※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【新章】きれぼしサッカー3【突入!?】
[207]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/25(日) 15:55:39 ID:/dGcR+A2 ……といったところで、本日はこれまでにいたします。
[208]森崎名無しさん:2015/10/25(日) 15:58:52 ID:??? ★桜の樹の下で ハート7 ★
[209]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/31(土) 21:16:39 ID:NoS8IgXQ ★桜の樹の下で ハート7 ★ 「今日の試合、凄かったね」少しオドオドしながら、話しかける --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 満開に咲き誇るオオヤマザクラの樹の下に、片桐陽子はひっそりとたたずんでいた。 初めて目にした時と同じ空色のブレザーとスラックスに包まれ、深青色の髪をはらはらと風にそよがせるにまかせ、 両手を前に重ね張り詰めた瞳で、森崎を見つめていた。 森崎「…………」 何と言っていいか分からなかった。ただ陽子の顔をじっと見る。 陽子もまた森崎を見つめたまま何の言葉も発していなかったが、しばらくして 意を決したらしく、口を開く。 陽子「今日の試合、凄かったね。後半までなかなか点が入らなくてハラハラしちゃったし、 シュートラッシュのせいで森崎くんは前半でいなくなっちゃうし…… あ、でもでも!どのシュートも森崎くんじゃないと取れないわ。 全身全霊でいかなくちゃいけないところだったのよ。 後の若林くんなんか、内通してるんじゃないかって思ったぐらいさっぱりだったし……」 森崎「(……なんか、妙だな)」 陽子の話ぶりを聴いているうち、どこかしらに違和感を感じるような気がした。 どこか上の空というか、時間稼ぎというか、言いたい事を言っていないような気がする。 森崎「(こういった時はどうすればいいだろう?)」
[210]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/31(土) 21:20:15 ID:NoS8IgXQ A 「当ったり前だろ!俺がいる限りどんな奴からも守ってやるよ」 B 「まずは落ち着け、深呼吸だ」 C 「試合の事はいい。こんな所にまで呼び寄せたんだ。……一生ものの決意があるんだろ?」 D 「……こういう事は男の方が言うもんだ。陽子さん、いや、陽子。俺と結婚してくれないか」 E 森崎「…」陽子「!」 陽子の元へ歩み、有無を言わずに唇を重ねる F 「今日の試合は俺でも危なかった。だがそんな事は問題じゃない。 負けないという意志を抱き続けられるかどうか、そっちの方が大変なんだ」 G その他、自由回答(要3票) 2票選ばれた選択肢で続行します。 ……今日はもう、これだけで終わる事になると思います。明日はもっとたくさん 投稿できると思いますので、どうかお待ちください。
[211]森崎名無しさん:2015/10/31(土) 21:44:36 ID:/luqN/VU A
[212]森崎名無しさん:2015/10/31(土) 22:07:06 ID:dVeMzWx2 F
[213]森崎名無しさん:2015/11/01(日) 10:18:16 ID:5izmRPTA F
[214]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:44:09 ID:??? F 「今日の試合は俺でも危なかった。だがそんな事は問題じゃない。 負けないという意志を抱き続けられるかどうか、そっちの方が大変なんだ」 ------------------------------------------------------------------------------------------ 既に終わっているとはいえ、日本サッカーと自身の進退がかかった大一番の試合があった日に、 閉園時間がせまり人気が少なく知った人は全くいない新宿御苑にまで呼び寄せてまで 話をしようというのだ。女性交流が乏しい森崎でもこれまでの経緯から、 「重大な決意」を告白しようとしている事は容易に理解できた。 森崎「(とはいえ、そんな人生で何度もない事をするんだ。なかなか言い出せずにいる)」 そう察した森崎は、本題までに「間」を置く事にした。表面上はサッカーの事を口にして その実自らの生き方について語る事で、心を落ち着かせる時間を稼ぐことにした。 森崎「今日の試合は俺でも危なかった。だがそんな事は問題じゃない。 負けないという意志を抱き続けられるかどうか、そっちの方が大変なんだ。 これからプロになったら、今までの奴らがモブ程度に見える程の化け物が ゴロゴロいる。選手だけじゃない。そいつらはマシな方だ。 四方を囲む観客やフーリガン、スタジアム外の野次馬やマスコミ、 サッカーに疎いオーナーやスポンサー。上手くいったらその成果を 利用し食い物にしようとする政治家やマフィア……思いつくだけでもこんなだ。 それこそ一日百戦するぐらいでないと、これからやっていけないんだろうな。 とてもじゃないが、それ以外の余計な事をする余裕なんてなさそうだ」 同時に森崎は、陽子の覚悟を確かめてみようとした。俺と一緒に生き続ける覚悟はあるかと。 憧れではだめだ。熱意では足りない。これから何十年にもわたって戦い続ける闘志と、 自身と対等であらんとする気概があるのか、どうか。
[215]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:45:47 ID:G5RCPhNc 森崎の問いを受けた陽子の姿を、森崎は見た。その瞬間、森崎はひそかに驚愕した。 スウウウウン…… 周囲の物音は草木にしみいり、かなたの空は青みを増して空気が澄みわたる。 陽子の背後の桜は厳として、花びら1枚も落ちそうにない程に凛然としている。 陽子自身は神に祝詞を告げる巫女の様に、荘厳かつ神聖な者を見る瞳を、森崎に奉げていた。 この光景を目に入れて、森崎は心で理解した。 陽子には覚悟ができている、と。 陽子「私は片桐総合グループの令嬢として生まれ、兄が去った後は後継者として育てられてきました」 宣言するような、心中をしぼり出すような、気合を息にこめて突きつけるような、 決意、葛藤、そして森崎に打ち勝とうとする闘志を感じる事が出来た。 陽子「片桐家にいた頃の私は、体中の臓器に砂が埋め尽くしていたような気分だった。 学んだ事は有意義ではあったけれど、何のためにそれらを使っていくか、 いや、そもそも私はどうなっていきたいか、 そんな事を考える間もなく、土石流の様に叩きこまれる 帝王学や高等教育を呑みこまされる毎日だった。 ふとしたきっかけでサッカーとあなたを知ってから 『そうだ、まだ始まったばかりのサッカーなら、与えられた道じゃなくて自分の道が見つけられる』 まるで生き返ったような感じだった」
[216]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:47:14 ID:G5RCPhNc そこまで言って陽子はおもむろに瞼を閉じた。表情は先程と変わらず何を考えているかは分からない。 陽子「ただそう思って進んだはずの自分の道が、サッカー協会で働き続けているうちに分からなくなってきてしまった。 父からの妨害の事もありますが、それよりも『自分の道』って何か、考えているようで考えていなかった。 私達の尽力で日本のサッカーを発展させ、いずれは世界に冠たるものにさせる。 そうなると結局のところサッカーで新たな片桐グループを作り上げるだけなんじゃないか? そんな疑問が生まれてから、再び私は意志を失いかけていったの」 森崎「日本のサッカーが、ねえ……確かに、デカくなれば詰まらねえ事や下らねえ事も 起きてくるんだろうなあ」 陽子「そうよ。そしてそのために本来サッカーから生まれる筈だった爽快感や感動を 奪ってしまうといった本末転倒な事さえ起こり得る。 そんな事に手を貸していいのかとさえ思った事もあった」 ここまで告げた後、陽子の声に張りが出はじめる。先程までの陽子の声が祝詞を告げる巫女の声で あるならば、今の陽子はその神の神降ろしを終えた後の巫女の声であるような、厳かな声であった。 陽子「それもあなたと出会ってから、いえ、正確には 私に対するあなたの真意を知った後からのやり取りで、私の道が見えた気がするようになったわ。 結局のところ、目指す結果よりもそれを目指して進む過程の方が、より素晴らしいって思えるようになった。 困難をどう乗り越えていくか、困難に自分はどういう存在であっていくか。 そうした選択で磨かれていく魂が、鍛え上げられていく意志が、一番尊くて素晴らしいと思えるようになった」 ここまで告げた後、瞼を見開き森崎に向けて、告げた。
[217]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:49:35 ID:G5RCPhNc 陽子「私はあなたの妻になる。あなたが上へ上へと昇っていく途中で邪魔してくる、 フィールド外からの敵は全て私が防いでみせる。だから」 最後の一言の瞬間。陽子の瞳がキラリと輝いたような気がした。 陽子「これから一生、あなたは世界で誰よりもサッカーの素晴らしさを見せてくれる 存在であり続けて。それだけで私、幸せよ」 森崎「……………………」 陽子の滔々とした、だが意気のこもった告白に、しばらくの間森崎は言葉を発する事が出来なかった。 やや時間をおいてから、森崎も覚悟を決めて、こう告げた。 A 「良く言った。それでこそ俺のパートナーだ!」 B 「いいや違う。サッカーもそうだが、あくまで結果が全てだ」 C 「俺は俺のやりたいように、陽子は陽子のやりたいようにしたい。そういう事だな」 D 「片桐家はどうする。今度は無理矢理連れ去られるかもしれないぞ」 E 「……(良く言った。俺の返事はキスで返す)」 F 「…………これからホテルに行くか?」(さらに分岐) G 「俺がサッカー出来なくなったら、どうするかな」 H 「これからひたすらサッカー漬け、陽子には構ってやれないが、いいのか?」 I その他、自由回答(要3票) 2票選ばれた選択肢で続行します。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24