっていても何となく、岬はそんな布都の子どもらしい素朴な疑問に答えたくなった。
[954]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:10:27 ID:wP/RU7UA 岬「……それは。人間にとって最も苦痛なのが、変化だからですよ。妖怪はもっとかもしれないけれど」 布都「そうかな? 人間とは蓋し、変わりゆくもの。変化への指向こそが、人間を強くする一因と思っていたが」 岬「でも、人間だって別に好きで変化している訳じゃないでしょう。 できることなら、今のままの自分で居たい。だけど、それは社会が、環境が、自身の肉体が、精神がそれを許さない。 だから、仕方なく人間は変わろうとする。「努力は報われる」とか、「自分にはサッカーしかないから」だとか、 変化を許容し好むような言い訳をして、自分の本心を騙しながらね」 布都「変化して良くなる事よりも、今の惨めさに耐える方が良いと言うのか?」 布都は難しい事を考えるように細い首をちょこんと傾げる。流れるような銀髪がふわりと揺れた。 神子はそんな布都を諭す母親のように、彼女の銀髪を撫でつけてこう言った。 神子「――多くの人間は、私のように聡明では無いのだよ。悲しい事ながらね。だから、導いてやらねばならぬ」 神子の横顔には、今まで観客や敵チームの選手にも見せた事の無い、悲壮な使命感が漂っているように見えた。 彼女は布都の長い髪を梳かしながら、ハッキリと意志の籠った瞳でこう述べる。 神子「多くの人間は、いわば洞窟の壁に移った稚拙な絵を見て、それだけで現実を理解した風に、満足気に振る舞う。 実際は、真実の世界が放つ光を照らし返した、儚げな影を見ているだけに過ぎないのに。 ……彼らが幸せならば、それで良いと君たちは思うか? 影だけを見て終える生涯に、意味はあるのか?」 神子の呼び掛けに答える者はいない。それを知っていたかのように彼女は続けた。 神子「……それで良いと認める事は、道を究めし仙人にとって。選ばれし賢人王にとっては恥ずべき行為だ。 何故なら、彼らは洞窟から大衆を引きずり出し、真実の光が溢れる世界に導ける能力を持つ、数少ない人間なのだから。 そう。聖徳王たる私には、諸君を始め人間達を導く使命がある」
[955]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:23:54 ID:wP/RU7UA ポツリと呟いた風の言葉は、何時の間にか演説のようになっていた。 聖徳ホウリューズの神子を信望する者達は彼女の凛とした言葉に陶然と聞き入っていた。 最後に神子は、メンバー全員の瞳をじっと見つめながらこう締める。 神子「……その大いなる大義の為には、如何なる行為も許容されなくてはならない。 たとえ外道や下衆の道に走ったとしても、私は。私達は真実のため、戦う必要がある! 我こそが天道なり! 我こそが唯一、妖怪による迷妄の闇から人間を救える唯一の者なり!」 パチパチパチパチ……と、要求もしていないのに、聖徳ホウリューズのメンバーから拍手が漏れた。 布都は流行りの歌手を見つけた町娘のような熱っぽい視線を神子に向けつつ、大きく両手を叩いている。 屠自古は感情が見られない冷徹な表情で、事務的な拍手を送っている。 岬はそんな中……素直に神子へと拍手をする気にはなれなかった。 岬「(豊聡耳神子。貴女は僕が辛うじて自分に及ばぬと高く評価してくださっているようだけど。 どうせここでお別れなのだとしたら。本当に僕が貴女に及ばないか。 ――折角の記念として、知恵比べを挑んでも、別に恨みはしないでしょうね?)」 何故なら岬はこの時必死にその聡明な頭を巡らせていたからだ。 策謀を巡らせるとしても自分から自発的に他者を貶める事はしなかった岬太郎。 そんな彼が今、必死に思考していた。――豊聡耳神子を貶める策は、どこかにありはしないか……と。 ――それは今まで利用されて来た事に対する「怒り」の感情によるものか。 それとも、知恵でも武勇でも問わず、戦いを挑む際に覚える「楽しみ」の感情によるものか。 残念なことに、そのどちらの感情ともこれまで無縁だった岬には、自身の発想の元が何であるか分からなかった。 岬「(損得とか周囲の評価は関係ない。僕は、僕の出来る限界を探ってみせる……)」 ただし、少なくとも岬はこの時、図らずも変化しつつあった。 豊聡耳神子という、岬よりも賢く、黒く、より大きい理想を抱く同業者に出会った事で、 彼は自身の知能の高さと限界を知り。 ……そしてその上で、より賢くなりたいという、これまでとは別種類の、純粋な欲望を抱くようになっていた。
[956]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:26:41 ID:??? ……と、言ったところで今日の更新とこのスレでの更新はここまでです。 明日は新スレに移行ののち、聖徳ホウリューズ戦の後半に移っていければと思います。 また、もしも追加でスレタイを思いついた方、新しく募集したい方がおりましたら、まだまだ募集しておりますので、 【】鈴仙奮闘記30【】 の形で考えて下さると幸いです。 次スレは、丸々聖徳ホウリューズ戦とそれに係るイベントになるか、 もしかしたら準決勝第二試合、紅魔スカーレットムーンズVS博麗連合戦にもちょっと入るかもしれません。 それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[957]森崎名無しさん:2015/06/29(月) 01:28:19 ID:??? 乙なのです 特訓、やってやんよ! (気に入ったっぽい。つかさちゃんが言ったのが意外性あって、けどよく考えたらしっくり来た) チルノ……なにやら捕まらないような気がするのう 狂気度って二章終了時に廃止されるんでしたっけ? それならドイツ戦に届かなければ浮き玉か紫用に洗脳取得しておくべきかなあ。
[958]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/25(火) 01:02:05 ID:??? ごめんなさい、スレ容量を埋めてしまったので、こっちに書き込みさせていただきます。 今日の拙作の更新はここまでにして、明日は新スレを立てていこうと思います。 もしもスレタイを追加・新規で提案してくださる方が居れば、 【】鈴仙奮闘記31【】 の形で考えて、このスレに書き込み下さると幸いです。 次スレは、紅魔VS博麗戦を終わらせた上で、決勝前最後の自由行動。 そして、永遠亭ルナティックス最後の試合である、大会決勝戦へと入っていければと思っています。 それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[959]森崎名無しさん:2015/08/25(火) 02:25:53 ID:??? 乙です 【負けず嫌い王】鈴仙奮闘記31【決定戦】
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0ch BBS 2007-01-24