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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[578]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/08(土) 01:30:16 ID:??? 鈴仙「――私は。……傷ついたって良い! それでも、中山さんが私に教えてくれた希望を諦めたくない! 茶番以下の口裏合わせなんてまっぴら御免よ。 ――私は、幻想郷を破壊する異変の主犯として、最後まで戦う! その先待ち受けているのが悪夢だったとしても、それでも……それでも! 私は行くしかないんだから……!!」
[579]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/08(土) 01:36:21 ID:??? ――と、言ったところで今日の更新はここまでです。 長引いた試合後イベントですが、明日には終わらせてからウサギBの命名イベント。 明後日以降は紅魔スカーレットムーンズVS博麗連合戦へと繋いで行こうと思います。 ……つまり、命名イベント以降は暫くNPCシーンが続く事になります(汗) <現在出ている名前案>(>>421さんより) ・因幡 霞(かすみ) ・因幡 椿(つばき) ・因幡 風音(かざね) ・因幡 鈴音(すずね) それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[580]森崎名無しさん:2015/08/08(土) 07:55:37 ID:??? 乙ロット! とうとう鈴仙も言いたいこと言ったな! これからが本当の異変だ・・・!覚悟しろ!
[581]森崎名無しさん:2015/08/08(土) 10:20:19 ID:??? どっかで見たことあると思ったらこれ今やってるキン肉マンだ 希望が友情パワーで紫があやつそのまんまだ
[582]森崎名無しさん:2015/08/08(土) 11:02:29 ID:??? 惑わされるなーッ 惑わされるなと言っておるーっ
[583]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:27:10 ID:??? こんばんは、遅くなりましたが今日も更新します。 >>580 乙ロットありがとうございます。 ここから決勝戦までは、この勢いのままハイテンションで進めていきたいですね。 >>581-582 今やってるキン肉マンは分かりませんが、 希望がどうこうってあたりは、最近クリアしたダンガンロンパの影響を受けてるかもです(汗)
[584]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:28:14 ID:??? 紫「何を言ってるのか、ちょっと良く分からなかったわね」 紫はおどけたように、しかしその視線は先程の数倍も冷たく、鈴仙を睨みつける。 中山すらも怯んでしまいそうな程おぞましいその眼は、 怖がりの鈴仙にとって卒倒失禁レベルの怖さがあったが……それでも、もう退けなかった。 いや、退きたくないという強い気持ちがあった。 鈴仙「――私は、戦うって言ったのよ! 中山さんに導いて貰った道を、これからも自分の力で切り開くために……!」 霊夢「いや……。無理しなくて良いってば。足ガクガクに震えてるし」 鈴仙「む、武者震いだってば!」 本当は、自分の足が無意識に震えている事にすら気づいていなかった。 霊夢にすら心配される異常事態にも堪えず、鈴仙はびしっと人差し指を立てて、紫にこう宣言する。 鈴仙「……中山さんは勿論、私だって、今みたいな言いくるめで納得するもんですか。 もしも私や中山さんが間違ってるって言うんなら、正々堂々とサッカーで勝ってから言ってよね!」 紫「…………」 紫は黙っていた。笑顔はもはや顔だけだった。 霊夢「……でもさ、紫。それも一理あるんじゃないの。 というか、こんな騒ぎが出るまでは、『サッカーでの私達の勝利をもって異変の解決とする』 みたいな話だった気がするし。……だから、今日は一旦退い―――」
[585]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:33:29 ID:??? 紫「だったら、中山政男の代わりに、貴女を排除しようかしら」 鈴仙「は、話を最後まで……!」 スッ……ブウン。 ――バババババババババババババババババババババッ! 鈴仙「……え?」 気付くと、紫は霊夢の諫言をも制して、鈴仙の周囲に多重の弾幕を巡らせていた。 紫「――中山政男は確かに貴女の言う通り。 私達はより正式な手順を踏み、退治するべきかもしれないわね。 その方がより良い『見せしめ』となるのだから。 けれど……考えてみれば貴女の場合は別。 サッカーでしか戦う術を知らない彼と違って、弾幕ごっこでも格闘技一般でも、 貴女の力を正当に較べ合う手段は沢山あるんだもの。 だったら――今この場で、貴女を排除しておいても、決して悪くは無い筈よね?」 一秒間に3353発。 粒弾小弾中弾大弾特大弾。くない弾ナイフ弾楔弾札弾星弾月弾銃弾ウイルス弾。 幻想郷の内外から揃えられた弾丸が鈴仙の周囲に壁を作っている。 普段の弾幕ごっことは違う点は二つあって、そこには一切の抜け道が無い点と、 一発一発が鈴仙の肉体を焼き切る程の威力が籠められていた点だった。 紫は長くて白い指を打ち鳴らそうとしていた。彼女は今そこで鈴仙を亡き者にしようと考えている。 鈴仙「(……私はあくまでも、中山さんのオマケにすぎない。 だから、中山さんを退治するタイミングは善処こそすれ、私なんかは、ある程度はどうなっても良いと。 そういう事かしら。……だとしたら、舐められたものね)」
[586]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:38:41 ID:??? 紫「大丈夫よ。1フレーム単位で正確な動きさえ出来れば抜けられる穴があるから、 この弾幕は完全なる不可能弾幕じゃない。……命名決闘法違反じゃありませんわ」 紫はこの時、少なからず逆上していたのかもしれない。 霊夢の制止すら聞かずに、彼女は残酷な笑みを浮かべて弾を放つタイミングを見計らっていたが。 ……結果的は間の抜けた事に、彼女は『第三者』による襲撃を見逃してしまう事となった。 ???「……スピア・ザ・グングニルッ!」 バギュルルルルルルルルルルルルッ……ズバァァッ!! バンッ! バリバリバリバリ……バシュウウウウウッ!!! 紫「!?」 鈴仙と紫とを隔てるように、天空から一陣の紅光が刺した。 その一撃は少なくとも紫にとっては然したる威力では無かったらしいが、 しかし弾幕の壁を打ち破るには充分な制度と破壊力があった。
[587]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:39:46 ID:??? 鈴仙「(や、やっぱり怖い……! ――って、あれ?)」 意識を失いそうな緊迫感の中、鈴仙はその隙に気付く。 眼前には弾幕は無く、代わりに紅い槍が地面に突き刺さっていたのだから、気付かない方がおかしいとも言える。 紫「――貴女も私を裏切る気かしら。 私は、貴女方のような妖怪の為に、こうして危険因子を取り除こうと奮闘しているというのに……」 紫は心底哀しむように空を仰いで呟く。 果たして、その先には槍を投げ放った張本人が不敵な笑みを湛えていた。 彼女は腕を組みながら、尊大な態度でこうも言い放った。 レミリア「何を言うか八雲の大妖。私は貴殿に協力してやろうと思っていたのに。 折角の準決勝戦の会場が、バラバラになってた事への腹いせに、ね」 鈴仙「あ。……れ、レミリアさん!?」 そこに居たのは、幻想郷では間違い無く高名な妖怪の一つである吸血鬼。 紅魔館の当主であるレミリア・スカーレット本人で間違いが無かった。 彼女は外見相応の好奇心旺盛な瞳を輝かせながら地上へと降りて行き、紫に対してこう話す。 レミリア「大体の話は聞かせて貰った。そして、その上で私は貴殿に宣言しようじゃないか」 紫「……私の行為が姑息である、とでも? もしくは、鈴仙を排斥しない為の陳情かしら?」 レミリア「どっちでも無いわね。私は姑息であっても全力を尽くしての行為ならば否定はしないし、 どっかの自称賢者ならともかく、この私までもがあんな頭の緩い兎風情を助け出す義理も無い」 鈴仙「(頭の緩い兎……どーせ私なんか……)」
[588]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:41:05 ID:??? 紫「だったら何か。その中身をお聞かせ頂きたいわね。 協力と言っていたけれど。もしや貴女が私に代わって、この鈴仙を排除してくれるとでも?」 紫は嘲るように招かれる第三者へと尋ねた。レミリアはハハハと笑って、紫にこう答えた。 レミリア「さすがは妖怪の賢者ね! その通り。私が代わりに鈴仙を。アイツらを退治してやるって言ってんのよ」 霊夢「………………は?」 突拍子も無い発言に、いよいよ場は凍り付く。 それも、これまでの緊張感を引き継いだものでは無い、単純な混乱によって。 ただし幸いな事に、今のレミリアの発言を解説してくれる人物も追いついた。 パチュリー「……はぁ。要するにレミィは拗ねてるだけなのよ。 準決勝戦第二試合そっちのけで、あんた達が鈴仙やら中山政男を吊し上げてるから。 当の鈴仙達にしろ、私達そっちのけで、異変を解決するだの霊夢に挑むだの言ってるしねぇ」 咲夜「ただでさえ人一倍プライドの高いお嬢様ですし……」 美鈴「あはは、困ったものですねぇ」 陸「ハヒーッ! 貴様らか弱い人間である朕に荷物持ちさせんなアルー!」 フラン「zzz……」(←昼なので陸におぶさって寝ている) 佳歩「あ! 紅魔スカーレットムーンズの人達です!」 小悪魔「あらどうも。ご無沙汰してます」 ……とはいえ、彼女達にはあくまで解説役であり、今目下で繰り広げられている レミリアと紫との静かな対立を止めるまでには至らない。 鈴仙がビビり、霊夢が辟易としている中、二人は未だ話し続けていた。
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0ch BBS 2007-01-24