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【新章】きれぼしサッカー3【突入!?】
[205]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/25(日) 15:52:21 ID:/dGcR+A2 ハッ、ハッ、ハッ…… その頃、森崎は霞ヶ丘陸上競技場のゲートを抜け、新宿御苑に向けて猛然と走っていた。 遠くに見える外苑橋交差点を見つめながら、陽子からの言葉を思い返す。 陽子『大切な話があるから、新宿御苑に来てほしいの』 森崎「なんだよ新宿御苑って……言いたい事があるならこっちまで来いってんだ……しかも」 陽子『今すぐには来ちゃダメ!試合が終わるまで待って。色々心の準備とか、あるから』 森崎「試合終わってからって……東京の地理なんかさっぱりなんだぞ、お蔭で最初反対方向に走っちまったんだからな」 ぶつぶつと文句を垂れながら、外苑橋手前の交差点を左に曲がり、千駄ヶ谷駅交差点で 反対側歩道まで強引に横断し、細い路地に入っていくと、新宿御苑千駄ヶ谷門が見えてきた。 森崎「はーっ、ここが陽子の言ってた千駄ヶ谷門か。たしか」 陽子『千駄ヶ谷門から入って右手に桜園地という 桜が沢山植えてあるところがあるの。そこのオオヤマザクラの木の下に来て』 森崎「って言ってたな。ていうかなんだこの広さは。 東京ってこんな大きい庭があるのか?まあいい、桜園地のオオヤマザクラだったな」 待ち人を探すため、休む間もなく再び駆け出す。ようやくして目的地の近くまで来た時、 森崎の息は上がっていた。 森崎「ハア、ハア、ひー、ふー、ようやく、見つけたか、畜生、似たような桜が多すぎ……」 そう不平をこぼしながら桜の木に目を向けるとそこには……
[206]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/25(日) 15:54:06 ID:/dGcR+A2 先着で ★桜の樹の下で !card★ と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。 JOKER:「森崎くん………」陽子が……ウェディングドレスを着ている!? ダイヤ絵柄:「ヤッホー、もう、まだ疲れ取れてなかったの?」ヤレヤレといった具合におどけて呼びかける ダイヤ:「森崎くん、遅かったじゃない」ニコリと笑いながら呼びかける ハート: 「今日の試合、凄かったね」少しオドオドしながら、話しかける スペード:うつむいたままおし黙っている(数字が小さい程表情が暗く、大きいほど顔の赤みが増す) クラブ:両眼に涙をためて、無理にほほえもうとしていた。 クラブ2〜4:クラブ+森崎の姿を見るや一目散に胸へ飛び込み、号泣しだした…… クラブA: 桜の樹に手紙があった。「娘、片桐陽子は引き取った」
[207]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/25(日) 15:55:39 ID:/dGcR+A2 ……といったところで、本日はこれまでにいたします。
[208]森崎名無しさん:2015/10/25(日) 15:58:52 ID:??? ★桜の樹の下で ハート7 ★
[209]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/31(土) 21:16:39 ID:NoS8IgXQ ★桜の樹の下で ハート7 ★ 「今日の試合、凄かったね」少しオドオドしながら、話しかける --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 満開に咲き誇るオオヤマザクラの樹の下に、片桐陽子はひっそりとたたずんでいた。 初めて目にした時と同じ空色のブレザーとスラックスに包まれ、深青色の髪をはらはらと風にそよがせるにまかせ、 両手を前に重ね張り詰めた瞳で、森崎を見つめていた。 森崎「…………」 何と言っていいか分からなかった。ただ陽子の顔をじっと見る。 陽子もまた森崎を見つめたまま何の言葉も発していなかったが、しばらくして 意を決したらしく、口を開く。 陽子「今日の試合、凄かったね。後半までなかなか点が入らなくてハラハラしちゃったし、 シュートラッシュのせいで森崎くんは前半でいなくなっちゃうし…… あ、でもでも!どのシュートも森崎くんじゃないと取れないわ。 全身全霊でいかなくちゃいけないところだったのよ。 後の若林くんなんか、内通してるんじゃないかって思ったぐらいさっぱりだったし……」 森崎「(……なんか、妙だな)」 陽子の話ぶりを聴いているうち、どこかしらに違和感を感じるような気がした。 どこか上の空というか、時間稼ぎというか、言いたい事を言っていないような気がする。 森崎「(こういった時はどうすればいいだろう?)」
[210]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/31(土) 21:20:15 ID:NoS8IgXQ A 「当ったり前だろ!俺がいる限りどんな奴からも守ってやるよ」 B 「まずは落ち着け、深呼吸だ」 C 「試合の事はいい。こんな所にまで呼び寄せたんだ。……一生ものの決意があるんだろ?」 D 「……こういう事は男の方が言うもんだ。陽子さん、いや、陽子。俺と結婚してくれないか」 E 森崎「…」陽子「!」 陽子の元へ歩み、有無を言わずに唇を重ねる F 「今日の試合は俺でも危なかった。だがそんな事は問題じゃない。 負けないという意志を抱き続けられるかどうか、そっちの方が大変なんだ」 G その他、自由回答(要3票) 2票選ばれた選択肢で続行します。 ……今日はもう、これだけで終わる事になると思います。明日はもっとたくさん 投稿できると思いますので、どうかお待ちください。
[211]森崎名無しさん:2015/10/31(土) 21:44:36 ID:/luqN/VU A
[212]森崎名無しさん:2015/10/31(土) 22:07:06 ID:dVeMzWx2 F
[213]森崎名無しさん:2015/11/01(日) 10:18:16 ID:5izmRPTA F
[214]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:44:09 ID:??? F 「今日の試合は俺でも危なかった。だがそんな事は問題じゃない。 負けないという意志を抱き続けられるかどうか、そっちの方が大変なんだ」 ------------------------------------------------------------------------------------------ 既に終わっているとはいえ、日本サッカーと自身の進退がかかった大一番の試合があった日に、 閉園時間がせまり人気が少なく知った人は全くいない新宿御苑にまで呼び寄せてまで 話をしようというのだ。女性交流が乏しい森崎でもこれまでの経緯から、 「重大な決意」を告白しようとしている事は容易に理解できた。 森崎「(とはいえ、そんな人生で何度もない事をするんだ。なかなか言い出せずにいる)」 そう察した森崎は、本題までに「間」を置く事にした。表面上はサッカーの事を口にして その実自らの生き方について語る事で、心を落ち着かせる時間を稼ぐことにした。 森崎「今日の試合は俺でも危なかった。だがそんな事は問題じゃない。 負けないという意志を抱き続けられるかどうか、そっちの方が大変なんだ。 これからプロになったら、今までの奴らがモブ程度に見える程の化け物が ゴロゴロいる。選手だけじゃない。そいつらはマシな方だ。 四方を囲む観客やフーリガン、スタジアム外の野次馬やマスコミ、 サッカーに疎いオーナーやスポンサー。上手くいったらその成果を 利用し食い物にしようとする政治家やマフィア……思いつくだけでもこんなだ。 それこそ一日百戦するぐらいでないと、これからやっていけないんだろうな。 とてもじゃないが、それ以外の余計な事をする余裕なんてなさそうだ」 同時に森崎は、陽子の覚悟を確かめてみようとした。俺と一緒に生き続ける覚悟はあるかと。 憧れではだめだ。熱意では足りない。これから何十年にもわたって戦い続ける闘志と、 自身と対等であらんとする気概があるのか、どうか。
[215]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:45:47 ID:G5RCPhNc 森崎の問いを受けた陽子の姿を、森崎は見た。その瞬間、森崎はひそかに驚愕した。 スウウウウン…… 周囲の物音は草木にしみいり、かなたの空は青みを増して空気が澄みわたる。 陽子の背後の桜は厳として、花びら1枚も落ちそうにない程に凛然としている。 陽子自身は神に祝詞を告げる巫女の様に、荘厳かつ神聖な者を見る瞳を、森崎に奉げていた。 この光景を目に入れて、森崎は心で理解した。 陽子には覚悟ができている、と。 陽子「私は片桐総合グループの令嬢として生まれ、兄が去った後は後継者として育てられてきました」 宣言するような、心中をしぼり出すような、気合を息にこめて突きつけるような、 決意、葛藤、そして森崎に打ち勝とうとする闘志を感じる事が出来た。 陽子「片桐家にいた頃の私は、体中の臓器に砂が埋め尽くしていたような気分だった。 学んだ事は有意義ではあったけれど、何のためにそれらを使っていくか、 いや、そもそも私はどうなっていきたいか、 そんな事を考える間もなく、土石流の様に叩きこまれる 帝王学や高等教育を呑みこまされる毎日だった。 ふとしたきっかけでサッカーとあなたを知ってから 『そうだ、まだ始まったばかりのサッカーなら、与えられた道じゃなくて自分の道が見つけられる』 まるで生き返ったような感じだった」
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0ch BBS 2007-01-24