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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[589]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:42:16 ID:??? レミリア「……大体、気にくわないのよ。自分こそが幻想郷の秩序を守る存在だ。 だから自分がか弱い妖怪達を調子に乗った人間から守ってやろう、的な考えがさ。 だってさ。人間の創り上げた希望に対する敵ってのは、希望を台無しにする、絶望的な理不尽や恐怖。 ――すなわち、私達妖怪そのものじゃない。だから、私達にも鈴仙を退治する権利があるって訳よ」 紫「……霊夢や私に代わって、貴女が『希望』を退治してくれると。だとしたら、それは随分な思い上がりね。 暴力を振るうしか能が無い吸血鬼風情に、中山政男の希望を打ち砕けるとは、私には思えないわ」 レミリア「私だけだったらそうかもね。 でも、私には優秀な妹やら自称賢者やらメイドやら門番やら中国人やらが居るのよ。 相手が希望の力で結束しているとしたら、私達はいわば、絶望の力で結束した軍団。 条件は敵と大体一緒だと思うし、むしろ我らの方が敵役に相応しい気すらするけれど?」 霊夢「……はぁ。長々と喋っちゃって。でも、大体言いたい事は分かったわ」 永遠に終わりそうに無い紫とレミリアの口論に割って入ったのは霊夢だった。 霊夢「要するにレミリア。アンタは私や紫に対して、『鈴仙の敵役ぶるなら、まずは自分達を倒してからにしろ!』 ……って、言いたい訳でしょ。それには私も同意だから、心配しなくて良いわよ。 今回の件だって、紫が勝手に突っ走ったのもあるしね」 紫「あら。その点については私だって反対はしていませんわ。 ただ単に、『紅魔スカーレットムーンズは、永遠亭ルナティックスに対立する器ではない』と主張していただけですし」 レミリア「あんですってぇー!? やる前から決めつけないでよね、バーカ!」 咲夜「お嬢様、口調がブレイクしております」 レミリア「おっと……コホン。――ならば、準決勝戦はきちんと執り行われると。 そして我々が勝った場合は、先ほどの異変解決がどうとかも含めて、 全て我々の思い通りにしても良いと。そういう認識で良かったかしら?」
[590]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:44:08 ID:??? 紫「更なる絶望で、中山政男の希望に蓋をすると言うのなら、それは止めませんわ。……出来るならば、だけど」 パチュリー「――試合が恙なく行われるのは、嬉しい知らせだけど。 ……こんなボロボロのスタジアムじゃあ、もう試合なんてできないわね。 フィールド中に穴は開いてるし、観客席は瓦礫の山だし……。 今からでも、人里のサッカーコートにでも移動すれば良かった?」 紫「いいえ。それには及びませんわ。……この程度の事なら、それっ」 ブウウン。パァァァァァァァァァアアアアアアアッ……! パスカル「うわっ、凄い! スタジアムがまるで、巻き戻し映像のように元の姿に戻って行くぞ!」 ウサギD「ど、どんな仕組みなんですか!?」 慧音「……八雲紫の得意とする、『境界操作能力』の応用かな。 例えば、『過去』と『現在』の境界を曖昧にし、過去に健在だったスタジアムの光景を復元させたとか」 妹紅「永琳とか輝夜とかと付き合っていると忘れがちだけど。あれも中々におかしい能力だよなぁ……」 鈴仙「(……本当に。ほんっと〜〜〜〜に。八雲紫って力を失いつつあるのよね。 これで本気じゃないとしたら、一体どれだけチート級な妖怪なのよぉ……!)」 紫「……疲れたから、私は別の場所で状況を静観させて頂く事にするわ。 ――霊夢。後は頼んだわよ。全ては、私達が愛する幻想郷の為に……」 ブウウン……スッ。 霊夢「あっ、行っちゃった。――全く、紫にも困ったものねぇ。 ……しょうがない。私もめんどいけど、試合準備にでも行きますか」 タッ、タッ……。
[591]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:45:48 ID:??? ――紫が去り、少しずつではあったが、事態はとりあえずの収束を迎えようとしていた。 試合後の下剋上騒ぎは中山によって解決され、 その後の紫による中山糾弾は鈴仙の主張によって退けられ、 鈴仙への報復は、午後からの準決勝第二試合を控えたレミリアによって防がれた。 ――そして、今、紆余曲折を経て準決勝第二試合は始まろうとしている。 レミリア「おい、頭の緩い兎妖怪さん」 鈴仙「……私、ですよねぇ」 レミリア「別に、バカにして言った訳じゃないけどね。頭が緩い方が、柔軟に物事を考えられる訳だしさ」 最後に、鈴仙の命を結果的に救ってくれたレミリアは鈴仙に声を掛ける。 先ほど自分達を退治する、と言った割にその口調は非常に親しげだった。 鈴仙「あの、さっきはありがとうございます。もしも、あの槍が無かったら……」 レミリア「あの槍が無かったところで、きっと誰かが助けに来てたよ。私は関係ない。 ただ単純に、面白くないから喧嘩を売っただけよ」 鈴仙「それって、自分が無視されてた事……だったり?」 レミリア「ま、それが9割ね」 鈴仙「思ったより多い!?」 レミリア「当たり前じゃない。私を誰だと思ってる、って話よ。……っと、着いちゃったわね。私のチームの控室」 鈴仙「ええ。その……観客席で応援してます。紅魔スカーレットムーンズ」 レミリア「ええ、ありがとう」
[592]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:48:13 ID:??? 鈴仙はスタジアムのフィールドから控室までレミリアを見送った。 途中の彼女は上機嫌な様子で、鈴仙もそこまで会話に困らなかった。 そして結局、鈴仙は思い至る事が出来なかった。 中山「(……俺のせいで、鈴仙さんは命を失いかけた。 鈴仙さんは、それでも俺の教えてくれた希望を諦めないと言ってくれたけれど。 俺だけが傷つくならそれで良い。 だが、俺は。他者をそんな目に遭わせてまで、この場所に居ても良いのだろうか……?)」 ――今回の一件は、あの中山の強靭な精神にすら、僅かならぬ罅を入れていたという事実に。
[593]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:59:05 ID:fbshiDjU ……と、言ったところで今日の更新はここまでです。 明日はウサギBの命名イベントから開始します。 流れとしては、現在出ている名前(下記)+次の更新時(明日夕方ごろ)までに出ている名前+自由選択枠(要4票) で3票決の投票をし、必要に応じて決戦投票をする……と言う流れを考えています。 なので、皆様につきましては、積極的に名前案を考えて頂ければ幸いです。 (現在出ている名前案) ・因幡 霞(かすみ) ・因幡 椿(つばき) ・因幡 風音(かざね) ・因幡 鈴音(すずね) (参考:ウサギBの特徴)※私がパッと思いついたもの、考えているものを抜粋 ・基本的には真面目な性格(外見的にも真面目なイメージ(?)) ・主にウサギCへツッコミを行う ・ややデータマン気質 ・新聞記者(射命丸)に憧れている ・データマンをこじらせた結果(?)、スパイとしての能力が高い ・サッカー能力はオールラウンド型だが、パスが上手い それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[594]森崎名無しさん:2015/08/09(日) 03:15:56 ID:??? 乙です 紫がどうみてもいろんな意味でハードウェア
[595]森崎名無しさん:2015/08/09(日) 19:35:57 ID:??? 乙なのです 紫さん、こうみえて鈴仙さんチートクラスの強さですよ! ただ周りがそれ以上に規格外すぎるだけです!
[596]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 19:39:58 ID:fbshiDjU こんばんは、今日はウサギBの命名イベントをしようと思います。 >>594 乙ありがとうございます。 ハードウェアは良く分かりませんが、多分似たキャラは居るかと思いますw
[597]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 19:45:19 ID:fbshiDjU >>595 乙ありがとうございます。 原作的に鈴仙は地味に強キャラだと思いますが、『地味に強キャラ』の域からは抜けられないイメージですね…。 【命名イベント・ウサギB】 ウサギB「……あっ、鈴仙さま、お疲れ様です」 鈴仙「ありがと。……何だか大変な事になっちゃったわね」 レミリアとの会話を終えた鈴仙は、続く準決勝第二試合。 紅魔スカーレットムーンズ対博麗連合2015の観客席で仲間達と合流した。 一番通路側に座っていたウサギBは、そんな鈴仙にタオルとスポーツドリンクを用意してくれていた。 ウサギB「あと、これが今大会における紅魔スカーレットムーンズの分析データです。 やっぱり、私達と練習試合をした時と比べて、チーム力が格段に成長しているみたいでした」 しかもそれに加えて、ウサギBは独自の分析データに基づき作られたレジュメを鈴仙に手渡してくれる。 新聞記者に憧れていて、情報収集を得意とするウサギBだったが、 こうして思えば、職業人的な気配りや手回しにも長けているのも彼女である。 守矢みらくるずへのスパイ工作で大きな成果を挙げてくれた事もあり、 鈴仙はウサギBに参謀として全幅の信頼を寄せていた。 鈴仙「……でも、凄い分析量ね、ホントに。どうやって、ここまで調べているの?」 ウサギB「えっと。それはまあ、色々とコネやらツテを使いまして」 鈴仙「(どんなツテなんだろ……)」 ――ただ、その周到過ぎる仕事には恐ろしい裏がありそうではあるが。
[598]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 19:47:19 ID:fbshiDjU ウサギB「……ところで、鈴仙さま。一つお願いがあるんです」 鈴仙「え、お願い?」 だから、そんな一人でも何とかしてくれそうなウサギBにお願い事があると聞いた時、 鈴仙は少し驚いた。 ウサギB「はい。……とは言っても、大した事では無いんですけど。 仕事をするにあたって、私にも個としての名前が欲しいんです。 これまでは何とかなったけど、やっぱり、手を広げる際には、名前という信頼が必要って事もあって」 鈴仙「い、いや……別に良いけど。凄い理由ね」 ウサギB「私は今でこそ、探偵やスパイみたいな事しかやってないですけど。 将来は、自分の名前の新聞を世に出したいって思ってるんです。 天狗や人間のためだけじゃない。もっと色んな人や妖怪の為になる新聞を、作ってみたいんです。 そして。そのためにはやっぱり、私の、私としての『名前』が必要になるんです」 ウサギBは切実な瞳で鈴仙にそう訴えかける。その言葉に嘘は無いように思えた。 鈴仙「なるほど。あんたの新聞やデータに懸ける気持ちは分かったわ。 ――でも、私なんかで良いの? 貴女の名付け親になるなんて……」 ウサギB「はい。鈴仙さまのお蔭で私は自分に自信を持てるようになりましたし。 それに、データだけでは測れない事象が世の中には沢山あるって事を、教えてくださいました」 額まで綺麗に切りそろえられた真っ直ぐな短髪を揺らして、 純朴そうながらも知性の煌めきを秘めた瞳を鈴仙へと向けるウサギB。 元気そうなイメージの佳歩と外見的な年齢はさして変わらないが、 ウサギBからは、どちらかと言えばインドアな雰囲気を感じる。
[599]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 19:49:59 ID:fbshiDjU ウサギB「てゐ様や佳歩ちゃん。それとお師匠様にも相談したんですけど、三人とも、 やっぱり鈴仙さまに決めて貰ったら良いんじゃないかって。ですから……お願いできますか?」 鈴仙「(師匠まで、そんな事仰ってたのね……。そうなると、ますます責任重大ね)」 輝夜「(アレ? 私は……?)」 ――名前を付ける理由こそ、これまでの佳歩やつかさの時とは異なり特殊だが、 しかし彼女が名前に懸ける想いの強さは一緒である。 だからこそ、鈴仙は安易に名付けられないと思って真剣にウサギBに相応しい名前を考える。 そして、その結果考え付いたのは――。 ***ウサギBの名前を選択してください*** A:因幡 霞(かすみ) B:因幡 椿(つばき) C:因幡 風音(かざね) D:因幡 鈴音(すずね) E:レミリア「私の解釈では、ウサギBは『可能性の獣』なのよね。きゅうけつ獣ごっこ」 鈴仙「『仮現獣性』〈ヴァリアブラ・ベスティア〉、ね」 F:ここは敢えて『ウサギB』という名前にしてはどうか。 G:その他 *4票決 先に【3】票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 本日21時30分時点で未決でしたら、2票以上入ったもので決戦投票を行います。
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0ch BBS 2007-01-24